【お灸の効果】自律神経を整えるのにはお灸が効果的!その理由とは

自律神経の乱れにお灸が効果的な理由

自律神経とは、人間が健康的に毎日を過ごしていく上でけして欠かすことのできない神経です。交感神経の副交感神経の2つがあり、呼吸や消化、排泄や体温調節、ホルモン分泌など、身体のさまざまな機能を正常に行わせる働きがあります。この2つの神経が正常に働くことにより、心身ともにより健康的な生活を送ることができます。

一方でお灸とは、気血の通り道にあるツボをもぐさの熱で温熱する治療法です。お灸の熱は皮膚の通して交感神経に働きかけ、乱れた自律神経の調整し正常に戻す働きをしてくれます。

ストレスや寒暖差などさまざまな原因

ストレスや寒暖差などさまざまな原因により、自律神経のバランスが崩れることがあります。交感神経が優位になると、身体の緊張が強くなったり、頭痛や不眠、便秘や下痢などの症状が出る場合があります。

またその反対に副交感神経が優位になりすぎると、倦怠感や抑うつ状態など、さらにはアレルギー反応が起こってしまう場合があります。

そんな時には、身体のさまざまな部分に存在しているツボに、それぞれの症状に合わせてお灸をすると不快な症状を改善することができます。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ

ここでは、自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボを、いくつかご紹介していきたいと思います。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ①百会(ひゃくえ)

頭の一番上にあるツボです。指でツボを押しても気持ちよく感じる場所ですが、お灸をする場合は自分でするのは危険なため、鍼灸院で行ってもらうことをおすすめします。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ②大陵(だいりょう)

手のひらを上にして、手首にできる横じわの線の中央にあります。こちらもデリケートな部分なため、やけどにはくれぐれも注意しましょう。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ③合谷(ごうこく)

手の甲にある合谷は、親指と人指し指の骨が交わる部分にあります。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ④膻中(だんちゅう)

左右の乳首を結んだちょうど胸の真ん中にある、指で軽く押すと少し痛みを感じる部分にあります。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ⑤足三里(あしさんり)

膝の皿のすぐ下の外側のくぼみに人さし指をおき、指を4本当てた時にちょうど小指に当たる部分が足三里です。

自律神経を整えるのに効果的なお灸のツボ⑥太衝(たいしょう)

足の甲にある太衝は、親指とくすり指の骨が交わりくぼんでいる部分にあります。

お灸は女性の更年期障害の症状改善にも効果あり

女性の多くは40代以降になると、ホットフラッシュと呼ばれる顔のほてりや突然の発汗、冷えや頭痛、吐き気や下痢、便秘やイライラ、不眠や憂うつなどの更年期障害と思われる症状に悩まされれるようになります。

これは閉経前後にエストロゲンなどの女性ホルモンが減少し、自律神経に影響を及ぼすためであるとされています。女性ホルモンが急激に減少すると、自律神経の働きが不安定になります。また検査しても原因がよくわからないといういわゆる更年期の不定愁訴にも、お灸が効果を発揮する場合もあります。

またお灸の温熱により、副腎皮質ホルモンが分泌されることも解明されており、膠原病やアレルギーなど免疫機能の異常を引き起こす症状にもよいとされています。ですから自律神経のバランスを整え、更年期障害の症状を改善するためにはお灸がおすすめです。更年期障害に効果が期待できるツボとしては、気戸(きこ)三陰交(さんいんこう)太けい(たいけい)などが挙げられます。

下記に紹介します。

更年期障害の症状を改善するお灸のツボ①気戸(きこ)

乳頭の上で鎖骨のすぐ下にある気戸はストレスに効果を発揮し、イライラや気持ちのモヤモヤを解消してくれます。

更年期障害の症状を改善するお灸のツボ②三陰交

三陰交は、くるぶしから指4本分内側にあるツボです。肝臓や脾臓、また腎臓にも影響を与え血液の流れを整えてくれます。

更年期障害の症状を改善するお灸のツボ③太けい

 

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太けいはくるぶしの内側の後ろ、アキレスけんとの間にあります。人間が本来持っているエネルギー力を高めてくれます。

お灸の効果はどれくらいで出る?

自律神経を整えるためにお灸を始めた場合、効果はどのくらいで現れてくるのでしょうか。基本的には身体が楽になるまでお灸を続ければよいのですが、1、2回行った程度で効果を感じられるわけではありません。特に持病などを抱えている方はやはり身体の状態が悪いため、お灸により自律神経を改善するためには、ある程度時間がかかります。

実際に「灸100日」という言葉がある通り、人間の身体の細胞が全て古いものから新しいものに生まれ変わるまでには、だいたい3カ月ぐらいかかると言われています。ですから最低でも3か月、またはそれ以上続けてみるようにしてください。なお、お灸は体調に改善が見られてからも継続して使い続けていてもかまいません。その方が健康にもつながり、また病気を予防することもできます。

お灸は自分でできる?病院に行ったほうがいい?

お灸というと鍼灸院や病院で行うものと思われがちですが、現在では薬局やドラッグストアなどでもお灸を手軽に購入することができ、自宅でも自分で行うことができます。

お灸は自律神経に働きかけることで自然治癒力を高め、病気にかかりにくい身体にしてくれます。つらい頭痛や肩こり、腰や膝の痛みを抱えていても毎日忙しくてなかなか病院や鍼灸院には通えないという方も多いでしょう。

そんな方には、自宅で使え自分の好きな時間に行えるのでおすすめです。詳しくご紹介します。

お灸が初めての方は、台座タイプや火を使わないものがおすすめ

お灸の原料であるもぐさには抗酸化作用があるため、自律神経を整えるのと同時に免疫力アップも期待できます。しかし初めての方にとって、もぐさ100%のお灸は取り扱いが難しいため、小さな台の上にもぐさが乗せてある台座タイプがおすすめです。台座にはお灸の熱をコントロールする役目もあり、安定感もあるので使いやすいですよ。

また火を使うことに抵抗のある方には、貼るタイプの火を使わなくても使用できるお灸がよいでしょう。こちらもドラッグストアなどで購入できるので、ぜひ探してみてくださいね。

お灸を行うタイミングは?

灸を行うタイミングですが、基本的には朝昼夜のいつでも構いません。

ただし、入浴の前後一時間は避けることをおすすめします。入浴直前にお灸をすると皮膚がピリピリして炎症を起こす可能性がありますし、入浴後すぐは体が温まっているため、実際の温度よりお灸が熱く感じられる場合があるため注意が必要です。

その他にも、食事直後や飲酒後、また発熱した際などは、全身の血行がよくなっているためお灸の効果が現れにくくなったり、やけどしやすいため避けるようにしましょう。

お灸を行う頻度は?

お灸は毎日行っても身体に害はありませんが、2日から3日に1回でも十分効果を感じることができます。特にお灸を初めて行うという方は、まずは1つのツボに1日1回、1個から初めてみましょう。

身体のツボは実は温熱が感じにくい部分でもあるため、温熱を感じやすくなるまで1つのツボに2~3個、ツボは3ヵ所程度に留めておくようにしてください。なおお灸をして気分が悪くなったりした場合には、2〜3日間あけてからまたおこなうようにしましょう。

それぞれの症状に合わせたツボに、くれぐれもやけどに気をつけて行ってくださいね。

お灸で自律神経を整えましょう!

はっきりした原因がわからないけれども体調不良が続いている場合や、病院に行って検査をしても特に異常が見られない場合は、自律神経の乱れが体調の悪さを引き起こしている可能性があります。

そんな時には自律神経を整え一度リセットするためにも、お灸を試してみることをおすすめします。前述したように今ではお灸はドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができます。

ただし火を使うため、使用する場合にはやけどなどには十分に注意してくださいね。

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