ママ友を「怖い」と感じる人は多い
子どもが産まれて、成長していくとなんらかのコミュニティに所属する必要が出てきます。まずは公園デビュー、幼稚園や保育園、小学校にPTA、子どもの習いごと……
そこで避けて通れないのがママ友の存在です。共通点は、子どもの年齢と属す集団が同じということ。たったそれだけです。
子どものため、と挨拶をしたり一緒に係をしたり。そうしていくうちに、ゆるやかなママ友という関係が築かれます。
でもこのママ友がやっかいなのです。顔はにこにこと微笑んで愛想よく話してくれる人でも、本音がいまひとつ見えない。「何を考えているかわからなくて、怖い」と感じることもしばしばあります。
さらに2人目、3人目の先輩ママなどで、勝手なマイルールを強要してくる部活の先輩ノリが抜けきれない人も。
ただ子どものためにうまくやりたいだけなのに、どうしてこんなに怖く、気をつかわなきゃいけないんでしょうか。
怖いと感じてしまうママ友の特徴とは
とくに怖いと感じるママ友には、ある特徴があります。
怖いと感じてしまうママ友の特徴①本音が見えない
まずは、本音が見えないこと。表情は笑顔でにこにことしていても、メールなどの連絡に返信がなかったり、みんなで集まって作業するときには来ていなかったり……。
あれ?会ったときの印象と何か違うと違和感を覚えれば、そのまま深入りするのは避けましょう。行動などがチグハグな人は、必ず本音を明かしていません。
怖いと感じてしまうママ友の特徴②個人情報を吸い取ろうとする
ほかには、やたらとグイグイ話しかけてきて、こちらの個人情報を吸い取ろうとするママ友も。家族構成や夫の仕事、習いごとや趣味、はては出身学校まで、あらゆることをお喋りの中で聞いてきます。
そういう人に限って、自分の情報は明かさないもの。どこで誰に吹聴されるかわからない怖さがあります。自分のことを話すのはほどほどにするのがおすすめ。
怖いと感じてしまうママ友の特徴③マウントをとってくる
そしてマウントをとってくるママ友!何気ない会話の中で「へえ~そうなんだ。でもうちではこうだわ」とさりげなさを装って、自分のほうが上だとアピールしてきます。ふつうに会話しているだけなのに、いつの間にか相手の自慢話になっていることも。この場合は、怖い、というよりもうっとおしさが勝つかもしれません。
怖いと感じてしまうママ友の特徴④挨拶をしているのに無視する
ほかには、挨拶をしているのに無視するママ友。周囲の人全員を平等に無視するなら、そういう人なんだと納得できますが、挨拶する人としない人を分けている人は、二面性が見えて怖いし、大人としてどうなんだという思いも。
怖いと感じてしまうママ友の特徴⑤悪口や噂話を喋る
極めつけは、ひたすらその場にいない人の悪口や噂話を喋るママ友。みんなで集まって話していても、用事などでいなくなるママがいれば、いなくなった瞬間に「そういえばあの人、この前ね……」とターゲットに。おそらく自分がいないときにも、何か言われているはずです。でもその場では調子を合わせないと、仲間はずれになりそうで怖い。世の中には、こんなにも怖いママ友がたくさんいるのです!
怖いママ友全員に共通しているのは、「まわりの人に気をつかわない・つかえない」ということ。こういうことを言ったり、行動したりしたら不快な思いをさせるかも、という周囲への気づかいや想像力が欠落している人がほとんどです。
怖いママ友と程よい距離で上手に付き合うコツ
でもお互いの子どもが同学年など、関わりがある限りはどんなに怖いイヤなママ友でも、絶縁するわけには行きません。親同士が微妙な関係でも、子どもはとても仲良しなんてこともあるのが、ママ友付き合いのややこしいところ。
適切な距離感で付き合っておかないと、必要な連絡がまわってこなかったり、子どもが仲間はずれにされてしまったり、何も悪いことをしていないのに不利益をこうむる可能性があります。
怖いママ友と程よい距離で上手に付き合うコツ①絶対に深入りをしないこと
怖いママ友とうまく付き合うには、絶対に深入りをしないことです。相手が挨拶を返してこない人でも、道ですれ違えばこちらから挨拶や会釈は必ずしましょう。向こうが無視してきても問題ありません。大事なのは、こちらがきちんとしているということ。そもそも挨拶は人としての基本です。イヤなママ友に引っ張られて、自分までイヤな奴にならないようにしましょう。
怖いママ友と程よい距離で上手に付き合うコツ②他人の悪口にはのらない
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そして、他人の悪口にはのらないこと。その場で悪口大会が始まり、同意を求められても「そうなんですか。そんなこともあるんですね」と適当なあいづちで乗り切りましょう。うっかりと「私も、○○さんのああいうところは問題だと思っていた」などと発言すると、あなたが悪口の首謀者のように別のところで言われてしまうかもしれません。
マウントをとってくるママ友には「へえ~そうなんですか」と、ここもさらっと流しましょう。マウントをとる人は、自分が上だと認められたいもの。相手がほしがるオーバーな反応をしなければ、別の人に話すようになるかもしれません。
そもそも他人に「怖い」という印象を与えている時点で、コミュニケーションスキルの低いママ友です。ママである以前に、人としてどうかと思うというような人とは、さらっとしたお付き合いで十分です。
怖いママ友とトラブルになってしまった時の対処方法
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とはいえ、そんな怖いママ友だからこそ何かとトラブルが起こりがち。子どもがケンカして、相手にケガをさせてしまった、連絡の行き違いで怒らせてしまった、などトラブルの種は至るところにあります。
もしもめてしまったら、会えるなら直接、なかなか会えないならメールなどの通信手段できちんと事情を説明しましょう。そして謝る必要があるなら、しっかり謝ります。
子どものケンカでケガをさせてしまったときなどは、なるべく学校の先生に間に入って貰うなど、第三者をはさむほうが安全です。一対一の話し合いでは、後日いいように話をねじ曲げられ、一方的に悪者にされてしまうかもしれません。信頼できる公平なママ友に相談しておくというのも、ひとつの手です。
子どもは関係ない、ママ同士のトラブルでも同様です。他人の目のあるところでの話し合いなら、気づかいはできないけれど、他人からどう見られているか気になる見栄っ張りの怖いママ友なら、本性を発揮されずにまるく収まる可能性があります。
直接での謝罪がおすすめ
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メールなどでの謝罪はお手軽ですが、必ずメールプラス、直接での謝罪がおすすめです。そのほうが相手に気持ちが伝わりますし、「ちゃんと謝られなかった」と揚げ足を取られることもありません。
そして、こちらが悪いわけではなく、相手が悪い場合。どうしても許せないなら、こちらから連絡をとるのもアリですが、「イヤな気持ちになったけど、これを機に疎遠にできる」と思うなら、事を荒立てずにそっとしておきましょう。
泣き寝入りのようですが、そうではありません。積極的なガードです。他人に気づかいのできない怖いママ友と関わっても、いいことはひとつもありません。相手も自分が悪いと思っているなら、おそらく今後はグイグイ話しかけてくることもないでしょう。
ヘタに謝罪のやり取りをして、ますますイヤな気持ちになるよりはおすすめですよ。
怖いママ友と適度な距離を保って付き合うために
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顔を見るだけでイヤになる、苦手な怖いママ友。でも大丈夫。子どもも、いつまでも幼いままではありません。成長し、自分たちで問題を解決したり、親が間に入らなくても友達付き合いをしたりするようになります。
ママ友との付き合いは、一時期だけのもの。イヤな相手でも、今はしょうがない、数年だけのお付き合いだと割り切って、腹が立ってモヤモヤしても、スルースキルを身に着けましょう。こちらが毅然とした態度で挨拶などをしていれば、向こうもつけ入るスキがないとあきらめてくれます。
心細くても弱々しい自分は見せずに、ほどほどの距離感でお付き合いすることが、怖いママ友付き合いを乗り越えるいちばんのポイントです。