そもそも自律神経が乱れる原因とは?
自律神経が乱れる原因は規則正しい生活ができていなかったり、環境の変化で精神的なストレスが溜まって乱れたりと人それぞれです。
自律神経が乱れると普段の生活にも支障が出ますし、できれば早く治療しておきたい病気の一つです。
自律神経失調症の治療にはどんな方法がある?
自律神経失調症とは交感神経と副交感神経がうまく機能しなくなってしまう病気です。生活が乱れたり、精神的なストレスなどでさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
自律神経失調症は誰にでも起こりうる病気なので気づいたときは早めの治療が必要です。ひどくなると仕事や学校にも支障が出てくるので、ツラいときはそのまま放置しないようにしてください。
まずは自律神経失調症かをセルフチェック!
- 夜遅くまで起きていたり、朝が起きれなかったりと生活が不規則である。
- 布団に入ってもすぐに眠れない。
- 仕事や学校の成績がなかなか上がらない。
- 朝ごはんを食べないことが多い。
- 最近環境の変化があった。
- 仕事や家庭でうまくいっていない。
- 運動をほとんどしない。
- 疲れているのに寝ていても途中で目がさめる。
- いつも疲れている、または疲労が取れない。
- お腹の調子が悪く、便秘や下痢を繰り返している。
もし自律神経失調症の可能性がある場合は?
症状が3個以上当てはまる人は要注意です。自律神経が乱れている可能性があるので、自覚症状がある人は一人で悩まず、病院で医師に相談しましょう。
放っておくと生活習慣を改善しても治るのに時間がかかる可能性があります。
症状に合わせてお薬なども処方してもらえるので早めに症状を取り除くことが、体へのストレスを減らすことにも繋がります。
どんな症状が現れる?
自律神経失調症の症状はさまざまですが、身体的な症状は以下の通りです。
- めまい
- 動悸
- 腹痛
- 頭痛
- 冷え
- 肩こり
- 大量に汗を掻く
- 精神的な症状は
- 寝つきが悪い
- 食欲がない
- イライラする
- 憂鬱な気分になる
- 常に緊張している
病院での診断方法
病院で自律神経失調症の診断をしてもらうとき、身体的な症状や精神的な症状を問診されますが、特別な検査をする病院は少ないです。
自律神経が正常に機能しているか検査はできますが、時間がかかり、治療方法も変わらないためほとんど行われません。
病院での治療方法
患者さんに問診を行い身体的症状が自律神経失調症と合っているか、またその身体的症状から疾患が発見されなければ自律神経失調症と診断され治療が始まります。
自律神経失調症の治療は症状などに個人差があるため一一人一人治療法が異なります。大きく分けると「身体的な症状を和らげる薬での治療」と、「精神的な要因を取り除くための生活改善」を行っていく方法になります。
鍼や整体で効果がでた人もいる
自律神経失調症の改善法として鍼や整体に通う人もいます。鍼や整体は病気を治す目的ではなく、症状を自分の力で治せるようサポートしてくれる一つの手段と考えましょう。
自律神経失調症は代謝が落ちることがあります。この代謝をよくするため鍼・整体に通うと症状が改善されるという人もいます。
自律神経失調症で肩こりや腰痛の症状がありますが、こちらも筋肉の緊張を和らげることで症状が改善される可能性があるので、参考として覚えておくのもよいでしょう。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策とは
自律神経失調症の治療法は多岐に渡ります。薬の治療もありますし、薬に抵抗がある人にはカウンセリングやリラックスで改善する方法をとります。
まずは何より自律神経失調症にならないよう生活習慣を見直すことが大切ですが、自律神経失調症になっても生活習慣を改めることで改善される可能性があります。
詳しく見ていきましょう。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策①生活のリズムを整えよう
生活習慣を整えるのは自律神経失調症の症状を治すためにとても大事なことです。生活習慣を改めることで自律神経失調症が改善されるといっても過言ではありません。早寝・早起きは基本中の基本です。早く寝るとホルモンバランスが整えられます。早く起きて陽の光を浴びると体内時計が整えられて1日の生活リズムもスームーズに行えるでしょう。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策②ストレスを溜めないようにしよう
仕事や学校にいっていると人は何かしらのストレスを感じることが多いですよね。ストレスを発散する方法を知っている人はいいですが、ストレスを溜め込むと自律神経が乱れてよくありません。ストレスを発散する方法は人それぞれですが、趣味を見つけたり運動をして汗を流すことをオススメします。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策③飲酒は控える
アルコールは神経の働きを興奮させる作用があるため自律神経失調症の人は控えた方がいいです。
興奮が続くと交感神経と副交感神経の働きがうまく行われないため緊張状態が続きます。そうなると良質な睡眠が取れなくなり、結果的に自律神経が乱れてしまいます。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策④カフェインやタバコは控えましょう
タバコはもちろん、カフェインもできるだけ控えた方がいいでしょう。カフェインはアルコールと同じように交感神経を興奮させる作用があります。
カフェインを摂取すると眠気が覚めたり頭がすっきりしますが、眠る前に飲むとなかなか寝付けなくなってしまいます。
カフェインが含まれるもの
- コーヒー
- インスタントコーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- チョコレート
- コーラ
- エナジードリンク
- 栄養ドリンク
- 市販の風邪薬 など
アルコールやカフェインを飲みたい人はどうすればいい?
普段からカフェインを摂取していた人に急に習慣をやめるようにお願いするのもそれは逆にストレスになる可能性がありますよね。
タバコはニコチンゼロなどがあればそちらで代用できますし、アルコールも今はノンアルコールが販売されています。
カフェインもノンカフェインの飲み物がたくさん販売されていますので、そちらで代用してみることをオススメします。
自分でできる自律神経失調症の治療・対策⑤食生活も規則正しく
朝ごはんを食べない人やダイエットのためにランチや夕食を抜く人が多くいます。極端に食事を減らしたり、バランスのよい食事を取らないと自律神経に影響が出る可能性があるので注意しましょう。
では、どのような食材が自律神経失調症の症状を緩和してくれるのか紹介していきますので参考にしてみてくださいね。
積極的に摂取したい栄養素
必要な栄養素を普段から摂取することで自律神経失調症を予防、または改善できる可能性があります。バランスのよい食事を心がけるのが一番ですが、仕事や学校で忙しい人は多いですよね。
一日の栄養が取れているか不安な人はぜひどんな栄養素を摂取した方がいいのか参考にしてみてくださいね。
ビタミンB群
ビタミンB群を不足すると自律神経が乱れます。自律神経を正常に保つためにも摂取しておきたい栄養素の一つです。
- ビタミンB1:豚肉・大豆製品・ゴマなど
- ビタミンB2:レバー・納豆・チーズやヨーグルトなどの乳製品
- ビタミンB6:赤みの魚(マグロ・鮭・カツオなど)大豆製品・バナナ
- ビタミンB12:青魚(サンマ・サバなど)
葉酸
葉酸は貧血を予防してくれる大事な栄養素です。貧血になるとめまいや胃腸の働きが悪くなります。葉酸は、ほうれん草などの緑黄色野菜や牛乳などに含まれます。
ビタミンC
ビタミンCは抵抗力を高めてくれる栄養素の一つです。季節の変わり目などで体調を崩す人は積極的にビタミンCを摂取するとよいでしょう。ビタミンCは、ブロッコリー・キャベツ・ピーマン・いちご・オレンジなどに含まれます。
ビタミンA
ビタミンAも抵抗力を高めてくれます。また体内の老化の進行を和らげてくれるため生活習慣病にも効果があると言われています。ビタミンAは、牛乳・チーズやヨーグルトなどの乳製品・緑黄色野菜などに含まれます。
ビタミンE
ビタミンEは自律神経による冷え性などの症状を改善してくれる効果があります。毛細血管を広げてくれる効果があるので手先や足先の冷えに悩む人におすすめです。ビタミンEは、ナッツ類・モロヘイヤ・赤ピーマンなどに含まれます。
アミノ酸
アミノ酸はホルモンや血液を作る大切な役割を持っています。また免疫力も高める効果がありますので積極的に摂取するとよいでしょう。アミノ酸は肉・魚・豆腐・納豆などの大豆製品などに含まれます。
自律神経失調症は女性が多い?
自律神経失調症はもちろん男性もなる可能性がありますが、一般的に女性の方が多いと言われています。女性は気分の浮き沈みが激しいことがありますよね。
また妊娠・出産・更年期など女性特有の体調の変化がありますが、そのときのホルモンバランスの変化などがあることから発症するリスクが高いのです。
その他の理由としては、女性はダイエットをする人が多くいます。成長期などに過度なダイエットをしてしまうとホルモンバランスが崩れて自律神経失調症になるリスクが高まります。ダイエットをしたい場合はバランスよく食事を取りながら、適度な運動を心がけましょう。
自律神経の治療は何科?掛かる費用はどれくらい?
何科に行けばいい?
自分が自律神経失調症かも?と思ったら迷わず病気を受診しましょう。早く治療を始めて生活習慣を整えることで精神的にもラクになります。病院は身体的な症状がある人は内科などに受診し、症状にあったお薬を処方してもらいましょう。
また精神的な症状がある人は精神科や心療内科でも診てもらえます。症状に合わせてこちらもお薬の処方やカウンセリングなどを行ってもらいましょう。
自律神経失調症は隠す病気ではありません。家族などに打ち明けるのはとても勇気がいることかもしてません。
しかしこの病気は誰にでもなりえる病気なのです。家族のサポートや理解があればそれだけでストレスや不安が減りますよね。一人で悩まないで家族、やお薬のサポートに甘えてください。
病院でかかる費用は?保険は適用する?
自律神経失調症で病院を受診した場合初診であれば簡単な検査が行われることが多いでしょう。
検査は簡単な血液検査や尿検査などが一般的なので健康保険の三割負担で¥3,000〜¥5,000くらいになるようです。もし医師の判断で詳しい検査が必要な場合はCT検査などで約¥4,000ほどかかるでしょう。
こちらは緊急ではない限り受診した日ではなく予約制になるので、次回受診するときに用意すれば大丈夫です。
一般的な費用を紹介しましたが、病院によって異なるので、不安なことやわからないことは必ず病院や医師に確認してくださいね。
治療にかかる期間
自律神経失調症は元気だった人が突然発症する人もいれば、ストレスや不安が日々募って症状が徐々に現れるなど個人差があります。
お薬を処方してもらいながら自律神経失調症の症状とうまく付き合える人もいれば、生活を改善して克服した人もいるでしょう。
自律神経失調症は精神的なことから発症することも多く、期限を決めてしまうとそれがプレッシャーになる可能性があります。治るのも個人差がある、とおおらかな気持ちで病気と向き合えるよう心がけてみましょう。
放置は厳禁!しっかりと治療しましょう
自律神経失調症は治療中も油断してはいけません。
薬を飲むと症状が改善され、自分の判断で薬を飲むのをやめてしまう人がいます。せっかく症状が改善されていても途中でやめてしまうとまた悪化してしまいます。
自分で調子がいいからと判断せず、しかり医師の処方を守りましょう。
また生活習慣を改善したりサプリメントを取り入れることで予防できる可能性もあります。自律神経失調症の改善や予防のためにも自分の体を普段から労ってあげることを忘れないでくださいね。