普通の寒気と、自律神経の乱れによる寒気の違い
冬に寒気がして、風邪を引いたという経験はないでしょうか?厚着をしても、寒いと感じることはありますか?
ここでは普通の寒気と、自律神経の乱れによる寒気の違いについてお話します。
普通の寒気
冬の寒いときに外に出ると、寒気を感じたという方は多いでしょう。
体にウイルスが侵入すると、撃退しようとして体温を上げようとします。背中がブルブルしたりガクガクしたりという症状が出るのは筋肉を収縮させて熱を作るためです。
筋肉が緊張するので、肩が凝ったり背中に違和感を感じたりします。風邪の初期症状として、のどに痛みを感じたり咳が出たりします。
38度以上の熱があるときは、インフルエンザの疑いがあるので早めに医療機関を受診しましょう。
自律神経の乱れによる寒気
寒い時期でもなく、部屋の温度が暖かいのに寒気がする場合があります。風邪の症状がなく、体がブルブル震えると心配になりますね。
心配になって医療機関に行っても病気はなかったというケースの場合、自律神経の乱れによる寒気が考えられます。
自律神経の乱れによる寒気の症状
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自律神経の乱れによる寒気の場合は、こんな症状があります。
- 手足が冷えて寒い。
- 顔や手足のむくみが気になる
- 背中がブルブルしたりガクガクする
- 気持ちが憂鬱
自律神経が乱れると寒気がする理由
自律神経が乱れるとなぜ寒気がするのか、理由をお話します。風邪を引いていないのに、寒いと感じている人は見ておきましょう。
自律神経とは
自律神経は、体の代謝や体温・内臓の働きをコントロールしてくれています。昼間活動しているときに活性化する交感神経と、夜や安静にしているときに活発になる副交感神経の2種類があります。
動いているときと休んでいるときの2種類の自律神経のバランスがとれているので、健康が維持できています。しかし精神的なストレスが続いたり、昼夜逆転などの不規則な生活をしていると自律神経が乱れてきます。
自律神経が乱れると寒気がする理由
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自律神経は血管の周りに集中しているので、乱れると血管が収縮して血行が悪くなります。血行が悪くなると、体に充分な熱が行き届かなくなるので寒いと感じてストレスが溜まります。
さらに細胞に充分な栄養を届けることができなくなり、老廃物も溜まってきます。
細胞機能が衰えることで、内臓の機能が低下して体温調節ができなくなり寒気を感じるでしょう。
寒気や体の冷えで免疫力が低下
自律神経が乱れて血行が悪くなると、寒いと感じたり体が冷えて免疫力が低下します。
免疫力が低下すると風邪やインフルエンザになりやすく、病気になるリスクも増えるでしょう。
自律神経を整えて寒気を改善する方法
自律神経が乱れると、血液の循環が悪くなり寒気を感じます。
ここでは、自律神経を整えて寒気を改善する方法についてお話します。
自律神経を整えて寒気を改善する方法①ゆっくりと呼吸して血流を改善
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緊張したり寒気を感じると、息苦しくなることはないでしょうか?ゆっくりとした腹式呼吸は、自律神経のバランスを整えて寒気を改善する効果が期待できます。
最初にお腹を膨らませながら、5秒かけて鼻から息を吸います。次に8秒かけて、口から息を吐きましょう。
このふたつの動作を、毎日1分かけて実践します。腹式呼吸を行うことで、新鮮な酸素を体に取り入れることができるので血液の循環が改善して良くなります。
鼻呼吸は日頃寒いと感じている人の脳をリラックスさせて、セロトニンの分泌を増やします。
自律神経を整えて寒気を改善する方法②足裏マッサージで不調を改善
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足の裏は第二の心臓と言われ、全身の臓器の反射区です。足の裏をもみほぐすことで、体の不調や痛みが改善されます。もみほぐすといっても、優しくなでるくらいでOKです。
足裏マッサージで血行が良くなると、寒いと感じていた体は結構がよくなり寒気が改善します。
自律神経を整えて寒気を改善する方法③アロマオイルで副交感神経の働きを改善
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アロマオイルは、副交感神経の働きを高めてくれて不安や神経を和らげてくれます。
自律神経の乱れを整えてくれる、代表的なアロマオイルはラベンダーです。ラベンダーの香りがきついと感じる人は、オレンジやレモンバーム・イランイラン・ベルガモット・ローズマリーがおすすめです。
アロマオイルで体調を改善したい人は、お試しで実際に香りを確かめてみてから購入するのが理想です。
自律神経を整えて寒気の予防方法はある?
自律神経を整えると、血流がよくなり体温もアップします。
ここでは簡単にできる自律神経を整えて、寒気を予防する方法について話しします。
お風呂上がりに寒いと感じる?
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体を温めるお風呂ですが、お風呂上がりに寒いと感じる人は多いです。
お風呂上がりに寒さを予防する方法は、40度前後の温めのお湯に15分ゆっくりと浸かることです。急に熱いお湯に入ると、体温を下げようとする機能が働いてお風呂上がりに寒いと感じます。
急激な温度の変化は、自律神経の乱れる原因になります。
自律神経を整えてくれる栄養素
トリプトファンという栄養素は、自律神経を整えてくれる栄養素です。幸せホルモンと言われる、セロトニンの分泌を増やし心の不調を改善する効果が期待できます。
乳製品はトリプトファンが豊富に含まれているので、牛乳やチーズ・ヨーグルトを食べましょう。乳製品にはカルシウムが多く含まれているので、骨も丈夫になるというメリットもあります。
血糖値の変動を抑える
血糖値が変動すると、交感神経が緊張して自律神経が乱れます。
予防方法は、糖質を摂りすぎないことと炭水化物や甘いものは食事の最後に食べることです。食事は野菜やたんぱく質の食品から食べて、血糖値を急激に上げないようにしましょう。血糖値が急激に上がると、脂肪がつきやすい体になります。
軽いストレッチや運動が自律神経を整えて寒気の予防に
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同じ姿勢で長時間過ごす人は、血流が悪くなり自律神経が乱れやすいです。自律神経が原因の寒気の予防には、軽いストレッチや運動がおすすめです。
体が寒いと感じたときだけ実践するのではなく、毎日の習慣にすることが大事。寝起きに体を動かすと、交感神経が活性化されて体が目覚めます。ストレッチや軽い運動は寒気が改善し、快適な朝を過ごすことができます。
家の中でテレビを見ながらでもできるので、ウォーキングよりも継続しやすいです。ストレッチを継続すると、体型が変化してくるのも楽しいですよ。
しっかり対策をして、寒気を無くしましょう
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今回は暖かい部屋や厚着をしても、寒気を感じて悩んでいる方のために自律神経の乱れの予防法や改善法をお話しました。
- 風邪の症状や熱が出ていないのに寒気を感じるときは、自律神経が乱れている可能性が高い
- 精神的なストレスや不規則な生活は、自律神経が乱れる原因
- 自律神経が乱れると血行が悪くなるので、寒いと感じる
- ゆっくりと腹式呼吸をすることで、新鮮な酸素を体に取り入れてみよう
- 足裏マッサージは、緊張をほぐし体の不調を改善できる
- アロマオイルは、副交感神経の働きを活性化させる
- お風呂は40度前後のぬるま湯に浸かると、自律神経が乱れない
- トリプトファンは、リラックス効果が高いセロトニンの分泌を増やす
- 軽いストレッチや運動を習慣にすると、朝の目覚めがよくなり交感神経が活性化
- 食べる順番は最初に野菜かたんぱく質の食品、血糖値の変動に注意。
しっかりと寒さ対策をして、自律神経を整えて不調を改善しましょう。
リラックスした状態が続くと、体温が上がって寒いと感じる割合が減ってきます。さらに自律神経が安定することで、夜もぐっすりと眠れるようになります。ぐっすり眠れると寝起きもすっきりするので、体を動かしやすくなるでしょう。
毎年健康診断を受けることも、健康を維持するために大事なことです。しっかり対策をとって自律神経の乱れを改善していきましょう。