【徹底解説】「ヨガ」と「ピラティス」それぞれの違いや効果とは

「ヨガ」と「ピラティス」実は大きな違いがあった!

ヨガとピラティスは、同じようなものと考えられがちですが、実は全くの別物であります。一見ヨガとピラテティスは、非常に似ているように見えますが、それは、ピラティスがヨガの技法を取り入れたものであるからです。しかし、やり方や成立過程が異なるため、似て非なるものなのです。こちらでは、ヨガとピラティスの基本的な違いとして、根本的な違いと目標の違いについてご紹介していきます。

「ヨガ」と「ピラティス」の根本的な違い

ピラティスは、ヨガの技法は取り入れたものでありますが、本質は全く異なります。やり方もよく似てはいますが、根本的には違っていることが多く、一緒にすることはできないのです。

ピラティスとヨガは、発祥もその意味も全く違います。ヨガで重要視されている瞑想もピラティスの中では取り入れられませんし、ピラティスの大きな目的は肉体にあります。というのも、ヨガがスピリチュアルな面を重視し、修行といったイメージが強いのですが、ピラティスは体の筋肉に重点を置き、あくまでエクササイズとして行っていくものなのです。

「ヨガ」と「ピラティス」の目標の違い

ヨガは体だけでなく心、精神の面にまでアプローチしていますが、ピラティスの方は肉体に重きを置いています。肉体の鍛錬を通して心のリフレッシュを目指すというやり方は、ピラティスをやった後の充実感にも感じられることではあります。

一方、ヨガの場合には、心の充実、幸せをいわば最終目標のように考えており、根本的なところが違うのです。つまり、ヨガは体だけでなく心、精神の面にまでアプローチしていますが、ピラティスの方は肉体に重きを置いています。肉体の鍛錬を通して心のリフレッシュを目指すというやり方は、ピラティスをやった後の充実感にも感じられることであります。しかし、ヨガの場合には心の充実、幸せをいわば最終目標のように考えており、根本的なところが違うのです。

「ヨガ」と「ピラティス」の成り立ちの違い

上記にて、ヨガとピラティスの大きな違いとしいて、根本的な違いと目標の違いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ピラティスがヨガの技法を取り入れたものでありますが、しかし、ヨガが心に重点を置き、精神的な充実感を目標にしているのに対し、ピラティスは身体の筋肉に重点を置き、エクササイズ要素が大きかったですね。

では、こちらでは、ヨガとピラティスのさらなる違いとして、成り立ちの違いについてご紹介していきます。ぜひ、参考にして下さいね。

ヨガの成り立ちについて

ヨガ起源といえば、インドをイメージされる方が多いですが、実はインドのみならず、日本や中国など東洋で3千年以上昔から行われてきた生き方のための方法と考え方であります。

このように長い歴史を持つヨガですが、そもそも約4500年前の古代インドで発祥した仏教の修行法のひとつであります。飢えや戦い、病気などの苦しみから救われるための方法、悟りに至るまでの手段として、ヨガにおいて大切な瞑想が生まれたのです。ヨガのポーズ’’アーサナ’’は、そもそも瞑想のための座り方を意味しています。

その後、瞑想の坐法を補助するために、さまざまなポーズが確立され、現在では日々進化を遂げ、8400万個のポーズが存在しているのです。ヨガには、エクササイズ的要素もありますが、最終目標は、心と体ののバランスを整えることであり、老若男女と全ての世代の方に行っていただける健康法なのです。

ヨーガ(梵: योग (Yoga_pronunciation.ogg 聞く), yoga)は、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して古代インドの人生究極の目標である輪廻転生からの「解脱(モークシャ)」に至ろうとするものである[1][2]。ヨガとも表記される。漢訳は瑜伽(ゆが)。

1990年代後半から世界的に流行している、身体的ポーズ(アーサナ)を中心にしたフィットネス的な「現代のヨーガ」は、宗教色を排した身体的なエクササイズとして行われているが、「本来のヨーガ」はインドの諸宗教と深く結びついており、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の修行法でもありました。

ピラティスの成り立ちについて

ピラティスは、そもそもドイツ人ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって開発されたエクササイズです。幼少期のピラティスは、あまり体が丈夫なほうではありませんでした。喘息やリウマチ熱など、幼い子供には過酷とも言える病気に悩まされ、自身の体をどのように強くしたらいいかという研究を続けていました。その結果、様々な要素を組み入れた独自のエクササイズを考案し、ピラティスメソッドとして知られるようになりました。

その後、第一次世界大戦で従軍看護師として看護にあたっていたことで、負傷兵が寝たままリハビリできるエクササイズへと発展。ピラティスはピラティスメソッドの大きな特徴でもある、体の奥の筋肉、インナーマッスルを鍛えるためのエクササイズを考案しましました。

もともと体の弱いピラティスが考案したピラティスメソッドは、健康面で激しい運動をする事の出来ない人にでも行う事のできるエクササイズメソッドとして、広く認知されるようになり、リハビリなどの医療の現場でも用いられる事があります。

さらに、スポーツ界で活躍するアスリートたちにとっても、通常のエクササイズやトレーニングでは鍛えにくい筋肉を強化し体の各部にまで意識をしながら、効果的なトレーニングができるエクササイズメソッドとして、注目を集めるようになりました。

リハビリから、アスリートまで幅広いニーズにこたえることができるようピラティスは、このようにして発展を遂げてきたのです。

ピラティス・メソッド(Pilates Method)は、1920年代に、ドイツ人従軍看護師ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス(英語版、ドイツ語版)(ジョセフは英語発音)が開発したエクササイズである。ジョセフは「コントロロジー」と名付けていたが、日本では一般的にピラティスもしくはピラテス、ティラピス、テラピスと呼ばれる。

「ヨガ」と「ピラティス」の効果の違い

上記にて、ヨガとピラティスの成り立ちの違いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?成り立ちの違いを見てみると、ヨガとピラティスは、根本的に大きく異なることが分かりましたね。
続いて、こちらでは、ヨガとピラティスの効果の違いについてご紹介していきます。ヨガとピラティスのどちらを始めるか悩んでいる方必見ですよ!ぜひ参考にして下さいね!

ヨガの効果

ヨガでは腹式呼吸を意識した呼吸を行います。そのため、副交感神経を活性化させ、乱れた自律神経を整えます。安定したポーズで体と心のバランスを整えることで、精神的なリラックス効果が感じられます。精神面での強化のほかに、内臓にも働きかけ身体の中から整えられるという効果を得られます。

また、呼吸に合わせて複数のポーズをとっていくヨガ。ピラティスのように流れるように動いていくのと違って、ヨガはポーズをある一定の期間キープするのが特徴的であります。コントロールされた呼吸をしながら、アーサナをキープすることで、心と体が集中し、瞑想の状態へと導きかれます。

ピラティスの効果

ピラティスには、胸式ラテラル呼吸を行うことで交感神経が働き、心と体を活性化させる効果があります。ピラティスの呼吸法も横隔膜を意識的に動かすので、自律神経を整える効果があります。身体の深層にあるコアの筋肉を鍛えることも大きな効果のひとつです。

とくにお腹周りの深層筋を意識するエクササイズで、体幹を強化していきますので、もちろんダイエットにも効果的!また、背骨や骨盤などを正しい位置に整えることで姿勢改善など身体の矯正にもつながります。

「ヨガ」と「ピラティス」のその他の違い

上記にて、ヨガとピラティスの効果の違いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ヨガは心と体の健康に効果的なのに対して、ピラティスはエクササイズ効果が高いことがよく分かりましたね!
こちらでは、さらなるヨガとピラティスの違いを探るべく、その他の違いについてご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみて下さいね!

目的の違い

【修行目的のヨガ】

 ヨガには様々な宗派があり、エクササイズとして行われているレッスンもあるため、ダイエットが目的と考える人が多いです。しかし、修行のひとつとして始まったヨガは、そのポーズと呼吸法、瞑想で心と体を結びつけ、心身が最も安定した状態をつくることを一番の目的としています。そのため、ヨガを行うことで、もちろんダイエットの効果を得ることはできますが、あくまで目的はダイエットではなく、心と体の安定状態を作ることです。心が安定した状態とは、簡単に言うと心が充実して幸せを感じることであります。ヨガでは、そういった精神面を大切にしています。

【エクササイズ目的のピラティス】

ピアティスは、そもそもリハビリ用として生まれたものであるため、身体に負担をかけず、強くしなやかな筋肉をつけることを目的としたエクササイズであります。なかでもお腹周りを中心に深層の筋肉を意識して鍛えること、骨盤や背骨、肩など骨格のゆがみや偏りを正しい位置へと整えることに重点を置いています。正しい姿勢へと導くことで、ケガをしにくい身体づくりにも役立ちますよ。

やり方の違い

【ヨガのやり方】

ヨガとピラティスのやり方の違いは、明白です。まず、ヨガは、はじめに瞑想があり、自然への感謝、自分を見つめ直すスピリチュアルな時間があります。ヨガでは呼吸を元にして体を動かして、筋肉や血液の流れを整えることが基本となります。

【ピラティス】

ピラティスでも心と体の成長と鍛錬を目標としていますが、実際に重心となるのは、体の筋肉です。ピラティスでは、深い部分の筋肉、インナーマッスルを鍛えることで、体幹部を強化していきます。また、ピラティスの中にも、ヨガ的なストレッチやメンタルへのアプローチを行うシーンもありますが、基本的には筋肉を鍛えるストレッチとトレーニングがメインになりますよ。また、ピラティスの方が動きを組み合わせたトレーニングが多くなります。

呼吸法の違い

【ヨガ】

 ヨガには様々な宗派があるように、呼吸法も様々であります。しかし、基本は腹式呼吸。お腹が小さくなるまで鼻から息をすべて吐ききり、鼻から息を吸ってお腹をふくらませていきます。肋骨の周りとお腹の境目にある横隔膜を大きく上下に動かしながら、意識的に呼吸を繰り返します。この意識した呼吸を「プラーナーヤーマ」といい、全身の気の流れをコントロールしていきます。腹式呼吸を行うことで、自律神経のうち副交感神経に有利に働き、リラックスすることを重視していますよ。

【ピラティス】

ピラティスの呼吸法は、ひとつで、それは胸式ラテラル呼吸。鼻から息を吸って横隔膜が下がり、肋骨を縦横、上下とあらゆる方向に広げるようにします。胸の中にボールがあるようなイメージで、胸の前にも横にも背中にも、胸の隅々まで酸素で満たします。口から息を吐くときは、ふくらんだ胸のボールが小さくなっていくイメージで、おへそを背骨に近づけるように腹筋の力を使ってすべて吐ききります。ピラティスの呼吸法は、交感神経を有利に働き、頭の回転を活性化して、すっきりとさせる効果があります。

「ヨガ」と「ピラティス」の似ている点

上記にて、ヨガとピラティスのその他の違いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ヨガとピラティスには、目的ややり方、そして呼吸法と様々な違いがることが分かりましたね!
ここまで、ヨガとピラティスの異なる点について、お話してきましたが、現代人気が高いこの2つの運動法は、現代人が必要としている健康法ということでもあり、似ている点も多くあります。そこで、こちらでは、ヨガとピラティスの似ている点についてご紹介していきます。

ヨガとピラティスの類似性は、 「身体と精神を同時に整えるということ」 が一番の共通点です。私たちは風邪を引いただけでも、精神面にダメージを受け、風邪が治った時には心から安堵しますよね。
ご紹介した通り、ヨガ・ピラティスの運動法は異なりますが、、「深い呼吸法で心を落ち着かせる」、「自分自身を見つめる」、「心身を健全な状態に整える」という3点は、共通しているのであります。

あなたに合っているのがどちらかを見極めるためには

ここまで、ヨガとピラティスの違いと共通点についてご紹介してきましたが、結局どちらを始めればいいの?と考え始めている方は多いはず。そこで、こちらでは、ヨガとピラティスのどちらが自分のあっているのかの見極め方についてご紹介していきます。

身心の安定を目指したい人→ヨガ

ヨガとピラティスのどちらを始めるかで悩んだ際に、目的が身心の安定で会った場合には、ピラティスよりもヨガを始めることをおすすめします。仕事や人間関係で、疲労やストレスを抱えがちという方は、身心を安定させ、リラックス状態に導くことができますよ。

身体の歪みや姿勢を矯正したい!お腹周りの筋肉を鍛えたい!→ピラティス

身体のゆがみや偏りなど姿勢の矯正、お腹周りの筋力の衰えを改善したいという人には、ピラティスをおすすめします。ピラティスは、さまざまなトレーニング・健康法を取り入れて考案されたもので、エクササイズ効果や姿勢の改善効果が高いですよ。

悩んだら、まずはどちらも試してみよう!

「ヨガのポーズ」と「ピラティスのエクササイズ」には、共通する点がたくさんあります。しかし、それぞれ意識すること、呼吸法、ポーズをキープするか動きがあるかなど、形が同じでも細かな違いがあります。まずは、形を覚えることも大事です。どちらかを覚えていれば、もう片方にも活かせることはたくさんありますので、どちらもバランスよく続けられている方もいます。

さらに、ヨガもピラティスも効果的には共通する部分がたくさんあります。ヨガでも体の芯を安定させ、きれいな姿勢をつくる効果はありますし、ピラティスでもストレス解消・リラックス効果が得られますし、どちらにも身体の柔軟性を高める効果はあります。今回ご紹介した内容を参考に、自分の心や身体と相談するためには、やはり一度両方を体験し、どちらが自分に向いているか確かめてみるといいでしょう。

また、ヨガ・ピラティスは継続して続けることが大切です。 短期間での変化を期待せず、なりたい理想の自分をイメージし、心身をゆっくり整えていくように心がけましょう。

自分の体や目的に合った方を選びましょう

いかがでしたでしょうか?今回は、「ヨガ」と「ピラティス」のそれぞれの違いや効果についてご紹介しました。ヨガとピラティスには、目的ややり方、呼吸法が異なる一方で、共通点もたくさん見られましたね。ヨガとピラティスのどちらを始めようかと悩んでいる方は、まずはそれらを始める目的や体の状態を考えて、選んでみて下さい。どちらが良いか良く分からないという方は、体験レッスンなどで、ヨガとピラティスの両方を試してみるのもありですよ。いずれにせよ、ヨガとピラティスどちらを始めるか悩んだ際は、まずは今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみて下さいね!

 

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