圧力鍋は爆発する?初めての圧力鍋を安全に使用する

圧力鍋は手軽なキッチン家具。通常では3時間程度煮込まないといけない料理でも30分程度で料理できちゃう優れもの。
ただ使い方を間違えると凶器にもなるこの圧力鍋。家族や子供の安全を守るためにも、キッチンで圧力鍋を使うときに注意したいポイントをまとめます。

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圧力鍋の仕組み


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圧力鍋は温度と圧力によって、短時間の料理を可能にしています。上手に使えば、
時間に追われ調理に時間がかけられない方の強い味方になります。使用に慣れてくれば日々の食事作りになくてはならないものになっていくでしょう。その一方で、爆発事故が怖くて使えない…なんて方もいらっしゃいますよね。
圧力鍋が密閉されていることは、みなさんご存知でしょうか?この“密閉”がポイントなのです。

まずは圧力鍋の仕組みを理解して、安全に使ってくださいね。

温度と圧力がポイント!

はじめに、温度と圧力について説明します。
標高0メートル、1気圧の時、水の沸点は100度です。この沸点は、標高と圧力により変動し、これを利用したのが圧力鍋なのです!

例えば、山頂では気圧と沸点は低く、ふもとでは気圧と沸点は高くなります。山頂とふもとでは、“具材へ伝わる温度に差がある”ということです。

圧力鍋では、密閉し加熱することによって圧力を高くしています。それに比例して、沸点も高くなりますよね。つまり普通のお鍋で調理するより、圧力鍋は具材を高温で調理できるため、短時間で美味しい料理が出来上がるのです!

圧力鍋は安全に注意して使いましょう


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圧力鍋のしくみについてご説明させていただきました。

では次に、安全に使用していただくため

・圧力鍋の使用前にチェックすべきこと
・使用後のお手入れ
・圧力鍋による爆発事故

についてご紹介させていただきます。

爆発事故を回避し、「安全に・簡単に・美味しく」をモットーに圧力鍋と上手に付き合っていきましょう!

圧力鍋の使用前に要チェック!

圧力鍋には使用前に点検しておくべき箇所がいくつかありますので、ご紹介いたします。

・おもりは見えているか
・圧力表示ピンは正常に機能する状態か(パッキンなどに損傷がないか)
・蓋のゴムパッキンは内部に収まり汚れや傷みはないか
・圧力(蒸気)放出口の目詰まりや汚れがないか
・安全装置は正常であるか
・鍋に入れる具材の量は3分の2までになっていて、蓋はきちんと閉まっているか

これらの確認はしていますか?

安全確認を怠り、爆発という最悪な事態になった時にはもう遅いのです。お子さんのいるご家庭は、特に注意してくださいね。

使用後の手入れも大事

圧力鍋は使用後毎回必ず洗浄します。鍋全体と、上記のチェック項目にもあるパッキンはぬめりをきれいにとり、蒸気口・おもりは洗ってよく乾かします。全体的によく乾いたら、蓋は逆さまにして保管することをおすすめします。パッキンなどについた匂いなどがとれやすくなります。埃が気になるようなら軽い布などをかけましょう。使用後きちんと手入れしていたとしても、使用前のチェックは必ずしてくださいね。

圧力鍋による爆発事故事例

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いつものように圧力鍋に具材を入れ、調理をしていました。10分後火を止めて、しばらく放置。
その日はなかなか蓋が開かなかったため、水をかけてみました。すると爆発によって鍋の蓋や加熱された具材が飛び、大火傷。キッチンは滅茶苦茶になり、ガスコンロまで壊れてしまいました。

蒸気放出口が目詰まりしており、圧力が下がっていない状態で流水をかけてしまったことが爆発の原因だったようです。しっかり汚れを落として、毎回チェックをすればよかったと後悔しました。

他に同じような状況で爆発した例では、原因が圧力表示ピンの不具合によるものだったものも。表示ピンのパッキンに亀裂や穴など、何か不具合があったことによりピンが正常に機能せず、減圧しているかどうかが分かりにくく、やはり圧力が高い状態で流水をかけてしてしまったことが原因となりました。

圧力鍋についているマーク「PSC」・「SG」

本で販売される圧力鍋には、消費者生活用製品安全法の「PSCマーク制度」のシールが貼られています。この国の定める基準を満たさない圧力鍋は販売することができません。また、「SGマーク制度」という、一般財団法人製品安全協会が定める被害者救済制度があり、こちらのシールも必ずついています。この両方のマークがきちんと圧力鍋についているか、確認しましょう。上記の使用前点検をきちんとし、正しい使い方をしているのにもかかわらず、事故が起こった場合、このマークが非常に大事になってきます。

それぞれについて詳しくご紹介していきます。

「PSCマーク制度」

消費者生活用製品のうち、構造・材質・使用状況からみて一般消費者の生命又は身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多いと認められる製品を、「特定製品」として指定しています。圧力鍋はこれに含まれており、事業者の自主検査が義務付けられ、このマークをつけるには国の定める基準を満たさなければなりません。

近年インターネットなどで、「PSCマーク」のついていないものが販売されていたケースも報告されていますので、ご注意ください。

「SGマーク被害者救済制度」

一般財団法人製品安全協会が、「SGマーク」付き製品の欠陥により人身損害が生じた場合の救済のため、損害保険会社と生産物賠償責任保険契約を結んでいます。マーク付き製品の欠陥により事故が起こった場合、事故原因・被害の程度などに応じて賠償措置を実施します。被害者一人当たりの賠償額の最高限度額は1億円です。購入後、最初に使う際には必ず確認しましょう。

参考サイト:
圧力なべ協議会「圧力なべは「PSCマーク」を確認してご購入ください」
http://www.apajapan.org/JPCC/psc.html
一般財団法人 日本品質保証機構「消費生活用製品安全法(PSCマーク)(法律に基づく業務)」
https://www.jqa.jp/service_list/safety/service/mandatory/psc/
一般財団法人 製品安全協会「SGマークを表示したい」
https://www.sg-mark.org/brandsg

圧力鍋に入れてはいけないもの


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圧力鍋にに入れてはいけないものはこちらです。

・泡立つもの(例:パスタ、うどん、そば、里芋の煮っころがしなど)
・膨らむもの(例:餅、ちくわ、はんぺん)
・カレーやシチューのルウ(具材に火を通した後、蓋を開けてから入れるのはOK)
・重曹
・牛タンなど、皮膜に覆われたもの
・豆類(鍋内に入れる量を制限した上で、入れられる圧力鍋もある)
・多量の油、お酒、砂糖

これらの多くは蒸気放出口を塞いでしまう危険があり、爆発事故の原因となります。

また、具材を入れすぎないように注意が必要です。具材の入れすぎも、蒸気放出口の目詰まりのもととなります。鍋の3分の2の量を目安としましょう。

圧力鍋を加圧中の注意点

火加減についてご説明いたします。

圧力がかかるまでは基本的に中火とし、鍋の側面に炎がまわらない程度に抑えてください。加圧中は弱火まで下げ、設定した圧力レベルから上がりすぎないよう、火加減を調整します。加圧しすぎると吹きこぼれてしまう可能性もあるため、爆発の原因となります。

また、圧力鍋での強すぎる火は厳禁で、鍋底から炎がはみ出してしまうと、取っ手が焦げてしまうことも。取っ手の損傷も、爆発事故に繋がりかねません。
火加減は、鍋の周りに炎が広がらないよう、弱火から中火が最適です。ただし、IHクッキングヒーターは急激に加熱され、ガスコンロよりも沸点までの時間が短い可能性があるので注意が必要です。

さらに、空焚きも爆発の原因になりまず。これを防ぐため、加圧時間10分につき200ml~250mlのお水を入れましょう。

圧力鍋の蓋を圧力が下がりきっていないときに開ける

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