更年期障害には養命酒が効果的?その理由と具体的な効能とは

そもそも養命酒ってどんなお酒?

「薬用養命酒」は、養命酒造株式会社で製造されている薬酒の名称です。養命酒は、風邪薬や解熱鎮痛剤と同じく、第2類医薬品に分類される薬として販売されています。

養命酒の中には、漢方医学の考え方に基づいた14種類の自然の生薬が含まれています。それがアルコールの協力作用によって全身の血行を促進したり、体質を向上させて体調を整えるほか、体に備わる免疫力や自然治癒力を高めてくれるのです。

東洋医学の「生薬」が凝縮されたお酒

生薬とは、植物や動物、鉱物などの自然に存在する薬効果のある物のことを呼びます。これらを乾燥させたり、細かく切ったり、すりつぶしたりなどの簡単な加工をして使われています。

生薬は単体でも効能がありますが、それぞれを組み合わせて用いることで、新たな効きめを発揮したり、効能の幅が広がることがあります。

化学合成をされていないので体に優しく、長く時間をかけてじっくりと体を整えてくれます。

養命酒の成分

養命酒には14種類の生薬が含まれています。それぞれが体の虚弱な部分を補い、体を温め、血の巡りを良くするという働きを持っています。

■補う作用

  • ジオウ(血を補い体力をつける)
  • ヤクヨウニンジン(胃腸の消化機能の活性化など)
  • インヨウカク(体力の衰弱時に効果あり)
  • シャクヤク(血管に働きかけて疲労緩和)
  • ニクジュヨウ(腸をなめらかにして便通を整える)
  • トチュウ(虚弱体質に効果あり)

■温める作用

  • ケイヒ(冷えを抑え、体を温める)
  • チョウジ(消化促進と保温作用あり)

■取り除く作用

  • ボウフウ(風邪を防ぐ)
  • ハンピ(疲労の軽減)

■巡らせる作用

  • ウショウ(体を温めて胃腸の働きを良くする)
  • コウカ(血流を良くして冷え性の改善)
  • ヤクモクソウ(血行を促す)
  • ウコン(血行を良くし、新陳代謝の促進)

これらの14種類の生薬が合わさることで、さまざまな症状に対応する養命酒ができているのですね。

養命酒の効能

養命酒を飲むことによって、14種類の生薬が体の不調に穏やかに効き目を発揮してきます。

■肉体疲労

体がだるい、疲れがとれないといった肉体疲労でお悩みの方には、生薬が滋養強壮剤として効果を発揮して、体力をつけながら、疲労を回復させていきます。

■病中病後

病気療養中や、病気から回復直後で体力をつけたい方や、病後の体調の回復を早めたい方に。 養命酒の薬効成分が、元々の健康な状態へと戻れるように体の基本となる働きを整えてくれます。

■食欲不振

食欲がない、食べたいのに食べられないという方に。食前に養命酒を服用することにより胃腸の働きを活発にし、低下していた食欲を正常に戻していきます。

■冷え性

手足や腰、肩や背中が冷えてつらい方に。14種類の生薬の薬効成分が体内を巡り、血の巡りを良くして代謝機能を整え、冷えを改善します。

■胃腸虚弱

消化器官が弱く、胃腸の調子が悪い方、胃腸が弱り気味という方に。 食前に養命酒を服用していくことで、胃腸の働きを整えて丈夫にしていきます。

■虚弱体質

体力が無い、体が弱いと感じている方に。養命酒の穏やかな滋養強壮作用が体を丈夫にし、徐々に体力をつけてくれます。

■血色不良

冷えがひどい。疲れがたまって、手足の先が冷えて血色が悪いとお悩みの方に。養命酒の成分が血行とともに体内を巡り、新陳代謝を活発にする効果があります。

養命酒が更年期の症状に効果的な理由とは

養命酒の持つ血液促進効果や、疲労回復効果などは、現在更年期の症状に悩まされている人にも効果を発揮すると言われています。

更年期の症状といえば、軽度な人から重い症状に悩む人までそれぞれです。化学的に合成された薬と違い、生薬は幅広い症状に対応してくれるので、更年期の時にこそ養命酒を試してみてはいかがでしょうか。

更年期の症状

  • 顔がほてる
  • のぼせる
  • ひどく汗をかく
  • 心臓がドキドキする
  • 頭痛、肩こり、めまいがする
  • よく眠れない
  • 理由もなくイライラする、憂うつになる
  • 月経不順、不正出血などの月経異常

ざっとあげただけで更年期にはこれだけのいろいろな症状が、少しずつまたは時を同じくして表れてきます。人により1〜2個の症状だけの人もいれば、すべての症状が1度に出る人もいて、人と比べることのできないものです。

養命酒は、体本来の働きをよくする効果があるため、更年期時の不安定な体調を整えるのに役立ちます。「補う力」「温める力」「取り除く力」「巡らせる力」が効果を発揮してくるのです。

養命酒に副作用などはある?

自然の生薬を配合して造られた養命酒ですが、すべての人に副作用無く効くというわけではありません。養命酒は風邪薬と同じ第二類医薬品に分類される薬なので、使用が可能かどうか医師や薬剤師の指示を仰いだほうが良い場合もあります。

アルコールに弱い人やアルコールを受け付けない体質の人

普段私たちが楽しみのために飲む酒類と違って、アルコールは含まれていますが、薬用養命酒は医薬品です。日本酒やワインと同程度の14%のアルコール分が含まれています。

このため、アルコールに過敏な体質の方や、病気の療養中で飲酒に関する制限のある方は、医師、薬剤師にご相談してみてください。

未成年の人

養命酒には、日本酒やワインと同程度の14%のアルコールが含まれているので、20歳未満の場合は服用できません。

生薬に対してアレルギーのある人

生薬にアレルギーをお持ちの方や、アルコールとの併用に注意が必要な治療薬を服用されている方。または飲み始めて発疹やかゆみなどの症状が表れた方は、かかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。

更年期の症状改善のための養命酒の正しい飲み方

更年期の症状を改善するために養命酒を飲むには、まず1日3回、20mLずつという量をきちんと守り、飲み続けることです。

1回に飲む養命酒の分量20mlとは、小さなキャップ1杯分です。アルコール度数がワインと同じくらいあるので、お酒を飲み慣れない方には、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。飲むタイミングは食前または就寝前に1日3回となっています。

更年期の症状は今まで頑張ってきた自分の体が、ちょっと休憩を欲しいと訴えている状態です。西洋医学の薬のような即効性を期待するのではなく、薬用養命酒を飲むことにより、生薬がじっくりと、でも隅々まで体を健康な状態に戻していくことができるのです。

養命酒を飲むことで、未病の症状を防ぐ

  • 手足が冷える
  • 胃腸が弱り気味
  • 体が冷えてよく眠れない
  • 疲れがたまる
  • 顔色が悪い食欲がない
  • 疲れていて寝起きが悪い

    東洋医学の概念のなかに未病(みびょうと)いう言葉があります。「病気」と言うほどではないけれど、何の問題もなく「健康」とも言えない状態のこと。例えば、手足の冷えや体の疲れ、胃腸の不調。それはやがて病気や更年期の症状に発展していくものなのかもしれません。

    これらの未病を防ぐために、体を元の状態に少しずつ戻すために養命酒が飲まれているのです。正しい容量を、決められた間隔で飲み続けることにより、体が健康な状態に変化していくのを感じることでしょう。

養命酒で厄介な更年期の症状を改善しましょう

薬用養命酒は、名前は聞いたことがあっても「まだ飲むような年齢じゃないし」「高齢の人が飲むのでは」と思っていました。

この記事を書くために養命酒について調べて見るうちに、更年期前後の私たちだからこそ今、養命酒を飲まなければならないのではないかと思いました。

生薬の持つ自然な効き目と、体を本来の状態にじっくりと時間をかけて直していくという考え方。そのために養命酒をコツコツと飲み続けると良いのですね。

現在更年期で苦しんでいる方も、これから更年期が現れるかもしれないという方も、養命酒の持つ「未病を防ぐ」という考え方は、非常にわかりやすく、試してみたいなという気持ちにさせてくれました。

できれば体に穏かに効いて、副作用の少ない薬が飲みたい。そんなあなたに養命酒がおすすめです。

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