災害時に子連れで避難するのはかなり大変

日頃小さい子供を育てている人であれば、子連れで避難をするのは大変な労力になるだろうな…と容易に想像がつくと思います。何せ日常の中でスーパーに買い物に行くことすらも、子連れではぐずったりあやしたりで大変なのですから。
ましてや、災害時に最寄りの体育館など慣れない場所までたどり着くための道のりは、気が遠くなりそうです。それに、子連れゆえに持ち出し品も普通より多くの準備が必要となります。
避難所に着けば着いたで、年齢層もバラバラの知らない大人が大勢いて、緊張や気苦労が絶えません。
ようやく腰を落ち着けても、情報収集をしながらどのタイミングで避難解除になるかひたすら待機するのも、子連れでは一苦労です。
災害時に子連れで避難する際の注意点
大人だけでの避難よりもぐっと難易度が上がる、災害時の子連れの避難。どんなことを心算しておけば良いでしょうか。
1.移動は早めが鉄則

大人だけなら身軽な避難ですが、子連れは移動に時間がかかります。兎にも角にも避難は早めが鉄則です。
自治体から出る災害時の避難勧告は
①避難準備・高齢者等準備開始
②避難勧告
③避難指示
の順に推移します。この中で子連れが避難を始めるべきタイミングは ①避難準備・高齢者等準備開始 の段階です。この発令は「避難に時間を要する人(乳幼児、高齢者等)とその支援者」のために出されているからです。
また、どんなに遅くても「明るいうちに&雨がひどくないうちに移動」が子連れ避難の基本原則です!
2.抱っこが基本
小さい子を抱っこして急ぎ歩きするのは本当に大変。ましてや避難の際はいつもよりも持ち出し品も多いことでしょう。ベビーカーを使いたいところですが、ちょっと待って!ベビーカーでは階段しかないところなどを通れない可能性があります。一刻も早く避難場所につかなければならない災害時の局面では、却って危険です。
避難場所のスペースのことを考慮しても、緊急避難の際は抱っこが基本スタイル。ちょっと大変ですが、安全第一です。災害時はなんとか抱っこやおんぶで乗り切りましょう。