更年期の女性に多い!コレステロールが高い原因とその対処法

肥満やメタボリックシンドロームなどに影響を及ぼすホルモンであるコレステロール。一般的に若い女性はコレステロールが低い方が多いと言われていますが、更年期の年頃になると高コレステロールになってしまいます。今回は更年期の女性が高コレステロールになる原因とその対象法をまとめました。

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更年期の女性に多い!コレステロールが高い原因とその対処法

肥満やメタボリックシンドロームなどに影響を及ぼすホルモンであるコレステロール。一般的に若い女性はコレステロールが低い方が多いと言われていますが、更年期の年頃になると高コレステロールになってしまいます。

今回は更年期の女性が高コレステロールになる原因とその対処法をまとめました。

いつの間にこんなに…!

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会社の健康診断の結果、悪玉コレステロール値が基準値を超えてしまうという状況に慌てている中年女性。「体重も血圧も去年と変わらないのに…」「特に脂っこいものばかり食べてた記憶はないのに…」などと首をかしげるばかり。

彼女の原因不明のコレステロール値上昇という『謎』のカギを握るのは、実は「女性ホルモン」なのです。

女性ホルモンは働き者!

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「女性ホルモン」というと「フェロモン」と同じような感覚を持っている人もいますが、女性の一生をつかさどる、とても働き者のホルモンです。

生涯でたったティースプーン1杯分しか分泌されないと言われていますが、そのわずかな量で、女性の生理・妊娠・出産だけではなく、若々しさや美しさなど心と体をサポートしています。

女性ホルモンと言われるのは主にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類です。

そのうち、エストロゲンは、丸みを帯びた女性らしい身体作りをするだけではなく、髪や肌にうるおいを与え、骨を丈夫に保ち、健康な身体を守る役割を果たしています。そして、コレステロール値の増減にも大きく影響しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3

女性ホルモンと更年期の関係とは

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女性ホルモンは卵巣によって作られるため、卵巣の衰えとともにその量も減少していきます。生理周期が不順になり始めて、通常50歳ごろに閉経を迎えるケースが多いのですが、この閉経前後の10年が更年期と呼ばれ、ホルモンバランスが急激に崩れて様々な変化が表れる時期になります。

肌のハリが失われてシワやたるみが出てきたり、骨粗鬆症になったり。さらに、ホルモンバランスの乱れに伴い自律神経も乱れ、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、イライラや不安感、発汗、頭痛、動悸息切れ、喉のつかえ、胃腸症状、食欲不振など、さまざまな不調が引き起こされます。

これを更年期症状(症状のひどいものを更年期障害)と言います。

コレステロールって悪者なの?

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それら更年期の症状のひとつとして悪玉コレステロールも増えるのですが、そもそもコレステロールって何なんでしょう。

コレステロールは脂質の仲間で、ホルモンを始めビタミンDや細胞膜、胆汁酸などの原料となります。7~8割は肝臓で作られ、残りは食事で摂取しており、生命の維持にはなくてはならない物質です。

そんな重要な役割を担っているのに、コレステロールの話題になると「悪玉」という言葉をよく耳にします。悪玉コレステロールは何が原因で「悪玉」と呼ばれているのでしょう。 悪玉コレステロール=LDLは全身にコレステロールを運ぶ役割を担っています。そもそもLDLは必要なところに必要なだけ運ばれている間は「悪玉」ではありません。

更年期などでLDLが過剰になると、持て余されたコレステロールは身体中を走っている間に血管の壁にどんどん沈着し、狭くなり、血液の流れが滞るようになります。これが動脈硬化の始まりです。LDLはこの動脈硬化を引き起こすため「悪玉」と呼ばれているわけです。

一方、善玉コレステロールと言われる「HDL」は、コレステロールを回収して肝臓に戻す役割を持っています。HDLが高い=回収能力が高いので、動脈硬化の原因の沈着も起こりません。だから「善玉」なのです。

そして、LDLとHDLふたつのバランスを絶妙に保っているのが女性ホルモンであるエストロゲンの存在というわけです。そして更年期などでエストロゲンが減少することにより、LDL値が上昇(またはHDLが減少)という状況を生むのです。

動脈が硬くなるとうまく血液を送り出すことが出来なくなり、心臓に負担がかかったり、臓器がうまく機能しなくなったり、壊死したり、血管が破れやすくなります。動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる病気につながるため注意が必要です。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB

コレステロール値が心配になったら

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健康診断などで、LDLの数値が「140/dl」以上、HDLの数値が「40mg/dl」以下、中性脂肪の数値が「150mg/dl」以上のいずれかの場合は、「脂質異常症」の診断となります。そうならないために、何かできることはないでしょうか。

まず、女性ホルモンの減少が影響している場合は、女性ホルモンを減少させない方法をとります。エストロゲンを補充するホルモン補充療法・漢方薬といった薬物療法は、保険も適用されるため負担も軽く、同時に更年期の不定愁訴の改善も見込めるので選択肢に上がりやすいのですが、乳がんや子宮がん、心臓病などのリスクが高まることも指摘されているため、これらの病歴や可能性のある人は適用できません。

安全なエストロゲンの補充と言えば、代表的なものが大豆製品です。大豆に多く含まれているイソフラボンは体内でエストロゲンと同じ働きをすることで有名です。煮豆、納豆、豆腐、おから、豆乳など、大豆製品を積極的にとることで減少した女性ホルモンを補えると言われています。

また、コレステロールを下げると言われている栄養素を積極的にとることも有効です。水溶性の食物繊維はコレステロールを吸着して排泄する働きがあり、海藻やキノコなどにたくさん含まれています。また、ナッツ類など油分の多い食物に含まれている食物ステロール、サバやイワシなどの脂に含まれているDHA・EPA、オリーブオイルなどに多く含まれるオレイン酸などもコレステロールを下げるのに大きく役立つ食品です。これらはホルモンに関係なく働きますので、男女問わず使えますね。

また、運動をすることでHDLの値も上がるので、メタボリックシンドロームの方にはとても効果的と言われています。

身体の変化に合わせた、生活習慣の見直しを

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女性の身体の変化は避けては通れません。それを嘆いたり足掻いたりするのではなく、今の自分にできることから少しずつ始めてみませんか。 動物性食品やカロリーのとりすぎはコレステロール値を上げる原因になります。コレステロール値が気になったら、まずは食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

 

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