更年期の女性に多い!コレステロールが高い原因とその対処法

肥満やメタボリックシンドロームなどに影響を及ぼすホルモンであるコレステロール。一般的に若い女性はコレステロールが低い方が多いと言われていますが、更年期の年頃になると高コレステロールになってしまいます。今回は更年期の女性が高コレステロールになる原因とその対象法をまとめました。

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更年期の女性に多い!コレステロールが高い原因とは?

誰もが「更年期障害」という単語を、一度は聞いたことがあると思います。そもそも「更年期」とは何かといえば。

女性には月経がありますが、その月経が完全に停止する状態を「閉経」と呼び、閉経前後にくる時期のことを「更年期」と呼称しています。閉経自体は日本人女性の場合、平均的に50歳~51歳ぐらいなのですが、その前後5年(合計10年前後)の、45歳~55歳が該当します。ただし個人差があるため、40代で閉経を迎える人もいますし、50代後半まで月経が続く人もいます。

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では次に「更年期障害」の内容に関してですが。これは閉経前後の不定愁訴の総称になります。主に、のぼせや発汗、血管運動神経症状など。その他、情緒不安定や抑うつ状態になるなど、メンタル面での症状も様々です。これらの症状は、閉経が近づくと徐々に現れてくるもので、女性ホルモンの低下が要因として挙げられています。

さらなる要因を加えるとすれば、肥満やメタボリックシンドロームなどに影響を及ぼすホルモンであるコレステロール。一般的に若い女性はコレステロールが低い方が多いと言われていますが、更年期の年頃になると高コレステロールになってしまいます。

この症状は、高コレステロール血症(脂肪異常症)とも呼ばれており、閉経後の女性にとっては切実な問題として挙げられています。主に血液中に、総コレステロール・悪玉コレステロール・中性脂肪の3種類が増加するのですが、それとは反対に善玉コレステロールが減少していきます。これらの変化があることで、更年期には動脈硬化が急速に進行していき、心臓及び血管への悪影響を及ぼすのです。

脂質異常症ということで、コレステロールを低下させる作用のお薬(スタチン製剤)の処方をしてもらう方法もあれば、食生活や運動などの生活習慣改善の見直しをするなど、2パターンが選ばれやすい方法です。どのパターンで改善させていくかは、医師や家族との相談や、個人の希望を併せての判断になります。

今回は更年期の女性が高コレステロールになる、より詳しい原因と、その対処法をまとめました。コレステロール上昇の原因を可能な限り排除するためにも、特に悪玉(LDLコレステロール)には注意を向けながら、熟読してください。

更年期の症状はある日突然くる!?

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女性特有の更年期からの悪影響と、突然の変化による、ある日突然の驚愕。その内情は、実に計り知れません。

会社の健康診断の結果、悪玉コレステロール値が基準値を超えてしまうという異常な状況に、慌てている中年女性も多いことでしょう。

「体重も血圧も去年と変わらないのに…」「特に脂っこいものばかり食べてた記憶はないのに…」などと首をかしげるばかり。同様な経験をお持ちの女性も、少なくはないですね。

彼女たちの原因不明のコレステロール値上昇という『謎』のカギを握るのは、実は「女性ホルモン(エストロゲン)」なのです。更年期がくる前の女性は、コレステロール値が異常な数値になることは滅多にありません。そのため動脈硬化にも、なりにくいです。しかしそれは、これまでに「女性ホルモン」が、皆さんの血管を助けていたからと言えます。

では具体的に、更年期と「女性ホルモン」が、どのような関わりと働きを持つのか。以下からは、改善対策・症状などを含めての詳細を説明させていただきます。まだ更年期ではないとしても、アラフォー女性であれば、今から念頭に入れておくと良いですね。いざその時期を迎えた時に、心の準備が完了しているかどうかで結果も異なりますし、悪玉コレステロールが高い場合には、有効に活用できる情報となるはずです。健康診断で医師から「高コレステロール血症」を指摘された女性は、どうしたら良いのかなど、少しでも早期解決のヒントとなれば幸いです。

女性ホルモンは働き者!

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「女性ホルモン」というと「フェロモン」と同じような感覚を持っている人もいますが、女性の一生をつかさどる、とても働き者のホルモンです。その働き方は非常に優秀で、血管をしなやかに保ちながら、ありとあらゆる病気の予防につながっています。

まず「女性ホルモン」が活発であることにより、肝臓での悪玉コレステロールが代謝促進され、悪玉コレステロールそのものを低下させる働きをします。その働きのおかげで、例えば動脈硬化・狭心症・心筋梗塞の予防だったり、内臓脂肪が分解されやすくなったりと、様々な生活習慣病の防止に役立っているのです。つまり男性と比べて、女性は「女性ホルモン」が働いているうちは、体内が守られていると言っても過言ではありません。

生涯でたったティースプーン1杯分しか分泌されないと言われていますが、そのわずかな量で、女性の生理・妊娠・出産だけではなく、若々しさや美しさなど心と体をサポートしています。さらに内側の事だけでなく、理想のスタイルづくりにも大いに貢献してくれるのが、この女性ホルモンなのです。

女性ホルモンと言われるのは主にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類です。

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そのうち、エストロゲンは、丸みを帯びた女性らしい身体作りをするだけではなく、髪や肌にうるおいを与え、骨を丈夫に保ち、健康な身体を守る役割を果たしています。そして、コレステロール値の増減にも大きく影響しているのです。

プロゲステロンは何かと言うと。主に、乳腺・子宮に作用するホルモンになります。子宮に対して重要なポジションとして、生理的な役割を果たしています。

また、エストロゲンは骨量の変化に対して、非常に重要な関わりを持っています。加齢・閉経・病気などの影響により、エストロゲンが分泌されにくくなると、骨の形成が吸収に追い付かなくなるのです。つまり、骨量が減少してしまい、骨折しやすくなる病気「骨粗鬆症」に陥るということです。「骨粗鬆症」を経験するのは高齢女性が多数ですが、それはエストロゲンが減少したためです。

上記のとおり、美容面だけでなく心身ともに、たくさんの病気・症状から自分たちを守ってくれていたのが、女性ホルモンなのです。

ただし、喫煙の習慣がある女性はご注意ください。タバコは活性酸素を発生させ、血管を傷つける原因になります。さらにそれだけでなく、上記で説明しました「エストロゲン」を分解させてしまうのです。若いときから喫煙する習慣のある女性は、なおさら動脈硬化を進行させてしまうリスクが高いことが発表されています。血管内のプラークを壊す要因にもなるので、身体への負担・ダメージは相当なものであることには違いありません。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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女性ホルモンと更年期の関係とは

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女性ホルモンは卵巣によって作られるため、卵巣の衰えとともにその量も減少していきます。40代後半になると閉経が近づき、生理周期が不順になり始めて、女性ホルモンの分泌が乱れます。通常50歳ごろに閉経を迎えるケースが多いのですが、この閉経前後の10年が更年期と呼ばれ、ホルモンバランスが急激に崩れて様々な変化が表れる時期になります。

それに伴って、身体だけでなく精神的にも多くの症状が出てきます。閉経以降の女性は「女性ホルモン」が無くなるわけですから、健康美容に対する保護がなくなってしまうからです。この年齢にもなると、職場ではランクの高い役職となるケースが多く、立場的にも責任重大で、ほぼ毎日がストレスのはずです。さらには家庭環境なども含めると、私生活ですでに疲労感も強く、精神面で不安定になりやすいのがこの時期です。

そんな時期に、肌のハリが失われてシワやたるみが出てきたり、骨粗鬆症になったり。さらに、ホルモンバランスの乱れに伴い自律神経も乱れ、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、イライラや不安感、発汗、頭痛、動悸息切れ、喉のつかえ、胃腸症状、食欲不振など、さまざまな不調が引き起こされます。

また、上記の症状に加えて高血圧・糖尿病・脂質異常症(旧名は高脂血症)など、リスクが上昇していきます。

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まず高血圧とは、血管に圧力がかかります。そして血管の内皮細胞も傷つける可能性が高く、血管壁内部に脂肪が蓄積した結果、動脈硬化が急速に進行します。そのうえ高血圧の人ほど、頸動脈が厚くなる傾向にあるとされている事がわかっています。

糖尿病に関しても同様で、血糖値が高い人の場合は、脂肪の代謝が下がる関係で、こちらもまた動脈硬化が進みます。

脂質異常症とは、血液中の中性脂肪と悪玉コレステロールが多すぎる状態のことです。反対に、善玉コレステロールが少なすぎても同じことです。この状態を放置したままですと、だんだんと動脈硬化が進行していきます。そこまで進行すると、脳卒中・心筋梗塞を引き起こす可能性が高いので、用心が必要です。女性は40代から中性脂肪が上昇し、更年期である50歳前後に、急激に悪玉コレステロールが上昇します。その一方で50歳から善玉コレステロールが低下する傾向にあるため、脂質異常症は更年期の女性に発生しやすいと考えられています。

これを更年期症状(症状のひどいものを更年期障害)と言います。上記からわかるとおり、更年期と女性ホルモンは密接な関連があります。まさに生活習慣病と深く関係しているという事です。厚生労働省の情報では、50代から脂質異常症の女性が急増するという報告もあります。閉経後の女性は、特に注意して、毎日のセルフケアを行ってください。

コレステロールって悪者なの?

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