夫の浮気は許せない。でも離婚して本当に大丈夫?
信じていたのに夫に浮気されてしまった。そんなことが起きたら許せないと思うのは当然のことです。こんな人とはもう一緒にいられないと思い、離婚という言葉がすぐに浮かぶ人もいるでしょう。
しかし、浮気をしたからといって離婚することが必ずしも正解とは限りません。離婚したいと思う気持ちは自然なことですが、まずは一旦落ち着いて、結論を出してしまうのは避けましょう。勢いに任せて離婚を選ぶことで、後悔してしまうこともあるからです。
本当に離婚でいいのか、後悔しないかを時間をかけて考えていく必要があります。次に、どのようなときに後悔しやすいのかご紹介しますので、今夫に浮気されたことで離婚しか考えられないという方は参考にしてみてください。
夫の浮気で離婚した後に後悔するのはどんな時?
夫の浮気がきっかけで離婚という結論を出して別れたあと、後悔してしまうことがあります。どのようなケースで後悔をしてしまうのか解説します。
夫の浮気で離婚した後に後悔する時①一人で子育てしている時
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子供がいる方は、離婚して親権を持った場合一人で子育てをしなければならないことが多い傾向にあります。
円満に別れたのであれば2人で協力して子育て出来ますが、浮気をされてしまった相手とはこれまでのように仲良くできないという思いから、1人で子育てすることを選ぶという方もいるでしょう。
しかし、一人で子育てをする場合、仕事をして生活費を稼ぎ、子供が小さければ送り迎えをして、夜は子供の世話や家事をして深夜に寝るという生活になってしまいます。
一人で何もかもしなければならないという生活の大変さから「離婚しなければよかった…」と後悔することが多くなるでしょう。
夫の浮気で離婚した後に後悔する時②一人での生活に孤独を感じる時
離婚してふとした瞬間に自分は一人なのだということを実感し、寂しさから離婚を後悔してしまうという人も多いでしょう。
浮気されたとはいえもともとは愛し合っていた夫婦だったわけですし、支え合って日常生活を過ごしていたはずです。
朝起きた時、仕事で疲れて帰って来た時、夜眠る時など日々のあらゆる瞬間に寄り添ってくれた人がいなくなるということは大きな損失です。
日常生活を一緒に過ごしてきたパートナーなのですから、たとえ浮気をして裏切った人だとしても、ふとした瞬間にいないことが寂しく感じられ、離婚を後悔することに繋がることもあるのです。
夫の浮気で離婚した後に後悔する時③経済的に辛い時
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専業主婦の場合、これまで全く働いていなかった状態から、自分で生活できるだけのお金を毎月稼がないといけなくなります。
これまで働いていなかった間は空白期間と見なされてしまうため、就職活動をする際にネックになってしまうことは知っておかなければなりません。
そのため、仕事に就くということだけでも大変ですが、仕事が見つかったとしても体力的にも精神的にも、いきなり働き出すということは負担になってしまうでしょう。
パートの方も同様
また、パートの方も同様に、これまで稼いできた額以上に稼がないと生活できません。これまでは1日数時間の仕事をしていたとしたら、長時間の仕事に転職するか、これまでのパートに加えて他のパートも始めるいわゆるダブルワークをする必要が出てきます。
結婚していたときに自分の稼ぎだけで困らない生活をしていた方であっても、結婚していれば収入が2人分あったわけですから、離婚した後に比べれば豊かな生活が出来ていたはずです。
このように、結婚していたときにどのような生活であったとしても、離婚後には経済的なギャップや負担を感じるケースがほとんどです。
「夫の収入があれば、こんな思いをせずに済むのに」と感じ、離婚したことを後悔してしまうことは多くなると考えられます。
離婚を決断する前に考えておくべきこと
浮気をされたと知ったとき、今すぐ離婚したいと思ってしまうこともあるでしょう。しかし、実際に離婚の決断を下す前に、考えておくべきことはたくさんあります。先ほども述べたように、離婚すると後悔してしまうことが多々あるからです。
まず、離婚しても日常生活を問題なく過ごせるのか考えてみてください。
浮気を知ったことで離婚したいと思った時は、動揺しているためあまり冷静にはなれていない状態です。
そのような時には安易に「離婚しても生活できる」と思ってしまいがちですので、まずはノートなどに離婚後の自分の収入と支出を書き出して、自分の経済状況を客観的に見てみましょう。冷静ではないときに頭の中で考えていることと現実の状況とは違っていることもあります。
子供の事なども問題点を整理する
経済状況だけではなく今あなたが置かれている状況を全体的に把握するために、子供の事なども問題点を整理してみましょう。
例えば誰が子供を送迎するのか、生活費はあなただけで賄えるのか、夫から生活費は入れてもらえそうなのか、あなたは1人で仕事が終わってから子供の世話ができるのかなどです。
できると思う場合はその根拠までしっかり書いてみましょう。意外と根拠がないないのにできると思い込んでいる場合もあります。書き出すことで一旦気を取り直すこともできるので、ノートに現在の状況や問題点を書いて可視化することはおすすめです。
夫との関係の再構築を考えてみるのも一つの手
ここまで、離婚をすると後悔しがちであること、離婚をしたいと思ったらどういう考え方をすれば良いのかについて解説してきました。
離婚をするとなると考えなければならないことがたくさんあるというのがお分かりいただけたのではないでしょうか。そして、一つ一つのことを考えてみると、やはり離婚しない方が良いのかもしれないと考え方が変わったという方もいると思います。
実際、生活のことや子供のことなど現実的な面を考えると、今すぐ離婚すると言うのは賢い方法ではないということが言えます。
浮気は許されることではありませんが、許せないからといって勢いで離婚してしまうと後悔するパターンが多いです。後悔しないためには、離婚ではなく夫と再構築をすると言うのも選択肢の一つとして考えてみましょう。
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今許せないという気持ちの方が大きいと思います。しかし、許せないという気持ちがありながらも、相手を「生活を共にするパートナー」と思うことは可能です。
今、夫に対して愛情を感じられないという方も、家族としてまた一緒に生活していく中で再び愛情を感じられるようになるかもしれません。
もちろん夫にもは反省してもらい、あなたへの信頼を回復できるように努力してもらうことは必須です。夫が努力することによって夫婦として浮気を乗り越え、より深い関係性になれるようになるかもしれません。ですから、今すぐ離婚と言うことは決めなくても決めなければならないという必要はないのです。
後悔がないよう、しっかりと考えてみましょう
浮気をされた直後はどうしても許せないという気持ちの方が大きいため、離婚をすることしか考えられないかもしれません。
しかし、夫が許せないという理由で離婚してしまうと、あとで冷静になったときに自分の選択に後悔してしまうということも起こりえます。
まずは「本当に自分は離婚したいのか」「離婚して本当にいいのか」、子供がいる場合は「離婚して子供に与える影響はないか」など、あらゆる面で問題点がないか考えてみましょう。
冷静になって考えてみると、意外と離婚しないメリットの方が大きいということもあり得ます。離婚すると生活が大きく変わってしまいますので、夫の浮気が許せないという気持ちだけではなく、現実的な視点で結婚生活を考えて決断を出してください。