入社した新入社員の気持ちとは?
思い出してみてください。自分も新入社員の時はありましたよね。
内定をもらって嬉しかった気持ちと、いざ入社するとなったら、「不安」と「緊張」をしていませんでしたか?
いわゆる、入社前ブルーです。
「本当にこの会社に入社して良かったのかな」「もっと雰囲気とか聞いておけばよかった」「職場に馴染めなかったらどうしよう」など、まだ職場にも行ってもないのに、不安なことだけを妄想して気持ちがブルーになってしまいます。
いざ入社しても、学生で味わうことのない職場の雰囲気が初めてで、恐縮していたと思います。
最初に挨拶をする言葉を丸暗記して、忘れずにスラスラ話せるようになっておこう!ということで精一杯です。
仕事をミスなくこなすことができるのか、配属された部門に馴染めるのか、とても不安なのです。
優しい教育担当だといいなと考えることもあります。
そんな新入社員の不安と緊張をほぐしてあげることが一緒に働いていく人達の役割ですね。
暖かい目で見てあげましょう。
新入社員との接し方はどうすればいい?
まずは、人間関係を築いていくことを心掛けましょう。
なぜなら、右も左も分からない状態で、仕事を教えても訳がわかりません。分からないところが分からないといったように。
新入社員とは、最初人間関係を作ることから考えて接します。
お互いどんな人なのか1日2日では、分かりませんよね。友人関係を築くのもそうですし、職場での心を許せる相手も時間をかけて関係性を築いたと思います。
特に、新入社員とは、人間関係ができていない状態で、仕事の指示をされても、モチベーションが下がってしまいますし、分からないことがあっても聞きづらいと思ってしまいます。
そのため、自分がどんな人間なのか、心を開いて話をすることで、仕事の話もすんなりと進むでしょう。
どんな職場でも、優しく迎え入れてあげてコミュニケーションをとることを忘れないでください。そうすれば、自然と関係性ができてきて、仕事も順調に進むこともあります。
学生から社会人になったばかりですから、最初は仕事ができる、できない、気が利く、利かないということよりもコミュニケーションを重視ましょう。
新入社員への仕事の教え方
それでは早速、新入社員への仕事の教え方をご紹介します。
新入社員への仕事の教え方①流れを説明してあげる
まずは、全体的な仕事の流れを説明してあげましょう。
職場の雰囲気やこれから仕事で接する人の人柄を説明してあげるのもOK。
ピンポイントに深く教えてあげることも大切ですが、新入社員はまだなにも分からない状態です。ですので、最初は仕事や職場での決まり事など、全体の流れを把握してもらうことが大切になります。これが、意外と失敗を防ぐことにもつながるのです。
今後、自分がどういう仕事をやっていくのかが分かるだけでも安心できますから。自分の職場や仕事での存在意義も自然と見えてくるでしょう。
まずは、1日の流れから。
そして、1か月の流れ、1年の流れなど大まかでも問題ありません。
OJTがしっかりしている会社もありますが、そうでなければ一からゆっくりと手順を教えてあげてください。
新入社員への仕事の教え方②実演して見せる
一番分かりやすい教え方として、実演して見せることも有効です。
例えば、営業であれば一緒に出向いて挨拶の仕方、名刺交換のやり方、商品説明の入り方など、みて覚えた方が良いこともあります。
口頭で説明するだけではイメージしづらいことも、実演してあげると、「なるほど」と納得できます。
最初から独り立ちさせるよりも、上司が一緒にいてあげるだけで気持ちにも余裕ができます。
事務職で言えば、資料作りにしても、最初は実際に細かなアドバイスをしながら、一緒に作成をすることで、身になっていくでしょう。
実演する教え方のメリットは、最初からやらせるといっぱいいっぱいになりますが、実演して教えてもらっていると、不明点にも気付きやすいということです。
相手も理解しやすいので、なるべく理解してもらえるまで、一緒に作業してあげてください。
新入社員への仕事の教え方③失敗した時にも耳を傾ける
新入社員ですから失敗やミスをすることもありますよね。
そんな時は、相手の話に耳を傾けて、今後プラスにつながるような「どうしてミスが起こったのか」「これからどんな対策をしていけば良いのか」を一緒に考えるようにします。
ミスは、新入社員でなくてもしてしまいますから。あなたよりもずっと、相手の方が気持ち的にも落ち込んでいます。ですから、感情的にならずにしっかりと今後のアドバイスをしてあげましょう。
失敗した時に何があったのかを考えさせると、自分で改善点に気づくこともできます。
「私も昔こんなミスをしちゃったことあってね」と自分の話をしてあげるだけでも、少し救われた気持ちになりますよ。
新入社員への仕事の教え方④メリハリを付けた教え方
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簡単にいうと、褒めることと注意するところのメリハリをしっかりとつけること。新入社員だからと、全部許してしまっては成長もしません。もちろん、初めてのことは多少大目に見てあげることも必要ですが。
ですから、良かった点は存分に褒めて、良い考え方や行動は定着させましょう。褒めるときにも、具体的な内容をしっかりと伝えて、ストレートに褒めることで、相手にも伝わりやすいでしょう。成長を促すことにもつながり、良い方向へ進みます。
逆に注意するべき点があった時です。
同じ間違いをした場合などには、しっかりと注意しましょう。注意と怒るは違います。
怒るは感情的になること。感情的に伝えるのではなく、冷静に気がついたらその場で指摘してあげることが重要です。
今の時代は、大勢の前で注意すると、精神的に参ってしまったり、パワハラだと言われてしまう可能性も捨てきれません。会議室に呼び出して注意をしたりした方が良いかもしれませんね。
これはNG!新入社員への悪い教え方
悪い教え方は、出来て当たり前という考えをもったまま、「これやってみて」と突き放すこと。どうやるのが正解なのか、分からなければどの人に聞いたらいいのか、それすら悩んで委縮してしまいます。
新入社員への教え方としては、最悪のパターンです。これでは、すぐに会社を辞めてしまう可能性があります。相手の立場に立つことを意識した教え方をしましょう。
また、仕事のペースがおそいからといって、怒ることもNG。理解できないのは、新入社員が原因ではなくて、あなたの教え方が悪い可能性もあります。
専門用語をガンガン使って伝えていませんか?
かみ砕いて分かりやすく伝えていますか?
人は、自分が分かっていると、相手も分かるだろうと、丁寧な教え方をしているつもりでも、1~10ではなく、1~6くらいまでしか説明していないこともあります。
教え方一つで新入社員のモチベーションもあがりますし、やる気の有無にもつながりますよ。
新入社員の仕事のモチベーションは教え方一つで変わる
職場に入って間もない新入社員は、仕事へのモチベーションも周りの配慮で変わっていきます。
コミュニケーション、仕事の教え方、注意の仕方など、学生から社会人になったばっかりですから優しく時には、しっかりと注意をしてメリハリを付けて接していきましょう。
この会社に入社して良かった!この職場に配属されて良かったと思ってもらえることで、愛社精神が生まれて、仕事も頑張れるのです。
教わる側も成長できますが、教えることで、教える側も成長できますよ。