【心身共に健康になる】自律神経を整えるためのマッサージ方法

自律神経を整えるのにはマッサージが効果的

自律神経は、体温調節から消化器官、血液循環などの内臓器官の働きに大きく関係しています。そのため、自律神経に乱れが生じると、頭痛や不眠、肩こりや倦怠感などの様々な体の不調があらわれてくるのです。自律神経には、心と身体を興奮状態に導く交感神経と、逆にリラックス状態へと導く副交感神経の二つがあり、この二つの神経がバランス良く機能することで健康な状態を保っています。しかし、この二つの神経のバランスが崩れると緊張状態が続いたり、逆にだるさによって何もする気にならない状態になったりと身体に数々の悪影響を及ぼします。

そこで、自律神経の乱れを整えるのに効果的なのがマッサージです。マッサージは、血行を良くすると共に、リラックス効果も期待できます。サロンへ行ってマッサージしてもらうのも癒されますが、気が付いた時にすぐ自分でマッサージを行うだけでも十分な効果が得られます。道具なども特に必要ありませんので「疲れたな」と感じたら、ぜひ自分でマッサージを行って自律神経の乱れを整えましょう。

自律神経を整えるためのマッサージ方法

自律神経を整えるためのマッサージ方法をご紹介します。

自律神経を整えるためのマッサージ方法①爪もみマッサージ

手先には全身の神経が集まっています。特に爪の生え際には副交感神経が刺激されるツボがあるため、爪部分をマッサージすれば自律神経を整えるのにとても効果的です。血行も良くなるので、免疫力の向上にも繋がります。爪のマッサージなら仕事や家事の合間に場所を選ばずいつでもできます。

自律神経を整えるためのマッサージ方法②腕マッサージ

腕には手首から指三本分ほど肘に向けたところに、内関という緊張をほぐしてストレスによるイライラを抑えてくれるツボがあります。この内関を指で軽く押します。ポイントは強く押し過ぎないことです。リラックスするためにも押した時に「気持ちが良い」と感じる程度の強さで刺激を与えましょう。

自律神経を整えるためのマッサージ方法③手の甲マッサージ

手の甲の親指と人差し指の付け根が交わる部分には合谷(ごうこく)というツボがあります。脳の血行を良くする働きがあり、自律神経が乱れた時に起こりやすい頭痛を和らげます。また鼻水や咳などを和らげる効果もあります。反対の手の親指と人差し指で挟んで刺激を与えましょう。

自律神経を整えるためのマッサージ方法④足の甲マッサージ

足裏には全身に繋がるツボがあると言われていますが、足の甲部分にも人差し指と中指の間に内庭(ないてい)というツボがあります。内庭を指で刺激すると、胃腸機能を調節し痛みの緩和効果も期待できます。自律神経が乱れると食欲不振や過食によって胃腸へ影響を与えることがあります。そんな時には足の内庭を刺激するマッサージがおすすめです。

自律神経を整えるためのマッサージ方法⑤首マッサージ

首の裏側には血行をよくすることで疲労回復する効果のある天柱(てんちゅう)というツボがあります。天柱を指で押してマッサージしたり、温かいタオルを当てることで、疲れ目や肩こり、肝臓の機能を活発にする効果が期待できます。デスクワークやスマホによって首が重く感じた時にマッサージすると、疲労が緩和されます。

自律神経を整えるためのマッサージ方法⑥頭部マッサージ

頭にもたくさんの神経を刺激するツボがあります。中でも頭のてっぺん部分にある百会(ひゃくえ)というツボは、自律神経に直結していて頭痛、不眠、ストレス等のあらゆる不調に効果があります。両耳から頭のてっぺんで交わる所にあり、親指で押して刺激を与えましょう。

自律神経を整えるためのマッサージ方法⑦足裏マッサージ

たくさんの神経へと繋がっている足裏の中で、自律神経を整えるのに効果のあるツボが湧泉(ゆうせん)です。湧泉は体力や気力を高めて体全体が元気になる万能なツボです。足裏の土踏まずの少し上にあり、足の指を曲げた時にへこむ部分を親指で3秒づつ強く押したり緩めたりを繰り返すと効果的です。

マッサージを行うのに効果的なタイミングは?

マッサージをより効果的に行うためにも、マッサージを行うタイミングは重要です。ではいつマッサージを行えば良いのでしょうか?ここでは、より効果的なマッサージのタイミングについて解説します。

マッサージを行うのに効果的なタイミング①寝る前

一日の疲れをその日のうちに取ることで、翌日からまた元気に過ごすことができます。そこで大切なのが質の良い睡眠です。一日の疲れを回復する効果のある睡眠はとても重要です。そこで、寝る前に疲れを感じるところをマッサージして、一日中緊張状態にあった体をリラックスさせましょう。緊張状態のまま寝るよりも、心と身体を緩めてリラックスしてからのほうがより質の良い睡眠へと繋がります。寝る前のマッサージは、強すぎずにやさしくマッサージするようにしましょう。

マッサージを行うのに効果的なタイミング②季節の変わり目

季節の変わり目などは気温の変化などによって身体に様々な影響を与えるため、自律神経が乱れやすいと言われています。特に自律神経が乱れやすく注意が必要なのが春と夏です。

春は、職場や家族の環境に変化が起こりやすく、初めて会う人や初めて行う行動など慣れない事が多くなる季節です。慣れない環境では緊張状態にあるため、ストレスがかかりやすくなり、自律神経を乱れやすくしてしまうのです。また、夏も自律神経が乱れやすいと言われています。それは、家や会社で冷房によって冷えた状態と外気温の差が原因となり体調を崩しやすいからです。また、夏場は薄着のため身体が冷えると血行も悪くなりやすく自律神経を乱す原因となります。

そこで、季節が変わる前の身体の不調を感じる前に、マッサージを行って身体を十分にリフレッシュしておきましょう。少しでも「今日は疲れたな」と思う時には、早めに身体を休ませたりマッサージによるリフレッシュを習慣化すると、季節の変わり目でもバランスの良い自律神経を保つことができます。

マッサージを行う際の注意点・ポイント

マッサージを行う際に注意するべきポイントがいくつかあります。ここでは、そんなマッサージを行う際の注意点について解説していきます。

マッサージを行う際の注意点・ポイント①力を入れすぎない

自律神経を整えるマッサージは、身体の緊張を緩めてリラックスするのが目的の一つです。そのため、強く押したり、刺激してしまうとリラックスできないばかりか、身体が痛みを我慢するためにより緊張状態にしてしまう可能性があります。マッサージが「気持ち良いな」と思える力の入れ方を行いましょう。もしも強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。

マッサージを行う際の注意点・ポイント②清潔な手で行う

マッサージを行う時の手は清潔にしてから行いましょう。マッサージを行う箇所に傷があった場合には、清潔ではない手で触ると感染症を引き起こしてしまう可能性があります。マッサージを行う前に手を洗うなど、清潔な手で行いましょう。

マッサージを行う際の注意点・ポイント③体調に合わせて行う

マッサージを行う所が怪我をしていたり、体調が悪い時には無理にマッサージをするのは避けましょう。また、アルコールを飲んでいる時にマッサージを行うと、マッサージによって血行が良くなるため酔いが回りやすくなることもあります。マッサージ前のアルコールは避けた方が良いです。

マッサージで自律神経を整え、心身共に健康に♪

自律神経が乱れると、身体に様々な悪影響を与え慢性的な身体の不調へと繋がることもあります。日々悩まされている肩こりや頭痛も、もしかしたら根本の原因は自律神経の乱れかもしれません。頭痛のような症状の他にも、身体のだるさややる気がでないなど、自律神経の乱れが原因とは気が付きにくい症状もあります。そんな自律神経の乱れを整えるには、誰でも気軽にできるマッサージが効果的です。

マッサージによっては人目を気にせず職場でもできるマッサージもあるので、疲れを蓄積してしまう前に適度に行うと、集中力もアップして仕事の効率もあがります。

自律神経を整えるためには、日々の疲れを溜め過ぎないことがとても大切です。一日の疲れはその日のうちに取るという気持ちを忘れずに、今回ご紹介したマッサージ方法を参考にして心身共に健康な毎日を過ごしましょう。

タイトルとURLをコピーしました