肌もコスメもシンプルに!ミニマリストのスキンケア「肌断食」とは?

そもそも「肌断食」とは?

「宇津木式スキンケア」とも言われる「肌断食」は、基本的に肌に何もつけないシンプルなスキンケア方法のことを言います。アメリカで美容医療を学び、現在はアンチエイジング専門の形成外科医である宇津木龍一氏により広められました。肌には何もつけない・与えないのが「肌断食」の基本なのだそうです。

美しい肌を作るには、肌が本来持っている自己再生力を高め、肌の生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)を正常化することが大切であると宇津木氏は説いています。

日ごろリッチなスキンケアで甘やかされた肌に、本来の力を思い出させるのが「肌断食」ともいえるかも知れません。

「肌断食」のやり方は?

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肌断食を行う方法としては、化粧水や乳液といった基礎化粧品は全く使わず、どうしても乾燥が気になるときだけワセリンをほんの少し塗布するのが基本です。

もちろんファンデーションなどのメイクアップも一切しないのが「肌断食」なので、クレンジングや洗顔も一切必要ありません。顔を洗うときはぬるま湯(宇津木式では33度以下と定義されています)で、顔に直接手が触れないよう水の動きだけでゆすぐのみ。もちろんシャワーを顔に直接当てるのも厳禁ですよ!更に可能ならばシャンプーやリンスもやめた方が良いとされています。

これまでスキンケアにかけてきた時間も手間も、またコスメにかけてきたお金もセーブできてしまう究極の美容法ですよね。ミニマリスト志向の方や時短を心掛けている方、ラクしてきれいになりたい!なんて方には嬉しい話かもしれません。

はじめてみよう!まずは“ゆる肌断食”から

そうはいってもいきなりメイクやスキンケアをすべてやめるのはちょっと勇気がいるなぁ…という方は、まずは“夜だけスキンケアをやめてみる”“休日だけメイクをやめてみる”など、トライできそうな時間帯・曜日にだけゆる~く肌断食をしてみるのがおすすめです。

お仕事上どうしてもメイクはやめられなかったり、人前に出るにはノーメイクだと気が引ける…ということもありますよね。そんな場合は帰宅してメイクを落とした後、いつもなら化粧水や乳液、美容液…と重ねていくところを、徐々にアイテムを減らしていってみましょう。

たとえば金曜日の夜にメイクを落とした後から肌断食をスタートし、日曜日の夜まで続けられれば、週末丸ごとお肌を休めることができます。ウィークデーにはいつも通りにメイクができるので、習慣として続けやすいですよね。

普段のメイクも徐々に軽く!

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ゆる断食が進み慣れてきたら、次は日中のメイクも少しずつやめていきましょう。日焼け止めにコンシーラーにファンデーションにパウダーに…と重ねていくものを、ひとつずつ減らしていくことで、肌の負担をゆっくりと軽減することができるので、肌断食の効果が得やすくなるようです。

ですが近年は紫外線の影響がとても強く、日中何もつけないで過ごすと紫外線を浴びすぎてしまい、かえって肌がやけどのような状態になってしまうこともあるので、ご自身の肌に合うレベルで肌断食を進めていきましょう。

宇津木式スキンケア「肌断食」を続けていくと、肌が本来持つ再生力の作用によって素肌自体が綺麗になっていくので、ファンデーションなどのメイク用品も徐々に必要なくなっていくそうです。

もともとの素肌が美しければ、メイクでカバーしなくてはいけない理由がないですよね。メイクにかける時間も減って、コスメも減らすことができる肌断食は、スキンケアの断捨離とも言えるのかも知れません。

肌断食で肌荒れが起きたという声も

とにかくシンプルでミニマリスティックなスキンケアの「肌断食」ですが、誰にでも合う方法というわけではないようです。

まず肌断食を開始してしばらくは、それまでのスキンケアで補われていた水分や油分がなくなるため、肌荒れ・乾燥・かゆみといった症状が出やすくなります。溜まっていた毒素や老廃物が排出されていく過程なんだとか。またその状態が年単位で続く場合もあると宇津木氏は言っていますが、肌本来のバリアや常在菌、再生力が回復すると、徐々に肌トラブルはなくなっていくので、根気よく続けていくのが重要なようです。

また、もともとアトピーがある方や極度な乾燥肌の方、エアコンの効いた室内で長時間過ごしている方、日中外にいる時間が長く紫外線を多く浴びる方など、肌断食にもともと向いていない方もいます。逆に、オイリータイプの肌質の方や角栓が気になる方には、肌断食の効果が出やすいそうです。

毛穴の開きが改善されたり、肌のトーンが明るくなったりと、成功者の声を聞くと羨ましくもなりますが、無理に肌断食をして更に肌が荒れたなんてことになったら悲しいですよね。どのようなスキンケア方法でも、合う合わないは人それぞれ違います。もしも「自分には合わないな」と感じたらそこでやめておきましょう。

肌断食中でもメイクがしたいときには…

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メイクも一切しないのが肌断食の基本ではありますが、どうしてもメイクが必要なときや、おしゃれして気分を盛り上げたい日などもありますよね。そんな時は、石鹸で落とせるコスメを使ってみるのがおすすめです。

最近はオーガニック系ショップ以外にバラエティショップなどでも取り扱っているお店が増えてきているので、気軽に手に取れるようになってきましたよね。ミネラル系のファンデーションだけでなく、リップやチークといったポイントメイクのアイテムまで石鹸で落とせるブランドが多くありますので、きっとお気に入りが見つかるはずです。

肌断食中は洗顔も優しいものを

肌断食の基本は水洗顔(33度以下のぬるま湯での洗顔)ですが、メイクをしたとしてもクレンジングを使わずに石鹸で落とせるタイプのものであれば、肌への負担は最小限で済みます。洗顔には成分が「石鹸素地」だけの肌に優しい石鹸を選び、しっかりと泡立てた上で肌に直接手が触れないよう注意して行ってください。

また、洗顔後にタオルで水分を取る際にも気を付けましょう。肌断食によって素肌本来の力を回復している最中の素肌はとてもデリケートになっているため、摩擦に非常に弱いです。タオルでごしごしと擦るように顔を拭いてしまうと、途端に肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。洗いあがった顔の水分を取るときは優しく抑えるようにタオルを使い、なるべく肌に摩擦を起こさないようにして下さい。

究極のスキンケア「肌断食」で素肌美人に!

以上、「肌断食」についてご紹介いたしました。美しい素肌を手に入れたいという願いは、女性なら誰しも持っていますよね。肌断食で肌になにも与えないことで、自分の素肌本来の姿が見えてきます。自分はオイリー肌だとずっと思ってきたけど、実は油分や栄養の与えすぎだった、なんてこともあるかも知れませんよ。基礎化粧品をひとつずつ見直していくことで、普段使っているスキンケアグッズの断捨離にもなりそうです。

冬が終わりに近づき、空気の乾燥も落ち着いてくる季節になってきました。この機会に、コスメやスキンケアを一切使わない究極の美肌法「肌断食」にトライしてみてはいかがでしょうか?くれぐれも無理は禁物ですよ。

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