中学受験で失敗…親にできることは?子供が言われて傷付く言葉や態度

中学受験に失敗した時、一番辛いのは子供

友達と遊びたいけれども我慢した。ゲームやスポーツも我慢した。それなのに、不合格。子供にとって、受け入れることが難しい、厳しい現実です。初めての経験で、心の整理をどうつけていいのか分からず、涙を流す毎日かもしれません。親もそんな姿を見るのはつらいですが、一番辛いのは子供です。失敗を経験した後、心に傷を残さないよう、上手に立ち直るには親の支えが必要です。

中学受験に失敗した時、子供が言われて傷付く言葉や態度

塾の模試では、いつもA判定だったのに、第一志望の結果は不合格。試験を受けるのは、まだ小さな12歳。本番で緊張してしまい、普段の力が出せないことも珍しくありません

そして、子供以上に落ち込む親もいます。模試でA判定が続くと、親はてっきり合格できるものだと勝手に思い込んでしまうのです。このような親がつい口にしてしまう残念な言葉や態度を紹介します。

中学受験に失敗した時、子供が言われて傷付く言葉や態度①子供に聞こえるような「ため息」

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親子で第一希望の学校だったのに不合格…。子供だけでなく、親もショックでしょう。親は泣きたい気持ちを抑えて、一生懸命、励ましの言葉をかけ子供を立ち直らせます。親は残念な気持ちを口にしないようにと気をつけます。

しかしふとしたとき、残念な思いを口に出さないかわりに、大きなため息をついてしまうことがあります。もし子供に聞こえてしまったら…。自分が親を悲しませてしまったと、自らを責めてしまいます。ため息をつきたくなる気持ちは分かりますが、案外、子供は気づくものです。子供がいるときは、残念だったこと忘れるように意識して過ごすと、いいかもしれません。

中学受験に失敗した時、子供が言われて傷付く言葉や態度②親がいつまでも落ち込んでいる姿を見せる

親が気に入り、どうしても行かせたい学校があった。特に、成績がよく、模試でもA判定が出ていると、親も合格を期待してしまいます。子供が楽しげに登校する姿を想像していたかもしれません。

しかし、不合格となった途端、子供以上にショックを受ける親がいます。中には、子供が前向きに第二希望の学校への進学を決めても、ショックのあまり現実を受け入れられない親がいます。入学式や学校の行事に行かないという、本当に残念な親もいます。

誰のための受験なのか。親の理解が浅く、子供が気の毒です。親がいつまでも落ち込んでいると、子供は親への信頼をなくし、親子関係がぎこちないものになってしまうかもしれません。親こそ先に気持ちを切り替えることが大切だと思います。

中学受験に失敗した時、子供が言われて傷付く言葉や態度③失敗の原因を突き止めようとする

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「どうしてできなかったの?」「何が難しかったの?」

こう問い詰めてしまう親がいます。おそらく子供に聞いても分からないでしょう。当日は緊張のあまり、どんな試験内容だったか、覚えていない子供もいます。それくらい子供は精一杯やってきたのです。

どこで失敗したのか。親としては、はっきりさせたいかもしれません。気持ちは分かりますが、原因を突き止めることはできませんし、結果は変わりません。それよりも、これからどうするかを話しあうことが大切です。どこの学校に行きたいのか。子供の気持ちをしっかり聞いてあげて下さい。

中学受験に失敗した時、子供が言われて傷付く言葉や態度④「結果がすべて」だと思う

仕事の世界では「結果がすべて」でしょう。第一志望の学校が不合格と分かれば、ショックのあまり、中学受験に費やした時間もお金も無駄になってしまったと思う親も残念ながらいます。中学受験に関して、そう思うのは間違いです。子供は中学受験に向けて、勉強だけでなく、たくさんのことを学びます。目標に向かって努力する。計画通りに物事を進める。

同じ問題で間違わない。これから先も学校生活の中で必要な力を、受験勉強を通じて身につけています。今後の人生で役に立つものです。決して結果だけをみて、成果を判断してはいけません。

中学受験に失敗したとき、親にできること

受験に失敗した子供を支えられるのは、親しかいません。親の接し方次第で、子供は失敗から立派に立ち直ります。親がどういう気持ちで子供に接することが必要なのか。具体的に紹介していきます。

中学受験に失敗したとき、親にできること①不合格=失敗ではない

「第一志望が不合格でも、中学受験に失敗したことにはならないからね」

こう声をかけてあげて下さい。不合格と知った直後の子供は、中学受験したことが失敗だと考えているかもしれません。第一志望が不合格だったとしても、中学受験が失敗だったと思ってはいけないと教えてあげて下さい。

きちんと毎日時間を決めて勉強してきた。遊びたい気持ちを我慢して机に向かった。難しい問題でも諦めずに考えた。子供が一生懸命、自分の心を律し、頑張ってきた過程が中学受験の素晴らしい成果なのです。たとえ不合格だったとしても、それは縁がなかっただけ。仕方がないことです。一生懸命勉強してきたことは、財産なのだと子供に伝えてあげて下さい。

決して失敗なんかではありません。

中学受験に失敗したとき、親にできること②今までの頑張りを褒めよう

「第一志望は不合格だったけれども、お母さんからは合格をあげるね」

こう言われた子供は親の愛情をしっかりと受け止め、立ち直りも早いでしょう。

中学受験は親子の受験と言われます。宿題はちゃんと済ませたか。1日をスケジュール通り過ごせているか。提出物をためていないか。成績も親のサポート如何で変わってくるほどです。そんな生活を2年、3年と一緒に続けている親が子供の頑張りを一番よく知っています。

ぜひ優しい言葉をかけてあげて下さい。この失敗を機に、ぐんと成長するはずです。

そして、中学校に入っても、順調に勉強を続けていけるはずです。

中学受験に失敗したとき、親にできること③縁のあった学校に行こう

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「あなたにぴったりの学校はこっちだよ、と神様が選んでくれたんだよ」

学校紹介のパンフレットやホームページには、いいことだけしか書いていません。学校説明会もそうです。一生懸命勉強して第一志望の学校に入学したけれども、入学後思っていた学校と違う、と退学する子供もいます。いじめはないと学校説明会で聞いたけれども、実際にはあったと言う子供もいます。

合格通知を貰い、「ぜひ来て下さい」と言われた学校が本当に縁のある学校です。受験校全てに失敗し、公立中学校に行くことになったとしても、そこが本当に縁のある学校です。「進学する学校は神様が選んでくれたところ」、「こういう運命だったんだね」と聞けば、子供も早く立ち直るでしょう。

中学受験に失敗したとき、親にできること④あえて何も言わない

親はつい涙を抑えがちです。しかし、一緒に思いっきり泣くのもいいかもしれません。慰めの言葉は何もいりません。お互い泣き疲れたところで

「何かおいしいものでも食べにいこうか?」

思いっきり泣いて、子供はお腹が空いたかもしれません。美味しいものを食べ終えたあとには、もう気分も晴れているはずです。悲しみを共有したことで、親の愛情をしっかり受け取ったでしょう。もうすっかり失敗を乗り越え、前向きな気持ちになっているはずです。

中学受験の失敗を乗り越えて

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中学受験に失敗したとしても、親の励ましや支えがあれば、子供は立派に立ち直ります。どんな友達ができるだろう。部活は何をしようか。制服を早く着てみたい。子供はもうすでに、これから始まる中学校生活を楽しみにしているはずです。まもなく、中学校生活を楽しそうに送る子供の姿を見ることになるでしょう。中学受験は決して失敗ではなかった。子供がそう証明してくれるはずです。

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