現役舞台俳優「大山五十和」が語る、舞台業界への道

ミュージカル俳優の大山五十和さんに、劇団員や俳優、ダンサーを目指している学生さんやその親御様へ、どのような勉強をすればよいのか、どういったスキルが必要かを教えていただきました!

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どうも、こんにちは!!

今回のテーマは「現役舞台俳優が語る、舞台業界への道」というテーマについて話していきたいと思います。

ちなみに、今回この記事を見て下さっている方は、

「舞台を観劇するのが好き」
「子供を将来、舞台業界に進ませるか迷っている」
「舞台業界を目指すにしても何をどうしたらいいのか分からない」

この様な考えを持たれているのではないかな?と思っているのですが、どぉでしょうか?

「!!!正解!!!」(パチパチパチ)

と思った方は是非ここから先も見てもらえると有り難いです!

舞台業界を目指す人が受けるレッスン(入門編)

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このトピックでは、

「舞台業界のことなんて本当に何も知らないのです(汗)」

という方向けなので、既にレッスンは受け始めているから入門編なんて見なくて大丈夫!って方は飛ばしちゃっても大丈夫です(笑

最初に舞台業界を目指す場合、学校で基礎的な国語、算数、理科、社会の勉強を習うように、舞台業界で必要なスキルを磨くレッスンを受けそれぞれの分野の基礎的な能力を磨かなくてはいけません。

細かく細分化すると…

「バレエ、ジャズダンス、歌、お芝居」最低でも、この4項目のスキルを磨く必要があります。

それ以外に身につけておくと良いスキルとしてはタップダンス、男性だとアクロバット、近年ですと2.5次元系ミュージカルなどに合わせてヒップホップ系のダンスなども学んでおくと良いのではないかと思います。

これだけのスキルを身に付けるとなると大変ですよね…

ですので、もしお子さんをレッスンに通わせたいと思うのであればオススメとしては小さい頃は踊り系のスキルを磨き、中学生くらいから歌なども積極的に練習していくといいと思います。

これから成人の方で趣味として挑戦したいと思う方は、ダンス系よりも逆に歌やお芝居の練習をしていくと楽しみやすいと思うので、やったことがない大人の方も是非これをきっかけに挑戦してみてくださいね!(ニコニコ)

レッスン以外で行うべき学習(初級編)

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このトピックでは、

「レッスンを受け始めました!」
「レッスンで先生が教えてくれないことを教えて」

という方に向けて、レッスン以外に個人で行うべき学習を紹介しますね!

これはあくまで私の推測なのですが…

「ただ踊っていたら上達するのか?」
「ただ歌っていたら歌えるようになるのか?」
「表現を深めるって、何のこと?」

このような疑問を持った経験がある方はいると思います。

ちなみに私はこの事をとても疑問に思っていました!

なぜなら、私は講師から頂いたアドバイスだけで練習していても上達しなかったので「ただ練習すれば上達するわけじゃないのか…」と悟ったからです(笑

ですので、今回はそんな疑問を持たれる方に私のスキルの上達を助けてくれたオススメの2つの学習項目を紹介したいと思います。

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1つ目は「身体に関する知識を身につけましょう!」例えば筋肉や骨格などに関することです。

何故かと言うと、どの様な業界でも身体が資本ではあると思いますが、特にスポーツや舞台業界に関してはより身体という資本に重要性が置かれるからです。

例えるなら料理をする際に魚の身体の構造を知っているから骨や皮などをしっかり分けて捌くことができ美味しい料理ができるのであって、踊りや歌も身体の構造が分かれば練習する際に、どこを使うのか、どのように使うのかをイメージしやすくなり上達しやすくなります。

(例えが分かりにくい!と思った方はすいません。(笑)

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2つ目は「人間の心について学びましょう!」こちらに関しては心理学などに関することを学ぶことをオススメします。

何故かと言うと、舞台とは人の心の動きを表現する場であるからこそ、表現する心についての知識を学んでおくことで、演じる役の心理状況を想像しやすくなり役に入りやすくなります。そうすることによって喜びや、幸せ、怒り、悲しみなどの感情を想像しやすくなりより良い表現に繋がると思います。

舞台を目指す人の進路(中級編)

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さぁー!

ここまで固い話が続いて読み疲れている方もいると思うので、もし疲れたというかたはコーヒーでも飲んで1回リフレッシュして再度、読んでくださいね!!

ここまで読んで下さった方の中にはきっと、

「ここまで舞台業界を目指す上でやることは分かった!その次の進路はどの様になっているの?」

と思われる方もいると思うので舞台業界の進路について私の知っている範囲で、いくつかお伝えしていきたいと思います。

< 所属し活動する場合 >

・劇団、芸能事務所、アミューズメントパークに所属
・海外の舞踊団、歌唱団、パフォーマンス団体などに所属

< 個人で活動する場合 >

・SNSを使った個人活動
・海外、国内のオーディションを受け個人契約での活動

主に上記4点が大まかな活動の方法になってくると思います。

また上記以外で、身につけたスキルを活かせる職業を、数は少ないですが紹介しておきますね!

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・ヨガやフィットネスのインストラクター
・イベント制作会社

このような職業であれば活かせると思います。また、踊りや歌、お芝居などのスキルを身につけておくとプレゼンテーション能力なども自然と身に付くので、人前に立つ機会があれば学んだことを活かす機会になると思います。

舞台業界で生きるとは(上級編)

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最後に、舞台業界で生きていく事を考えている方のために舞台業界で生きていく上で可能な限りのアドバイスができればと思います。

最初にお伝えしておくと観ている側にとっては、舞台はとても輝かしく美しい世界のように感じられ憧れの世界だと思います。そして、その舞台から得られる感動はとても大きく何度も観たいと感じるでしょうし、いつかはあの舞台に立ちたいと感じられる事と思います。

ですが、その裏には日々の地道なレッスンでの積み上げが重要になってきます。誰にも知られない地道な努力を重ね、その中で少しだけ垣間見えるのが舞台上の表現なのです。

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そして、舞台のお仕事だけで生計を立てていくことは、数少ない大手の劇団や歌劇団ですと可能ではありますが、そこに入れなかった場合はかなり難しいのが日本の舞台業界の現状という事を理解して頂きたいと思います。

ですので、まず舞台業界で生きていきたいと思うのであれば歌や踊りだけでなく、他の分野でも十分働ける能力や、可能な限り自由な働き方ができる職を身につけ、少しでも自身の研鑽に使える時間を確保し、チャンスが訪れるのを待つことも必要です。

もしチャンスを増やしたいと思うのであれば、英語などの語学も勉強し、活動できる範囲を日本だけでなく世界に広げ、海外のオーディションに挑戦するというのも1つの手段だと思います。

日本の場合ですと殆どのオーディション情報は事務所に所属しないと入手できませんが、海外のオーディションは有名な作品などの情報も一般に公開されているので、個人で活動する方針を考えている場合は、海外オーディションは積極的に視野に入れて行くべきだと思います。

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最後に舞台業界で生きていく上で、どのような心構えを持つべきかフランスの作家でオペラ「ラ・ボエーム」、映画「ムーラン・ルージュ」、ブロードウェイミュージカル「レント」の原作を執筆されたアンリ・ミュルジェールさんの言葉をお借りしてお伝えしたいと思います。

「心に2つの人格を持つのである。すなわち霊感ゆたかな歌声が響く遥か頂きで夢を見続ける詩人と、自らの日々にパンを捏ねることを心得ている生活のための労働者である。」

【参照:「ラ・ボエーム」 P.617】

この言葉のように、舞台上の表現者として常に豊かな心を持ちつつ、自身の生活を守り生きていく為にも日々の生計が立てる考えも持ちましょう。

終わりに

私の生きる舞台業界は厳しくも人生を充実させ常に新しい発見を与えてくれる世界です。もしこの世界に興味を持ったのであれば少しでも関わってみることをオススメします。そこには日常では味わえない感動が待っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ライター:大山 五十和(おおやま いそかず)

◆2016年〜2019年
劇団四季に所属し、ミュージカルCATS、ミュージカル美女と野獣、李香蘭(浅利演出事務所)に出演。
◆2020年~
株式会社Envision Nextage 所属
◆2020年~
株式会社FINC Fit パーソナルトレーナー契約


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