とても奥が深く、勉強しごたえのあるワインの世界
ブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料であるワイン。
ワインは世界で最も多くの地域で飲用されているアルコール飲料のひとつで、大きく分けると以下の3種類に分類されています。
ワインの世界を知るにはまずその種類を知ることから始めましょう。
白ワイン
無色に近い淡い色や、緑色がかった色、黄色みを帯びた色などのワインを白ワインと呼びます。白ブドウなど、主に皮の色の薄いブドウを原料とし、発酵には果汁のみを使用します。
白ワインの中でも酸味の強いものは、魚料理に合うとされています。種類は多く、その味は料理と合わせる辛口からデザートワインにする極甘口までバラエティー豊かに揃っています。
赤ワイン
透き通った赤や濃い紫、あるいは赤褐色のワインを赤ワインと呼びます。白ワインよりも渋みの成分である「タンニン」を多く含んでいるため、長期保存が可能なワインです。
赤ワインの中でも濃厚な風味のものは、肉料理に合うとされています。また冷やしたほうが美味しい白ワインと違い、赤ワインは冷やすと香りの成分が揮発しにくくなったり苦味が増すので、冷やさないで飲むのが一般的です。
赤ワインには甘口辛口という区別はなく、コクとタンニンのバランスによって「ライトボディー」から「フルボディー」といった呼び方で分類されています。
ロゼワイン
ロゼ (rosé) とはフランス語で「ピンク色」を意味します。ピンク・ワインとも呼ばれることもあるように、赤みを帯びた淡い色調のワインのことを言います。
製造方法は、皮の色の薄いブドウを赤ワインのように醸造する方法や、赤ワインと同じブドウを白ワインのように醸造する方法、赤と白の両方のブドウを合わせて醸造、赤ワインの醸造途上で色の素である果皮を取り除く方法などがあり、その香りも様々です。
ワインを勉強することによるメリットとは
ワインを勉強するメリットは、家で美味しいワインを飲めるようになることはもちろん、その他世界に目を向けたり、レストランで店員とワイン談義をしてみたりと、さまざまな楽しいことが増えそうです。詳しくご紹介します!
レストランに行っても臆せずワインを注文できる
レストランに行って、ワインのメニューを見せられてもなんだかよくわらからず、店員に勧められるままに注文をした経験はありませんか?
ワインの知識が少しでもあれば、ワインのメニューを見ても臆せず堂々として入られます。また、ワインに詳しい店員と話をしながらワインを決めるのも楽しい時間となることでしょう。
料理が楽しくなる
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赤ワインは肉料理に、白ワインは魚料理に合うと言われています。ワインを勉強していると、ワインを先に決めて、それに合う料理を作ってみてはいかがでしょうか。
料理とワインがぴったりマッチしたら、さらに美味しくワインがいただけそうです。また、友人や家族に料理を振る舞う際にも、ワインの知識が豊富だとみんなに喜んでもらえそうですよね。
原産国のことを知りたくなる
フランスワイン、ドイツワイン、スペインワイン、イタリアワイン、最近ではチリワインや南米のワインもとても安くて美味しいものが手に入りやすくなりました。
それらのワインを飲んでいくうちに、原産国のことが気になり、その国のことを勉強していたり、または旅してみたくなるかもしれませんね。ワインは世界を広げてくれるようです。
飲食店で働くチャンスが増える
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ワインの知識が豊富であれば、飲食店で働くチャンスが増えるかもしれません。すでに飲食店で働いている人ならば、さらに知識を深めていくことも可能でしょう。
ワインのことに詳しいというだけで、飲食業界への転職などにも有利に働きそうです。その際は資格を有しているとさらにポイントが上がりそうですね。
勉強して、ワインに関する資格を取るのもおすすめ
少しでもワインに興味が出てきたら、思い切って資格を取得してしまうのもいいかもしれません。資格を取るには嫌でも勉強しなければならず、知識はどんどん増えていきます。
簡単に取れる資格から、飲食業に従事していることが条件の資格まで、ワインの資格も幅広く揃っています。
ワイン検定
ワインを好きな人が、もっとワインを楽しむために役立つ知識が増える資格です。テストの内容は指定のテキストから出題され、テイスティングテストなどは行いません。
講習会で要点の講習を受けてからの検定実施となります。
「一般社団法人 日本ソムリエ協会 ワイン検定 」J.S.A.ワイン検定とは
ワインコーディネーター
ワインコーディネーターはワインと食品のコーディネートを中心にアドバイスを行うことのできる民間資格のことを指します。レストランや酒販店などワインに関わる仕事をする人、またはそれらの仕事に就きたいと望む人のための資格です。
ワインを料理に合わせるコーディネートをする人という意味合いも込められているそうで、テイスティングトレーニングやワインに合う料理のレシピなども教えてくれるそうです。
受講スタイルは通信プログラム、在宅コース、2日間集中プログラム(受講受験)の3パターンから選ぶことができます。
「全日本ソムリエ連盟(ANSA)」ワインコーディネーター/ソムリエ
ワインエキスパート
ワイン愛好家のための資格で、受験資格に、職種、経験は不問の20歳以上のワインを愛する人なら誰でも受験できます。飲食業界にいなくても、受けられるのは嬉しいですね。
毎年8月に1次試験、9月に2次試験が行われています。
「一般社団法人 日本ソムリエ協会 ワイン検定 」呼称資格認定試験
ソムリエ(日本ソムリエ協会)
ワインの資格試験で最も難しい資格試験がこの「ソムリエ試験」となります。受験資格はワイン及びアルコール飲料を提供する飲食店で3年以上のサービス経験があり、1次試験日もサービス業務に従事していることが条件です。
日本ソムリエ協会の会員に登録されている場合は2年以上会員で、飲食店でのサービスも2年以上経験。一次試験日もサービス業務に従事している方が対象となります。
「一般社団法人 日本ソムリエ協会 ワイン検定 」呼称資格認定試験
ワイン初心者におすすめなワインの勉強方法とは
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ワインの試飲会
近所の酒屋や、行きつけのワインショップなどで開催されている、ワインの試飲会に参加してみるのが一番身近なワインの勉強法でしょう。
飲みながら話を聞くことで、ワインの知識も身につき、ワインの入り口としては最適な場所になります。
カルチャースクール
カルチャースクールでワインの講習会を受けてみるのも良いでしょう。1回の講習から数回にかけて学ぶものまで、いろいろなワインの講習会が揃えられています。
有名ソムリエやワインエキスパートが講演をしてくれることなどもあり、集まった人と知識を交換できるのもカルチャースクールの楽しさのひとつでしょう。
ワインセミナー
もう少し本格的にワインを学ぶ人は、セミナーに参加してみるのも良いでしょう。数回にわたって行われるセミナーに参加することで、ワインのことがさらに詳しく、料理との合わせ方なども身につけられるのでおすすめです。
ワインのアプリを使って独学もあり
ワインのアプリを使って独学もワインの入り口としては役立ちそうです。自分の飲んだワインのラベルをスマホで写真に撮るだけで、アプリが自動的に原産国やワインの味などを記録し、分析してくれるアプリもあります。
ワインについての知識を深めていきましょう♪
これまで美味しくワインを飲んできたけれど、もう少しワインのことを知りたい。そう思った時がスタートです。
ワインを知ることで、ワインだけでなくそれに合うような料理にも目が行くようになり、知識の幅が広がります。また、綺麗なワインラベルの読み方やコレクション方法なども知っておくと楽しそうですね。
いつかはワインソムリエを目指してみるもよし、ワインの原産国へ旅するもよし、ワインを知ることで広がる世界をあなたも体験してみてはいかがでしょうか。