そもそも何故、男性は浮気をする?
「浮気は男の甲斐性」という言葉があるとおり、浮気というのは一般的に男性がほとんど行っているというイメージがあります。もちろん、その考えはあながち間違ってはいないでしょう。週刊誌やニュースを見ると、頻繁に芸能人の浮気や不倫の記事を見かけることができるますが、圧倒的に男性芸能人が当事者の場合の記事が多いです。浮気というのは男性だけではなく、相手の女性もいないと成立はしませんが、メールの履歴が見られたりなどでパートナーにバレてしまうのは、男性がほとんどです。
では、なぜこれほど浮気をする男性は多いのでしょうか。もちろん、浮気をせずに一人のパートナーを大切にする男性は大勢います。そのため、男性イコール浮気をするという風には完全には断定はできません。しかし、やはり男性に浮気が多いのは事実です。彼氏、あるいは旦那が他の女性と浮気をしていて、非常に苦しい思いや悩みを抱えている女性は大勢いるのではないでしょうか。男性が浮気をしてしまう理由としては、以下のような理由が考えられます。
子孫を残したいという本能
男性が浮気をする理由として、生物学的な理由、つまり男性が持つ子孫繁栄のための本能が影響を及ぼしているのだと考えられます。男性と女性では体つきも違えば、子孫繁栄の方法も違います。例えば、女性の場合は、いかに強い個体を残すかという考え方が本能にインプットされています。
女性は子孫繁栄のためには、複数の男性と関係を結ぶ必要はなく、「いかに優秀な子孫を残すか」がポイントとなってきます。女子の卵巣には原始卵巣という細胞があり、これが卵子の元となっています。そして、この原始卵巣は数を増やすことができず、一生のうちに生産できる卵子の数には限りがあるのです。そのため、数に限りある卵子を持つ女性は、男性のように、いかに多くの子孫繁栄のための精子をばらまくかではなく、いかに優秀な男性の遺伝子を得るかという方向に本能が向きます。女性が肉体的、経済的に優秀な男性に惹かれるのも、優秀な個体を残したいという本能からです。相手の男性の遺伝子が優秀であれば、その子孫が生き残る可能性も高くなるためです。
一方、男性は「いかに多く自分の遺伝子を残すか」という子孫繁栄の本能があります。女性のようにいかに優秀な個体を残すかというよりも、自分の遺伝子をできるだけ多くばらまくことで子孫を残そうとするのです。英雄色を好むという言葉からも分かる通り、大量の男性ホルモンが分泌されているような、より男性的な脳を持つ人ほど、多くの自分の遺伝子を残そうとする思考になる傾向があります。男性ホルモンが大量に分泌されている男性、つまり仕事も運動もバリバリこなすような男性ほど、複数の女性に関心がいきやすいと言えるのです。
男性がこのような本能を持っている理由としては、男性の持つ精子は年齢が幾つになっても生産されるため、より多くの遺伝子をばらまく方が子孫が残る可能性が高いからです。また、男性は女性と違って妊娠というリスクがありません。そのため、できるだけ多くの遺伝子を残すために、パートナー以外の女性とも関係を結んでしまうのです。
パートナーとの関係のマンネリ
男性が他の女性のところに行ってしまう理由として他にも、現在のパートナーとの関係がマンネリしてしまい、新しい刺激を求めているからだと考えられます。恋愛状態の時は、脳からはドーパミンという物質が分泌されています。この物質によって恋愛独特のドキドキ感や高揚感が生まれるのです。見方を変えれば、脳が子孫繁栄に適した状態にギアチェンジしていると言えるでしょう。
しかし、このドーパミンは永遠に分泌されるというわけではありません。ドーパミンの分泌が続くのは、長くてもせいぜい3年程度と言われています。その期間をすぎるとドーパミンの分泌が少なくなり、恋愛状態の時の高揚感といった感情も徐々になくなっていくのです。それがカップルのマンネリ、倦怠期の原因です。ドーパミンによって興奮状態になっていた脳が元の状態に戻り、はじめの時のドキドキ感が嘘のようにパートナーへの魅力が感じられなくなっていくのです。
男性が浮気に走りやすいのもこの時期です。現在のパートナーでは魅力や刺激が感じられなくなってしまい、新しい刺激を求めて他の女性に興味関心がいってしまうのです。
性的欲求を満たすため
頭と下半身が別れている男性にとって、恋愛感情がなくとも性的欲求を満たすために、他の女性と関係を結ぶという行動をする場合もあります。いわゆる火遊び、遊び目的で他の異性と関係を持ってしまったという浮気のケースです。性的欲求を満たすことを優先する男性は、無意識に普段から好みの女性を目で追っている状態であり、好きあらばと思っている男性も多くいます。また、男性は女性と違い、好きでもない相手ともオーガズムを感じることができるので、恋愛感情がなくても遊び目的で欲求を満たすことができます。
原因としては本能的なものもありますが、ストレスのはけ口としてそのような行動をしてしまう場合もあります。男性はストレスを感じた時の反応として、その側にそのマイナスなエネルギーをぶつける傾向があります。例えばスポーツをして体を動かしたり、趣味に没頭することで外側にエネルギーを発散しています。そして、人によってはそのストレス発散の対象が女性に向くこともあるでしょう。暴力といったことは論外ですが、ストレスを感じると他の女性に癒されたい、慰めてもらいたいという感情を抱く男性は少なくありません。それが男性を遊び目的といった浮気に走らせるのです。
浮気された原因は何かを考える
浮気されやすい女性の特徴とは?
これまで、なぜ男性が浮気をしてしまうのか、その原因について紹介してきました。「子孫をできるだけ多く残したいという本能」、「関係がマンネリ化し、新しい刺激を得るため」「性的欲求を満たすための遊び目的」といったことで、男性は浮気をしてしまうと言えます。
以上は男性側の要因ですが、なぜ浮気されてしまったのかを考える際は、女性側の原因についても考えなければいけません。つまり、パートナーの女性が浮気されやすいタイプの人だったため、男性が他の女性と浮気をしてしまったと思われます。
では、いったいどのような女性が浮気をされやすいタイプなのでしょうか。やはりそこにはいくつかの共通点を見つけることができます。
相手に尽くす女性
はじめに、浮気性の男性に遊ばれてしまう女性の特徴としては、彼氏に尽くす女性が挙げられます。もちろん、恋愛関係の恋人に尽くすというのはカップルならば別に珍しくないでしょう。問題は過剰に尽くすことで相手を甘やかしてしまい、何をしても許される都合のいい女性として認識されてしまうことなのです。彼氏に尽くす女性というのは、相手からお金を貸して欲しいと言われたらすぐに渡し、電話で呼びだされたらすぐに彼氏の元へ向かってしまうような女性です。
もちろん、通常の男性はこのような行為を彼女にするというのは多くはないでしょう。浮気性の男性ほど勝手気ままに振る舞い女性を振り回す行為が目立ち、このような行為をする傾向があります。そのため、浮気性の男性のパートナーが相手に尽くすタイプの女性だと、男性は自分が何をしても許されるとか感じるようになります。何をしても女性から捨てられないという確信を得るため、新しい女性の元へ向かったりという浮気をしてしまうのです。
相手に尽くしすぎる女性というのは自己肯定感が低い傾向があり、なんとかして彼氏から嫌われないように振舞います。相手に見捨てられたくない、嫌われたくないという思いが相手に尽くすという行為、言い換えると過剰な相手への迎合になってしまっているのです。そのため、浮気性のずるい男性に目をつけられ、都合のいい女性として搾取されてしまうのです。
男性の自尊心を傷つける行為をする女性
男性は女性よりもプライドが高い傾向があり、一方では非常に傷つきやすい心を持っている人は少なくありません。年収、学歴、仕事、成績など普段から社会の中で多くの外部要因によって評価にさらされている男性は、それらがプライドになっている分、それがなくなる、もしくはだれかから否定されると途端にもろくなります。そして、パートナーである女性がついついやってしまう言動が、年収や仕事の悪口をいうなどして、男性の自尊心を傷つける行為です。女性にとってはなんともないことでも、相手の男性にとっては非常に屈辱を感じるという場合も多いのです。
例えば、「年収が少ない」「もっと稼ぎのいい仕事をしてよ」「いつになったら出世するの」という発言です。これらの言動を普段から行なっている女性は、決して少なくないのではないでしょうか。男性が強いストレスを感じた際は、外側にそのはけ口を求める傾向があります。そのため、パートナーが自分の自尊心を傷つけるタイプの女性だと、それによって生まれたストレスを別の女性に癒してもらおうと考えるときがあり、それが浮気に繋がってしまうのです。
ベタベタと甘えすぎる女性
彼氏に甘えすぎてしまう女性も、男性を浮気に走らせてしまうタイプの女性と言えるでしょう。恋人同士なのだから甘えるのは当たり前と思うかもしれませんが、恋愛というのはパートナー同士の距離感が大切となってきます。距離が離れすぎれば当然別れてしまいます。しかし、だからと言って恋愛ではべったりとくっつくほど距離を縮めたほうがいいというわけではないのです。
距離が近くなるということは親密になる一方で、相手のいい部分だけではなく、悪い部分も見えやすくなってしまうのです。付き合う年数が長くなる、プライベートの時間に会う頻度が多くなると、当然入ってくる相手の情報も多くなります。そのため、付き合いだした頃には気にならなかった相手の変な癖やだらしなさが気になってしまうのです。
また、常に一緒にいると、新鮮さがなくなり飽きが来てしまいやすくなります。恋愛の賞味期限は長くても3年と言われています。理由としては、脳を恋愛状態にし、恋愛特有のドキドキ感や高揚感を作り出すドーパミンが分泌されるのが、およそ3年だからです。そのため、くっつきすぎると、お互いに恋愛初期の高揚感を感じにくくなり、男性は新しい刺激を求めて他の女性との浮気をしてしまいやすくなります。
浮気を辞めさせるのに効果的な行動&発言
浮気をしたらすぐには許さない
浮気をしてしまう男性の心理として、もしバレても許してくれるだろうとパートナーの女性を甘く見ているときがあります。彼氏に尽くすタイプの女性だと、ずるい男性はそこにつけ込んでしまうのです。そのため、彼氏が浮気をしたら、もし反省の色を見せてもしばらくは許さないという姿勢を持ち続ける必要があります。女性の優しさに甘えて再び浮気をしようとしていた男性は、こうすることで浮気はしてはいけないことを学びます。
浮気を必要以上に責めない
浮気をされたとき、怒りで彼氏に激しく詰め寄るという気持ちはわかります。しかし、それでは逆効果で、反発した男性は再び浮気をしてしまう危険性があります。伝えるべきは怒りの言葉ではなく、「浮気をされて悲しい」と自分の気持ちを素直に伝えることです。相手の感情、良心に訴えるような発言をすることで、男性にあなたへの愛や良心が残っていれば自身の行為を激しく反省し、浮気をやめるはずです。
別れる意思があることを伝える
彼氏が浮気を繰り返す背景には、自分が浮気をしても彼女に捨てられないという、ある種の甘えや慢心があります。そのため、もし彼氏の浮気をやめさせたい場合は、はっきりと別れる意思があることを伝えましょう。そう伝えることで、浮気という行為がもたらす代償に現実感を与えることができ、彼氏に罪悪感を自覚させることができます。そして、ポイントは期限を設けること。「〇〇ヶ月内に浮気をやめないと別れる」と発言することで、自分が本気だということを男性に示すことができます。
浮気をした彼に対して、してはいけない行動&発言
今回は仕方がないと許すこと
浮気をしてしまった彼氏に対して、「今回だけは特別に許す」という発言は、言ってはいけない言葉の1つです。女性としては寛大さを示したつもりでも、男性にとっては浮気を容認されたと勝手に思ってしまう場合があります。浮気性の男性は、パートナーの女性が具体的な行動に移さない限り罪悪感を感じるということはありません。そのため、許すという発言は、男性を甘やかすことに繋がってしまうだけです。
浮気相手の女性を貶す
もし浮気相手の女性が特定している場合、その女性に対して怒りをぶつけたいという気持ちはもちろんあると思いますが、彼氏の目の前で相手を口撃するのは避けたほうがいいでしょう。彼氏とその女性と三人で落ち着いて、今回の件について話し合うべきです。彼氏にとって、大なり小なり好意を抱いている浮気相手が、目の前で口撃されている光景をみるのは、いい気がしないでしょう。大変理不尽ですが、パートナーの女性が浮気相手に対して弱いものいじめをしているように感じてしまいます。そのため、これ以上関係をややこしくしないために、落ち着いた話し合いの場を設けることが先決です。
浮気を辞めさせて、以前のような良い関係を目指しましょう
人間である以上、浮気という行為は理性で抑えなければいけません。決して「浮気は男の甲斐性」という言葉を鵜呑みにせず、もしもう一度関係をやり直したいと思うならば、彼氏が浮気をした場合は適切な対応をするようにしましょう。きちんとした対応で、浮気の罪悪感を彼氏に感じさせることができれば、浮気は影を潜め、これまで通り良好な関係を続けることができますよ。