赤ちゃんに絵本を読むことによるメリット
まだ視界もぼんやりしていて言葉も理解できない赤ちゃんですが、パパやママが絵本を読み聞かせしてあげることで、赤ちゃんにはもちろんのこと、親にとってもメリットがあることをご存知ですか?
0歳からの赤ちゃんに絵本を読み聞かせすることで、赤ちゃんの脳と心を育んでいくのです。絵本の内容は理解できないし、かわいいイラストが描いてあっても何なのか分からないでしょう。
それでも赤ちゃんに絵本を読み聞かせするメリットについてお話していきましょう。
赤ちゃんは胎児の頃から耳が聞こえている
妊娠中から、お腹の中にいる赤ちゃんに話しかけたり歌を歌ってあげたりすると良いと言われていますが、赤ちゃんは胎児の頃から耳が聞こえているのです。
実は、妊娠初期の早い段階の頃から赤ちゃんの脳は作られているのです。ですから、産婦人科によっては妊婦さんに「マタニティミュージック」をプレゼントするところもあるのです。
お腹の中にいる時からママの声を聞いてきた赤ちゃんは、産まれてからもママの声には聞き覚えがあるのです。聞きなれたママの声は赤ちゃんに安心感与えてくれるのです。
絵本の読み聞かせは愛情ホルモンを分泌させる
0歳の赤ちゃんは、パパやママに抱っこされるのが大好き。抱っこされている時の親のぬくもりや表情、やさしい声は愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌を促しているのです。あまり聞きなれないかも知れませんが、このオキシトシンは親子の愛情を深めるうえで欠かせない、とても大切なホルモンなのです。
オキシトシンの分泌が促進されると、赤ちゃんはパパやママからの愛情を受けて心が満たされます。これによって、知能レベルやストレスを抑える効果もあると言われているのです。
実は、絵本の読み聞かせは赤ちゃんにだけメリットがあるわけではありません。親にも効果があるのです。子育て中は何かと育児のストレスが溜まりやすいもの。夜中におむつを変えたり授乳したり、ママは本当に忙しいですよね。育児の疲れが溜まってくると、ホルモンのバランスが崩れてイライラしてくることもあるでしょう。
そんな時に赤ちゃんを抱っこしてあげると、溜まっていた育児疲れにエネルギー補充されるのです。また、ママには母乳の分泌効果もあると言われています。
ただし、育児疲れがあまりにひどい場合には、周りの人の協力も必要です。子育ては一人でするものではありません。リフレッシュして赤ちゃんとの時間を過ごすようにしましょう。
絵本の読み聞かせで好奇心や集中力を育てる
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをすることで、脳と心の発達に大きな影響を与えられます。言葉を覚えたり、絵本の内容を理解する時期ではありませんが、好奇心や集中力は赤ちゃんの頃から育てることが出来るのです。
愛情いっぱいにパパやママがスキンシップしながら絵本を読んであげることで、赤ちゃんの想像力や知性がどんどんふくらんでいくでしょう。すると、幼児期に入ったころには、絵本の世界からさまざまな事へと興味を増やしていくことが出来るのです。
シナプスと呼ばれる脳の情報伝達物質の数は、幼少期でほぼ決まると言われています。ですから、愛情たっぷりに子育てをすると言うことには大きな意味があるのです。
絵本を選ぶ際のポイントは?
生後2~3か月までは、赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごしています。
新生児の頃は、ママが読みやすい絵本を選ぶと良いでしょう。ママの優しい声が子守唄のような感じで赤ちゃんの耳に入っていきますよ。
生後3か月を過ぎた頃の赤ちゃんは、起きていられる時間が増えてきている頃です。だんだんと表情も豊かになってきますね。この時期には物語などのストーリー性があるものではなく、色や形などがハッキリとしている絵本を選んであげると良いでしょう。
オトマトぺの効果
オトマトぺとは、ものごとの声や音、また気持ちを表した音のことです。
例えば犬の絵を指さして「ワンワン」と言ったり、お星さまが輝いている絵を指さしながら「キラキラ」と読み聞かせるときに使います。
3か月を過ぎた頃の赤ちゃんは笑うことが多くなってきているので、オトマトぺの読み聞かせは大好きになるでしょう。
赤ちゃんに絵本を読んであげる時のコツ
赤ちゃんに絵本を読んであげる時のコツをご紹介します。
赤ちゃんに絵本を読んであげるのに良いタイミングとは?
新生児の赤ちゃんに、いつ絵本を読んであげるのが一番良いのか悩んでしまうママたちは多いですよね。1日のほとんどを眠って過ごしている赤ちゃんには、やっぱり絵本は無意味なのでは?と考えてしまいがちですが、実は新生児の赤ちゃんは大人の様にはぐっすり眠ってはいないのです。
この時期の赤ちゃんには、眠ったころに読み聞かせしてあげるのが良いでしょう。ママが絵本を読んでいる声は、愛情のこもったやさしい歌声と同じです。
生後3か月過ぎの赤ちゃんは、起きていられる時間が長くなってきています。この時期には、大人の都合の良い時間ではなく、赤ちゃんのご機嫌のよい時間を選ぶようにしましょう。赤ちゃんの成長に合わせて、絵本を読んであげるタイミングに変化を付けていくと良いですね。
赤ちゃんの顔を見ながら絵本を読んであげましょう
絵本の読み聞かせで大切なのは、赤ちゃんの顔を見ながら読んであげることです。人は感情を表情で表すことが出来ます。嬉しい時には笑い、悲しい時には泣いたり、明るくも暗くもなる事が出来るのです。
赤ちゃんは、パパやママの表情を見ながら育ちます。よく、3~4歳に成長した子供の怒り方が「自分にすごく似ていてびっくりした」というママの声も聞きますが、子供は自然と怒り方なども親のしぐさや表情から学んでいくのです。
絵本の読み聞かせの場合も、読んでいる時のパパやママの表情を赤ちゃんは見ています。楽しい場面では、明るい声と表情で赤ちゃんの顔を見ながら読みましょう。また、赤ちゃんにパパやママの表情を見せることも大事です。
赤ちゃんに読んであげたい、おすすめの絵本特集
赤ちゃんに読んであげたいおすすめの絵本をご紹介します。
赤ちゃんにおすすめ破れにくい絵本
赤ちゃんは手に取ったものを投げたり破いたりします。そうすることで、つかむ、握る、投げるなどいろいろなことを覚えていくのです。ですから、小説などのような薄紙で出来ているような本は赤ちゃんには向いてはいないでしょう。出来れば厚紙で出来ている絵本の方が好ましいです。
写真で紹介している絵本は、どれも赤ちゃんの読み聞かせにおすすめの絵本ばかりです。左上から順番に10冊目までを紹介していきましょう。
おすすめ絵本10選
①どうぞのいす
やさしい気持ちを育む絵本。絵も優しいタッチです。
②もうねんね
赤ちゃんのお昼寝の時にピッタリの本です。
③ごぶごぶ ごぼごぼ
小さな丸や大きな丸が登場します。「ぷぷぷ」「ぷーん」など不思議なリズムの言葉が赤ちゃんを楽しませます。
④ゆめ にこにこ
「じゃぶじゃぶ」「ごしごし」など子供の周りのくり返しの言葉を集めた本です。1歳ごろがおすすめ。
⑤うたえほん
「ゆりかごのうた」「ぞうさん」など赤ちゃんに歌ってあげたい童謡などが26曲です。楽譜も付いています。
⑥だるまさんの
「だるまさんが」の第二弾。ページをめくるたびに笑い声がはじけます。
⑦きゅっ きゅっ きゅっ
赤ちゃんが、くまやうさぎのぬいぐるみと一緒にスープを食べて、ぬいぐるみがこぼしたスープをふいてあげる楽しい絵本。
⑧しましまぐるぐる
2か月児でも見やすいコントラストの強い配色とデザインの絵本。
⑨ぴたっ!
動物たちがぴったり合って、きれいな図形が出来上がるしかけ絵本です。
⑩ころんちゃん
ころがるのが大好きなころんちゃんの動きがとってもかわいい絵本です。 楽しくころがっていたら頭を「ごちっ」とぶつけてしまいます。
赤ちゃんにおすすめ布の絵本
布の絵本はやわらかいので、あかちゃんが振り回してもケガをする心配がありません。また、特殊なしかけが無ければ、もし舐めてしまっても洗うことが出来るのでいつでも清潔な絵本を保てます。お出かけにも持ち運びしやすいのが人気です。
おすすめ布絵本
①エリック・カールのはらぺこあおむし どこでもソフトブック
厚紙の絵本の方が有名ですが、こちらは工夫された楽しいしかけがいっぱいです。
②タカラトミー くまのプーさん 布あそびえほん
こちらはディズニーシリーズから。音の鳴るしかけがたくさんついている楽しい絵本です。リング部分は歯固めとしても人気があります。
③marias かずあそび COUNTING STORIES
世界で愛用されている絵本。0~9までの数の勉強を動物たちと楽しく学べます。重さや計算の勉強もできるので、赤ちゃんが成長してからも遊べますね。
赤ちゃんにたくさん絵本を読んであげましょう
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをすることは、親子にとって良いことばかり。
愛情たっぷりに子育てをすると、その結果、赤ちゃんの成長において「感受性」や「集中力」を伸ばしてあげることにつながります。絵本を読んであげる時間は、親子にとって生涯かけがえのない時間となるでしょう。
ぜひ赤ちゃんとコミュニ―ケーションを取りながら、たくさん絵本の読み聞かせをしてあげて下さいね。