熟年離婚とは
近頃増えてきた「熟年離婚」ですが、そもそも何年ぐらい経った夫婦が離婚をした時に使われる言葉なのでしょうか。調べたところ、一般的に「熟年離婚」とは20年以上経った夫婦が離婚すると熟年離婚と言われているそうです。
熟年離婚のメリット
長年の関係を夫婦関係を終わらせることは覚悟のいることです。その覚悟を決心した先に得られるメリットはどんなことがあるのでしょうか。ここからは、熟年離婚のメリットについて5つご紹介していきます。
熟年離婚のメリット①自由が手に入る
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まず、離婚すると手に入れることが出来ると言えば「自由が手に入る」ではないしょうか。結婚しているとどうしても時間は拘束されます。しかし離婚をしてしまえば、その拘束が一気になくなります。
特に熟年離婚をする夫婦はお互いいい大人です。自分の一人の時間を満喫する様々な術を知っているので、熟年離婚後も大いに楽しめるのではないでしょうか。
熟年離婚のメリット②介護をしなくて良い
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歳をとると直面する問題が介護です。体の自由がだんだんと利かなくなるため助けが必要になってくるでしょう。おそらく結婚生活以上に介護は忍耐を強いられる可能性が高いです。
「もうこれ以上歳を取ってまでこの人の面倒は見たくない!」と本気でそのような気持ちを抱いているのであれば、熟年離婚をして相手の介護から解放されるのも1つの方法です。
熟年離婚のメリット③自分のお金を好きに使える
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結婚していると自分が稼いだお金は丸ごと使うことができない方が多いのではないでしょうか。独り身になれば、今までは家族のために使っていたお金を自分だけに使うことが可能です。仕事をしている人であれば、尚更自分のために投資ができることでしょう。
熟年離婚のメリット④再婚ができる
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中年、もしくは高齢での離婚をしたからといっても、今後人生を共にしたいと思う異性に出会う可能性は十分にあり得ます。今は「人生100年時代」と言われている世の中です。「もう結婚は懲り懲りだ…」と感じていた方でも、新たな出会いにより再婚する方もいるかもしれません。
熟年離婚のメリット⑤新しい人間関係の構築
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新しい出会いも期待できますが、今までの人間関係をリセットできる機会でもあります。実は相手の親戚関係や友人関係に悩まされていた方もいるのではないでしょうか。夫婦生活を送っている際は相手の立場もあるため関係を壊さないように気を遣っていたかもしれません。
そんな自分のデメリットでしかなかった悩みも熟年離婚をすればリセットすることができます。自分に無理をしない新たな人間関係を築けるです。
熟年離婚のデメリット
先程はメリットをご紹介していきましたが、当然熟年離婚をすることにデメリットもあります。では熟年離婚のデメリットは何なのかを見ていきましょう。
熟年離婚のデメリット①孤独になる
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まずデメリットとして、自由な時間が手に入る反面、熟年離婚をすると孤独な時間が増えることになります。例えば今まで喧嘩をしたり時にはくだらない会話をしたりと、ある程度家の中で会話をしていたはずです。
熟年離婚をするとそんな家で当たり前にしていた日常会話がなくなります。いつもの習慣がなくなることは、最初は解放された気分になるかもしれません。しかし、その代償として孤独を感じるデメリットがあるでしょう。
熟年離婚のデメリット②将来子供に負担がかかる可能性がある
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夫婦でいる時はお互いに支え合うことができます。しかし熟年離婚後に独りになった時、頼れる存在となるのは子供の存在になるでしょう。自分が元気なうちは子供に迷惑をかけることは少ないと思います。されど、今後年老いて介護が必要になるもしくは入院をするといった場合、身内である子供が率先して行うことになります。
けれども頼りたい子供が家庭を持っていたり、働き盛りで思うように動けないこともあり得るでしょう。そういった場合は、子供に自分の生活と親の面倒の狭間に立たせることで負担を強いる可能性があります。
熟年離婚のデメリット③お金のデメリット
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これまでお金について「相手がいるからとりあえず大丈夫」と考えていませんでしたか。これからは一人で生活を支えていかなければならず、誰も頼れないことがデメリットとなるでしょう。
歳を取るにつれ今後医療費などが掛かる恐れもあります。そのため、熟年離婚するのであれば貯金や今後の生活資金について考えることが大切でしょう。
熟年離婚のデメリット④年金が減るかもしれない
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年金が減ることについては、専業主婦の方は注意が必要です。特に夫の扶養に入っていた専業主婦で熟年離婚した場合、貰える年金が減るというデメリットの可能性があります。
「年金分割があるからやっていける」と考えているかもしれません。年金分割は厚生年金が対象となります。そして貰える金額は、相手の厚生年金の2分の1の金額となりますので、もし年金を当てにして熟年離婚を考えているのであれば、相手の年金だけに頼ることは危険かもしれません。
熟年離婚のデメリット⑤ボケやすくなる
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熟年離婚のデメリットとして、特に男性側に健康被害が出やすいと言われています。なぜかというと今まで体に気を遣ってくれていた妻がいなくなり、食事や家事が適当になるケースが多いからです。そのせいで高齢になった時、ボケる確率が格段に上がるとも言われています。
なぜ熟年離婚が起きるのか
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なぜ熟年離婚が増えているのでしょうか。要因は2つ考えられます。
1つ目は定年後の夫婦関係の悪化です。夫が定年を迎え、それまで仕事で日中家にいなかった夫が家にいるようになります。そうなると、妻も今までの自分のペースを乱され互いにイライラし、関係が悪化するケースが多いようです。
2つ目は妻も経済的に自立できるようになったからです。昔は「妻は家庭にいて家を守る者」という役割でした。しかし、昨今女性も外で働くことが一般的になっています。そのため、経済的に一人にで生活しやすくなってきています。子育てが落ち着いた時期の熟年離婚を選ぶ傾向が多くなっているようです。
熟年離婚を切り出す上手なタイミングとは
熟年離婚を切り出すタイミングはいつが良いのでしょうか。熟年離婚を切り出すタイミングについてご紹介していきます。
熟年離婚を切り出す上手なタイミング①定年後一緒に生活できないと互いに感じ始めたタイミングで
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タイミングとして、圧倒的に多いのは夫の定年後です。やはり長く家にいることで夫の世話をしなければならないとプレッシャーを感じる妻から切り出すことが多いようです。
一方的に離婚を切り出すと泥沼になりかねないので、この場合は今まで積もりに積もった思いを伝え、将来の生活は耐えられないと伝えることが大事でしょう。
熟年離婚を切り出す上手なタイミング②子供が結婚や就職をした時
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子供のために離婚はしないと考えている夫婦は多いのではないでしょうか。そのため、子供が自立した時期と思う子供の結婚や就職を機に離婚をすることが切り出しやすいタイミングとされています。
子育てが終われば自分のために自由な時間も取れます。これを機に、夫婦関係を終わらせて互いに自分の人生を考えることが多いようです。
熟年離婚を切り出す上手なタイミング③専業主婦やパートの人は定職についたタイミングで離婚
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熟年離婚は専業主婦やパートの妻にとって金銭的に不利な点があります。そのため、以前から今後離婚をしたいと考えているのであれば専業主婦やパートの方は定職について、老後の生活資金が心配にならなくなったタイミングが良いでしょう。
熟年離婚を切り出す上手なタイミング④相手も今の結婚生活に終止符を打ちたいと考えている
例えば、相手が不貞行為をしていると感じた場合や夫婦間の喧嘩が絶えず険悪な雰囲気になっていたりと、このように話し合っても関係改善の余地が無いと感じた場合は熟年離婚を切り出すを切り出すタイミングといえるでしょう。
熟年離婚をする前に一度関係を見直そう
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「熟年離婚する前に!メリット・デメリットを知って、離婚を切り出すタイミングを見極めて」と題してご紹介してきました。
熟年離婚を考えるタイミングとなるのは、定年後の生活が鍵になりそうです。今までか子供がいて、互いに子供を育てることが目的で必死に働き、生活していたのだと思います。その目的が達成され、今後の夫婦の形が想像出来ないと熟年離婚へ大きく拍車がかかるようです。
熟年離婚をすることはメリットもデメリットもあります。離れることを選択せざる得ない方もいると思いますが、もし関係を見直して、熟年離婚を防ぐことが可能な夫婦は、今回のメリット・デメリットを参考にしていただき、もう一夫婦関係について考えてみてはいかがでしょうか。