【ストレス知らずのテレワーク】夫婦在宅勤務が最もはかどる黄金ルールとは

テレワーク、夫婦在宅勤務の急増でみんなどう対処しているの?

新型コロナウイルス感染症の拡大でリモートワークを推進する企業が増え、今まで通勤していた二人が在宅勤務に切り替わった家庭も急激に増えました。今まで毎朝毎夕大変だった満員電車での通勤から解放されるのは喜ばしいことですし、仕事やミーティングもパソコンの画面越し。職場の面倒な人間関係からも距離を置けるので、余計なストレスがかからず、いつもより仕事がはかどるという人も少なくありません。自宅での環境さえ整えばテレワークは快適なのです。

しかし自宅で夫婦が揃って在宅のテレワークをするのは、お互いが会社に通勤していた頃とは違い、慣れない雰囲気に戸惑うことも多いのではないでしょうか。皆さんいったいどんな感じで夫婦でテレワークを行っているのか、夫婦揃って在宅勤務を行なっている方々の意見を聞いてみました。

夫婦在宅勤務の環境作りはどんな感じ?

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急に自宅でテレワークを行うことになったことで、お互いのワーキングスペースの確保に苦心しているという方が少なからずいるようです。限られた空間でお互いを邪魔しないようにどこに、どうやってスペースを配置するのか。効率的に仕事をするために、環境づくりは大きな問題と言えるでしょう。

「お互いにクライアントさんや会社との電話対応があり、同じ部屋では一緒に仕事できないので主人は居間で、私は一人暮らしをしている長女の使っていた6畳の勉強部屋で仕事をしています。友人夫婦は同じ部屋で机を並べて仕事しているようですが、そんなことができる夫婦もいるんだなぁと感心しました。私はネットミーティングを主人に聞かれるのは気恥ずかしくてとても集中できません」(29歳・専門職)

「ネット会議は背景に映り込むディテールを細かく観察されるんですよね。夫はスカイプで会議することが多いので、プライベートがダダ漏れになるのを避けるため部屋の一角をパーティションで仕切って専用のワークスペースを作りました。スカイプの映り込みテストもして、ばっちりでした。最初は違和感があったみたいですけど、今は安心して仕事に集中しているみたいです」(38歳・主婦)

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「私は割と平気なんですが、夫はダイニングテーブルでの長時間作業がつらいと言います。今後どれだけテレワークが続くのかわからないし、無駄な荷物を部屋に増やしたくないので買うのは躊躇していましたが、夫の健康面を考えて、パソコン専用のデスクと事務椅子、腰用のクッションを購入しました。結構痛い出費です」(33歳・公務員)

「夫は先週からテレワークをすることに。テレワークのキャリアは夫より私の方が長かったため、会社に勤務していた時には業者さんや専門家に任せきりだったことを、主に私がやっているんですよね。毎日の掃除、パソコンやWiFi、周辺機器の配線やメンテナンスとか。仕方ないですが、光熱費と食費もかなりかさむし、ちょっと先が見えない感じです」(40歳・メーカー)

夫婦で在宅勤務、現在感じているメリットは?

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家族が一緒にいられるワーキングスタイルには、実際にどのようなメリットがあるのか聞いてみました。

メリット①在宅の良さは安心感と作業効率の良さ

「家族が身近にいる安心感はある。満員電車で40分ぎゅうぎゅうになって通勤するのは気が重かったので、今はそれがない分、仕事の作業効率が上がっています」(34歳・会社員)

メリット②在宅だと身支度が簡単

「メイクや身支度は最低限でも構わないのは楽だなと思います。オンライン会議用のメイクはテレビ会議ではあまりきれいに映らないので、ある程度手抜きしますね。夫も一応身支度、シャツネクタイはしますけど、下はジャージのことが多いです。そういう意味では身体的な負担や洗濯、クリーニングの手間が多少省けて助かります」(38歳・会社員)

メリット③在宅だと夫婦のコミュニケーションが増える

「夫と休憩時間が合えば、たまに気晴らしに散歩に出かけたり、通勤していた頃にはできなかったゆっくりしたコミュニケーションができるようになって、お互いの絆が強くなっている感じ。それから、普段は見ることがない仕事をしている夫の姿を目にするのも新鮮です」(43歳 主婦)

メリット④在宅は子供やペットとのふれあいで癒される

「テレワークの勤務体制になって思うのは、夫婦で子供の成長を見守っていけることですね。休憩時間に子供と一緒に遊んだり、ペットと遊んでやったりグルーミングすることがかなり気晴らしになっていますね。会社ではまずできなかったことだけに貴重な体験だと思います」(46歳・会社員)

夫婦で在宅勤務で、デメリットに思う点は?

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いい部分もあれば、不便に感じる部分も出てくるはず。実際にどのようなデメリットがあるのか聞いてみました。

デメリット①在宅は確実に運動不足に陥る

「通勤していた頃と比べると、ずっとインドアでほとんど運動しなくなって、夫婦揃って体重が増えてきました。特に夫は1日中椅子に座りっぱなしでひたすら仕事。導線がデスクとトイレと、食事の時のダイニングと固定化されています。このままではエコノミー症候群になってしまう不安もあるので、仕事が終わった後は二人で強制的にジョギングを始めました」(40歳・会社員)

デメリット②在宅は家族の甘えが出る

「職場と違って、家にいる家族だと甘えが出るんですよね。イライラしてくると八つ当たりしたり、されたりして口喧嘩になることがちょっと多くなっています。喧嘩すると家庭内の空気も悪くなるし、感情的になって仕事に手がつかなくなってストレスがたまります。同じ屋根の下で仕事している限り、お互いに気遣いがないと家庭崩壊する危険もありそう」(41歳・経営)

デメリット③在宅は家族に仕事を邪魔される

「仕事の効率化やノルマに追われているが、ビデオ通話で大事な話し合いをしているときに、子供や家族がいきなり部屋に入ってくることがあってさすがにイライラして喧嘩になった。仕事の気が散って中断するのはつらいので、話し合った上で部屋のドアに鍵をつけて対処することにした」(39歳・会社員)

家にいるにもかかわらず、会社と同じ作業効率を求められるテレワークですが、家族それぞれの時間を調整して、仕事と家庭の明確な切り替えができれば、家族の絆が深めるチャンスとなるのは確かなようです。

みんなどうしてる?意外な難関・夫婦在宅ワークの家事と子育て

夫婦在宅勤務をしている家庭で、もっともストレスになりやすいのが、家事と育児のシェア問題。仕事をしながら家事と子供の面倒をみるのは、思った以上に大変な作業ですよね。みなさんどんな工夫をして行なっているのでしょう?

夫婦在宅時の家事、うまくシェアしてる?

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「在宅でオンラインミーティング中、休みだった夫がいきなりドアを開け「おい、昼ご飯まだ?」とやっちゃいました。夫の声はみんなに聞こえたはずですし、相当恥ずかしかったです。会議中はぐっと我慢しましたが、離席した後大げんかに。それ以降、昼は食べたいものを自分で作るか、テイクアウトすると決めて、やっと仕事に集中できる状態に。やはり最初からルールを決めておくべきだったと後悔しました」(34歳・プランナー)

「テレワークを機会に食器洗い乾燥機を購入。家事の負担が激減した感があります。夫や子供には、「服を脱いだらたたむ」「汚れた服はランドリーボックスに入れる」「食べた後の食器は食洗機に入れる」の3つの約束だけは必ず守ってもらっています。これだけでもかなり家事の負担が軽減されるんですよね」(42歳・公務員)

「夫が普段から一緒に家事をするマメな人なので、自然にシェアしてくれて助かります。ざっくりと役割分担をして、お互いできる時間にやっておけばよいことにすると長続きします。仕事が立て込んでいたりして負担が大きい時には、我慢せずその都度話し合って解決することに。仕事と家事はバランス感覚が大事です」(38歳・デザイン)

子育てと夫婦在宅勤務の相性はどうですか?

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「夫婦で在宅勤務、3歳と5歳の子供がいます。夫のテレワークはアプリで勤務状態を会社に管理されていて、家にいても子供の世話を任せるのは酷な状況で、子供の世話や家事は私の役割。隣の部屋の夫の仕事を邪魔しないよう、一緒に絵を描いたりゲームをしたりしていますけど、大きな声を出したり喧嘩になって泣き叫んだりすると本当に困ります。そういうときは外に連れ出すしかないですが、子供と在宅勤務の相性はよくない。すごく消耗しますね」(33歳・会社員)

「お互い仕事で忙しくても、子供からは目を離さないようにどちらかが必ず注意をしています。とにかく、危険なものを周囲におかない、目が届く安全な場所でチェックしています。在宅でも仕事が忙しいと遊んであげられないのがかわいそう。その分休日は精一杯愛情を込めて子供と遊ぶようにしています」(43歳・プログラマー)

「子供が歩き回るようになったので毎日大変。会社のノートパソコンをいじられて青くなったことがあります。なので書類の保存はマメに行わないとひどい目に合うので、対処に追われます。仕事は子供が寝ている間がいちばんはかどりますね。特に、子供の昼寝の時間は仕事のゴールデンタイム。テレワークと子育ての両立は大変な反面、うまく乗り越えれば家族の絆が強くなるのですが・・・」(33歳・会社員)

「テレワークのシステムがうまく機能していなかったり、戸惑いながら在宅勤務をしています。会社とやりとりしている時に、子供が構って欲しがるのは、わかっていてもつらいんですよね。テンパっている時には叱ったりして罪悪感も。子育てや家事など面倒なことは妻頼りにしているのも申し訳ないなと思いつつ余裕がありません」

(47歳・会社員)

これならきっとうまくいく!夫婦在宅勤務を成功させる3つのポイント

在宅勤務をしている夫婦がお互いにストレスをためず、良好な関係を続け、効率的に仕事を進めていく上で大切な3つのポイントをご紹介します。今まで何だかうまくいかないなと悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。

夫婦在宅勤務を成功させるポイント①仕事と家庭時間の切り替えを明確に

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毎朝食事の後に、ざっくりと10分程度で「夫婦会議」を行いましょう。お互いのスケジュールや勤務時間を把握しておくと、ミーティング中の予期せぬ家族の乱入も防げます。午前中と午後のざっくりしたルーティーンワークも互いに確認し、助け合える部分は助け合うと効率も上がります。休憩時間を自由に決めることが可能であれば、ランチや3時のおやつなど、働きすぎを防いで息抜きの交流を。

夫婦在宅勤務を成功させるポイント②お互いが適度なスルースキルを身につける

お互い人間ですから虫の居所がわるいことも、イライラすることもあるものですよね。無駄な口喧嘩でエネルギーを消耗しないためにも、仕事中は一定の距離感を保って余計な干渉をせず、自分のことは自分でやるスタンスでいることが夫婦在宅勤務を成功させるポイントです。相手の細かい言動や行動を気にしないスルースキルを身につけると仕事の効率も上がります。

夫婦在宅勤務を成功させるポイント③夫婦二人でできることを楽しむ

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仕事が終わったら、夫婦二人でいる時間を大切にしましょう。

散歩やドライブに出かけてリフレッシュしたり、お風呂の後はパソコン疲れの首や肩のマッサージタイムにするのも素敵です。また、お互いに優しい言葉、励ましの言葉をかけるのも大切なこと。

夫婦在宅勤務は二人の絆を深めるチャンス!

新型コロナウイルスの蔓延で、幅広く導入されたテレワーク。プライベート空間と仕事空間の線引きが曖昧になるとやはり混乱するものなんですね。

夫婦がお互いにコミュニケーションを密にし日常のリズムを作っていけるなら、夫婦の在宅勤務は絆をさらに強くする最大のチャンスにもなるでしょう。

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