共働き家庭は増えている?
共働き家庭は増加している傾向にあり、国の調査でも、平成9年には共働き家庭が専業主婦家庭を上回ったという数字が出ています。結婚しても、子供を産んでも仕事を続けたい!という女性は増えていますよね。
これまでの日本では、「男は外で働き、女は家庭を守るべきである」という考え方がされてきましたが、時代の流れとともに変わってきました。
子供を産んでも女性が働き続けられるように、産休、育休の制度も充実してきています。子育てにもお金がかかるし、子供がいるからこそ働かなくては!という家庭は多いです。
家計のためや、仕事にやりがいを感じて働く女性は増えています。そこで問題となるのは、やはり家事との両立!仕事に家事に育児に…。共働きは増えているのに、「家事は女がするもの」という考え方はいまだに残っているように感じてしまいます。
共働きなら、家事は分担したい!
旦那さんは、どれくらい家事をしてくれますか?なんにもやってくれない!という家庭もあれば、家事は分担しています!という家庭もあります。でも、分担している家庭はまだまだ少ないのでは?
妻側と夫側から、家事の分担に対する本音を探ってみました。
共働きなら、家事は分担したい!妻側の本音
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・仕事を始めるときに家のことは手伝うって約束したはずなのに、実際は何もしてくれない!(34歳・営業)
・お風呂掃除やゴミ捨てなどはやってくれているけど、それだけで「俺は家事をやっている!」って言われても…。(28歳・一般職)
・料理は私、洗濯は夫、というように分担を決めているけど、やってくれないことも…。そのままにしておくわけにもいかないし、結局私がやっている。(39歳・WEB)
・完全に分担しています。表にして、誰が何をするのかはっきりさせています。共働きなので、分担するのは当然です。(30歳・教師)
・手伝ってくれているほうかなとは思うけど、あくまでも「お手伝い」。言えばやってくれるけど、もっと自分からやってほしい。(41歳・医療)
共働きなら、家事は分担したい!夫側の本音
・もっと家のことを手伝ってほしいって言われるけど、仕事が忙しいし正直家のことはやってもらいたい。(42歳・営業)
・家事はけっこう手伝っていると思う。料理とかもしています。(29歳・不動産)
・やり方にいろいろ口出しされて、だったら自分でやればいいのにと思ってしまう。(33歳・建築)
・ひとり暮らしが長かったので、家事はひと通りできるし、今でもやっています。(38歳・映像)
・手伝っているつもりなんだけど、妻は不満のよう。(31歳・公務員)
共働きなら、家事は分担したい!夫と妻のすれ違い
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いかがでしょうか。夫の言い分と、妻の言い分。やっている!と言う夫と、やっていない!と言う妻。実際に、共働きの家庭で夫の家事に満足している家庭というのは、ごくわずかではないかと思います。
夫側の意見を見て、「料理はしてくれるけど、後片付けはやってくれないよね」とか、「あれで手伝ってるつもりだったんだ…」と、共働きなんだからもっと協力してほしいと思った妻がほとんどでしょう。
家事だけじゃない、やることはこんなにたくさん!
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家事以外にも、生活の中でやることはたくさんありますよね。子供がいれば、保育園・幼稚園の送迎や、習い事などの送迎。持ち帰ったおたよりのチェック、次の日の準備など。それ以外にも、ご近所とのおつき合い、親戚とのおつき合い、銀行や郵便局の用事、ほかにも細々…。
こういった「見えない家事」をやっているのは、妻がほとんどではないかと思います。とくに、子供に関することは母親の比重が大きいですよね。こういった「見えない家事」もこなしつつ、日常の料理洗濯掃除。そして仕事。グッタリしてしまいますね。共働きの妻がこなさなければならないことは山盛り。だからこそ、「家事を分担してほしい!」という妻の不満は大きくなるばかりです。
気が付いてない夫は、けっこう多い
でも、こういったことに気が付いてない夫は、けっこう多いと思います。一度、やることを書き出して、こんなにいろいろやることがあるんだよ、ということを、夫に見せてはどうでしょう。書き出してリストにすると、夫も実感としてわかることでしょう。
男の人は、はっきりと形にして示さないと、案外わかってくれません。気が付いてほしいと思っているだけでは、いつまでたってもわかってもらえないでしょう。
家事を分担するのなら、細かいところも書き出して、やるべきことがどれくらいあるのかをある程度はっきりとさせてからのほうがいいかもしれません。
男の人は、細かいところに気が付く人は少ないと思うので、「見えない家事」は結局全部妻の役割、なんてこともありえます。
うまく家事を分担する秘訣が知りたい!
共働きの妻が求めているのは、「お手伝い」ではなく、「分担」です。きちんと、責任をもって家事を担当してほしいと思っています。やりたいときだけやって、今日は疲れているから…と放置では困ってしまいます。
家事は、毎日毎日あるのです。どうしたら、うまく分担できるでしょうか。
家事の内容で、担当を分ける
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家事の中でも、得意不得意はもちろんあります。まったく料理のできない人に「今日はご飯係ね」というのはあまりにも酷なので、家事ごとに担当を決めます。
「決めたのにやってくれない」という妻の声が聞こえてきそうですが、やっていないことが気になっても、手を出さずに堪えて夫がやるまで待ちます。
曜日ごとに担当を決める
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家事が一通りできる夫なら、曜日で担当を決めてもいいかもしれません。仕事などでどうしてもできないこともあると思いますが、その時は相手にきちんとお願いするなど、ルールを決めておきましょう。
基本的に2人でやる
細かく誰が何とは決めずに、臨機応変に、2人一緒にやるのもいいかもしれません。片方が忙しく動いているのに、片方はのんびりTVを見ている、という不満も出ないでしょう。
その時間帯にやる家事を、その都度分担してやるようにします。
夫に任せた家事は、夫のやり方にまかせる
これが、一番重要なポイントかもしれません。家事のやり方は各家庭によってさまざま。最初は、夫のやり方が自分のやり方と違うことで気になると思います。ついつい、ダメ出ししてしまうことも。
でも、夫にとってはそれが正しいやり方だと思っているのです。食器を洗っても洗い残しがあるとか、洗濯物がシワシワのまま干されているとか、よっぽど目に余ることがない限りは、夫と自分のやり方が違っていても、それを受け入れましょう。
あまりにも、これはちょっと…と思うことがあっても、頭ごなしに言うのではなく、それとなく伝えることが大切です。夫側の意見で、やり方に口出しされるとありましたが、あまりあれこれ言うと、やる気をなくしてしまうようです。
夫のプライドを傷つけないように配慮しつつ、それとなく教えていきましょう。男の人は繊細ですからね。ここでグッと我慢することで、家事を分担制にできるかどうかが決まるのです。
夫も妻も頑張りすぎないのがイチバン
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共働き家庭がどんどん進んでいるのに、今でも家のことは妻にやってもらいたいなんて意見が残っていることに不満を感じてしまいますね。
「専業主夫」なんて言葉もありますが、そこまで男の人が家事をする家庭はごくごく一部でしょう。
でも、家事の分担が原因でケンカになってしまうようでは、本末転倒です。家の中を快適にするために家事を分担するはずなのに、ギスギスしてしまうようでは意味がありません。コミュニケーションをしっかり取って、我が家はどの方法で分担するか話し合ってお互い納得できるようにしましょう。
家庭は夫婦で作り上げていくものなのですから、大変な時はお互いが助け合ってやっていけるのがイチバンですよね。仕事で疲れて、家でも疲れるようでは困ります。
お互いがストレスなく笑顔で過ごせる、そんな家庭を目指してください!