意外と多い、ママ友との面倒なトラブル
ママ友との世界を題材にしたドラマもあるほど、ママ友という名の「女の世界」。ママ友とトラブルは切っても切れない縁といえるでしょう。「ママ友」というキーワードを打つと、予測候補として「トラブル」が出てきてしまうほど…子どもが低年齢のうちは、保護者がつねに近くにいる形になるので、ママ同士の付き合いが濃厚になりがちです。
また、幼稚園や小学校に上がると、自分のかかわりが子ども同士の関係に影響を及ぼすのではないかと恐れて必要以上に気を使って疲れ果て、心の病を引き起こしてしまうなんてことにもなりかねないのがこの世界。子育ては、ママが笑顔でいるのがいちばん!大切な子どもとの時間を無駄なことに費やさないために、ママ同士のお付き合いの方法を、紹介するので参考にしてみてください。
なぜ、ママ友地獄が起きちゃうの?
外に働きに出かける夫と違って、母親は地域の中で子どもの世話に追われながら生活するのが、多くの主婦の日常です。そんなとき、子育てに不安を抱えた母親たちは、自分と似た価値観や境遇にある「ママ友」とのつながりを持つことで、安心・安全を感じることができます。
特に、年齢や境遇、感性が近い人の方が接点が多く、安心・安全を感じやすいため、ママ友集団では「似たカラー」の人が自然に集まるようになります。とはいえ、似たような人が集まることで、その中で微妙な「優劣差」や「感情的」な葛藤を感じやすく小さなトラブルが発生しやすくなるのも、集団の常なんです。
「似たカラー」の集団で起こりがちなこととは?
上記で紹介した「似たカラー」の方たちが集まると…「小さなトラブル」の一つが、カラーに合わない存在を排除することになります。集団の雰囲気を乱す人が加わると、その人から距離を置き、関わりを持たないようにする空気が生まれます。たとえば、「やっぱり幼稚園バッグは、手作りじゃなきゃね」という優等生風のママが多数の集団の中で、「面倒くさいじゃん。既成品じゃダメなの?」などという意見を述べる人が加わると、「カラーの合わない人」「空気を読めない人」として距離を置かれて(=排除されて)しまったりします。
また、「似たカラー」の人が集まっているということもあり、少しでも秀でた人に対するジェラシーが発生しやすくなるのです。「みんなよりちょっとお金持ち」「みんなよりちょっと高学歴」「子どもが他の子よりちょっと目立つ」といった要素は、集団のジェラシーを買う格好の材料になります。
最初は「カッコいい」「うらやましい」と思っていた感情が、いつしか「お高く止まってない?」「上から目線じゃない?」といったマイナス評価に変わり、気がつけば、噂のターゲットをスケープゴートにしてしまうことも、少なくありません。
さらに、集団の中には微妙な「序列」も発生しがちです(ママ友集団では、俗に「ママカースト」と呼ばれます)。発言力の強いママの意見には何となく逆らえず、目を付けられないようにと気を使う一方で、甘く見れそうなママ、気の弱そうなママには、冗談まじりにチクッと失礼なことを言ったり、からかったりするなどして、自分がカースト下位に転落しないように操作する、といったようなことが起こりがちです。
ママ友とトラブルがあったら、どのように対処すればいい?
「ママ友同士の派閥争いが苦手」「自分が仲間はずれにされると子供同士の付き合いにも影響がでそう。」など悩みを抱える方も多いでしょう。子どもをもつお母さんにとって、ママ友との付き合い方は避けては通れない問題です。そんな頑張るママたちに、ママ友とのトラブルに対するアドバイスをしていきます。
嫌なときでも笑顔で挨拶を忘れない
「辛いときに、笑顔になんてなれない!」という気持ちはとても良く分かります。本当に毎日、嫌なことをされてしまっては辛くて暗い表情にもなってしまいます。そんな時ほど、「私は気にしてないですよ。」という明るい笑顔で挨拶をしてみてはいかがでしょう?
まず!みんなと話を合わせなくちゃと無理に思う必要はありません。「おはようございます」や「お先に失礼します」をニコニコ笑顔で挨拶をしたら、なるべくさっと帰ります。これだけで、相手は出鼻をくじかれ、今までとは違ったママ友さんが近寄ってきてくれる可能性が高くなります。暗い表情では、子どもも辛くなりますし、心配をさせてしまいます。笑顔というのは人を引き付けるパワーがあります。子どもが笑顔で近寄ってきてくれると、ママのほうも露骨なことはしなくなるはずです。
他の居場所を見つける
育児世代のママは、子どもが小さいのでどうしても世界が狭くなってしまいます。育児サークルや幼稚・保育園、小学校、習い事…その中での世界が大半を占めてしまう時期でもあります。だからこそ、その中でいじめが起きると居場所がなくなり、存在を否定されたように辛く感じてしまうものです。
そんな時こそ、新しい人たちの中に飛び込んでみるのも一つの方法。今まで挨拶程度だったママに、挨拶+αの声をかけて会話をしてみたり、新しい遊び場所を見つけるために探検に出てみたり、公民館や児童会館などの今まで足を運んでいなかった場所に足を運んでみるのも新しい世界へのきっかけになります。今あるママの世界が、一生続く全てではありません!時には「今だけ」と割り切ることで心が楽になるかもしれません。
消費期限のある付き合いだと割り切る
上記と若干被りますが、ママ友との付き合いは永遠に続くものではないということを念頭に置くと良いでしょう。子どもの進級、進学、引っ越し、など縁の切れ目は必ず訪れます。どうしても馬が合わない相手との付き合いが必要なときは、頭の中で相手のおでこに『消費期限のラベル』を思い浮かべて乗り切ってみましょう。消費期限のラベルは『今年1年』『幼稚園卒業まで』『小学校低学年まで』『引っ越しまで』など好きなように思い浮かべます。
ポイントは『この苦痛が永遠に続くわけではない』と自分に理解させること!自分の中できちんと関係の終わりが見えれば、感じる苦痛にも耐えることができます。相手のおでこに自分にしか見えない期限を貼り付け、ママ友との関係を乗りきりましょう。
ママ友とトラブルを起こさないための方法
子供は親の心境を、敏感に察知するものです。そのママが苦しい状況にいるのは、ママにとっても子供にとっても良い環境であるとは言えません。ママ友との関係を、悪化させる前にトラブル自体を起こさない努力もしてみましょう。
相手の心の痛みを考える
子ども同士の喧嘩は双方に言い分があるものです。双方の親が相手の心の痛みを考えて、思いやりのある大人の行動をとれるかどうかが、トラブルに発展するか、逆に協力して子育てできる仲間になれるかのカギです。ただしママ友トラブルをあまりにも恐れて、自分の子どもの話も聞かず、頭ごなしに謝らせると子どもは「ママはボク(ワタシ)より自分が大事なんだ!」と感じてしうので、子どもとの絆を深めるためにも、ママ友と子どもの気持ちを考えることが大事になります。
プライベートに深入りしない
ママ友とはいえ、夫婦の付き合いや両親との関係、パパの仕事などはプライバシーの範囲なので追求してはいけません。下の子が欲しいけどなかなかできないといった話も、排卵日や妊娠しやすいからだ作りなどについて女同士の会話をするのはいいですが「昨日がんばった?」なんて夫婦の関係まで聞くのはタブーです。「距離感」というものが大切になってきます。
ママ友は、知人以上友人未満といわれています。友人になれるほどいい出会いがあればいいのですが、ママ友である以上は適度な距離感を大事にしましょう。子ども同士を競わせたり、変なライバル心を持ったり、友達だからと自分勝手なお願いをしたり聞いたりすることもやめましょう。距離感を間違ってしまうと、「お友達を誘って」という悪徳商法に引っかかったり、派閥争いに巻き込まれたり、トラブルになることもあるので気を付けましょう。
ママ友には愚痴らない
ママ友イジメを他のママ友に愚痴ったり、相談に乗ってもらうのは控えるべきです。どんなに「この人なら信頼できる」と思っても、そのママ友がいつ裏切るかわからないのが現実です。ママ友イジメについては、誰にも漏らさないことを徹底するのが賢明です。ママ友イジメは誰に漏らすこともなく、愚痴ったり不満をこぼすこともしてはいけません。
しかし、自分の悔しく悲しい思いを溜め込んでしまうのは心を壊してしまいかねません。そういう場合はママ友ネットワークとは一切関係のない、学生時代の友達や、地元の友達に弱音を吐くのが安心です。人は誰かに愚痴や不満を話し、同調してもらうだけで大分気分が楽になるもの!ぜひ一度試してみてください。
実際にあったママ友とのトラブル体験談
ママ友同士の、いじめや嫌がらせなど、ドロドロとした展開を想像しますが、SNSが発達してきた現代ならではのトラブルも多くみられるようになってきました。その実例があるので、見ていきましょう。
既読スルーでランチ会に呼ばれない?
連絡手段として、便利な「LINE」ですが時に、トラブルの種となってしまうことがあるんです。主婦Bさんは、元々ケータイやスマホを持ち始めるのが遅く、LINEも最近始めたばかりであまり得意ではありません。筆まめでもないので返事が遅く、それが原因でトラブルにつながってしまいました。ママ友Cさんからのトークがきたので見るだけは見たものの、子供が泣き始めたのをきっかけに、返事を返すのを忘れてしまったのです。
それまで呼ばれていたランチ会に呼ばれなくなってしまいました。
後でCさんが、「Bさんってトークを送ってもなかなか見ないし、見ても返事を返さない。失礼すぎる。私と会いたくないんでしょ」と言っていたと聞いて、驚いたといいます。
既読を付けたのに返事をしないことは、「既読スルー」と言って嫌がる方もいます。「読んだのに返事をしないのは返事をしたくないから。嫌っているか、軽んじているに違いない」ととらえられてしまうためです。
そのようなトラブルを避けるためには、LINEなどの連絡が苦手な方は特に、事前に「LINE苦手であまり見られないので返事が遅いと思うけど、ごめんね。見たらなるべく早く返事を返すからね」などと断っておくことが大切かもしれません。
逆に、このようなトラブルを恐れて、子供が泣いているのにそっちのけでLINEの返事に躍起になっているママもいるとか…それでは本末転倒です。「LINE疲れ」になってしまう前に、そのような無理はしないことです。LINEはあくまで「リアルの補完ツール」です。LINEを使うと、ママ友と親しくなりやすいという効果もあります。困った時には助けてもらうこともあるかもしれません。上手に使ってママ友と良い関係を築いていきましょう。
「ママ友関係に振り回されるのが悩みで、FB辞めました」
ママ友間でのフェイスブック(以下FB)トラブルやストレスが話題となっています。SNSを活用してきた世代が親となる時期に突入してきたことも大きな要因ということもありますが、
ママ友とSNSで繋がって情報交換をしたり、家族や子育ての悩みを相談したりなぐさめたりしているうちに、ふとしたきっかけで人間関係がこじれてしまうんだとか。
あるワーキングマザーは、「初めはFBでママ友と繋がって、仲間がいるという感覚に励まされたり、情報交換を楽しんでいたけれど、今は距離を置いています。スマホからFBアプリを削除して、たまにウェブでFBを見ても、終わったらログアウトする自分ルールを作りました」と語るほど。そこへ至ったのは、自分がFBの人間関係や、他人の投稿に振り回されていると感じ始めたのがきっかけだといいます。
「小さな画面の中のたった数行の情報に過ぎないのに、気にし始めるとそれにすごく振り回され、仕事しているとただでさえ子供と一緒に過ごす時間が少ないのに、そんな時間がもったいない、無駄だと思ってしまうんですよね……。」たとえば備忘用育児録のようにして気軽に書いた「今日、うちの子が初めて立ちました!」が、子どもの月齢が近い人にとっては、もしかすると成長の個人差などを気に病むきっかけになってしまうかもしれない。
「自分の投稿を見るのも、仲の良い友だちから仕事関係者、会社の人、顔だけ知っている知人など、色々な現実で繋がりのある人が読むことを意識すると、あれこれ考えすぎて投稿しづらく、結局面倒になってしまうんです」。
FaceBockの気を付けるべき使い方についてご紹介します。
▼FaceBockの使い方には、気を付けましょう!
気を付けるべきは、ポストの内容だけではない。プロフィールからは、自分の出身や学歴が一目瞭然、友だち関係を探れば、、、ともすると家族関係や夫の本名、職業、学歴、親兄弟などなど。設定によっては最近いつどんな買い物をしたかまで丸裸になっているんですよ。使われ方は様々ですが、そこに個人情報が詰まっていることを、あなたは意識出来ていますか?
ママ友同士でSNSを使うのなら、自分の「ママの顔」や、相手に見せてもいい顔だけでできるSNSを選ぶのがいいかも☆始めるときに「私、SNS得意じゃなくて」「すぐ返事できないかもしれないけれど、ゴメンね」くらいの牽制球を投げておいたほうが、お互いつかず離れずで気持ちよくコミュニケーションできます。
ただでさえリアルな人間関係でさえコミュニケーション下手と言われる日本人。簡単にとても近しい関係になったかのような錯覚を覚えがちなSNSで距離を見誤ると、自分がつらくなってしまいます。
夫の死までSNSネタにする壮絶“ママ友イジメ”
最後は、これまで以上に醜(みにく)いイジメの姿を紹介。神奈川県のセレブ幼稚園にふたりの息子を通わせていたCさん。登場するのは皆、お金持ちの奥さんたち。もともと旦那の職業自慢、その収入でマウンティングし合い、子供の習い事の数から自分達のブランド物のバッグの自慢とかまで言い合って、ネタが尽きたら他のママグループとか先生の文句を言い合うみたいなグループ。実際にイジメが始まったのは、ある事件から。
Cさんは、年少ママ軍団の中でもキャラ立ちして目立つほうでした。ある時、Cさんら年少組のママ軍団20人のうち、あるママの息子が年長さんの男児の顔に傷をつけてしまいます。その時、年長ママから責められた年少ママも感情的になり、謝れば済んだはずが『ウチの○○ちゃんがかわいそう!』と号泣。
そこからなぜか、年少ママ軍団vs年長ママ軍団のバトルが勃発。これは、「群れる女性心理」によって“ママ友の絆”が膨らみ暴発する典型的パターン。それからは、園で年長ママに会って挨拶しても、無視はもちろん舌打ち&肩にぶつかられたり、2ちゃんねるの幼稚園ママ友のスレに悪口書かれ放題。園名まで実名で、個人の名前はイニシャルではあるもののバレバレ。年長ママのリーダー格からCさんの自宅に『卒園したら覚えとけや』と手紙まで来たんだとか。
挙げ句、醜いその争いは、人の生死さえもあざ笑う。その後、Cさんの旦那が39歳で脳梗塞で突然亡くなってしまいました。それを聞いた年長ママのリーダーと取り巻きが家に来て『お通夜には行けないけど遺骨になったらお焼香させてね』数日間休んだ後、園に行ったら、年長ママのリーダーが、『あら?幼稚園通えるんだ??保育園に預けて必死に働くんじゃないの?シンママ(シングルマザー)は。ねー?』って、取り巻き達に賛同求めて。みんなが一斉に笑うという状況…しかも、さらに前述の2ちゃん掲示板が荒れたといいます。『旦那が死んでザマあ』『これからどう病んでくか楽しみ』など言われ放題だったそうです。今、Cさんの息子さんは中学生になりママ友の呪縛からは解かれ、平和な毎日を送られているようですが。
実際、栃木ではママ友イジメによって、ふたりが自殺してしまうという悲劇が起きています。こんなことが日常的に珍しくない社会となっている今、誰しもがこの冷酷なイジメに耐えうるわけではない世の中なんです。
ママ友トラブルは上手に回避&対処していきましょう
一歩引いて「ママ友イジメや、トラブルなんてくだらないこと」と捉えてみましょう。イジメから生まれるものは何もないことに気づきやすいです。そこで、ママ友イジメに使う時間と労力があるなら、他に有用な時間の費やし方があるはずです。子どもとの時間は、その瞬間瞬間が一度きりのものですし、大切な我が子と自分自身を大切にしてみてください。
しかしイジメを受けている場合、ママ友イジメをする人たちには、まさにママ友イジメが娯楽と捉えている人がいるのかもしれません。
確かにママ友は大切な情報源ですから、子供を育てる上ではつながっていた方がいいのですが、自分と合うママ友もいるはず!と考えて、一度離れることも考えてみてください。「子どものために…」と無理して付き合っている人も少なくないのです。ママのストレスにならないように、上手に距離をとって付き合うことも大切なことですよ。