子供を作らない選択をする夫婦が急増している
結婚しても子供は欲しいと思わない。そんなことを公言したら、「欲しくてもできない人もいるんだから!」「少子化が問題になってきてるのに!」と批判されそうな現代の日本。
生き方の多様性がある現代の日本では、結婚しても子供を作らない選択をする夫婦、いわゆる【DINKs】も増えてきているのです。本人たちが望まないのであれば、誰も否定できるものではありません。
ここで少し、子供を作らない夫婦の意見をチェックしてみましょう。
★参考リンク:
Wikipedia【DINKs】とは?
子供を作らない理由①日本の将来が不安過ぎる
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現代の日本は少子化が進み、高齢者を支える年金制度もかなりの逆ピラミッド状態。若者の負担が非常に増えてきています。しかし、そんな日本だからこそ、子供を作らないという夫婦も増えているのです。
ただでさえ税金に追われる生活を、現代の方はしている面がありますよね。今後の日本の経済に不安しかないので、生まれてきても、子供が国の窮地を背負わないといけないのであれば、幸せなんだろうか?という疑念があるようです。
子供を作らない理由②経済的な余裕のなさ
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児童手当があるとは言っても、税金が上がる一方の日本の経済事情では、自分たちの生活でいっぱいいっぱいで、子供を持つほどの金銭的余裕はない!という意見もあります。
非正規雇用の方もここ数年減少傾向にあり、正社員であったとしても平均収入も一時期よりも持ち直してきているとは言え、消費税率アップなども手伝い決して収入が上がったとは言えません。日本の経済と少子化は関係しているのでしょうね。
子供を作らない理由③仕事を続けたい
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働く女性が子供を持つということは、かなりハードルが高いものです。いくら男性が育休に協力をしてくれたとしても、母親にしかできないことがあります。そうなると、どうしても女性が休みを取らなければなりません。
しかし仕事が大好きな女性もいますし、一度休むと遅れを取り戻しづらい業界もあるものです。
それほど大好きな仕事を持っているのであれば、子供を作らない生き方を選択するのもひとつの人生ではないでしょうか。
子供を作らないことのメリット・デメリット
「子供は絶対にいる方がいいよ!」という意見はある中でも、子供を作らないと決めた夫婦。もしかしたら、ご両親からも孫が見たいなんてプレッシャーの言葉もあったかもしれません。
しかし、子供を作らないことを決めたのは、❝そっちの方が自分たち夫婦にとってはよい選択だ❞と思ったからなはずです。
では実際に、子供を作らないがために発生するメリットとデメリットにはどのようなことがあるのでしょう?
子供を作らないことのメリット①金銭的自由
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教育費がかからないこと、これはダントツで言い切れるメリットです。子供ひとりを育てるのに、成人するまでに一千万円はから三千万円かかると言われています。さらに老後の蓄えも必要です。
単純計算にはなりますが、その金額があれば夫婦で旅行もできますし、子供がいる家庭よりは少なからずラグジュアリーな生活になることでしょう。金銭的な余裕は心の余裕にもつながるので、大切なことかもしれませんね。
子供を作らないことのメリット②身体的自由
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子供がいるから・妊娠中だからできないという身体的な制約もありますよね。好きなものも我慢しないといけなかったり、やりたいことができなかったりという生活をしたくないという方も、もちろんたくさんいます。
山登りが好き…なのにできない、旅行が好き…なのに行けない…というような制約がないのはメリットではないでしょうか。これは我慢したくないという意味ではなく、生き甲斐を失ってしまいストレスになる方もいるのです。
子供を作らないことのメリット③時間的自由
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子供を作らないことで、子供がいる夫婦よりも時間を自由につかえるメリットがあります。子供が何時に帰ってくるから、習い事が何時からだから…と子供がいると、基本的に❝子供中心の生活リズム❞になってしまいがち。
しかし子供がいなければ、そういったことは発生しませんし、自分のしたいことを、したい時にできる率は必然的に高くなります。やりたいことに対して、達成感をしっかり感じられるのもメリットですよね。
子供を作らないことのデメリット①老後の不安
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一番のデメリットと言えば、やはり老後のことでしょう。夫婦仲が良かろうと悪かろうと、どちらかが先に逝ってしまった後、ひとりぼっちになってしまう…という❝孤独❞に直面する問題があります。
周りの友人は孫がいて、孫の成長を楽しめたり、孫が遊びに来てくれたりなんて状況ですと、寂しくも感じてしまうことがあるかもしれません。面倒をみてもらえる家族がいるかどうか、これはとても大切なことですよね。
子供を作らないことのデメリット②お家断絶
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先祖代々、姓を引き継いできた家系が、跡継ぎがいないということで、自分の代で終わってしまう❝お家断絶❞になってしまいます。
もちろん、本家が他にいるからまぁいっかという方もいますが、そうでない場合、これまで両親から聞いてきた祖父母・曾祖父母などの話や歴史が途絶えてしまう…。自分の家系のルーツが受け継がれることなく、自分の代で終わるというのは、少し悲しいことなのかもしれませんね。
子供を作らないことのデメリット③夫婦仲を取り持つものがない
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子供がいることで、夫婦が話し合ったり協力できたりと、❝共通の目標❞を持つことができる部分もあります。
それが原因で仲が悪化することもありますが、夫婦間において、子供という共通の大切なものがあるのは、家族としての関係性も強くなることでしょう。
子育てを通じて、絆が深まる面やマンネリを防げる一面もあります。夫婦の仲を取り持つ存在がいないことは、一度心に変化があると、破局も早い可能性が高いのです。
子供を作らない選択をした夫婦の本音
実際に周りに子供を作らないと決めている夫婦がいる方はいますか?もしいたとしても、なんで作らないの?なんてダイレクトに聞ける機会は、あまりないことでしょう。
聞きたいけど聞けないその本音、実際のところどうなんでしょう?そこで、子供を作らないと決めた二組のご夫婦に、気になる本音をうかがってみました。賛否両論あるかもしれませんが、それぞれの夫婦がしっかり考えて出した決断です。
子供を作らない夫婦ケース①そんな生き方もアリ!
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もともと二人とも、結婚の段階で子供は作らないという話をしていました。結婚=子供を作るという考えがそもそもなかったのです。二人とも多趣味で、共有できる趣味も多かったため、十分に楽しく幸せに暮らせているので、子供を持つことよって、責任が一層発生して、やりたいことができなくなるのに抵抗がありました。
子供がいなくても幸せだよね!と、二人とも思っているので、こんな生き方があってもいいと思います。
子供を作らない夫婦ケース②子育ての幸せを知らない
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経済的な問題から、子供を育てる自信がありませんでした。無理をしてまで、子供を持つメリットもわからなかったので、それで良いと思います。
ただ、周りの友人が子育てをしている中、子育てをできる幸せというのを私たちは知りません。今は作らないと自信を持って思えていても、産めない年齢になって、やっぱり子供を持つべきだった…なんて後悔しないように生きてゆきたいです。
子供を作らない夫婦の共通点とは?
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紹介した二組の夫婦で言えることは、しっかり子供を作るか作らないかについて話し合っていることです。また、作らないことに対して、この先どうしていくのかということにも、よく考えています。
そして、一番共通していたことは、❝夫婦仲がよいこと❞です。子は鎹(かすがい)とは言いますが、子供を作らなくても、二人でいることが楽しくて幸せだと思えているのであれば、それはそれで幸せなことなのでしょう。
十人十色の生き方があって良い時代
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結婚したら子供は何人欲しいなんて会話が、これまでは当たり前になっていましたが、日本の経済状況も変化し、生き方の選択肢や自由が広がってきているの昨今。
自分に合う生き方というのは人それぞれ違ってよいはずなんですよね。
多様性が許される社会になってきていることも、よいことなのではないでしょうか?とは言え、人生と将来に密接にかかわる大事なことには間違いないので、慎重に考えてゆきたいものですね!