背中ニキビはどうしてできるの?原因と対策は?
顔によく出るニキビはアクネ菌が原因で、思春期によく見られます。そして、背中ニキビは顔のニキビと違ってマラセチア菌というカビが原因で、年齢や性別に関係なくできます。背中ニキビができる原因はいろいろありますので、一つずつ、原因と対策をお話しします。
原因①:ホルモンのバランスの乱れ
生活リズムが乱れたり睡眠不足が続いたりすると、ホルモンのバランスが乱れます。ホルモンのバランスが乱れると代謝が悪くなり、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の周期も乱れるため、肌荒れを起こしたり背中ニキビができたりします。ストレスが溜まっていると寝つきが悪くなったり食欲が落ちたりして、生活のリズムやホルモンのバランスが乱れる原因になります。ストレスや疲れがたまったら可能な限りゆっくりと休んで、上手にストレスを発散しましょう。香りや音で癒されたり、好きなことをめいっぱい楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけるのがおすすめです。
原因②:皮脂や汗
背中ニキビの原因になるマラセチア菌は脂を好む菌で、皮脂が多く分泌される部位で増殖します。身体から出る皮脂のほかに、暑い時やストレスを感じた時にかく汗には皮脂が多く含まれています。皮脂を多く含んでベタついた汗は蒸発しにくいため、そのままにしておくと毛穴が詰まってニキビになります。特に背中は汗をかきやすく、拭き取りにくい部位ですので汗に含まれた皮脂によってマラセチア菌が増殖しニキビができてしまいます。
たくさん汗をかいたときはその都度シャワーでさっぱりと洗い流すのが一番いいのですが、なかなか難しいですよね。そんなときは汗を拭き取るといいのですが、乾いたタオルで拭くと、その摩擦が肌への刺激になりますので、濡れたタオルや汗拭きシートで拭くと良いですよ。また、通気性がよくて汗がサラッと乾きやすい素材の服や下着を選ぶと汗をかいても快適に過ごすことができます。
原因③:シャンプーやトリートメントが背中に残っている。
シャンプーやトリートメントを流したときに背中に付着し、それがきれいに洗い流せないでいると炎症を起こしたり背中ニキビになったりします。お風呂では「身体→髪」の順ではなく「髪→身体」の順で洗い、背中に残ったシャンプーやトリートメントをしっかりと洗い流しましょう。
原因④:身体を洗うときにゴシゴシこする
マラセチア菌は脂を好む菌ですが、皮脂がなさすぎると乾燥して背中ニキビの原因となります。身体を洗うときに硬いタオルでゴシゴシこすると、身体に必要な皮脂も洗い流されて乾燥し、背中ニキビにつながります。お風呂では柔らかめのボディタオルやブラシを使ってたっぷりの泡で優しく包むようにして洗うのがおすすめです。
原因⑤:紫外線によるダメージ
背中は紫外線をたくさん浴びます。ただ、背中は日焼け止めを塗りにくく、日焼けをした後のケアもしにくい部位です。紫外線を浴びたことで乾燥したり、シミになったりすることもありますので、背中があいている服を着て出かける時は背中にもしっかりと日焼け止めを塗りましょう。また、紫外線を浴びた時は念入りに背中のケアをすることをおすすめします。
背中ニキビを解消するためケアアイテムの選び方とケア方法
背中ニキビを解消するためには、以下の成分を含んだアイテムを選ぶと効果的です。
- イソプロピルメチルフェノール(殺菌・抗菌作用)
- サリチル酸(殺菌作用)
- グリチルリチン酸2K(炎症を鎮める)
また、マラセチア菌は脂を好みますのでオイル成分が入っていないものがおすすめです。
次に背中ニキビのケア方法についてお話しします。
背中ニキビのケア方法
①肌に刺激がない状態でケアをする。
シャンプーやトリートメントを洗い流しきれていなかったり、背中をゴシゴシこすった後など、背中に刺激がある状態でケアをしても効果を発揮しきれません。
シャンプーやトリートメントを泡で優しく、しっかり洗い流したあとにおすすめのケアアイテムでケアをしましょう。
②工夫をして背中ケアを
背中は手が届きにくくケアをしにくい部位です。ローションでケアをするとき、シャバシャバしたテクスチャのものはスプレーボトルに詰め替えて吹きかけると簡単にケアできます。とろりとしたローションを使うときは、ローションをタオルに染み込ませて背中に馴染ませたり、キッチンペーパーに含ませて背中に貼ると良いですよ。同居している家族がいる場合は、背中のあいた服を着たり身体にタオルを巻いたりした状態でローションを塗ってもらっても良いですね。
背中ニキビのケアアイテムおすすめ6選
では、実際におすすめのケアアイテムをご紹介します。
①ペリカン石鹸 薬用石鹸ForBack
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こちらは背中を洗うために作られた薬用石鹸で、薬用の炭とパパインによって毛穴のつまりを防ぎ、トリクロサンとグリチルリチン酸ジカリウムで殺菌、ベントナイトとグリセリンによって保湿してくれます。大きめサイズで泡立ちが良く、シトラスのさっぱりした良い香りの石鹸です。
②オルビス クリアボディスムースローション
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和漢植物由来成分によってニキビを防ぎ、肌荒れも防いでくれる薬用ローションです。スプレータイプですので、手の届かない背中のケアにぴったりです。油分と香料、着色料不使用で、殺菌剤も不使用ですので身体に必要な常在菌を殺菌しすぎません。敏感肌の方にもおすすめですよ。
③ラ ロッシュポゼ セロザンク
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肌を整えてくれるミストタイプの化粧水です。汗や皮脂によるべたつきを抑えてくれるため、化粧直しや顔のテカリ防止など顔用のローションですが、ボディケアや背中ニキビにも効果的です。収斂(しゅうれん)作用のある硫酸亜鉛配合で、肌を引き締めて炎症を抑えます。
④ドクターシーラボ 薬用アクネレスピールローション
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(写真左)
胸元や背中のニキビを防ぐ薬用ローションです。さかさまにしてもスプレーできるボトルですので、背中も簡単にケアできます。イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、グリチルリチン酸2K、という3つの成分がニキビに効果的。その他、角質ケア成分・美容成分・保湿成分も含まれているので、肌を清潔に保ちながらうるおいも与えてくれます。
⑤エステニー 薬用ボディミストAC
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殺菌成分のサリチル酸、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸ジカリウムとアラントインを配合しています。ニキビと肌荒れを防ぎ、肌を引き締めながら潤います。さかさまにしても使えるボトルで、細かいミストで出てきますので気持ちよくスキンケアできます。ハーバルグリーンのさわやかな香りは、汗ばむ季節にぴったりです。
⑥menina joue(メニーナ ジュー) プラクネ
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ボディだけじゃなくて顔にも使えるオールインワンクリームで、背中のニキビケアにも有効です。プラクネ独自のトリプルセパレート方式で、内側と外側、バリア皮膚三層を同時にケアできます。刺激になりやすい成分は含まれていないため、敏感肌の方にもおすすめ。また、ニキビ跡の色素沈着をケアしてくれる保湿・美白成分が配合されています。
普段の生活の中で背中ニキビを防ごう
見えにくくてケアしにくい背中がきれいだと、清潔感が増します。自信を持って背中を出せると、ファッションの幅も広がります。背中のケアは手が届きにくくて少し大変ですが、普段の生活の中で背中ニキビを防ぐよう意識して、工夫して背中のケアをしていきましょう。