シングルファザーの再婚は難しい?
まず、シングルファザーの世帯数はどのくらいでしょうか。厚生労働省による、平成28年度「全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯数の123.2万世帯に比べ、父子世帯数は、18.7万世帯。父子家庭は、とても少ないことがわかります。
そのため、どんな生活を送っているのか、どんな大変さがあるのか、世間になかなか知られていないと考えられます。
何だか大変そう。そういったイメージでしか、とらえられていないことが、再婚を難しくしているかもしれません。
また、母親のいない子どもを育てる大変さ、苦労もあります。
新しい女性と恋愛をしたいという気持ちになれないほど、疲れている父親は、多いのではないでしょうか。
シングルファザーの再婚が難しい理由
シングルファザーの生活がどのようなものか、紹介していきつつ、再婚が難しいと言われる理由を探っていきます。
毎日が忙しすぎる
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仕事はもちろん、家事、子育ても担う父親。ただ、日本はまだまだ男性社会。男性社員が、何年も時短勤務で、早く帰ることができるとは、想像できません。保育園の送り迎えは、実家の両親に任せ、フルタイムでしっかり働いている父親が多いのです。
しっかり働いて帰宅したのちも、自宅でゆっくりできることはできません。
子どものご飯を食べさせて、学校での話も聞きたいところです。夕食が終わったら、片付けなどの家事をしながら、宿題をみたり、お風呂に入れたり、寝てくれるまで、いろいろとしなくてはいけないことの連続です。自分のことは後回し。恋愛にかける時間はありません。
子育てで手がいっぱい
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いろいろと離婚の理由はあるでしょうが、子どもを引き取った父親は、おそらく婚姻中も、しっかりと子育てに参加されてきた方が多いのではないでしょうか。
ただ、メインで見ていたのは、やはり前妻。子どもの急な発熱や病気で、仕事を休んだり、早退するのは、たいてい女性です。幼稚園や学校行事への参加も必要になってきます。クラスの役員や、係の仕事などもまわってきます。シングルファザーとなった今、さまざまなことを父親が担わなくてはいけません。
また、父子家庭は、まだまだめずらしい存在。子どもは学校で、からかわれることがあるかもしれません。母親の不在を寂しく思うことも当然あるでしょう。子どもの精神的な面も、しっかりとフォローしなくてはなりません。
とにかく、子育てで頭がいっぱい、そんな父親が多いのです。母親がいれば、どんなに楽かと再婚を考えたくもなりますが、自分が楽をするために再婚するのか。そんな疑問も感じています。
子どもの気持ちへの影響が心配
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子どもの頭の中には、前妻との思い出が詰まっているでしょう。友達の母親を見かけるたびに、懐かしく思い出しているかもしれません。
さらに、父親として、子どもが寂しい思いをしないように、気を遣っているはずです。
子どもが寂しい思いをしないように、新しい母親がいてくれたら、と思うこともあるでしょう。
しかしながら、新しい恋愛が始まり、再婚したい女性と出会えても、子どもが受け入れてくれるだろうかと、不安ばかりが募ります。
また、再婚女性とうまくいかなかったとしたら、また子どもを傷つけることになってしまいます。
自分の気持ちよりも、子どもの気持ちを優先して考えてしまい、再婚に一歩踏み出せないことになります。
両親の気持ちも考慮しなくてはいけない
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離婚した父親の大変さは、父親の両親も痛感しているでしょう。息子の近くに住み、または同居して、息子と子どもを支えている方も多いはずです。
両親は、母親のいない子どもを不憫に思うでしょう。子どもが寂しい思いをしないよう、
母親代わりとして、しっかりと子育てをする祖母の姿があるはずです。
子どもは、祖父母の愛情を感じ、精神的に安定することもできます。
そんな輪の中に、新しい母親として、再婚相手がうまく入ることができるでしょうか。
両親は、「子どもの面倒はみるから、もうこれ以上子どもにストレスを与えないで」、「環境を変えないで」というかもしれません。
シングルファザーの再婚は、自分の気持ちだけでは、決められないという難しさがあります。
シングルファザーが再婚を成功させるためには
再婚には、シングルファザーならではの、さまざまな難しさはありますが、決して諦めることはありません。人それぞれですが、タイミングがあえば、いい出会いがあるでしょうし、お付き合いが始まるかもしれません。
再婚はまだまだ先だと思っているが、いつかは考えたいという男性もいるでしょう。
そのときのために、じっくりと考えを巡らせておくのも、賢明です。
自分の気持ちを整理しておく
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自分がなぜ再婚したいのか、しっかりとした考えを持っておくと、実際にいい出会いがあったときに、冷静に考えられるでしょう。
再婚は、自分の生活が忙しいから手伝ってほしい、子どもの母親を見つけてあげたいから、という気持ちではうまくいかないかもしれません。家政婦を探すのではありません。自分が心から信頼できるパートナー、生涯愛せるパートナーに出会うことができたならば、周囲も子どもも理解しようとしてくれるのではないでしょうか。
経験者の声を参考にする
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まわりにシングルマザーはいても、シングルファザーに出会うことは少ないかもしれません。同じ境遇の人となら、わかり合えることも多く、再婚についても、いろいろと情報交換できるでしょう。
インターネット上では、シングルファザーのブログを読むことができます。YouTubeで父子生活を動画で紹介している家族もいます。
再婚は難しいと考えている人、もう結婚はしたくないという人、再婚して幸せに暮らしている人など、さまざまな立場の人が発信しており、参考になる意見がたくさん掲載されています。
自分の考えに合う人が見つかれば、コンタクトをとってみては、いかがでしょうか。
きっと親身になって応えてくれるはずです。
再婚に特化した結婚相談所を選ぶ
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再婚したい気持ちはあるけれども、出会いがないと諦めている方もいるかもしれません。
結婚相談所は敷居が高いと感じるかもしれませんが、再婚者向けのパーティーが開催されている、子連れで参加できるなど、いろいろな配慮があります。
迷っている方は、勇気を出して一歩進めてみると、いい出会いがあるかもしれません。
親子で交流を
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「Kodure-こづれ」をいう便利なアプリがあります。シングルファザー、シングルマザーの交流の場として、利用されています。このコミュニティを作った男性は、自らもシングルファザー。一人親の大変さや子どもの孤独感を解消してあげたいという目的でこの交流の場を創設しました。さまざまなイベントに子連れで参加できることで、いいリフレッシュになりそうです。
Kodure-こづれ
https://www.kodure.life/
子どもの気持ちを第一に
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シングルファザーの再婚は、父親の気持ちだけでは、決められないことが分かりました。
最も大切なのが、子どもの気持ちです。子どもにとっての母親は、前妻。新しい母親よりも、父親や祖父母との生活が続くことを望んでいるかもしれません。父親に気を遣い、本当の気持ちを隠しているかもしれません。
再婚したいという希望はある。それはいつがベストなのか。自分の気持ちと折り合いをつけつつ、子ども、両親や自分を支えてくれている人からの理解を得ることが大切です。焦らず、じっくり、再婚のときを待つ。そんな気持ちも必要なのではないでしょうか。