産後に夫婦仲が悪化するのはなぜ?悪化を防ぐにはどうすればいい?

産後は夫婦仲に亀裂が入りやすい

ここ数年で耳にすることが多くなった「産後クライシス」という言葉を知っていますか?

産後クライシスとは、出産をきっかけに夫婦仲が一気に冷え切ってしまう状態を指します。

出産前は何の不満もない仲良し夫婦だったはずなのに、産後は会話が一切なくなったという緊急事態に陥ることも珍しくありません。

産後クライシスは出産前に仲が良かったかどうかは一切関係なく、どの夫婦にでも起こりうる危機なのです。

うちは大丈夫だと思っていたはずなのに産後の夫婦仲の悪化が原因で離婚…なんてことも十分にあり得ます。

産後の夫婦仲の悪化は他人事と考えてはいけません。

このように産後は夫婦仲に亀裂が入りやすい時期と言われているため、早い段階から夫婦仲が悪くならないための対策を考える必要があります。

産後はほんの些細なヒビから大きな亀裂に広がりやすいことを頭に入れておきましょう。

産後はなぜ夫婦仲が悪化するの?

続いては、産後に夫婦仲が悪化する原因を4つに分けてご紹介します。

以下で紹介する夫婦仲悪化の原因をしっかりと把握し、パートナーと共有しましょう。

ここで重要なのは、夫婦で産後の夫婦仲についての情報を共有することです。

産後の夫婦仲についての捉え方にズレがあると亀裂の原因になりかねないため、夫婦が同じスピードで産後の夫婦仲について知っていくことをおすすめします。

産後は女性ホルモンが乱れる

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妊娠、出産によって女性の体には大きな変化が起こります。

中でも体に大きな影響を与えるのが女性ホルモンです。

女性の体は妊娠すると女性ホルモンを多く分泌し、出産を機に女性ホルモンの分泌が大幅に減少します。

このように女性ホルモンが乱れることで、気持ちの不安定、不眠、イライラなどの症状が表れます。

女性ホルモンが正常に戻るまでにははやくても産後3ヶ月は掛かります。

授乳をしている場合は卒乳後1ヶ月から3ヶ月程度で女性ホルモンの分泌が正常になります。

つまり、産後しばらくの間は、女性はイライラすることが増えるということです。

産後のイライラは、自分自身でもコントロールすることができません。

そのうえ睡眠不足や育児疲れで心身ともに疲れが溜まってしまい、結果的に旦那さんへの当たりが強くなってしまうことが多いのでしょう。

ノンストップの育児で疲れが溜まる

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育児は365日24時間ノンストップです。

特に出産後しばらくの間はオムツ交換、授乳、寝かしつけ、オムツ交換、授乳、寝かしつけと繰り返しやることが山ほどあります。

子供が眠っている間に急いで家事をこなし、ほっと一息つく間もないまま泣きながら起きる我が子…。

夜はなかなか寝てくれず、やっとの思いで寝たかと思えば2~3時間起きの頻回授乳、頻繁な夜泣き…。

これでは体も心も休まるわけがありません。

同じことを繰り返すだけの毎日に嫌気がさしてしまうことさえあります。

自分が望んで我が子を産んだはずなのに…と自分を責めてしまうこともあるでしょう。

女性が産後の辛い時期に頼りたいのは、旦那さんです。

一番近くにいるはずなのに、SOSを見て見ぬふりされてしまったら夫婦仲に亀裂が入ってしまうことは確実です。

旦那さんの育児参加が十分でない

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出産前は育児を張り切っていたはずなのに、いざ産まれたら育児にはノータッチの旦那さんも少なくありません。

オムツ交換やミルクは母親がやれば効率が良いから、母親が抱っこした方が泣き止むから、と何かと理由をつけて育児を避けている旦那さんもいるはずです。

また、旦那さんが育児よりも自分の時間を優先させる行動も産後の夫婦仲悪化の大きな原因です。

子育て中の女性は自分の時間などほぼなく、様々なことを我慢して育児に奮闘しています。

それなのに旦那さんは育児には無関心で自分の好きな時に好きなことをする…そんな姿を見たら嫌気がさしてしまうのは当然です。

このように男性が育児にノータッチだと産後の夫婦仲は悪化する一方です。

育児を前にしたら「仕事で疲れている」は言い訳になりません。

まずはずっと持ったままのスマホを置き、家族と過ごす時間を優先させることを心がけましょう。

夫婦で過ごす時間が極端に減る

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産後は一日中育児に追われて気付けばご飯を食べていないこともあるほど、毎日が怒涛のように過ぎていきます。

当然、これまで当たり前のようにあった夫婦で過ごす時間もほとんどなくなってしまいます。

平日は旦那さんの帰りを待って一緒にご飯を食べる、週末は一緒にお出かけをする、休みの日の夜は思い付きで居酒屋に行くなど今までの普通の生活が普通ではなくなります。

このように夫婦で過ごす時間が減ってしまうと会話の機会も少なくなり、夫婦の気持ちがすれ違いがちになります。

以前は毎日楽しく会話をしながらご飯を食べていたはずなのに、産後は数日に一回連絡事項を伝えるだけという夫婦も多いようです。

会話が少なくなってしまうと夫婦仲はどんどん悪い方向に進みます。

お互いに育児や仕事で疲れて会話をする気になれないかもしれませんが、産後の夫婦仲の悪化を食い止めるためには会話が絶対的に必要です。

産後の夫婦仲が悪化しないためには?

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産後はホルモンバランスが乱れて心身ともに辛い状況であること、ノンストップの育児で休む暇がないこと、疲れているのに熟睡できないこと、いつも育児に対して不安があることなど産後の女性は心の中に様々なストレスを抱えています。

このような心も体もギリギリの状態で、更に夫婦仲の悪化を防ぐために旦那さんのケアをするのは簡単ではありません。

しかし、男性にとっても育児は分からないことだらけですから、どうやって手伝えば良いのか分からない気持ちもあるはずです。

育児においてはどうしても女性がリードしがちですが、だからこそ何もできない旦那さんに育児を教えてあげるのが女性の役割ではないでしょうか。

やって当たり前、分かって当たり前という考えを捨てて、自分自身が望む旦那さんの育児参加を提案してみましょう。

子供が泣いていたら抱っこをしてほしい、オムツが汚れていたら交換して欲しい、などやるべきことを明確にしてあげることで旦那さんも育児に協力しやすくなるはずです。

育児は女性だけでなく夫婦揃って取り組むのが理想です。

その理想に少しでも近づくためには、女性から歩み寄ってあげることも必要なのです。

出産前に産後の夫婦仲について話し合おう

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子供を出産する前に産後の生活を具体的に想像するのは難しいですよね。

出産を機に今までの生活とはガラリと変わりますし、やりたいこともできません。

慣れない育児に毎日ヘトヘトになってしまうでしょう。

産後はお互いに余裕がなくなってしまうことから、夫婦仲が悪くなりやすいのです。

このような産後の夫婦仲悪化については、出産前に夫婦で話し合っておくのがおすすめです。

男性にとって、女性が出産をきっかけにどんな変化が起きるのかを理解するのは簡単ではありません。

100%理解することはできなくても、理解しようとする姿勢が大切なのです。

産後夫婦仲が悪くならないためにも出産前からよく話し合って産後のシミュレーションをしておきましょう。

産後はたった2、3ヶ月の間に「急激に」夫婦仲が悪化することをくれぐれも忘れてはいけません。

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