【夏の会談話】会いたい気持ちが強すぎて、死者をこの世に留まらせるのかもしれない

あなたは死者がいる世界を信じますか?人によっては、天国、地獄、あるいは霊界と呼んでいることでしょう。この世には、実際に証拠を示して、物理的に説明できない「こと」や「もの」があると多くの人が信じています。例えば、愛する人を亡くしたら、しばらく受け止められず、もう一度だけでいいから会いたいという気持ちが強くなるでしょう。亡くなった方々(死者)も同じなのです。愛する家族、恋人、友達のそばを離れたくないのです。死者となった自分を受け止められなくて、会いたい気持ちが強く残って、この世に留まることもあるのです。命ある人間、そして身体を亡くし、魂となった死者、それぞれ互いに愛している、会いたいという気持ちの結果でしょう。

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ブランコに乗った少年

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通勤路

私は、月曜日から金曜日まで、電車を利用して約1時間の場所にある会社に通っています。残業は週に1〜2回ほどありますが、それほどきつい仕事ではありません。

数年前から、駅から徒歩15分ほどの距離にあるアパートで一人暮らしをしています。アパートと駅の間には小さな公園があり、週末の天気がいい日は、いつも沢山の子供たちが遊んでいます。

残業を終えて

ある日、残業を終えて駅から家路に向かっているとき、ブランコが揺れている音が聞こえてきました。何気なく公園を見ると一人の少年がブランコに乗っています。しかし、その日は特に気にかけず、公園を通り過ぎました。

ブランコ少年

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その後、私が残業を終えて帰宅するとき、その少年の姿を公園でみかけることが多いことに気づきました。少年の保護者のような大人たちは、公園の中に見かけません。もしかして、家の鍵をなくしたのかもしれない、家に入れなくて困っているのかもしれない、そう思うと声をかけずにいられませんでした。

再会

私は、ブランコに乗っている少年のそばへ行き、声をかけました。

「こんばんは。いつもブランコで遊んでいるよね。家に帰らなくていいいの?」

「僕の家、わからないの。」少年は答えました。

女性「そうなの?困ったね。僕は、何歳かな?」

少年「5歳だよ。」

女性「お名前は何ていうの?」

少年「・・・。」

女性「そうなのね。お母さんはどこにいるのかな?お母さんに会いたいよね?」

少年「うん。」

そして、少年は真っすぐ視線を私に向けて、私の服の裾を掴んで言いました。

「お母さん。僕だよ。会いたかったよ。」

時間が止まりました。その少年は、5年前流産してしまった私の子供でした。死者となっても母に会いたいという思いを強く持ち、5年の月日で成長した姿になったのです。

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