中学受験のための塾はいつから行かせるのが良い?
中学受験のための塾通いは、いつからが良いか?まず、これが皆さん一番迷われるところではないでしょうか?
塾側としては、早いうちから生徒を取り込みたいという思惑もあり、子供の興味を引きそうな理科実験などのイベントを企画している塾がほとんどです。子供としても塾に対するハードルが下がり、楽しそうだから行ってみたい、なんて言い出したら塾側としては願ったりかなったりです。
ただ、実際に中学受験の対策として塾にいかせるのに適切な時期がいつからかと考えるなら、私は早くても小学校3年生の後半からをおすすめします。
なぜなら、多くの中学受験塾のカリキュラムは4年生からの3年間で組まれており、3年生までは本来の受験のカリキュラムにあまり関わってこない助走期間といっても過言ではないからです。
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もちろん、3年生から通ってはいけないと言っているわけではありません。ただ、3年生での通塾は、塾に通うことや、環境に慣れる期間だということを頭においておきましょう。
もし自身のお子様が環境に慣れるのに時間がかかるタイプだったり、勉強の習慣がまだついていない場合にはメリットがあると思いますが、中学受験の準備としての勉強は4年生からで十分かと思います。
それでは、反対に5年生からではどうか?という問題ですが、5年生からですと、すでに4年生からカリキュラムが始まっていますので、追い付くのにかなりの労力が必要となります。もちろん、塾側としても5年生からの入塾者に対しても対応できるようにはなっています。
ただ、5年からでは「理社で追いつくのがきつかった」といっているお子さんの声もよく聞きますし、スムーズにカリキュラムに乗っかっていくという意味では、新4年生が始まる時点での入塾を考えるのが妥当ではないでしょうか。
中学受験の塾、選び方のポイントは?
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さて、いつからの入塾が適切かというお話はしましたが、次は中学受験塾の選び方は?という点でお話をしたいと思います。
中学受験を専門としている塾は大手から個人塾まで様々ありますが、どのような塾があり、また、どのような視点で塾選びをしたらよいのでしょうか?
中学受験塾の選び方のポイントをご紹介します。
①授業スタイル
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それぞれの塾には授業スタイルに特徴があります。これを知ることが塾の選び方で気を付けるポイントとなります。具体的に挙げてみますね。
・個別授業か集団授業か
まず一番初めに決めることが、個人指導の塾にするのか、集団授業の塾にするのかという点です。中学受験を考える理由もご家庭でそれぞれでしょうから、塾の選び方もそれぞれです。お子さんの適性を見極めて、どちらの授業が向いているのかをまず考えましょう。
仲間の意見を聞いたり、切磋琢磨して乗り越えていけそうなお子様なら集団指導、また勉強に対して少し苦手意識があるお子様なら個別指導向きかもしれませんね。
・予習主体か復習主体か
中学受験塾の選び方のポイントの1つが、授業の進め方です。塾によって予習を必須とする塾、復習を重視する塾があります。個人的な感想になりますが予習を必要とする塾は知的好奇心が旺盛なお子様に向いている気がしています。
また、教えられるご両親(あるいは祖父母様でも)が近くにいてくださることも大きいかもしれません。小学生が新しいことを1人で学んでいくのは大変でしょうから、やりたいという気持ち、そしてわからないときにそばで教えてあげられる環境が必要ではないでしょうか。
そういった条件が整うお子様でしたら、予習を必要とする中学受験塾をお勧めします。このような塾の選び方も1つの観点として頭に入れておいてください。
・成績が座席順に反映されるかどうか、またその頻度はどうか
これは親子ともども一番気にされる点かと思います。クラス分けが学力別になっていることは中学受験塾なので想像に難くないですが、教室での座席が成績順であるかどうか、また席替えの頻度はどうか、ということは思った以上にナイーブな問題です。
クラス内での成績が如実に席に反映され、クラスメイト内でも赤裸々にわかってしまうことを良しとするかどうか、これはかなり大きいのではないかと思います。クラスでの順位、それが席順に反映されることに一喜一憂すること自体は悪いことではありませんが、それがプレッシャーになりストレスを感じてしまうお子様ですと、塾自体が辛くなってしまうでしょう。
また、席替えがどのくらいの頻度で行われるかも塾の選び方のポイントとしては大事なことです。あらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。毎回のように違う座席で授業をうけることに抵抗のあるお子さんもいらっしゃるでしょうし、また反対に、それを楽しみに、それを励みにできるお子様もいらっしゃるでしょう。
ご自身のお子様がどのように感じる性格なのかによっても選択する塾は変わってきます。
②家からの距離
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この家からの距離というのも塾の選び方として大変大事な問題です。例えばとても通わせたい塾があったとしても、片道1時間以上かかってしまうようなら、個人的にはお勧めしません(特別な場合を除きます)。
低学年のうちは通塾日数も少ないので多少遠くても通えるような気がしてしまいますが、高学年になると1週間に4日、あるいは5日通塾することになります。また、終業時間も夜遅くなります。そこから帰宅となるとかなり厳しいですよね。
高学年になってからの拘束日数、拘束時間を考慮したうえで塾を選ぶのも塾の選び方として、考えておかなくてはいけないことです。
③家庭環境
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さて、家庭環境とは?と思われた方もいらっしゃるかと思います。中学受験はこれから先の受験の中で一番親がかかわらなくてはならない受験です。たいていのお子様はまだご両親の手助けが必要な年齢です。
そこでご両親がどこまでお子さんの受験に手をかけられるか、ということも塾の選び方の判断材料になります。
例えば、お弁当の持参日がどのくらいあるか、自習室はあるか、拘束時間はどのくらいか、ということですね。
共働きのご両親だったとしたら、お弁当を作る日は極力少ないほうがよいでしょうし、自習室にお子様がいってくれれば安心でしょう。拘束時間が長く、塾で預かってもらえる時間が長いほうが助かるかもしれません。もしかしたら、小さいご兄弟がいらっしゃる場合、塾で勉強できた方が本人も集中できる、というようなこともありますよね。
親や家庭の理由で、と思われるかもしれませんが、親や家族が無理のない範囲で協力できることも中学受験では大事なことです。
中学受験塾の選び方、気を付けておきたいことは?
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ここまで、中学受験塾はいつから通うのが良いのか、そしてその選び方について書いてきました。塾の選び方には色々な視点を考慮する必要があることがわかっていただけたかなと思います。
ただ、もちろん私が挙げてきたことがすべてではないですし、ご家庭によってこれだけは譲れない、というポイントもあるでしょう。自分の希望すべての条件を兼ね備えた中学受験塾はほぼありません。
その中で、どの点を一番重視するのか、そしてどの点を妥協するのか、お子様とご両親で優先順位をつけ、納得できる塾選びができれば、楽しく受験を乗り切れるのではと思います。
後悔のない中学受験になるよう、応援しています!