配色を考えて素敵なインテリアレイアウトを!
素敵なお部屋を作るためには、配色をしっかり考えることが大切です。センスの良いインテリアを完成させるために、きちんと配色に気を配ってあげるようにしましょう。
理想のレイアウトを作るためのステップ
部屋のイメージを決める
まずは配色等を決める前に、「どんな雰囲気のお部屋にしたいのか?」というインテリアのテーマを決めていきます。インテリアと一口に言っても、その雰囲気は様々なもの。
ナチュラルテイストなのか、プリンセス風なのか、アンティーク調なのか、北欧風なのか……によって、選ぶべき家具やリネン類のデザインやお部屋のイメージカラーや配色などは異なってきます。
統一感のあるおしゃれなお部屋を作るために、まずはお部屋のテーマをしっかり定めておきましょう。
インテリア本を数冊読んでみたり、SNSなどを参考にしてみるのも良いですよ。配色の勉強にもなります。
ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを決める
どのようなテイストのインテリアにしたいのかがはっきりしたら、次に配色を考えていきましょう。まずは「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」を決めます。
ベースカラーはお部屋の大きな部分を占める、壁や床などのカラーのこと。白やクリーム色、ブラウンなどが主流ではありますが、個性的なお部屋を作りたい場合にはベースカラーに鮮やかな色を持ってきても良いでしょう。
ちなみに賃貸であってもカーペットや簡単に剥がせる壁紙などを使えば、元々の床や壁の色にとらわれずベースカラーを決定することができます。
アソートカラーは家具やベッドリネンなどの色。ここにはお部屋のテーマにぴったりのカラーを持ってきましょう。例えばプリンセステイストのインテリアにするには「ホワイト&パステルピンク」など。家具の質感やカラーはできるだけ統一してあげると、より一層おしゃれなお部屋になります。
最後にアクセントカラーを決めましょう。アクセントカラーは名前の通り、差し色になるカラーのことです。インテリア雑貨やクッション、ウォールステッカーなどの小物類で取り入れます。
色が人間に与える効果
色でどんなイメージを感じる?
人間は、色によってどのような心理的な効果を得るのでしょうか?ここでは、一般的な色のイメージを見ていくことにしましょう!
・レッド:
強いエネルギー、「活力・情熱・興奮」といった言葉をイメージさせる色。自己主張が激しく、使われている部分が小さくても目立つ色です。 古来より”生命に直結する”色として扱われてきました。食欲など動物的なバイタリティを高める色だと言われています。
インテリアとして大事なのは、その温度感。赤は、あたたかみを感じる色。赤に囲まれた部屋では体感温度が2~3℃上がるという実験結果も報告されているとか。
ですが、その激しいエネルギー感から、大きな面として使うと疲れも出てしまいます。アソートカラーやアクセントカラーとして使用しましょう。
寒気を感じる時や、慢性的な冷え性対策に赤の効果を取り入れてみるのがオススメ!
・イエロー:
黄色は太陽の光にもっとも近い色。太陽のように人々に希望と喜びを与え、楽しい感情を生み出す色です。心理学的には、強い希望を抱いているときに鮮やかな黄色が気になる傾向があるとか。
黄色は左脳を刺激し知性を高める色です。理解力、記憶力、判断力が高まり、心の不安を解消します。この作用から、勉強部屋や書斎にイエローを取り入れることも有効ですね。
・グリーン:
最も刺激が少なく、赤と正反対の色です。人が見える色の真ん中あたりに位置し、心身のバランスを整えリラックスさせる効果も。自然や平和をイメージさせ、癒しの効果をもたらします。
また、植物のイメージから、健康と成長をイメージさせる色です。刺激の少ないグリーンは、見る人に安心感を与え落着きと安らぎをもたらす効果があります。
リラックスを求める寝室や、リビングのインテリアにはぴったりですね。
・ブルー:
青は心身の興奮を鎮め、感情を抑える色です。青の効果を取り入れれば、感情にとらわれず冷静に物事を判断できるように。これは青の光が「副交感神経」を刺激し、脈拍や体温が下がり、呼吸もゆっくりと深くなるためと考えられます。
インテリアとしては、書斎やオフィスにオススメ。青は心身を落ち着かせ、長時間の集中力を助けるので、単純作業や頭脳労働の場所で使うと効果的です。集中力を乱さず、冷静な判断力で、飽きずに的確な仕事をすすめることができます!
水や青空のようなクリアな透明感や誠実さを感じさせる色。
・ピンク:
ピンクは、愛・しあわせ・思いやりなどのやさしいイメージをもつ色です。幸せを欲している時などにピンクに惹かれる傾向があるとか。
ピンクは心と体を若返らせる効果があり、心を満たし人を思いやるあたたかさを与えてくれる色です。女性らしさをイメージさせ、女性に最も好まれる色の一つですよね。女性らしいインテリアを作りたい場合は、ピンクと白の組み合わせを有効に活用しましょう!
レイアウトの配色・色合わせを行う
ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーが決まったら、レイアウトの配色と色合わせを行っていきます。
頭で考えているだけだと、実際に家具などを配置した際に「イメージと違った!」などということが起こったりするので、簡単にイラストを描いてみたり、家具やカーテンなどの画像を組み合わせてコラージュしてみたりして、配色イメージを可視化させてみるのがおすすめです。
インテリアの配色を考えてセンス溢れるお部屋に
インテリアは配色がとても重要な要素になるので、しっかり検討してセンスの良いお部屋作りをしていきましょう。最後にインテリアのテイストに合わせた、色選び&配色の例をご紹介しておくので、参考にしてみてくださいね。
インテリアのテイスト別配色例
例1:ロマンティックなプリンセス系インテリア
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ロマンティックなテイストのプリンセス風ルームを作るなら、配色は全体的に淡い色でまとめてあげると可愛らしい印象になりますよ。 まずベースカラーですが、明るく可愛らしい雰囲気を作りたいので、ホワイトを選ぶのがおすすめです。
ベースカラーをホワイトにしておくと、家具やリネンなどのカラー選びの幅が広がるというメリットもあります。
アソートカラーは、淡いピンクやペールブルーなどの、パステル調の色が良いでしょう。ベッドリネンやカーテンなどに取り入れます。白地にパステルカラーの模様が入っているものでも良いですね。
アクセントカラーには、アソートカラーと同系色でやや色味が濃いものを持ってくると、全体的にまとまりが出ます。少しずつ小物類などでプラスしていくと良いでしょう。
例2:あたたかみのあるナチュラルなインテリア
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あたたかみのあるナチュラルインテリアなら、配色はブラウンをベースにしてあげると良いでしょう。
ベースカラーに濃いブラウンを持ってくるとやや暗い印象になる可能性があるため、ライトブラウンやブラウン系カラーと相性の良いクリーム系の色を持ってきたいところです。 次にアソートカラーですが、ここにブラウンを持ってきてあげると、温かみのある雰囲気が出ます。家具は木製のものがぴったりです。
最後にアクセントカラーですが、ブラウン系のカラーは色々なカラーと相性が良いため、自分の好きなカラーを設定してあげてみてはいかがでしょうか。ちなみに観葉植物のグリーンなども、ナチュラルな雰囲気をアップさせてくれておすすめです。
例3:北欧風のナチュラル x ポップなインテリア
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日本で人気の北欧風インテリアにおいて大事になってくるのは、ナチュラル感。ベースカラーには白木をイメージさせる白やオフホワイト、ベージュなどを使用しましょう。優しく温かい雰囲気を作ることが大事です。
そして、大切なのがアソートカラー・アクセントカラー。北欧風インテリアには、必ず赤やイエローなど原色に近いポップなテキスタイルが使われます。引くところを引いて、足すところは思いっきり。
その緩急が、北欧風のインテリア作りには大切になってきますよ。
例4:フランス風のポップでキッチュなインテリア
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映画「アメリ」に代表される、パリ風のポップなインテリア。女性として憧れた方も多いのではないでしょうか?
このような女性らしい空間作りに大切になってくるのは、赤やピンクといった暖色系の色使い。日本ではあまりベースカラーとして使用することはありませんが、このようなポップな空間を作る場合は、無彩色とうまく組み合わせ大きな面で使用することがあります。
またカラーコンビネーションとしても、うまく補色を使用して人間の目に刺激を与えたりと、キッチュなイメージを作り上げます。 色に加えて、モチーフとして、トラディショナルなヨーロピアンモチーフを使用するのも大切ですね。
例5:モダンでシックな大人っぽいインテリア
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直線的で、要素を少なくし、ぴっしりと整った空間使い。現代的なホテルやインテリア雑誌なので特集されることの多いモダンなインテリアは、そのような世界観です。そこで、色はどのように使われているのでしょうか?
ベースカラーとしては、ベージュや白、ネイビーやブラックなど無彩色に近い色使いです。そこにアソートカラーとして使用されるのは、グレートーンやペールトーンのおしゃれな色彩の家具たち。そしてポイントとして原色に近いような色やゴールドやシルバーといった高級感のある色が使用されることが多いです。
大人っぽい静かで豪奢な雰囲気を作ることができますよ。
例6:男性が好きなインダストリアルな雰囲気のインテリア
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少し前までインテリア業界で一大ブームとなっていたインダストリアルな雰囲気のインテリア。今ではひとつのジャンルとして定着しています。西海岸系といわれることもあったこのインテリアでは、ベースカラーには少しスモーキーなオフホワイトや重めのグレーなどを使用します。
アソートカラーとして、革の飴色のような色合いとブラックを使用。少しラフで、工業的な粗さをわざと使用しています。
観葉植物でグリーンの色もたくさんとりこみ、自然界にあるナチュラル感と工場のような金属的なラフ感を取り込んだインテリアデコレーションです。
例7:落ち着いた和風のインテリア
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和室に代表される、和風のインテリア。そして「和モダン」といわれる現代的なインテリアに和のスタイルを取り込んだインテリアではどのような色彩が使用されているのでしょうか?
全体的な色使いとしては、無彩色が基本となってきます。伝統的な和室を想像してみてください。障子の白と濃い木のダークブラウンの色彩、家具をふちどるように付けられたブラックのラインなど、少し薄暗く濃い無彩色のイメージと、そこに明るい白が使われていることがわかります。
和風な空間では、あまり色を多く取り込まずホワイトとブラックを基調にした空間作りをしてみましょう。
例8:開放的でリゾートな雰囲気を持つインテリア
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沖縄やハワイのゆったりと開放的な空気感。バリなど南国のリゾート地。南国のリゾート風の空間には、気持ちを開放させてくれる空気感がありますよね。この落ち着いた空間作りではどのような色彩が使われているのでしょうか?
まず、リゾート風の空間ではウッドの質感がそのまま使われていることが多いです。それらのウッドはダークブラウンであることが多く、その重さを減らす効果として壁などに白が使われています。この組み合わせによって、ラフな中にも美しさが生まれます。
また、その中に南国の花が飾られていたりと、ビビッドなアクセントカラーを取り入れるのが南国の特徴。ハイビスカスなどの赤やピンクがその代表ですね。 有機的なフォルムも、リゾートの雰囲気を醸し出してくれます。
理想にぴったりのお部屋をつくろう
ぜひ配色に気を配って、理想的なお部屋作りをしてみてくださいね。
多くのインテリアのジャンルでは、それぞれのインテリアを代表する色彩があります。雑誌やSNSでお好きなインテリアをたくさん見て、共通項を探してみてください。空間作りがどんどん楽しくなってくるはずですよ!