仕事のストレスは、うつや更年期などの病気に結び付くこともある
今年は「お花見」や「ゴールデンウイーク」といった日本の春の楽しみがコロナウイルスによって奪われてしまう結果となってしまいました。お子さんだけに限らず大人にとっても残念なことでしたよね。
実はこのようなことって私達にかなりのストレスを与えています。現代に生きていてストレスを感じていない人はほぼゼロといっても過言では世の中。気にしていても始まらないとそのままにしていませんか?
ですが今回私達は経験したことのないストレスを感じています。放置するのは危険です!まずは仕事に関するストレスについて考えていきましょう。
仕事編~今までと変わらない人の場合~
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今までと変わらずに仕事を続けてこられた方も、今回はご苦労されたこともかなりあったかと思います。在宅勤務やリモートワークをされていた方は良い面もあったかもしれませんが、初めての経験だった方も多かったでしょう。プライバシーの面などは気遣いや気疲れも相当あったと考えられます。
そして現在、通勤が再開した方は改めてその辛さが身に染みているなんてことも。それとは別にコロナ禍でも変わらずに電車通勤をされていた方のストレス度は想像以上だったことでしょう。
私の夫もほぼ通常通りの出勤でしたので、毎日の電車通勤が何よりも苦痛だと言っていました。
また女性が多いとされるスーパーやドラックストアの店員さんなどは、過酷な状況だったとお察しします。私は買い物で出歩くことは本当に控えていたのですが、その少ない外出時でさえ女性の店員さんがお客様に怒鳴られている光景を目にしました。これはかなりキツイ。とても見るに堪えない思いでした。
このように例え今までと同じ仕事をしていたとしても、これまでとは違うストレス、負荷が相当あなたに掛かっていたと考えられますよね。
仕事編~職を失ってしまった人の場合~
この度のコロナ禍で仕事を失われた方も少なからず存在しています。まだまだ日本は非常勤で働いている女性が多いのが実情でしょう。ある日、突然解雇されたなどという話も耳にしました。
それでも生活費の一部を担って働いている女性がほとんどだと言える中、この現実は非常に厳しいものがあります。現在の状況ではすぐに次の就職先を見つけることすら難しいかと思われます。
その上緊急事態宣言解除後の新しい生活スタイルの中で、これからの仕事や家庭生活のあり方に不安を抱く方も多いはずです。
仕事を失ったショックによるストレスも癒えないまま、ご自分やご家族の健康を守りつつ、新たな仕事を探すということは更なるストレスが襲い掛かります。
今回のコロナウイルスの影響で私たちは途轍もないストレスを受けているのです。
不眠や不安からくる憂鬱な気持ちなどの不調を感じてはいませんか?そんな小さなことと思われるかもしれませんが、この小さな変化やストレスを見逃さないことが大事だと言えるのです。
現代の女性は仕事、家事、育児とフル回転で働いている方が多い中、自分のことは二の次にしてしまいがちです。
見えないストレスが例えば「更年期障害」を早める結果を招いたり、思わぬことで「うつ病」を患うことも有り得ると考え、ぜひご自分を大切にしていただきたいのです。
ストレスは侮れない!今のこの時期が危ない?!
「自粛疲れ」や「コロナうつ」と誰にでも当てはまりそうなドキッとした言葉がよく聞かれます。まるでストレスを象徴しているようにも感じ取れませんか。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、先行きは不透明ですので何となくここへ来て気の緩みみたいなものも出てきましたよね。人間はそうそう緊張状態を長く続けることは難しいので、これは致し方ない結果とも言えます。
ここからは緊急事態宣言解除後のこれからとストレスについて考えていきましょう。
長く続いた緊張状態の後に
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仕事をしていればある程度の緊張は必要だとは感じますよね。それ以外の社会生活の中でも緊張感を持ってビシッと決めなくてはならない場面はあります。
ただ過度な緊張はやがてストレスになりますし、これが続いてしまうと『鬱々とした』気持ちになってしまいます。
例えばあなたが職場で辛いことが続いていた状態だったとしましょう。ですがちょうど今回のコロナが幸いして在宅勤務などで難を逃れていたのに、またその職場に通勤することになると思っただけで気分が沈むと想像出来ませんか。
あるいは仕事で苦しい思いはしていない人でも、もう通勤すること自体が非常に辛いといった方も少なくないそうです。
そんなのはただの『怠け者』だなんて決めつけるのは危険ですよ。今まで経験したことのなかった生活やストレスにより、ホルモンバランスや自律神経なども乱れがちに。デリケートな女性は例え若い人でも『更年期障害』の症状が出てしまうことがあったりもするのです。
また長かった自粛生活の後に襲ってくる虚無感などから本当に『コロナうつ』といった可能性が出てきても不思議ではありません。
待っていたものは開放感!ではなかった?!
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緊急事態宣言が解除されても今のところ、安心や安全が確保されたわけではありません。
元の生活に戻れるといったことでもなく、新しい生活様式というコロナウイルスと共存していく世界になろうとしています。開放感を待ちわびていた私達にとっては肩透かしを喰った感じが否めません。
この『モヤモヤ』した気持ちが何とも言えないストレスとなって襲ってくるようです。
そしてこれからの時期と言えば、既に突入した地域もありますが『梅雨』ですよね。湿度と蒸し暑さが体力と気力を奪っていきます。待ち望んでいた開放感ではなく不快感が私達を待ち受けている結果に。
毎年経験している梅雨ではありますが、今年がいつにも増して憂鬱な気持ちになるようでしたらこちらも注意が必要です。天気や気候に敏感になるのは「うつ」が影響している可能性もあるので用心しましょう。
病院は敷居が高い。うつや更年期のセルフチェックをしてみましょう
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体調が優れない、憂鬱な気持ちになる、この先が不安で仕方がない……。ただのストレスで片づけないでほしいです。心当たりがないか振り返ってみて下さい。一過性のものなのか、女性の場合年齢的にもそろそろ更年期なのか、まさかのもしかしてうつ病ってことも?
実際にコロナウイルスの感染が怖くて病院に行くことを控えていた方も多いです。それに漠然としたこのような症状では病院に行くほどのことでもないのではないか……。そのお気持ちよくわかります。
いきなり病院に行くには勇気がいる方もいらっしゃいますよね。それに更年期世代だったりすると余計にどんな科を受診すればいいのかわからない場合も考えられます。
セルフチェックを利用してみよう
最近は「更年期」でも「うつ病」でも、インターネットのサイトでセルフチェックが出来るようになってきています。まずはセルフチェックを利用してみることも一つの方法です。そこで安心を得られれば問題はないわけですよね。不安を抱えたままの状態が一番よくないので、気になるのなら取り敢えずチェックだけでもしてみましょう。
精神科・心療内科は敷居が高い?
うつ病の可能性が高い場合ですが、逆に「内科」と一緒になっている病院やクリニックよりは、単体で精神科や心療内科を掲げているところのほうが、コロナウイルスの感染を心配される方には良いかと思います。もちろん病院ですからコロナ対策もしていますし、また過度な偏見を持つ必要もありませんよ。敷居が高いと感じられたのは一昔前の話と考えましょう。
仕事でうつ病を経験した私から皆さんへお伝えしたいこと
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私は現在、更年期の真っ只中ですが幸いにもこれといった症状は出ていません。ですが4年程前の話になりますが、以前働いていた会社でパワハラに遭い、うつ病と診断された経緯があります。
当時も更年期世代でしたが、私の場合ははっきりとした原因があった為に、眠れない、朝起きられない、憂鬱な気分、何もしたくないなどの症状が出た時に迷わず心療内科に駆け込みました。そうは言っても実際に「うつ病」と診断が下った時は「えっ、まさか自分がうつ病に?!」と驚いたくらいです。
夫は病気に対して比較的理解があり助かったのですが、周りからの「タダの更年期じゃないの?」と言われたことは結構堪えました。
特に実の母親から「そんなに弱くてどうするの。きっと更年期のせいだから頑張りなさい!」と言われた時には呆然となりました。病気に障るのでしばらくは母と疎遠にしていました。その内に母も理解してくれるようになり今では親子関係は修復しています。
私は自身の経験から女性の場合、「更年期」と重なった時の「うつ病」は確かに判断に迷うことだと感じました。2つの病気の症状が被る項目があるということです。これが少々厄介な原因だと言えます。
今までの価値観にとらわれず、自分の心の声を聴きましょう!
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今回の新型コロナウイルスにより、今まで通りとはいかないことが当たり前の世の中になってくると考えられますよね。特に仕事に対する価値観は変化が大きいかもしれません。満員電車に乗ることなく、在宅で仕事をすることが可能ならその方が良い場合もあり得ると、今回ある意味証明されたと言えるでしょう。満員電車のストレスから解放されることは首都圏に住む人にとっては夢のような話です。
まだ現在進行形ではありますが、今回私達は様々な未知の経験をしました。それによって心や身体に不調をきたしている方も出てきています。これまで気付かないふりをしてきた方がもしもいるのなら、これからは自分の心の声をキチンと聴いていただきたいのです。
不安は放っておかずに素人判断はせず、まずは病院の門を叩いてみましょう。私は皆さんの不安を煽っている訳ではなく、自分への戒めを込めてメッセージを送っています。
仕事も家庭もあなたの元気な笑顔があってこそだということをどうかお忘れなく。
これからの時代を共に頑張っていきましょう!