子育てには理想と現実のギャップが付き物
妊娠中は誰もが理想の子育てを思い描くものです。
大きなお腹を撫でながら、かわいい赤ちゃんとの幸せな生活を心待ちにしている人も多いはずです。
しかし、いざ出産して子育てがスタートした途端に理想と現実のギャップを痛感することになります。
頭の中で思い描いていた理想の子育てでは、赤ちゃんに母乳をあげ、お腹いっぱいになるとストンと眠ってくれるはずでした。
ところが現実では赤ちゃんはなかなか上手に母乳を飲むことができず、疲れ果ててすぐに寝てしまう。
寝たと思えばまたすぐに起きて授乳…。
生後数か月間は頻回授乳をしなければならず、もちろん夜中もゆっくり休む暇はありません。
抱っこをすれば泣き止むはずの赤ちゃんは、泣き止まないどころかどんどんヒートアップして泣き叫びます。
やっとの思いで赤ちゃんを寝かしつけ、布団に下ろすと再び目を覚まして大泣き…。
子育ては赤ちゃんのリズムに合わせて生活しなければならず、それに加えていつも通りの家事もこなさなければならないためママは疲弊してしまいます。
現実の育児は想像していた倍以上に体力を消耗します。
このようなことから、理想と現実のギャップに落胆してしまうママも少なくないのです。
なぜ子育てでは理想に縛られてしまうのか
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子育てで理想と現実のギャップに落胆してしまうのは、子育ての理想に縛られていることが原因です。
より高い理想を思い描くほど、現実の辛い子育てに直面した時にショックを受けてしまいます。
このように子育てで理想に縛られてしまうのは、インスタグラムやツイッターなどのSNSの影響が大きいと言えます。
現代では、多くのママがSNSを活用し、おしゃれな生活や幸せな家庭の様子を投稿しています。
そんな投稿を目にし、おしゃれなママや素敵な家庭に憧れを抱くのは当たり前の感情ですよね。
日々SNSを覗いては私もこんなママになりたい!と理想を高めている人も多いはずです。
しかし、理想の子育ての姿を確立すればするほど、理想になかなか近づけない現実にもどかしさを感じてしまいます。
SNSで目にする理想はあくまでも理想であり、それを実現することは決して簡単ではありません。
子育ての理想と現実に悩まされないためのポイント
理想の子育てができないもどかしさ、理想のママになれない悔しさを感じていませんか?
ここでは、子育てで理想と現実のギャップに落胆しないためのポイントを4つご紹介していきます。
育児に絶対はない
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子育てをするうえでまず頭に入れておきたいのが、育児に「絶対」はないということです。
そもそも人間は一人ひとり違った性格や個性があります。
もちろん子供だって性格は一人ひとり違います。
そのため、子供の性格が10通りあれば、同じく子育ても10通りあるのが当たり前です。
子育てをするうえでこれが正解、絶対に正しいということはありません。
ついつい子育てでは正解にこだわってしまいがちですが、正解よりも自分たち親子に相応しい子育てを見つけることが大切です。
特にはじめての子育てでは完璧を求めて神経質になってしまいますが、神経質すぎると理想と現実に悩まされる大きな原因になってしまいます。
他のママと比較して自分を否定しない
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子育てで理想と現実に悩まされないためには、他のママと自分を比較しないことも大切です。
子育てをしていると毎日が同じことの繰り返しで、まるで自分がひとりぼっちに感じてしまうことも少なくありません。
そんな時に子育ての悩みを共感し、相談し合えるママ友は心の支えになることも多いでしょう。
しかし、ママ友同士の付き合いでは、他のママの環境が羨ましく感じてしまうこともあります。
無意識のうちに周囲のママに理想の子育てを重ねていませんか?
隣の芝は青く見えてしまうものですが、子育てでは周囲との比較はNGです。
子育ては家庭によって違うため、マネする必要はありません。
他のママと比較し劣っている自分を責めても、子育てでプラスになることは何一つありません。
プラスどころか、理想と現実に悩むママの笑顔はどんどん曇っていくため、子供にとってもマイナスな影響を与えてしまうでしょう。
他人の意見は上手に聞き入れる
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子育てをしていると、他人からのささいな一言に敏感になってしまうものです。
特にはじめての子育てでは、正解を追い求めるあまり他人の意見を鵜呑みにしてしまいがちです。
産後のママのストレスの原因として多い、母乳育児とミルク育児のどちらを選ぶかを例に挙げてみましょう。
出産後は母乳とミルクどちらで育てているの?と聞かれることが多くあります。
特にご年配の方から質問された経験がある人も多いはずです。
この質問からの流れとしては、母乳で育てていると言えば納得した顔をし、ミルクで育てていると言えば母乳育児を推奨されることがほとんどでしょう。
このような他人の意見から、赤ちゃんは母乳で育てなければいけないという固執した考えになりがちです。
実際、赤ちゃんにとっての栄養は母乳でもミルクでも大きな差はありません。
しかし、母乳育児が正しいと思い込んでいるママは、ミルク育児をしている現実に落ち込み悩んでしまいます。
上記はあくまでもひとつの例ですが、理想の子育てができない自分を責めてしまうママは少なくありません。
子育てで理想と現実の差を生まないためにも、他人の意見は鵜呑みにせず上手に聞き入れることを覚えるべきです。
前述した通り、子育てには明確な正解はないのです。
だからこそ他の人の意見も間違いではありませんし、あなたの考えも間違いではありません。
どちらが正解なのかを悩むのではなく、こんな考え方もあるんだな、と受け入れる姿勢を持ちましょう。
周囲からのアドバイスでは、参考になるものだけを上手に取り入れて子育てに活かしていくべきです。
子供は思い通りにならないのが当たり前
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子供に対して、こんな子になって欲しいと理想を求めてしまう気持ちはわかります。
しかし、子供に理想を押し付けてしまうのは避けるべきです。
子供は自分自身の所有物でも分身でもありません。
自分とは全く別の人間ですので、考え方も行動も全く違うのが当たり前です。
自分の思い通りに行動してくれない我が子にイライラしていませんか?
これは子供のことを思っての行動ではなく、自分の考えの押し付けでしかありません。
子育てをするうえで、子供は思い通りにならないのが当たり前ということを頭に入れておくことで、理想と現実の差に悩まされなくなります。
子育ての理想は子供が笑顔でいること
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理想としていた子育てができずにモヤモヤしてしまうこともありますが、子育てでは理想通りにならないことの方が多いと言えます。
理想と現実のギャップに悩まされているのであれば、思い切って頭の中にある子育ての理想像を捨てましょう。
子育てで大切なことは、理想を追い求めることではなく子供の笑顔を絶やさないことです。
子供が笑顔でいるのであれば、少しくらい失敗したっていいんです。
子育てでは完璧を求めてはいけません。
子供がいつも笑顔でいるためにはママの笑顔が必要不可欠です。
子供にとって最も身近な存在であるママの表情や機嫌は子供の精神状態にも大きな影響を与えます。
つい理想の子育てを目指して無理に頑張ってしまいがちですが、肩の力を抜いて理想と現実に囚われない子育てを目指しましょう。