ネガティブな人に疲れる・・・それは危険信号!
皆さんはお気付きでしょうか。既に「疲れる」と思ってしまっている時点で、あなたも『ネガティブ』の仲間入りをしているということに。
「えっ!?まさか……。」などと慌てる必要はありません。昨今のご時世なら誰でもネガティブな気持ちになってしまったとしても全く不思議なことではないのです。
しかしだからと言って、放っておくのは心身にとっては危険とも言えます。今更と思う方ももう一度この『ネガティブ』について何なのかを理解するところから始めていきましょう。
ネガティブってどんな意味を表す言葉?
・「否定的」「消極的」「悲観的」である様子を言い表す言葉
・物事を良い方向に考えることが出来ない状況
・後ろ向きな考え方
・類似語として「マイナス思考」がある
≪特徴としては?≫
・まだ起きてもいないことを気に病んだり、心配する
・自分に自信のない人が多い
・周りにいる人も暗い気持ちにさせてしまう
・慎重なので失敗を繰り返さない、故にリスク管理は得意
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新型コロナウイルスの影響で「先が見えない」と不安に思っている方も大勢いると考えられます。みんながこのようにふさぎ込んでいても状況は良くなってはくれません。
私も仕事柄ネガティブな環境に身を置いているので、もちろん「ネガティブな人に疲れる」という気持ちはとてもよくわかります。そんな私でさえもネガティブな気持ちに襲われることもしばしばです。
もし皆さんの中で上記に当てはまることがあるようでしたら、ここはまず、ご自身からこのネガティブな気持ちを一緒に追い払っていきましょう!
次にネガティブな人といるとなぜ疲れてしまうのか?詳しく見ていきましょう。
ネガティブな人といるとなぜ疲れる?
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結論から申し上げますと、ネガティブな人のネガティブな気持ちに『自分も取り込まれてしまうから』です。ネガティブって伝染していくんですよね、恐ろしいことに。
まさしく今回の新型コロナウイルスがいい例と言っても過言ではないでしょう。未知の感染症であり、確立された薬もなければワクチンもない。ひたすら人にうつさないように、人からうつらないようにと長い自粛生活に入りました。
将来に対する不安、これからの仕事や生活に対する不安、もしコロナに感染してしまったらという不安……。数え切れない不安の中で誰もが悲観的になったり、絶望感を味わったりと出てくる言葉はネガティブなことばかり。家族以外の人との接触がほとんどなく、家族で顔を突き合わせては愚痴や不満など、仕方がないこととは言えさすがに言う方も聞く方も疲れてきますよね。「自粛疲れ」とはよく言ったものです。
ネガティブな環境
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不満な態度、愚痴ばかりを言う、やる気がない。そういった人が職場や家庭、仲間に一人でもいると周りもその気持ちに引きずられます。負の連鎖となってみんなが暗い気持ちになり、やがては悪いことを引き寄せてしまうような結果に……。
そして類は友を呼ぶという通り、気付いたら周りはネガティブな人だらけ。アリ地獄のようにあなたの足を引っ張ります。そのような状況に対応しているあなたなら、それは疲れるのも当然なことなのです。
ネガティブな影響を受けない為にして欲しいこと
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「ネガティブ」は強力な影響を持っています。ネガティブな人やネガティブな気持ちをポジティブに変えるのは、とても骨の折れることですが、ポジティブな人やポジティブな気持ちをネガティブに変えるのはいとも簡単だと言われています。
どんなにポジティブな人でも過度なストレスに晒され続ければ一気にネガティブ思考へと。自分は大丈夫といった過信は禁物だと思って気を付けていただきたいところではあります。
ネガティブな影響を受けない為には、当然近づかないことが何よりの得策です。皆さん近づけたくないでしょうし、近づいてくるようなら逃げ出したいに決まっています。では、それが出来ない状況の時にどうすればいいのか考えてみましょう。
職場での対応
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≪チーム・グループ編≫
チームやグループでプロジェクトに取り組む仕事の場合はネガティブな人がいると悪いことばかりとも限りません。ネガティブな人は今後起きることに対してのリスク管理をするのは得意と言えます。
慎重な上に失敗を避けるための対策を講じてもらえれば、ネガティブな人にも活躍の場が出てきますし、チームやグループにとってもリスクを避けながら業務の遂行が可能となりますよね。
更にあらかじめチーム又はグループ内でネガティブな人への対処法を共有しておくことをお勧めします。みんなの対応が同じだと、普段は消極的なネガティブな人も安心して仕事に集中出来る環境になるでしょう。
いつもなら疲れるネガティブな人の特徴を上手く利用していけば、きっと仕事もはかどるはずです!
≪個人・上司や部下編≫
もし最低限のかかわりで済むのならそのスタンスでいきましょう。申し訳ないですがネガティブな人に深くかかわるのは、あなたの疲れを増幅させる要因になってしまいます。
上司や部下など避けられない場合は、少し辛いですよね。冷たいようですがあくまでも仕事上の付き合いと割り切って、ビジネスライクに接することがあなたが疲れない一番の方法だと考えます。相手が悩みや不満や愚痴などを言い出したら、それとなく話を聞き流したり、話題を変えるような工夫も必要かもしれませんね。
その中で先程お伝えしたネガティブな人の特徴を理解して仕事に支障が出ないようにすることがあなたの疲れを軽減する何より手段です。
友人・知人などの対応
この場合はあなたが相手の方を理解して付き合っていると認識してよろしいのでしょうか。あなたにとっては何かメリットがあって友人や知人の関係を続けているわけですよね。にもかかわらず、わかっているけどやっぱり「疲れる」というのであれば、もう答えは自ずと出ていると考えられませんか?
それでもあなたがそのご友人や知人と上手くやっていこうとするのなら、確固たる自分をお持ちになって、ネガティブに振り回されないよう気を付ける他ありません。
但し「疲れる」自分をいつまでも放っておくことだけはしないようにしていただきたいです。ネガティブの影響力は強いということをくれぐれもお忘れなく!
疲れた時は無理せずに、自分を労わることが大切
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「ネガティブな人に疲れる」と思っていた自分が、実は自分もネガティブに引き込まれていた……。
冒頭でも述べました通り、現在の状況下では周りがネガティブになっていて知らぬ間に、あるいは必然的に自分もそうなってしまっていた可能性も充分考えられるわけです。ですので、今はあまり深刻に受け止めずにご自身の状態をよく見極めてから対処しても決して遅くはありません。
無理にポジティブに持っていこうとすると、それはそれでストレスになってしまいかねません。
ネガティブが必ずしも悪ではない!
職場での対応のところで述べましたが、ネガティブな人は慎重なところがあります。現在のコロナ禍ではどうしても迂闊に行動を起こせず、慎重にならざるを得ない状況も多いはずです。そして最悪の事態を想定して行動することを考えるのも今は必要と言えるかもしれません。
周りや自分を疲れさせない程度で考えることは必ずしも悪いことではないでしょう。ネガティブな人のリスク管理が得意という点も評価に値することと私は考えます。
現在、色々な制限は解除されましたが、安全が確保されたわけではありません。何となく世の中全体がまだネガティブな空気を含んでいます。
大事なことはまずはご自分を、次に周りにいる人達を段々と明るい日差しのように照らしていきましょう。ネガティブな空気が徐々にポジティブな空気へと変わっていくように。そして世の中が少しでも早く明るくなってくることを楽しみにしながら、皆さんの力でネガティブな疲れなんかは吹き飛ばしてしまいましょう!