ヨーグルトに含まれる栄養とその働き
ヨーグルトには体に良い成分がたくさん!
ヨーグルトには、たんぱく質やカルシウム・ミネラル・脂質・ビタミン等、原料となる牛乳の栄養素がすべて含まれているのは皆さんご存知の通りかと思います。
しかし同じ栄養素でも、ヨーグルトは「発酵」という工程を経ているので、牛乳よりも優れた栄養成分となっているんです!
ヨーグルトのたんぱく質は乳酸菌によって分解され、ペプチドやアミノ酸になっているため、牛乳よりも消化吸収に優れています。
またカルシウムもたんぱく質や乳酸と結びついて吸収されやすい形になっています。
乳酸菌の働き
ヨーグルトのCMやパッケージでよく目にする「乳酸菌」。
身体に良い菌だということは知っていますが、どのような働きをしているのかご存知ですか?
乳酸菌は、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やし、乳酸や酢酸を作って悪玉菌を減らす働きを持っています。
さらに腸内で作られた有害な物質を乳酸菌の体の中に取り込んだり、分解したりする機能があることも解明されてきています。
それらの作用により、善玉菌を増やす乳酸菌を取ると、腸にウイルスや細菌が入るのを防ぎ、便秘を改善する、老化や生活習慣病を予防するなどの効果があるとされています。
人間は本来、腸内に乳酸菌をたくさん持っています。
生まれて数日の赤ちゃんの腸内細菌の100%近くが、善玉菌であるビフィズス菌等の乳酸菌と言われています。
しかし、年齢が高くなるにつれて安定していた善玉菌は減少をはじめ、やがて腸内の善玉菌は1%台まで減り、代わりに悪玉菌が増えていきます。
そこでヨーグルトで生きた乳酸菌を取り、善玉菌を増やす事で腸内環境が整い、様々な美容効果が期待できるんです。
ヨーグルトが美容に良い理由とは?
美容にも効く「善玉菌」
上記でも紹介した通りヨーグルトを食べることによって、「善玉菌」が増え、腸内環境を整えることが出来ます。
腸内環境が改善されると、便秘をはじめとした身体のさまざまな不調が改善されるとともに、肌荒れや乾燥肌などの改善にもつながると考えられています。
肌の調子を整えるために必要な栄養素にはさまざまなものがありますが、腸内環境が整っていない限りその吸収率も低下してしまいます。
ヨーグルトを食べることによって腸内環境が改善されれば、身体の中から肌の調子を整えることに期待ができます。
美容効果を高めるオススメの食べ方
ヨーグルトに含まれる善玉菌や乳酸菌など美容効果の高い栄養を効果的に取りたいなら、実は食べ方にも工夫が必要です。意外と知らないヨーグルトのおすすめの食べ方についてご紹介します。
実は重要!食べるタイミング
腸内環境を整え、美容効果が期待できるヨーグルト。
食べ方やタイミングを工夫することで、さらに効果を引き出すことが可能です。
まず、重要なのは、食べるタイミングです。
22時から明け方2時にかけては、腸の「ゴールデンタイム」と呼ばれています。
この時間帯にヨーグルトを食べると、整腸効果が倍増すると言われています。
朝食に食べるイメージがあるヨーグルトですが、実は「夜」に食べるのがおすすめなんです!
夜中にお腹が空いた時に食べるプチ夜食にも良いですね。
また、意外と知られていませんが、毎日違った銘柄のヨーグルトを食べるのはよくありません。
乳酸菌が力を発揮するには、少なくても一週間は同じ銘柄を食べ続ける必要があると言われています。
一週間から一ヶ月間は同じ銘柄を食べるようにしましょう!
冷たいヨーグルトはダメ!食べるなら常温かちょっと温めて
ヨーグルトを食べる時、食べる直前に冷蔵庫から出してパパっと食べる…という人は多いと思いますがちょっと待って!ヨーグルトの美容効果を高めたいなら、冷たいまま食べるのはよくありません。冷たいヨーグルトは腸を冷やしてしまい、肌荒れや下痢の原因になってしまうこともあります。またヨーグルトにはたくさんの乳酸菌が含まれていますが、冷たいと乳酸菌の動きがにぶくなり充分な効果を発揮できないことがあります。
ヨーグルトに入っている乳酸菌の動きが活発になるのは、温度が40度前後と言われています。ですからヨーグルトを食べるなら冷たいままではなく、常温か40度前後の人肌まで電子レンジなどで温めて食べましょう。これならヨーグルトに入っている乳酸菌の効果を最大限に体に取り入れることができ、美容効果も高まりますね。
ヨーグルトにプラス1品で美容効果さらにアップ!
ヨーグルトの効果的な食べ方が分かったら、早速毎日の食卓に取り入れましょう。そんな時ヨーグルトそのものだけでも効果はありますが、トッピング次第で豊富なヨーグルトの栄養にさらにプラスすることができます。美容効果や整腸効果など、女性に嬉しい効果がたくさんありますので、自分に合ったトッピングを選んでみてくださいね。
美肌効果アリ!「ココナッツヨーグルト」
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美肌効果の高いヨーグルトですが、さらにココナッツミルクを加えて作るココナッツヨーグルトなら、さらに高い効果を期待することができます。
ココナッツミルクには、皮膚の表面へと作用して、シミやくすみなどの症状を改善する効果があるトコトリエノールという成分がたくさん含まれています。
作り方は簡単!
ココナッツミルク100gとプレーンヨーグルト200g。
作り方は、シェーカーなどを使ってこの2つをよく混ぜるだけ!
是非試してみて下さい。
不足しがちな鉄分を補給できるプルーンヨーグルト
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女性が悩みがちな貧血などの原因は、鉄分の不足と言われています。しかし鉄分はなかなかたくさん取るのが難しく、どうしたらいいのか悩んでいる女性も多いでしょう。
そんな人にはヨーグルトにプルーンを加えて食べるプルーンヨーグルトがおすすめです。プルーンは鉄分が豊富なフルーツで、スーパーなどで簡単に手に入ります。またプルーンだけでも甘みがあるので、ヨーグルトに入れればそのままデザートとして食べることもできます。鉄分はもちろんお通じにも良いので、美容の大敵である便秘にも効果が高いですよ。
プルーンそのものでも構いませんが、お好みでプルーンジャムやプルーンエキスを選んでもよいでしょう。
お腹スッキリに効果大!きな粉ヨーグルト
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なんだかお腹がすっきりしない…実は頑固な便秘に悩んでいる女性は多いですよね。そんな女性に整腸効果の高いヨーグルトはもちろんおすすめですが、もっと効果を高めたいならヨーグルトにきな粉を入れたきな粉ヨーグルトがぴったりです。
作り方もきな粉を適量ヨーグルトに入れるだけなので、忙しい朝にもぱぱっと食べられます。さらにきな粉に含まれている豊富な食物繊維の効果で、ヨーグルト単体よりお通じに効果を発揮します。お好みで砂糖や黒蜜などを足せば、満腹感のあるデザートになりますので、美容やダイエットを気にしている方にもおすすめです。
きな粉の原料は大豆なので、女性にかかせない大豆イソフラボンもたっぷり取れますよ。女性ホルモンが気になる大人の女性にも、ぜひ取り入れて欲しいヨーグルトの食べ方です。
デザート感覚でダイエットにも!ドライマンゴーヨーグルト
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SNSなどで一時期爆発的に人気があったのが、ドライマンゴーヨーグルトです。ぱっと見るととてもおしゃれですが、作り方は実は超簡単なんです!
作り方はプレーンヨーグルトにドライマンゴーを入れ、一晩冷蔵庫に置いておくだけです。こんなに簡単に作れるのにヨーグルトの水分をドライマンゴーが吸うことで、ヨーグルトはしっかりした質感でチーズのような食べ応えになります。さらにドライマンゴーは水分を含んでまるで生のマンゴーのようなぷるぷるっとした食感になるんです。食べる時にお好みでちょっと砂糖やはちみつで甘みをつければ、まるでマンゴーの入ったレアチーズケーキのようなおやつに大変身します!
味はもちろんですが、ヨーグルトの豊富な栄養素にマンゴーのビタミンが組み合わさるので、美容にも効果大です。特に美肌に効果的なので、紫外線の影響を受けやすい春夏に食べるとよいでしょう。
おしゃれで美味しい!料理にヨーグルト
そのまま食べたりジャムやフルーツをトッピングしてデザートとして食べるイメージの強いヨーグルトですが、実は料理に使うこともできますよ。料理に使えば、ビタミンたっぷりのお野菜やタンパク質の宝庫であるお肉と一緒にヨーグルトの栄養も取れるので一石二鳥です。
チーズなどと比べて塩分や脂分の少ないヘルシーなヨーグルトは、料理に使うとコクが増すのにさっぱり食べられるので、カロリーは気になるけどたくさん食べたいダイエット中の方にもおすすめです。ヨーグルトを使った料理はいろいろありますが、初心者でも作りやすいものをいくつか選んでご紹介しましょう。
漬け込むだけで簡単!タンドリーチキン
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インド料理で有名なタンドリーチキンは、実は家庭で簡単に作れるのをご存知でしょうか。実はタンドリーチキンにはヨーグルトが使われており、ヨーグルトの効果でお肉が柔らかく食べられます。作り方も鶏肉をソースの材料に漬け込んでおけばあとは焼くだけなので、作り置きや冷凍して忙しい時のおかずにも最適ですよ。
そのままメインとして食べるのはもちろんのこと、カレーと一緒に出すのも良し、味がしっかりしているのでサンドイッチの具にしたりお弁当のおかずにするのも良しと万能なおかずです。カレー粉を控えめにすればお子さんでも食べやすいのでおすすめです。
作り方もとても手軽なので、ぜひ作ってみてください。プレーンヨーグルトにケチャップ、カレー粉、しょうが、にんにく、こしょうを混ぜ、一口大に切った鶏肉を入れてよく揉みこみます。できればそのまま半日から1日程度味を馴染ませた後、油を引いたフライパンで焼き目が付くまで加熱すれば完成です。
野菜がたっぷり採れるヨーグルトドレッシング
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サラダを食べる時にかかせないドレッシングも、実はヨーグルトをベースにおうちで簡単に作ることができます。味としてはシーザードレッシングに似た酸味とコクが楽しめるドレッシングになりますよ。しっかりした味なのにヨーグルトのさっぱり感があるので、暑い時期でも食べやすいドレッシングになります。このドレッシングもヨーグルトのカルシウムをはじめとした豊富な栄養素と、サラダに入っているお野菜や豆、お肉などの栄養素を合わせて取ることができます。いろいろな栄養素をいっぺんに取れるので、美容やカロリーを気にする女性にはランチや食べ過ぎた日のディナーの1品としてもおすすめです。
見た目もおしゃれなので、普段のごはんとしてはもちろんですがおもてなし料理としてもヨーグルトドレッシングサラダはぴったりですね。ヨーグルトが入っていることでフルーツとも相性抜群なので、その季節の旬のものを取り入れるとよいでしょう。
作る時も超がつくほど手軽!プレーンヨーグルトにレモン汁、ハーブソルト、こしょうを加え味を整えれば完成です。思いついたらすぐに出来てとっても簡単ですね!お好みのサラダにかけるだけで、おしゃれなヨーグルトサラダの完成です。保存料などは入っていない手作りドレッシングなので、作ったら出来るだけ早めに食べきるようにしましょう。
食べるだけではなく、パックとして使用してもOK!
食べることで体内からキレイにしてくれるヨーグルトですが、直接肌にパックしてもその効果を得ることができるんです!ヨーグルトパックをすることで美白はもちろん、様々な肌トラブルの改善が期待できます!早速作り方をご消化しいます♪
すぐに完成!ヨーグルトパックの作り方
材料
- ヨーグルト
- 小麦粉
この2種類だけです。
- ヨーグルトだけを顔に塗るとどうしても垂れてきてパックしにくいため、小麦粉を足します。
- ヨーグルト:小麦粉=1:1の割合で、小麦粉のダマがなくなるまでよく混ぜます。
- 完成!
塗りにくかったら、小麦粉の量を足して固さを調節したり、フェイスパックを使用すると良いでしょう。
ヨーグルトパックのやり方
やり方も簡単!
- ヨーグルトパックを顔全体に均一に塗る
- 塗ったら10分間パックする
- ぬるま湯で綺麗にすすぎ落とす
美肌のためとヨーグルトパックを毎日続けてしまうとピーリングのやり過ぎになってしまいます。
必要な角質まで落としてしてしまい、逆に肌に負担をかけてしまうこともあるので、まずは週に1度のペースで初めてみましょう。
はちみつ・オリーブオイルを足して乾燥肌対策
ヨーグルトパックに他の食材をプラスすることで、その効果をさらにアップさせることもできます。乾燥が気になるという場合は、はちみつやオリーブオイルを加えてみましょう。
はちみつには高い保湿力があります。最近では化粧品だけでなく、ヘアケア用品にもはちみつが使われているものが多いですよね。
また、オリーブオイルに含まれるオレイン酸や脂肪酸が蓋の役割をして水分の蒸発を防いでくれる効果があります。保湿力に優れたオリーブオイルやはちみつをヨーグルトパックへプラスして、乾燥知らずの肌を手に入れましょう!
美容のためにヨーグルトを取り入れるなら、毎日の習慣にすることが大切
コツコツ続けることが美容への第一歩!
美容や健康に良いことずくめのヨーグルトですが、一度に大量に食べると、より効果を得ることが出来るという訳ではありません。かえって下痢などを引き起こす原因になります。
ヨーグルトは食べる量よりも、継続して食べることの方が重要です。一度に食べる量は100g~200gを目安にして、毎日継続して食べ続けるようすると良いでしょう。
また、同じヨーグルトでも入っている乳酸菌によって得られる効果も変わってくるので、自分にあったヨーグルトを探してみましょう。すぐには効果を実感できないかもしれませんが、毎日続けることが大事です。
ヨーグルトを毎日の習慣にして、体の中からも外からも綺麗になってみませんか?