あせもとは?大人もなるの?
汗をかく季節になると気になる「あせも」ですが、「たかがあせも」と放置していると症状が悪化して肌に痕が残ることもあります。
あせもは正式名称を「汗疹」といい、原因はその名の通り汗です。
汗は、体温を下げるために大切な働きをするものですが、その汗によってあせもができることもあるのです。
汗を出すための汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、体温調節をするために出る汗はエクリン腺から出ます。
汗をたくさんかいたときに、皮膚に付着しているホコリなどが汗に混ざって汗を出す汗腺が詰まると、外に排出されなかった汗が表皮のなかに溜まると、皮膚に炎症を起こします。
また、体内から排出された汗が乾かずに肌表面に留まっていることで炎症を起こすこともあります。
湿気が高いと、かいた汗が乾きにくくなるため、あせもになりやすくなるのです。
汗を出すための汗腺の数は、赤ちゃんも大人も同じですので、身体の小さい赤ちゃんは大人と比べて汗腺が密集しています。
汗腺が密集しているため、赤ちゃんや子供のほうがあせもにはなりやすいですが、大人も汗をかいてそのままにしているとあせもになります。
年齢を重ねると肌の新陳代謝力が落ちるため、治るのに時間がかかったり肌に痕が残りやすくなります。
あせもを掻きむしって細菌感染を起こした後に化膿しやすくなったり、傷跡が色素沈着を起こしたりするのです。
あせもにならないように予防して、できてしまったあせもは、ひどくならないように対策をしていきましょう。
「大人のあせも」にならないようにするための予防法
あせもは、普段の生活のなかで予防することができます。
★大人のあせもの予防法
あせもを予防するのに大切なことは、
・汗をきちんと排出させること
・かいた汗を身体にとどまらせないこと
です。
この2点を心がけることで あせもを予防することができます。
では、具体的にどうしたら良いかお話ししたいと思います。
大人のあせもの予防法①服の素材やデザインを見直す
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服の素材やデザインによっては汗が出にくくなったり、汗が乾きにくくなったりします。
汗をかきやすい時期は、身体をしめつけず通気性の良い素材とデザインの服を着ることをおすすめします。
コットンは肌触りが良いですが、汗を吸ったあと意外に乾きにくい素材です。
リネン(朝)やシルク(絹)は、汗を良く吸ってサラッと乾くのでおすすめです。
シャツの衿が触れる首の後ろや鎖骨、下着が密着する胸の下や脇の下、ベルトや下着が触れるウエストなどは汗をかいた後にあせもになりやすい場所です。
この部分に密着する素材を変えたり、肌に触れにくいデザインのものにしたりするといいですよ。
大人のあせもの予防法②肌を清潔に保つ
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汗をかいたらその都度シャワーを浴びるのがいちばんいいのですが、それは難しいのでこまめに拭き取るようにしましょう。
汗を拭き取るときに、乾いたタオルやハンカチで拭くと、水分だけ吸い取って汗などはそのまま肌に残ってしまいます。
また、摩擦によって肌に負担がかかることもありますので、濡らしたタオルやボディシートで拭くと、サッパリするしおすすめです。
半袖や丈の短い服を着ていると、ヒジの内側やヒザの裏側に汗をかいても服で汗を吸うことができません。
水分が蒸発しても汗の成分が肌に残っていますので、ヒジの内側やヒザの裏側も忘れずに拭きましょう。
できてしまった「大人のあせも」の対策はこれ!
あせもができないように意識していても、あせもができることもあります。
あせもができたらきちんと対策をして重傷化しないようにしましょう。
「大人のあせも」の対策①体温の上昇を防ぐ
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体温が上がると、かゆみが増します。
辛い食べ物やお酒は体温を上げやすいので、控えることがおすすめです。
また、熱いお風呂も体温を上げるため、浴槽につかるときはぬるめのお湯につかるようにしましょう。
「大人のあせも」の対策②やさしくボディケアをする
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お風呂で身体を洗うとき、あせもができている部分はゴシゴシこすらないようにします。
柔らかいタオルで洗ったり、たっぷり泡立てて手で洗ったりして、あせもの部分の刺激や負担にならないようにしましょう。
また、皮膚が乾燥しているとあせもになりやすいので、入浴後の保湿ケアも大切です。
ボディケアをするとき、ワセリンや油分の多いクリームを使うとエクリン腺をふさいで良くありませんので、さっぱりしたローションやジェルでボディケアをするのがおすすめです。
「大人のあせも」の対策③エアコンを使って快適に
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エアコンをつけて部屋を快適に保つためには、室温だけではなく湿度も大事です。
乾燥しすぎるのもよくありませんが、湿度が高いと汗をかきやすくて汗が乾きにくくなります。
ドライ機能などを使って湿度を50%前後に保ちましょう。
ベビーパウダーの使用に注意!
ベビーパウダーは、汗を吸着して皮膚を乾燥させてくれますので、あせもの予防に良いと言われています。
ただ、毛穴をふさいで汗が出にくくなるおそれもありますので、あせもができている部分には使わないほうが良いですよ。
「大人のあせも」におすすめのグッズ3選
最後に、大人のあせも予防、あせも対策におすすめのアイテムをご紹介します。
おすすめグッズ①Pigeon(ピジョン)薬用あせもシートももの葉 45枚入り
アルコールとパラベンフリー、無香料・無着色のボディシートは、赤ちゃんから使えるお肌にやさしいシートです。
炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウム配合で、できああせもにも効果的です。
汗をかいたら、この柔らかいシートでこまめに拭いてくださいね。
おすすめグッズ②ユースキン あせもジェル
入浴後のスキンケアにも最適なさっぱりしたジェルです。
肌にうるおいを与えながらあせもを防ぎ、あせものかゆみも鎮めてくれます。
おすすめグッズ③ユースキン あせもパウダークリーム
細菌の繁殖を抑えて、あせもやかぶれを治すクリームです。
伸びがよくて肌に負担をかけることなく、やさしく塗ることができます。
このクリームにはステロイドは配合されていません。
「大人のあせも」を上手に防いで適切に対策するために
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体温を下げる働きをする汗ですが、汗が汗腺に詰まることで肌に炎症やかゆみを起こすことがあります。
体温を下げて体温を調節するためには、汗をかくことがとても大切ですが、汗をかいた後にいつまでも肌が汗で濡れていると汗で肌に炎症を起こすことがあります。
これがあせもですが、そのままにしていると掻き傷から細菌感染を起こして化膿したり傷が残ったりします。
子供に比べて大人のほうが治りが遅く、痕が残りやすくなりますので、生活のなかで予防して、できてしまったら重症化しないように対策していきましょう。
あせもができないようにするためには、汗腺をふさがないようにして汗をたっぷり排出できるようにしましょう。
湿度が高いところや、身体をしめつける衣服は汗が出にくくなります。
エアコンで部屋の湿度をコントロールし、身体をしめつけない衣服や下着を着けて汗を出やすくしましょう。
また、かいた汗がいつまでも肌にとどまっていると肌に炎症を起こしてあせもになります。
汗をかいたらボディシートや濡らしたタオルでこまめに汗を拭き取り、肌を清潔に保ちましょう。
予防してもあせもができてしまうことがあります。
あせもを掻きむしるとその傷から細菌感染して重症化することがあります。
傷跡が残ったり、あせもの痕が色素沈着したりするおそれがありますので、クリームや薬を使って適切に対処しましょう。
「あせもなんか大したことない」と思わずに、きちんと予防して早めに対処して重症化しないようにしましょう。