チェックして!そのだるさ、燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)かも

日頃のチェックが必要!燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)って何?

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは、極度の疲労で心や身体、感情が疲れ果てた状態に陥る深刻なストレス状態のことをいい、今まで目標に向けて何かに熱心に打ち込んでいた人が、突然「燃え尽きたように」やる気を失うのが特徴です。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)にかかると、前と同じ作業をいくらやっても成果が現れなくなるため、仕事に対する意欲やモチベーションが下がっていくのが特徴です。

今までの熱心さとは裏腹に、急に飽きっぽくなったり、それまで親しくしていた他人や物への関心が急に薄れてしまうため、周囲は「あの人は急に性格が変わったね」と思いがちで、病気に気づかないことが少なくありません。

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バリバリ働いていた人が、急に朝起きられなくなったり、会社に行きたくないと思い悩むようになるのをきっかけに、イライラすることが増え、買い物依存やアルコール依存に陥ることも多いようです。

そして、ある日突然仕事を辞めて引きこもってしまったり、希死念慮にとらわれることも。また、家がゴミ屋敷のような状態になってしまったりする人も少なくありません。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)は徐々に進行するため、本人には自覚がないことも。そのため、周囲にいる人が変化に気づいてあげることも大切です。

あなたは大丈夫?燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の特徴をチェックしよう

予兆を見逃していると、ある日突然訪れる燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)。今までのように頑張っても空回りするばかりで自信を失うことから症状が重くなっていきます。

特徴をチェックしておくのは、燃え尽き症候群の最大の防御。ぜひ覚えておきましょう。

燃え尽き症候群のチェックすべき特徴①燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)は自覚なしに突然やってくる

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燃え尽き症候群は自分の意思とは関係なく、ある日突然襲ってきます。

仕事や家事、勉強などを頑張りすぎる人ほどリスクが高いのは、頑張り続けるのが当然と思い込んで自分の症状に気づきにくいからなのです。

いつものように頑張っても生産性が上がらず自己嫌悪に陥ったり、急にパワーがなくなり何もかも面倒になるのが燃え尽き症候群の初期症状。頭痛やだるさなど、風邪のような症状に悩まされることもあるでしょう。しかし、本人には燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の自覚がないため、燃え尽き症候群の初期症状を見逃して、結局こじらせてしまうことが少なくありません。燃え尽き症候群は進行します。そのまま放置すれば、うつ病やもっと最悪な場合は、衝動的に自らの命を絶ってしまうこともあるのです。

燃え尽き症候群を防ぐためには、病気の知識をもつこと、過労を自覚すること、そして日頃から防止対策をとっておくことが何より大切です。

燃え尽き症候群のチェックすべき特徴②燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)はまじめでよく働く人ほど陥りやすい

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燃え尽き症候群は責任感が強く、仕事や勉強へのやる気に満ち溢れている人ほど陥りやすいものです。何事も手を抜かずにやりきるまじめな人ほどその反動で苦しむことになりかねません。

たとえば、仕事一筋に生きるビジネスマンや子育てや家事を完璧にこなす主婦、強い責任感で仕事に集中する医療や介護関係者、トラブルやクレーム処理を行う職業に就いている人は燃え尽き症候群のリスクが高いため注意が必要です。

元AKB48の篠田麻里子さんも、燃え尽き症候群に陥ったことで知られています。顔が知られていて、仕事も私生活もファンやマスコミの視線に晒され続けるプレッシャーは大変なものでしょう。少々つらくても、頑張り続ける姿を表に見せなければならない芸能人も燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に陥りやすい職業といえそうです。

叱咤激励は今の時代には通用しない

昭和の時代、高度成長期に言われた「死ぬ気で頑張れば出来ないことはない」などという叱咤激励は、今の時代にはまったく通用しません。自分にプレッシャーをかける状態、また周囲からプレッシャーをかけられるのは、燃え尽き症候群に最も陥りやすい状態だと認識しておく必要があるでしょう。

人から頼られるとはりきって頑張ってしまう人、寝ている時間がもったいなく感じて、夜中に起き出して仕事や勉強を続ける人、スケジュールの空白が嫌で休日も予定をびっしり入れているという人は特に注意が必要です。

参考:
篠田麻里子 女優業は「恐怖でしかなかった」…AKB卒業後は燃え尽き症候群に― スポニチ Sponichi Annex 芸能

燃え尽き症候群のチェックすべき特徴③燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)最大の原因は過労

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仕事もプライベートも完璧にやり遂げたいと頑張っている女性も少なくない時代。働きづめで家事、子育て、介護など自分の調子が悪くなるまで頑張ってしまう人も多いのではないでしょうか。

フルタイムの仕事が終わっても、子供の保護者会やPTAの親睦会、買い物や夕食の準備、洗濯、掃除となると完全に過労です。燃え尽き症候群に陥ってしまう前に、日頃の自分の疲労状態に気を配っておく必要があるでしょう。

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「あぁ、疲れたぁ」と思わず口に出てしまう日は特に、心と身体が悲鳴を上げている状態です。「このままだと燃え尽きてしまう」と知らせる警報と考えて間違いありません。日頃の疲れは、栄養ドリンクなどではとても間に合いません。燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐためには、何もかも完璧にやろうとせず、休息時間を十分にとるように調整していきましょう。

また、新型コロナウイルスの蔓延で自宅待機や、慣れないリモートワークでプレッシャーを感じている人も燃え尽き症候群に陥るリスクが高くなっています。パソコンの前から意識的に離れ、気持ちのメリハリをつける工夫が必要です。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐ5つの日常チェック

ある日突然、仕事への意欲や根気が燃え尽きてしまう燃え尽き症候群ですが、日頃から対策をとることが何より大切です。5つの日常チェックで日々の「燃え尽き」を防いでいきましょう。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐ日常チェック①「休憩をしっかりとっていますか?」

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仕事や勉強に長時間集中するのは、効率的な反面、自分が思っている以上に心身のエネルギーを消耗しているものです。

特に、期限や締切がある仕事に就いている方や、子育てや介護、家事などに忙しい女性、また、受験を間近に控えた学生や子供などは、休憩するのも惜しんで長時間の仕事や勉強に集中することが多いのではないでしょうか。

「疲れた、休みたいな」と思っても、「でも、まだ頑張る、もうひと頑張りしよう」と思い直していないかチェックしてみましょう。

疲労はあっという間にあなたのキャパシティーを超えてしまうもの。こういうときの「まだ頑張る」は、あなたがすでに燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の一歩手前にいる証拠だと思って、過度な集中を避けて集中とリラックスのバランスをとりましょう。

些細なことに思えるかもしれませんが、頑張りすぎによる燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐためにも、休憩は重要なことなのです。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐ日常チェック②「頑張った自分をちゃんと褒めていますか?」

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どんなことにもまじめに取り組む頑張屋さんほど、燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に陥りやすいもの。日頃から、目標達成を焦ったり完璧を目指そうとするあまり、自分自身に厳しくしすぎていないかチェックしておきましょう。

誰だって疲れてくると小さなミスをすることぐらいあるものです。しかし普通は笑って済むようなミスでも、完璧主義だと自己嫌悪から抜け出せなくなることも。燃え尽き症候群を防ぐためには自分を追い詰めず、「ミスが出たら休憩のサイン」だと肯定的にとらえるようにしてみましょう。

休んでいると「自分は何もしていない」と思って焦るかもしれませんが、そういうときこそ、日頃頑張ってきた自分を「頑張ったね、偉いね」と褒めて、休ませてあげましょう。自分を認めていつくしむことが、燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に陥ることを防ぎます。

好きな音楽を聴いてゆったり過ごしたり、軽い運動やストレッチ、ジョギングなどで気分転換するのもおすすめです。プレッシャーから自分を解放し、ゆっくり自分の時間を楽しんでみてください。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐ日常チェック③「五感をバランスよく使っていますか?」

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あなたは日常生活で、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感をバランスよく使っていますか。パソコンやタブレットで長時間仕事をする仕事や勉強も多いでしょう。そして、休憩時間になるとスマホをいじっていて、気がつけば1日中機械を触っている状態に陥っているのではないでしょうか。

五感で言えば、圧倒的に視覚を酷使しているバランスの悪い状態になっている人も少なくありません。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐには、機械を相手にする時間を離れて、五感を使うことを意識的に取り入れてみることです。

自然の中に出かけると、小鳥の声や川のせせらぎ、フレッシュな空気に触れて、心の中に閉じ込めていた本来の五感のバランスを取り戻せます。

そういう意味では、最近流行りのキャンプもいいですよね。

心が落ち着く音楽を聴いたり、本を読んだり、美味しいものをじっくり味わったり。日頃使っていない五感を意識しながら楽しむ時間を持ちましょう。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)を防ぐ日常チェック⑤「日常の小さな燃え尽きを放置していませんか?」

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毎日忙しく仕事や家事に追われていると、疲労は日々積み重なっていくものです。燃え尽き症候群とは言わないまでも、週末は何もする気にならないことだって少なくないでしょう。何もしたくないと思うのは心身のエネルギーを消耗しすぎている証拠。自分の疲れを受け止めて思い切って休むのが一番です。

しっかり休養をとってエネルギーが回復すれば、気持ちの切り替えもまたうまくできるようになるので心配しないこと。自分を追い込まず、ネガティブな考えにとらわれそうになったら「まぁ、いっか!」と自分に言ってあげるのもおすすめです。そうやって、できるだけ物事を楽観的にとらえるようにして自分を解放していきましょう。

何もしない時間は決して無駄ではありません。心と身体の充電時間は、未来の自分への投資だと考えて、十分に休みましょう。

集中とリラックスのバランスをとって、燃え尽きを防ぎましょう

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燃え尽きるまで物事に打ち込める人は、他の人よりも誠実で、素敵な部分をたくさん持っている人なのです。

しかし、燃え尽き症候群は、私たちが知らないうちに近づいて来ます。日々の過労を避け、リラックスできる時間を増やすなど、現在の仕事や生き方のスタイルを今一度見直してみませんか。

集中とリラックスのバランスをとって、燃え尽き症候群を防ぎましょう。

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