家具配置のポイントは6つ!
家具を新調しても、部屋にどのように配置すればいいのかわからない、狭い部屋を広く見せたい…などお部屋に関する悩みは様々なものがあります。
まずは家具を配置するための基本ルールを覚えて、自分の生活スタイルにあったお部屋作りをしてみましょう!
今回ご紹介するポイントは全部で6つ。
「動線」「視線」「空間」「統一感」「一点集中」「遠近法」
言葉で見ると難しそうに感じますが、そんなに堅苦しいものではないんですよ!
基本の6つのポイントを意識して配置するだけで、部屋を広く見せることができたり、生活感を感じさせない部屋にすることができるんです。
家具配置のポイント➀動線
部屋の中で、どのような動線で移動するのか
家具の配置を決める際に、一番最初考えて頂きたいのが「動線」です。
日常生活の中でどのような動線を作れば生活しやすいのか、を考えてみて下さい。
例えば、部屋の入口からソファの前を通り、キッチンへ向かう時にどのような動線を作るのか、というようなイメージです。
目的の場所へ行くときに、いちいち家具の間の狭い通路を通ったり、迂回してりしていると、余計なストレスを感じてしまいます。
できるだけスムーズに、短い距離で目的の場所へ行けるよう「動線」を考えましょう。
人が通るためのスペースも意識する
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人が歩くためには通路になるスペースを確保する必要があります。
人が多く集まる場所はゆったりとしたスペースにしたり、あまり通らない場所は少し通路を狭くしてみたり…と実際の暮らしをイメージして、シミュレーションをしてみましょう。
詳しくご紹介します。
◆平均的な人の肩幅◆
肩幅 ・・・ 約50cm
正面で歩く場合 ・・・ 55~60cm
2人がすれ違う場合 ・・・ 110~120cm
上記を配置の参考に、平面図にそれぞれの位置を書き込んでみるとイメージしやすいかと思います。
また、椅子を引いたり、引き出しを開けたりするスペースも考えると、よりストレスフリーで快適なお部屋になりますよ!
◆椅子を引く際◆
椅子を引いて座る場合 ・・・ 50cm
椅子を引いて後ろを人が通る場合 ・・・100cm
家具配置のポイント②視線
人の視線を意識してレイアウトする
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部屋を広く見せたり、生活感を感じさせないインテリアに大切なのが「視線」です。部屋を広く見せたい場合、視線の抜けをつくることがポイントになります。
部屋に入ってすぐに家具などの障害物があると、視線がそこで遮断されてしまいますよね。視界を遮るものは入り口付近に置かずに、視界の隅に来るような場所(部屋のコーナーや壁際)へ配置すると良いでしょう。
また、窓の外に視線を誘導するように家具を配置すれば、狭い部屋でも開放感を演出することが出来ます。
◆家具は低めのものでそろえるとより効果的◆
部屋が狭い場合、背の高い家具を置くだけで圧迫感のある印象になってしまいます。なるべく家具は背の低いもので統一すると、視線の「抜け」が生まれてすっきりとした印象になります。
また、家具の色合いも黒などの濃い色ではなく、白や淡色を選ぶと良いでしょう。
家具配置のポイント③空間
家具をまとめて置くことで、床を広く見せる
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広々とした空間を作るためには、床を広く見せることも大切です。部屋のコーナーや壁際を上手く利用することで、床を広々と見せるように家具を配置しましょう。
また、部屋の広さに対する家具の分量をきちんと考えて配置することも重要です。
一般的に、家具の占有面積が床面積の3分の1程度になるのが理想とされています。
(6畳間なら、2畳分の家具の量ということになります。)
インテリアショップで見たときはそんなに大きく感じなかった家具も、自分の部屋に入れてみると意外と大きかった…ということもありますので、サイズをちゃんと確認してから購入するようにしましょう。
家具配置のポイント④統一感
家具の色・高さ・奥行をそろえて統一感を出す
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お部屋の印象を決めるのに必要不可欠なにが「統一感」です。統一感を出すには4つのポイントがあります。
【1】家具の素材と色で、インテリアのベースを決める
インテリアの第一印象を決めるのは、色づかいと言われています。
部屋の中でメインとなる家具の色は、同じ色で揃えるのはインテリアの基本。
【2】家具のシリーズを揃える
テイストが同じ家具を選ぶことも重要です。お気に入りの家具を見つけたら、他の家具も同じテイストのものを選ぶと良いでしょう。
メーカーによっては、シリーズで販売されている家具があるので、同一シリーズで揃えると必然的に統一感のあるインテリアになります。
【3】高さを合わせて全体の印象をまとめる
家具の高さを合わせるとよりまとまった印象になります。
【4】お部屋のテーマカラーを合わせる
インテリアを考える際、お部屋全体のテーマカラーを決めておくようにしましょう。ソファーの張地やカーテンの色、布団カバーを選ぶ際にテーマカラーが決まっていれば検討しやすくなります。
今現在の家具で統一感を出したい!という方は、色や高さの同じ家具はそのまま使用し、テイストの合わない家具は思い切って、ロールスクリーンやパーテーションで隠してしまうのも1つの手です。
その際、柄物や派手な色のものは空間の中で浮いてしまうので、無地かナチュラルカラー、または壁紙と同系色のロールスクリーンやパーテーションを選ぶようにしましょう。
家具配置のポイント⑤一点集中
「フォーカルポイント」を利用して部屋を印象的に
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部屋に入った瞬間にパッと視線がいく場所を「フォーカルポイント」といいます。フォーカルポイントに素敵な絵を飾ったり、家具を置いてお気に入りの雑貨をかざったりすると、インテリアがより印象的になります。
また、ソファーから見える壁は常に目に入る場所です。広い壁面には大きめの絵を飾って、立体的に見せるとフォーカルポイントにもなるので、お気に入りの絵を飾ってみても良いですね。
注意点は、フォーカルポイントを曖昧にしない事。色々なものをゴチャゴチャと置くと、視線が移りやすく、「一点集中」ではなくなってしまいます。
これをメインにみせたい!という物や、テーマを決めてフォーカルポイントをはっきりさせることで、空間にメリハリが生まれます。
家具配置のポイント⑥遠近法
遠近法を駆使して奥行を演出してみよう
風景がなどの絵を描く時に、近くに見えるものを大きく、遠くに見えるものは小さく書きますよね。この遠近法をインテリアでも取り入れることで、部屋を広くみせたりすることが出来るんです!
遠近法というとなんだか難しそうに感じますが、目線の方向に沿って家具の高さを低くしていくだけで奥行感を出すことができます。
狭い部屋を広く見せたい!という方は遠近法を意識して家具の配置を決めてみて下さい。
レイアウトで部屋の印象を変えてみよう!
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家具を配置する際の6つの基本ルールをお伝えしましたが、このポイントを意識してみるだけでも、インテリアの幅が広がっていくと思います。
今の部屋の雰囲気を変えたい!という方もまずは、基本ルールを今の部屋で当てはめて考えてみて下さい。
現状のインテリアで、どこの配置に問題があるのか、どこを直せば部屋を広く見せることができるのか…など、修正点をきちんと把握しておけば模様替えもスムーズに進みます。
基本中の基本!レイアウトを考える前の採寸
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家具を配置する上で、基本となる6つのルールをご紹介しましたが、その前に最も重要なのはきちんとした「採寸」をすることです。
「この場所に家具を置くはずだったのに入らない…」ということも、採寸をしておけば未然に防ぐことができます。
家具を新しく購入する際にも重要になってくる、採寸の基本も併せてご紹介させて頂きます!
採寸に必要なもの
◆メジャー
メジャーは裁縫で使うような柔らかいものでなく、金属製の固いタイプのメジャーを使用するようにしましょう。より正確な採寸をすることができます。
◆部屋の図面
採寸した数値を図面に記入しておけば、部屋の印象をイメージしやすいので、事前に用意しておくと良いでしょう。
図面が手元にない場合は、自分で簡易的な平面図を作成し、そこへ記入しておくようにしましょう。
〈賃貸住宅の簡易的な間取り図面〉
賃貸住宅の場合、不動産会社が簡易的に作成した間取り図面しか貰えない場合があります。簡易図面は部屋の縮尺が違っていたり、部屋幅や奥行きサイズなどの記載も無く、畳数のみの記載がほとんどです。
◆カメラ(スマホ・携帯電話)
家具を新しく新調する際は、採寸した場所や、部屋全体の写真を撮影しておくことで、お店へ行った際もイメージしやすくなります。
店員さんに部屋の写真を見せて、アドバイスをしてもらったりもできるので、採寸の際は写真撮影も忘れずに!
◆メモ・ペン
配置の構想や新しく購入する家具のイメージ等を記入してみましょう。
次に採寸方法をご紹介します。
採寸方法
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【1】部屋の一番長い2辺を採寸する
まず部屋の横幅・奥行を採寸します。この採寸をしておくだけでも、レイアウトを計画しやすくなります。
【2】 天井までの高さを採寸する
一般的に賃貸やマンションの場合は、天井までの高さが限られているため、身長の高い家具を置く際は、必ず採寸しておくようにしましょう。
【3】窓・カーテンレールを採寸
部屋サイズの中でも必ず採寸したい箇所が窓とカーテンレールです。カーテンレールの横幅とカーテンを吊るランナーから床下までの採寸をしっかりと行いましょう。
新生活スタート時にプライバシーを守るカーテンが無いと非常に不便です。入居と同時にカーテンを取り付けられるよう、早めに採寸するようにしましょう。
【4】コンセントの位置を確認する
賃貸住宅の場合、簡易図面でコンセント位置が分からない事が多いため、必ず現地で確認しておく必要があります。
テレビの位置や冷蔵庫の配置位置で家具のレイアウトもかなり変ってくので、事前にコンセントの位置を確認しておくようにしましょう。
【5】キッチン内の採寸
キッチン内の壁面は冷蔵庫やゴミ箱、キッチン収納などを置くため、横幅サイズと奥行きサイズを採寸しておきましょう。
キッチン内に置くアイテムの中で最も横幅が大きいアイテムがキッチン収納になるため、設置したいサイズ感を事前に把握しておきましょう。
【6】引っ掛けシーリングの確認
照明器具をお気に入りのものへ変えたい場合は、照明の取り付け口(=引っ掛けシーリング)の位置を確認しておきましょう。
【7】扉の位置や種類(開き戸 or 引き戸)の確認
扉の種類をあらかじめ把握しておく事で、家具の種類や配置も検討しやすくなります。開き戸の際はオープンした状態でどのぐらい出っ張るかを採寸しておけば、周辺に家具を置く時も安心です。
特に寝室のようにコンパクトな空間に大きいベッドを配置する際は重要なポイントになるので、確認しておくようにしましょう。
【8】バルコニーを採寸する
バルコニーやベランダは洗濯物を干すという役割の他に、スペースがあれば椅子やテーブルを置いて屋外に快適な空間を作ることもできます。
もし、屋外用の家具を設置したい場合はバルコニーなども採寸をしておくようにしましょう。
横幅と奥行きを採寸しておけば、物干し台の長さや屋外家具を選ぶ際も検討しやすくなります。
基本ルールを意識して、素敵なインテリアのお部屋に!
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家具を配置する際の基本をご紹介させて頂きましたがいかがでしたか?
インテリアの事を意識せず、自分の気に入った家具を闇雲に購入して、部屋のテイストに合わなかった…という事がないように基本ルールを意識して選ぶようにしましょう。
きちんと部屋の採寸をして、部屋の写真を持ってインテリアショップへ行けば、店員さんにも相談して決めることができるのでおすすめです。
インテリアコーディネーターの店員さんに相談することができれば、自分の理想とする部屋のイメージ写真を持って行っても良いでしょう。
今回ご紹介した「動線」「視線」「空間」「統一感」「一点集中」「遠近法」のルールを軸に、自分の生活スタイルにあった、素敵なお部屋づくりをはじめてみましょう!