老後移住に「タイ」をオススメする10の理由

ロングステイ財団が毎年実施する調査によると、移住先に人気の高い国として、タイはハワイを抑えて9年連続2位の座をキープしています。1位は13年連続のマレーシアですが、トップスリーに共通の魅力が温暖な気候、治安のよさ、日本からのアクセスが便利なことです。これ以外にタイには「老人を敬う文化」や「日本人との相性の良さ」「博物館や美術館など観光施設が豊富」といった特有の魅力があります。老後移住先としてタイをオススメしたいのは、老後移住後も充実した時間をお過ごしいただきたいからです。長年神経をすり減らして働き続け、やっと手に入れた自由な時間です。有意義な時間をお過ごしくださいませ。

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老後移住にタイをオススメする理由は老人を敬う文化があるから

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老後移住にタイをオススメする最大の理由は、タイでは高齢者が敬われ、大切にされるからです。 タイの人々が年齢や身分の上下関係を重視するのは、タイが仏教国であることと深い関係があると思われます。

仏教は大きく上座部仏教と大乗仏教に分かれますが、タイを含む東南アジア諸国の多くは、戒律が厳しい上座部仏教を信仰しています。上座部仏教は、戒律と秩序を重んじるため、タイの多くの家庭では長幼の序が守られ、老人を崇拝し、父母の意見に従い、弟妹は兄姉をたて、兄姉は弟妹を守ります。

また、タイでは長老が村や共同体をまとめる伝統が長く続き、様々な経験をしてきた老人は知恵者として重く見られてきました。現在では、こうした伝統的観念は薄れていますが、それでも日本や欧米諸国に比べると、タイの老人は片隅に追いやられること無く、大切に敬われゆったりと暮らしています。

老後移住にタイをオススメする理由は日本人との相性がいいから

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日本人とタイ人は比較的相性が良いと言われています。これも老後移住先にタイをオススメする重要なポイントの一つです。

タイを旅行したことのある日本人の多くは「タイ人は穏やかで、ゆったりできる」「心が休まる国」とタイの居心地の良さを褒め称えます。「微笑みの国、タイ」というキャッチフレーズに相応しく、タイで知り合う多くの人は明るく感じよく接してくれます。

タイと日本は文化地理的にも、共通点がたくさんあります。例えば「中国やインドといった大国の影響を強く受けて国家が発展した」「仏教と多神教が融合した宗教を信仰している」「仏教に関わる決まりごとや行事を生活の様々な場面に取り入れてきた」などです。国民気質に似た部分があるのはこうしたことと関係があるのかもしれません。

タイも日本も西欧諸国の影響を強く受けながらも、個人主義というよりは、集団主義的な社会であり、ストレートな話し方を避けて、相手を傷つけない婉曲な言い回しを好みます。また、マナーやモラルを重んじ、清潔を好む民族であると言った点でも一致しています。

似たところがたくさんあるので、旅行で訪れるには快適な国なのですが、いざ、住むとなると価値観や習慣の違いに悩まされることもあります。特に日本人が引っかかる点は、タイ人の時間感覚がおおらか過ぎるところ、迅速とは言えないのんきな対応速度、時には無責任に感じる楽観的な物の見方などでしょうか。もちろん、人によって感じ方は違うので、タイ人のおおらかさがぴったりくるという人も多いでしょう。

老後移住にタイをオススメする理由は物価が安いから

バンコク中央駅フードコート(筆者撮影)

タイの通貨はバーツ(THB)です。2020年10月現在1バーツは約3.4円です。現地で買い物をしたときは3倍すれば日本円の値段に近づくと覚えておくと便利かもしれません。

タイの物価は日本の三分の一前後と言われています。一ヶ月にかかる生活費は、10万円~15万円程度です。10万円なら節約は必要だけどカツカツでは無いレベルの生活が送れ、15万円あればゆったり快適な生活が送れると言われています。

外食文化が発達しているタイでは、予算に応じた様々なタイプの外食が楽しめます。屋台でチャーハンや麺類で済ますなら1人40バーツ(約135円)あれば足りますが、空調の効いたレストランで食事をするなら1人300バーツ(約1000円)は必要になります。

バンコク、パタヤなど都市部や観光地では、日本食や洋食、ビュッフェなどを楽しめるレストランもたくさんあります。予算は1人500~1000バーツ(約1700円~3400円)程度でしょうか。メリハリをつけた食生活を送れば、一ヶ月の食費は1人約3万円~6万円前後で足りるでしょう。

老後移住にタイをオススメする理由は賃貸が安くて充実しているから

タイのコンドミニアム(筆者撮影)

食費同様、生活費で大きなウエイトを占めるのが家賃です。タイの物件は安くて充実しており、これもまた老後移住にタイをオススメする理由の一つです。

広さや場所にもよりますが、ジムやプールが併設されたコンドミニアムが一ヶ月1万5千バーツ~3万バーツ(約5万円~10万円)で借りることができます。

タイでコンドミニアムを借りるのはとても簡単で、パスポートと家賃3ヶ月分の費用を用意すれば当日から借りられる所もあります。保証人や礼金というシステムが存在せず、最初に支払う2ヶ月分のデポジットは通常、退去時にそのまま戻ってきます。

住居を探す方法と(メリット・デメリット)は下記の通りです。

・日系不動産会社を通して探す(日本語対応可で安心・3万バーツ以上の高い物件がメイン)

・地元の不動産会社を通して探す(安い物件も揃っている・日本語対応不可)

・直接オーナーと契約(安い・交渉力が必要)

慣れない土地ということもあり、移住して最初の1年目は日系不動産を介して部屋を探すのが良いかもしれません。賃貸契約は通常1年ごとに更新するシステムなので、2年目以降、現地の環境やシステムに慣れてきたら、地元の不動産会社を通すあるいは、知人を通して探してみると良いかもしれません。

老後移住にタイをオススメする理由はタイ料理も日本食も美味しいから

タイ料理(筆者撮影)

JETRO(日本貿易振興機構)が2019年度に実施した調査によると、タイには3,637件の日本食レストランがあり、うち半数は首都バンコクに店を構えています。日本食レストランで最も多いのはトンカツ、天ぷらなどオーソドックスな日本料理を取り揃えた総合和食店で893件あります。他にも寿司(683件)、ラーメン(429件)、焼き肉、カレー、うどん・そば、などの専門店や居酒屋もたくさんあります。

こうした日本食レストランは、海の幸と山の幸を兼ね揃えた豊富なタイの食材を調達して、新鮮で安く美味しいお料理を提供しています。

2019年度タイ国日本食レストラン店舗数調査
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_News/releases/2019/50519114bd17145e/2-report.pdf

日本食は食材の味を活かした料理であるのに対して、タイ料理は東西各国から伝わる様々な調味料やハーブ、香辛料を組み合わせた複雑でコクの深い味わいが魅力です。

タイは中国とインドの中間に位置し、料理も2つの大国の影響を受けています。タイの街角で見かける揚げ物や炒めもの、蒸したお料理は中国の影響を受けた食べ物です。そして、スパイスの効いたタイカレーなど各種スープは、インドから伝わる香辛料をベースにしたお料理です。

タイカレーやトムヤムクンなどスパイスの効いた辛いお料理でも、ココナッツミルクを入れるので、まろやかな味わいに変わります。そして、レモングラスやコブミカンの葉など南国のハ―ブや香辛料をたっぷり加えるので、口中の味蕾の全てに行き渡る奥の深い味わいになります。

老後移住にタイをオススメする理由は気候が温暖で過ごしやすいから

(筆者撮影)チャオプラヤー川

日本を観光で訪れるタイ人に人気のエリアは北海道や長野など雪がたくさん降るところです。タイは熱帯モンスーン気候で雨季と乾季に分かれますが、基本一年を通して真夏のような気候で、雪は降りません。日本を訪れるタイの人々の第一目的が「雪を体感すること」なのも理解できます。

タイへの老後移住で気になるのはうだるような暑さと長い雨季かもしれません。しかし、実際に滞在してみると想像を遥かに超えた過ごしやすさです。

タイは4月-5月にかけて最高気温が38度にも達する暑季を迎えます。夜になっても暑さが続き、この時期は終日クーラーが必要です。しかし本当に暑いのは1ヶ月程度で、暑さが極限に達した5月末ごろから雨季が始まります。

タイの雨季は6月~10月まで約半年続きますが、日本の雨季のように毎日朝から晩までシトシトと降り続くわけではありません。1日に1-2時間スコールのようにザーッと降り、その後はカラッと晴れて気温もスーッと涼しくなる感じです。

雨季といっても毎日必ず雨が降るのは8月半ば~9月半ばにかけての一ヶ月程度で、雨季の始まりと終わりは2,3日に1回、2日に1回サッと雨が降る程度です。まさに地上を潤す恵みの雨といった風で不快感を覚えません。

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