悩みの多い年齢肌…保湿しないとどうなる?
年齢肌サインはシワやシミやそばかすやたるみといった、20代では感じられないエイジングサインですが、保湿しないとどうなるのか構造とメカニズムを解説していきます!
「保湿しないと」乾燥する
保湿しないと当然肌は乾燥します。それは身体は70%水分でできているためです。保湿することで乾燥を防ぐことができます。
年齢とともに水分は減っていきます。カサカサ・かゆみ・赤みがでるといった症状も、乾燥が原因の可能性も考えられます。
乾燥している状態とは必要以上の水分が足りていない状況です。要因としては外的刺激(紫外線・エアコン・PM2.5・摩擦)が考えられますが、エイジングサインの可能性もあります。
また、生活習慣である食生活・睡眠・運動といった健康面での不足によっても起こりうります。表皮・真皮・皮下組織とお肌は3段階で形成されており、主に表皮の角層の水分が保持できないことによって乾燥が生じます。
「保湿しないと」シワができる
保湿しないとシワができます。シワは表情を作る際などに刻まれていきます。防止するためには内側の保湿をしてクッションの役割(柔軟性)を強化することが必要です。シワは肌表面に一度現れるととても厄介です。シワができないようにするための初期段階として、保湿ケアを重点的に行いましょう。
ほうれい線や目元の小じわは20代から刻まれていくものです。絶対にシワを作りたくないといった方は、うるおいを与えて保湿することがなによりも大切です。
「保湿しないと」シミができる
保湿しないとシミができます。シミとはそばかすや蒙古斑など、状態や種類はさまざまです。シミは保湿することで予防することができます。どんな肌質の方でも大丈夫です。たとえば乾燥肌や敏感肌や脂性肌の方でも大丈夫です。肌表面の角層をうるおいで満たすことによってシミを作らせないように育てることができます。
今あるシミをなかったことにするのはとても時間がかかります。根気よくやる必要がありますが、できないように予防することは保湿の努力によってできますよ。シミのない保湿肌を目指しましょう。
「保湿しないと」くすみができる
保湿しないと、くすみができます。青くすみ・黄色くすみ・茶くすみなど聞いたことはありますか?
- 青くすみ・・・主に血行不良や冷えや栄養不足であらわれる
- 黄くすみ・・・糖とたんぱく質が結びついてあらわれる
- 茶くすみ・・・紫外線を浴びることによってシミが発生する初期段階であらわれる
保湿しているのか、いないかによって、透明感に差が出ます。保湿をすることで肌本来の明るさがみなぎりますよ。
くすみは「肌のトーンが全体的に暗くなる」といった方や、「目元、口元、ほほなど部分的に現れる」といった方など様々です。
要因は、年齢による肌の衰えや新陳代謝の低下、紫外線や保湿不足、甘いものの食べ過ぎや睡眠不足によるものなどさまざまです。要因を追求しましょう。保湿でくすみ改善に期待ができます。
「保湿しないと」ほうれい線ができる
保湿しないとほうれい線ができます。ほうれい線はシワの種類の中でも比較的深い線です。真皮層まで到達して現れることが多いので、取り返しがつかない……なんて年齢肌にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ほうれい線の原因は、コラーゲン不足による老化や紫外線や筋肉不足などさまざま。ほうれい線対策は保湿ケアが基本になります。セラミドやコラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸など配合した成分のあるものが理想です。不足しているものを補いましょう。
年齢による細胞の衰えであれば、年齢に合わせたお手入れが必要です。
年齢肌(乾燥)の原因ってなに?
原因を知っておくことで避けることができます。原因を4つご紹介します。
ダメージを最小限にするために、エイジレスな生活習慣を見直すきっかけにしてみてくださいね。
年齢肌を作る生活習慣の原因は予防や改善ができます。あてはまる項目があるかな?とチェックしてみてください。知ることで潤いある肌への改善が期待できます。
年齢肌(乾燥)の原因➀紫外線
乾燥の原因は紫外線が要因の可能性があります。紫外線はUVAやUVBやUVCと波長があります。乾燥を促進する波長はUVAとUVBです。
エイジングサインと密に関係する波長はUVAです。UVAは一年中降り注いでいます。どちらの紫外線も対策しておくことをおすすめします。
日差しの強い季節だけでなく、曇りの日や自宅にいる際にも細心の注意を払って対策することが乾燥肌にならないきっかけになりますよ。
年齢肌(乾燥)の原因②摩擦
摩擦は乾燥の原因になります。摩擦といっても一つではありません。実は手の圧が摩擦であったり、布団が肌にこすれることが摩擦であったり、ファンデーションをつけるパフが摩擦をおこしている場合があったり、シャワーの水圧が摩擦であったりします。肌はとてもデリケートなものです。やさしく扱いましょう。
労わるケアが乾燥しないポイントになります。摩擦で肌表面の角層部分が乱れるため注意が必要です。とくに肌トラブルをお持ちの方や乾燥性敏感肌さんやアトピー気質なお肌をお持ちの方は、摩擦を軽減したケアをしましょう。コットンは使用しないことをおすすめします。
年齢肌(乾燥)の原因③水分不足
乾燥の原因は水分不足が原因かもしれません。「1日2リットルの水を飲むことが理想」と聞いたことありませんか?
私たちの身体は水とたんぱく質でできているといっても過言ではありません。水分は年齢とともに減っていきます。赤ちゃん(乳児)は90%の水でできているのに対して、30代では60%、60代では40%と右肩下がりです。
水分が不足することで肌に元気がなくなります。さらにシワもできやすくなります。
室内の気温が低いことや湿度が低いことで肌の水分量も蒸発します。適切な室温は26度前後。肌湿度は60%をめざしましょう。
年齢肌(乾燥)の原因④細胞の衰え
乾燥の原因は細胞の衰えによる場合もあります。年齢とともに細胞はどんどん退化します。たとえばコラーゲン(弾力)やヒアルロン酸(保湿力)が減少してしまいます。
エイジングサインの要因は主に細胞の衰えと深い関係にあります。スキンケアやサプリメントといった美容アイテムで、コラーゲンやヒアルロン酸を補う意識をしましょう。
東京都健康長寿医療センター「細胞が教える加齢のサイン ~糖鎖から見た老化の世界~」
乾燥の改善が期待できるアイテム選び
乾燥をケアするためのアイテム選びはとても重要です。なぜならば乾燥ケアするための方法はスキンケアといっても過言ではないからです。
理想は1つのアイテムで3ヵ月を目安に使うことです。自分の肌にあった商品や成分を選びましょう。
乾燥の改善が期待できるアイテム選び➀洗顔
乾燥をケアるすためのアイテム選びのポイントは3つです。
- 泡立ちやすさ
- 泡がへたれない
- 洗いあがりつっぱらない
この3つが成り立っている洗顔料をおすすめします。「洗顔パウダー」「リキッド洗顔」「チューブ洗顔」などラインナップも多種多様です。
最近の洗顔料は洗浄だけでなく、保湿も出来る商品が多数販売されています。毛穴汚れ、くすみ対策、年齢肌サインの予防、なめらかな肌へ改善に期待できます。
洗顔をする際は、きめ細かい泡を作るようにしましょう。できない場合は泡立てネットや泡立てボールや泡立て機といったアイテムを使用しましょう。
また保湿力が高くて、つっぱらないものを選びましょう。敏感肌さんはサンプルをもらって自宅で試すことをおすすめします。実際に使ってみなければ効果はわかりません。夕方まで乾燥しないかまでチェックをしましょうね。
乾燥の改善が期待できるアイテム選び②クレンジング
クレンジング選びは乾燥肌を防ぐために大切です。メイク汚れオフ・余分な油分の除去機能を果たす・水分の保持力など機能を充実したアイテムを選びましょう。ポイントは3つです。
- 肌になじむ
- つっぱらない
- 摩擦がない
この3つの感覚を見極めることが大切です。個人差があるのでジェルやオイル、クリームなど、肌質に合わせて選びましょう。
たとえば、乾燥肌さん。そもそもの肌表面の水分と皮脂もすくないので、ミルクタイプやクリームタイプがおすすめです。オイルより油分が多いです。肌を守りながらメイクを落とすことができます。
乾燥の改善が期待できるアイテム選び③化粧水
乾燥をケアするためには化粧水選びはとても重要です。こちらもポイントは3つです。
肌の水分をあたえる重要な役を担っているのが化粧水です。角層をうるおいで満たすことでキメが整う・ターンオーバーの正常化・肌トラブルを防ぐ・外的刺激から肌を守ることができます。
- つけたときにスーッとなじむ
- あとべたべたしない
- みずみずしさで柔らかくなる
この3つを意識して、つけ心地のテストをしてみてはいかがでしょうか。
化粧水も、液体タイプやミストタイプやシートマスクやリキッドタイプのものなど、豊富なラインナップがあります。とろみがありすぎるものは内側まで浸透しないというデメリットがありますが、メリットとして肌のバリア機能が強化します。外的刺激から守ろうとする機能です。
敏感肌タイプの方は手で付けるようにしましょう。コットンを使う場合はアイテム選びを慎重に。綿100%のものにするなど質を重視して選んでくださいね。
乾燥の改善が期待できるアイテム選び④美容液
美容液は目的・使用感・なりたい像のあっているものを選びましょう。
美容液は「とろみのあるもの」「こっくりしたもの」「さらさらしたテクスチャ」と主に3種類です。「保湿力がほしい!」「年齢肌の改善に期待したい!」「シミそばかすのケアをしたい!」などの目的別にあわせてチェックしてみましょう。選び方のポイントは3つです。
- 浸透力
- 主成分
- べたつかない使用感
化粧水や乳液に比べて主成分の粒子が細かくできているのが美容液です。かつ肌への浸透力も高いのが特徴です。
年齢肌サインを感じる際には、エイジングケアの主成分配合のものを使いましょう。たとえば複合美容液もありますね。シワケア&保湿&美白まで叶える!といった文言の商品。含有量がそれぞれにおいて少ないので、何を目的に使うか明確にして、継続して使いましょう。
乾燥の改善が期待できるアイテム選び⑤クリーム
乾燥の改善に一番期待できるアイテムがクリームです。油分を多く配合しているので乾燥ケアが期待できます。乾燥している…美容液では物足りない…といった方は乾燥ケアできるクリームを相棒にしましょう。
- のびがよいもの
- 香りがよいもの
- 浸透力
べたつかないシアバターの質感が理想です。たっぷりつけてしまうとベタベタしてしまいますし、お手入れの最後にクリームを塗る方も多く布団についてしまう、といった方も多いと思いますので、少しの量で伸びがいいものを選びましょう。
また香りがよいものに関しては、香料は添加物の一種なので肌荒れになってしまう恐れがあります。敏感肌さんや揺るぎ肌さんは控えた方がベターですよ。
乾燥の改善ケアをする際の注意点とは
今日から実践できる乾燥の改善の注意点を3つご紹介します。これを意識するだけでも劇的に変わりますよ。
乾燥の改善ケアをする際の注意点➀温度
洗顔をする際の水温は大丈夫でしょうか?お湯または水で洗い流しましょうといった説明書きをみたことはありませんか?
肌が優しいと感じる温度は28度前後です。熱すぎる水温は必要以上の皮脂をとりすぎてしまう可能性があり、乾燥の原因または敏感肌になる原因になります。
乾燥の改善ケアをする際の注意点②圧
お手入れをする際の圧は大丈夫でしょうか?摩擦が生じることによって、キメが乱れて乾燥の原因またはシワの原因になります。9グラムの圧が理想です。これはゆで卵の表面を触るような感覚です。ごしごしこすっていたり、ふれていたりしないようにしましょう。
水圧で洗顔やクレンジングをバーっと落とします!といったお声もよく耳にしますが、絶対にやめたほうがいいです。乾燥肌や敏感肌や肌トラブルの引き金になります。
乾燥の改善ケアをする際の注意点③マッサージ
マッサージをする際に、無理にごりごりと手でマッサージはしていませんか?マッサージをする際は、肌へ刺激を与えすぎないように注意しましょう。マッサージクリームを使って肌を滑らせるようにするといいですね。
また骨や筋肉やリンパ管の位置を確認して、効くツボを押すなど、なるべく肌への負担が少ない方法を選んでみてくださいね。
自宅でできる!年齢肌の改善が期待できるマッサージ
顔を触らずにできる年齢肌の改善が期待できるマッサージをご紹介します。
初心者でも簡単にできるので、週1回の習慣にしてほしい3ステップです。マッサージクリームまたは乳液などを使用しましょう。
年齢肌の改善に期待できるマッサージ➀デコルテを柔らかく
デコルテには老廃物を排出する出口になるリンパがたくさんつまっています。鎖骨回りをグーの手もしくはゴルフボールなどでゴリゴリとほぐしましょう。
顔の老廃物を促すことで明るさが増しますし、肌質改善に期待できる土台作りになります。デコルテが凝っている場合はごりごりしてはがしましょう。そうすることでリンパの流れがよくなるので、めぐりが良くなります。※あくまでデコルテです。顔は皮膚細胞が壊れやすいのでゴリゴリはしないでくださいね。
年齢肌の改善に期待できるマッサージ②リンパを流す
顔回りのリンパをながしましょう。リンパは皮膚の近いところにあるため、少しの圧で流れます。「皮膚表面が動いている…」と感じる場合は力が強すぎます。リンパが滞っている場合は、カッサなど使うのもおすすめです。
顔回りの大きなリンパは3つ、
- こめかみ
- 耳たぶの下
- わきの横
こちら1点につき3回押しましょう。
スキンケアの前にすると血行促進により化粧水の浸透力が高まります。そしてむくみ改善に期待できます。さらに小顔効果まで期待できますよ!
年齢肌の改善に期待できるマッサージ③頭皮をほぐす
頭皮が凝るとたるみやくすみや乾燥肌など年齢肌や肌トラブルを感じます。ほぐしたり、ツボを押して刺激したりしましょう。カッサなど使うのもおすすめです。お風呂の中だとケアしやすいですよ。
大きいツボは3点です。
- 頭頂部
- 額の中心からフェイスラインをなぞるように耳前までおろす
- 首の付け根
お顔と頭皮は一枚の皮でつながっていますね。ケアを滞りがちな人も多いのが現状です。期待できることは肌の新陳代謝アップや肌機能アップやくすみケアです。片頭痛のケアにも期待できますよ。
年齢肌に負けないアイテムを選ぶときの注意点とは
たくさんアイテムがある中で、どんなものを選べばいいのか悩んでしまいますね。商品を選ぶ際は、なにをポイントにするか明確にしておくとスムーズです。
年齢肌に負けないアイテムを選ぶときの注意点➀コスパ
まずはコスパです。1000円代から購入できるものから3万円のものまで数多くありますね。安価な商品でも品質のよいものは数多くあります。
安価な商品を選ぶ場合は、美肌の妨げになるアルコールや防腐剤が配合していないものを選ぶようにしましょう。
また、空気に触れにくい容器を使っているかもチェックしましょう。容器の口が大きすぎると酸化のスピードも速いです。
年齢肌に負けないアイテムを選ぶときの注意点②時間
時短ケアで保湿したいといった方は、オールインワン美容液を使う方も多いのではないでしょうか?時短で保湿できるのならばそっちのほうがいいですよね。
メリットは化粧水・乳液・美容液・乳液・クリーム・化粧下地の役割を1個で終了する簡単ケアです。デメリットは機能性や浸透力が低い傾向にあります。できればすべての商品を使用することが理想ですが、やっぱり時短を優先したい場合は、下記の組み合わせを試してみてください。
- 先行美容液とオールインワン
- 先行美容液とシートマスク
- 炭酸美容液とオールインワン
オールインワンアイテムだけのケアにひと手間加えることによって、より質の良い美肌が期待できます。
年齢肌に負けないアイテムを選ぶときの注意点③質
質というのは
- 粒子の細かさ
- 成分
- 香り
です。
粒子は、細かいことで浸透力が増して、保湿でき、乾燥対策に期待ができます。「ナノ化」「ミクロ」「毛穴よりもちいさく」と書いているのがポイントです。
成分は、保湿に期待できるヒアルロン酸、年齢肌にかかわるコラーゲン、エラスチン、改善に期待できるレチノールなどです。成分の役割を理解することで選びやすくなります。
香りは、自律神経を整えることができるのでスキンケアしながらリラックスできる役割を果たします。いい香りで深呼吸して細胞が活性化して、保湿の相乗効果まで期待できます。
年齢肌に負けないアイテムを選ぶときの注意点④量
販売されているアイテムの量は、1ヶ月使用または3ヵ月使用または半年使用のだいたい3択です。
- 1ヶ月→使用期限が短い/防腐剤が入っていない/原液/酸化しやすい
- 3ヵ月→防腐剤あり/未開封3年保管が可能
- 半年→業務用/酸化しないように早めに使い切る/未使用3年保管が可能
ライフスタイルに合わせて購入する量を選びましょう。必ず使い切れるような量を選ぶようにしましょう。コスパを押さえられるから業務用を購入している方もいらっしゃると思いますが、その場合は使用期限を守るようにしましょう。一般的な商品は2ヵ月前後です。
年齢肌による乾燥の改善に期待できるケアは保湿を念入りに
乾燥肌のメカニズムや要因や改善方法をお伝えしました。適切なケアを実践して、年齢肌に負けない肌作りをしましょう。
基本は保湿すること、乾燥させないこと。続けることで乾燥の改善に期待できますよ。自宅で手軽にケアできるのでぜひ習慣にして美肌を手に入れましょう。