嫌なのに断れない?NOと言えるようになるにはコツがあります。
誰かに何かを頼まれると、本当は嫌なのに断れずにしぶしぶ引き受けてしまうことはありませんか。断っても、「お願い!そこを何とか頼むよ」などと言われると、ついつい「いいよ」と引き受けてしまい、それが結構めんどくさい仕事だったりすると「やっぱり断れば良かった!」と後悔することもあるものです。
普通はそうして嫌な思いをしたら、次に頼まれても「NO」ときっぱり断るところですが、嫌な思いをするとわかっていても「どうしても断れない」という人もいます。
本人がそれで良いとおもっているなら問題はないのですが、「本当はやりたくない、断りたい。自分ばかりが損をしている」と自己嫌悪に陥る人も少なくないようです。自分は人から頼まれごとをすると「 Noと言えない性格」だと思い込んでいるなら、それは「正しい断り方」を知らないからではないでしょうか。NOと言えるようになるには、ちゃんとしたコツがあるのです。
まずはどうして嫌なことに「NO」と言えないのか、どうしたら嫌なことを嫌と言って断れるようになるのか。自分の心を知ることから始めていきましょう。
NOと言える人になりたい!嫌なのに断れない女性の特徴とは?
多くの女性が悩んでいる「断りたいのに断れない」「嫌なのにNOと言えない」複雑な気持ち。まずは嫌だと思っているのに、人の頼みを断れない女性の特徴をみていきましょう。「NOと言えるようになりたい」と思いつつも、毎回人の頼みを断れないでいるなら、いくつかは覚えがあるかもしれませんよ。
NOと言える人になりたい!断れない女性の特徴①買い物で断れない
https://pixabay.com/ja/
断れない女性は、日常的に商品販売のターゲットにされがちです。「これもまとめて買うとお得ですよ」「ポイントカードをお作りしてよろしいですか」って言われると、いりませんと言えずに、無駄なものを買ったり作ったりしがちです。
スーパーの試食販売も勧められると断れず、食べたら商品も買ってあげなきゃ気の毒だとカゴに入れてしまいます。まだこの程度で済んでいるなら良いのですが、中にはマルチ商法やエステの勧誘、怪しい宗教の勧誘に引っかかってしまう人も少なくないようです。ときには毅然とした態度で「NO」と言えないと危険です。
▼20代の頃、総額40万円の布団セットのマルチセールスにNOと言えず引っかかったことがあります。友達みたいに仲良くなっていたからクーリングオフしようとしたら「友達なのにどうして?」と泣きつかれて「やられた」と思いました。情に訴える商法に騙されやすい自分注意!と強烈に学びました。高い授業料だった。(37歳・デザイナー)
▼10年ぶりの親友と久々に会うことになってワクワクしていたら、マルチ商法の誘いでショックだったことがある。私がNOと言えない性格だと知っているから、確信犯だけに悲しかった。その場は何とか「考えさせて」と帰って来たけど、そのまま無視しました。しばらく入会書とか送ってこられて、早く送ってと督促が来たけど全無視。私にとって初めて「NO」と言えた瞬間でした。(29歳・会社員)
NOと言えるようになりたい!断れない女性の特徴②人間関係で断れないことが多い
NOと言えるようになりたいと思いつつも、頼まれると「断れない」人は、PTA会長や町内会長、宴会の幹事、世話係など、みんながやりたくないめんどくさい役目を、いつの間にか押し付けられていることが多いはずです。
会社などでは自分の仕事をしている最中でも、「ついでにこれもお願い!」などと言われると断れず、仕事を抱えて焦ることもあるはずです。また、残業を頼まれると予定があっても断れず、自分の予定より頼まれごとを優先することも少なくないはず。人から頼りにされた時に断ってしまうと、相手がかわいそうだと考えてしまい、どうしても断れないという女性もいます。人間関係において嫌なことをきっぱりと断れない人は、例えばセクハラやパワハラにあっても、嫌だと言えず我慢しがちです。
NOと言えるようになりたい!断れない女性の特徴③引き受けた後で後悔する
https://pixabay.com/ja/
NOと言えるようになりたいのに、人に何かを頼まれると、嫌だと思っていてもどうしても断れない女性は、人の頼みを断れないストレスをためやすいものです。嫌だと思っていても、いざとなるとニコニコと引き受けてしまう自分自身が嫌いで仕方ないという人もいます。
断りたいのに断れないため、自分のキャパシティ以上の仕事をどんどん引き受けてしまい、対処しきれず心身ともに疲れてしまうという人も少なくありません。自分の意思を無視して断らず引き受けていると、「NOと言いたいのに、どうして私はこんなことをやらされてるんだろう」という自己嫌悪に陥りやすくなってしまいます。自分で「いいよ」と引き受けておいて、「強烈なやらされ感」が押し寄せてくるのです。断れなかった後悔と自己嫌悪感で葛藤することも珍しくないのでは?
NOと言えるようになりたい!断れない女性の特徴④他人に舐められやすい
https://pixabay.com/ja/
人に頼み事をされると断れない性格の人は、誰もやりたくないことでも、「あの人なら絶対引き受けてくれるよ」と安全パイになっていることが多いはず。これはつまり、他人に舐められやすい人ともいえるでしょう。いつも絶対に断らない人が、突然NOと言うと、「何を偉そうに断ってるんだよ」となどとお門違いなことを言われたり思われたりすることもあるでしょう。しかし、そこで絶対にひるまないことです。嫌なことに嫌と言うのはあなたの権利です。誰もやりたがらない面倒な依頼を全て引き受けて嫌と言えない人は、周囲の都合のいい人でしかありません。そして、そのような要求はどんどんエスカレートしていき、あなたが潰れてしまいます。セクハラ、モラハラ、パワハラにも強気でNOと言えないため、相手をつけあがらせてしまう可能性も高いでしょう。
とにかく、自分をこれ以上犠牲者にしてはいけません。他人はあなたを存分に利用しますが、あなたが助けてと言ったときに手を差し伸べてくれる人はいないかもしれません。
NOと言えるはずなのに。断れない女性が勘違いしがちなこと
断れない、NOと言えない人の目には、嫌なものは嫌!と言う女性はどう映るでしょう?もしかしたらワガママだと思うかもしれません。「少しは折れたらいいのに」などと、心の中であなたの正義感がピクッと反応するのでは?
人に何かをしてあげることが自分のすべき行動だと勘違いすると、NOと言えるはずなのに断れないという意識のブレが生じます。
NOを人格の全拒絶、全否定と勘違いしていませんか?
https://pixabay.com/
あなたは誰かの頼みを断ると、悪く言われたり陰口を叩かれたり、人間関係全体が悪くなってしまうと勘違いしていませんか。嫌なことに「嫌」と言うのはわがままであると思っていたり、NOということでクビにされてしまうかもしれないなどという極端な考えに取り憑かれているなら問題です。
過剰に断れない場合は、自分の意識がどこか現実離れしていると考えてみてください。頼みごとをする相手は、あなたにやみくもに用事を押し付けてきているわけではなく、「これ、できる余裕ある?」とお伺いを立てているだけだったりすることもあるはずです。また、あなたが断っても相手は「そうか、わかった」と別の人に頼めば良いと思っているぐらいのことだったりするのに、あなたの方が過剰に反応してしまい、「No」を言えないことの方がむしろ多いのではないでしょうか。
NOと言うことは相手のことを全拒否、全否定することではありません。また、あなたが断ったことで、相手があなたを全拒否、全否定することもありません。あくまでも「できるかできないか」「嫌か、嫌じゃないか」というシンプルな部分だけで判断するべきことなのです。
断ると評判が落ちると勘違いしていませんか?
https://pixabay.com/ja/
人にものを頼まれて断れない人、ごり押しされると嫌と言えない人は、人によく思われたいという気持ちが強くのではないでしょうか。相手を喜ばせるために、嫌なことでも快く引き受けて、ちょっとした英雄気分に浸ることがあるかもしれません。逆に言うと、あなたは相手のお願いを断ることで、相手の気分を損ねて自分の評価や評判を落とすのを恐れているのではないでしょうか。断ってガッカリされたり、不機嫌になられるぐらいなら、多少無理してでも引き受けたほうが気持ちが楽と考えてしまうはずです。
しかし、できないことに二つ返事で「いいよ」などと言ってしまうと、良い顔をしたくて引き受けたことが後々自分の首を絞めることになりかねません。結果として約束が守れなかったり、できなかったりすると、本当に評価を落としてしまいます。できないことには、「できません」とはっきり断ることが、誠実な態度であることを十分意識しておきましょう。
断れない自分にNOと言えるようになる5つの心得
人に頼られると、それがどんなに嫌なことでも「いいですよ」と言ってしまう人。自己犠牲を強いられているお人好しすぎる人は、特に押しの強い相手に無茶な要求を押し付けられたりするものです。引き受けるのは自由ですが、その後、引き受けたことを後悔して自己嫌悪に陥ったり、「断ればよかった」ともやもやした気持ちをひきずるなら時間の無駄。心を強くしたい、と思っているなら、断れない自分にNOと言えるようになりましょう。NOと言える人になるために、ぜひ覚えておきたいことをご紹介します。
断れない自分にNOと言えるようになるには①お手本になる人を心にインプットする
https://www.photo-ac.com/
人に頼まれたら何でも引き受けてしまう、断れない性格だと自分を決めつけず、まずは周囲にいる人を観察してみることです。何かを頼まれても上手に受け流したり、きっぱり断ることができる人の様子をきちんと見ておきましょう。また、あなたが尊敬できる強い心を持った女性像を、自分のお手本として心にいつもインプットしておくことです。ドラマに出てくる強い女性でもかまいません。人から何かを無理やり頼まれたとき、その人だったら何て言うかなと考えて見てください。きっと、「今忙しくて手が離せないの、ごめんなさいね」とあっさり断って自分の作業を続けるのではないでしょうか?断れない自分にNOと言えるようになるには、理想とするモデルを設定して、その断り方をお手本にすることです。
断れない自分にNOと言えるようになるには②嘘も方便と心得る
https://www.photo-ac.com/
「人に嘘をつのは悪いこと」と刷り込まれてきた人は、なんでも正直に言わなきゃいけないと思い込みがちでしょう。しかしこれは大きな間違いです。嘘も方便と言いますが、悪気のない嘘は、相手にNOを突きつけなくてもやんわりと回避できるので使わない手はありません。また、対人関係では「バカ正直」に真実を相手にぶつけるより、嘘で取り繕ったほうが相手の感情を逆なでしないことも多いのです。
長電話に困ったら「ごめんなさい、来客みたいなので切りますね」と嘘をついてさっさと切りあげます。職場で無駄話に付き合わされそうなときも、「あっ!そういえば頼まれてる作業があるんで、戻りますね!」と切り上げます。毎回嫌な役割を押し付けてくる人、ノーと言っても「そこを何とか」としつこく食い下がってくる人には、嘘も方便で上手に断ることができるのです。
▼カラオケで酔っ払った上司に無理やりデュエットしようと絡まれたら、最新のデュエットソング入れて歌えなくします。逆に古い演歌系を入れられたら「知らない、歌えない~」とブーブー言って、知ってそうな人にマイク渡して逃げる。曲が始まるタイミングでちょっとトイレもあり。カラオケにおけるNOの言い方は無限(笑)(27歳・会社員)
断れない自分にNOと言えるようになるには③全部は無理、一部ならOKという手もある
https://www.photo-ac.com/
人の頼みを断れない女性がNOと言えるようになるには、最初から全部断るのはつらい気持ちにも陥るでしょう。そういったときは、全部拒否するのではなく、「全部ではなく、一部ならできますよ」という提案をすることで、大きな負担を回避できます。
例えば、書類の作成を頼まれたら、全部受けるのではなく半分だけならできると言うのです。あるいは時間を制限するのも良いでしょう。
「今日は用事があるので10分しかお手伝いできませんが、それでよければ、お引き受けできますよ」「10分以上は物理的に無理ですが、それでもいいですか?」などと時間制限を設けるのです。もちろんそれでも良いと言われたら、きっちり10分は手伝ってください。しかし、それ以上はずるずるしてはダメです。「時間がきましたのでこれで」と、さっさと帰るなり自分の仕事に戻りましょう。
断れない自分にNOと言えるようになるには④他人の責任や問題まで背負い込まないこと
https://www.pexels.com/ja-jp/
人から何かを頼まれると、どうしても断れずに引き受けてしまう人は、人の責任や問題まで自分のことのように考える傾向が強いのではないでしょうか。同じ人に毎回頼まれごとをするなら、そもそも、振られた仕事はその人が責任をもってやるべき仕事のこともあるはずです。その人ができないのは、その人の問題であることも多いでしょう。あなたは何を言っても快く引き受けてくれるので、都合良く利用されているだけだったりします。
また、あなたがそのように引き受けることで、その人はますます甘えてダメになることだってあるでしょう。下手をすると、あなたが引き受けてしまうことで、周囲に迷惑がかかっていることだってあるかもしれません。誰でも仕事やプライベートで困ることはありますが、それに対処するのは自分の責任なのです。他人の責任や問題まであなたが一身に背負い込まないようくれぐれも気をつけましょう。
▼毎回雑用を頼まれると断れない。後で悶々として次は断る!って思っても、また別な日に唐突に頼み事をされたら断れないのループ。できる自信がないこともゴリ押しされると断れない。もう自分が嫌になってきた。疲れた。(26歳・会社員)
断れない自分にNOと言えるようになるには⑤毅然とした態度で拒否すること
https://pixabay.com/
誰かに何かを頼まれたらどうしても断れないという人は、困っている人を放って置けず、助けてあげたい気持ちから引き受けてしまいがちです。しかし、相手はあなたが断れない人だとわかっていて、誰もやりたがらない面倒なことを押し付けることもあるのです。そういった人に都合良く利用されないためにも、嫌なことには嫌だと毅然とした態度をとりましょう。善悪を考えず、「いいよ」などと即答しないことです。できれば、「ちょっと考えさせて」と時間をもらうことで、「引き受けても後悔しないか」「嫌じゃないか」「できるのか」をしっかり自問自答してください。少しでも「嫌だな、できそうにないな」と思うなら、NOと言えばよいのです。断って相手の心象を悪くしないか心配になり、「少しだけなら……」などと曖昧にしたくなると思いますが、無理ならきちんと断って。そうしないと、結局食い下がられて同じことを繰り返してしまいます。
断れない女からNOと言える女になれる「お断りテクニック」
断りたいけど、断るとイラっとされたり不機嫌になったりする人もいるものです。あからさまに「じゃあいい!」なんて拗ねてしまう幼稚な人は最初から相手にしないに限りますが、断り方にも角が立たない上手なフォームというものがあります。人にものを頼まれると断れない人は、相手に気持ちよくNOと言えるように、断り方の定型フォームを覚えておきましょう。口頭でもメールでも、上手にNOを言うためには定型フォームを頭に入れておくといざというときにドギマギしなくて済むかもしれません。
断れない女から、NOと言える女になるためのお断りテクニックは次の3ステップです。
【STEP.1】まずは相手に感謝を伝える
https://www.pexels.com/
頼まれたことや誘ってもらったことに断りを入れるには、まずは声かけをしてくれた相手に対して感謝の気持ちを伝えます。こうすると、断ることだけが目立たず、言葉がマイルドに変化するのです。
(例)
- ごめんなさい、何とかできないかなと思ったんですが
- 申し訳ありません、できるだけのことはさせていただきたいのですが
- ごめんね、悪いけど無理かも
- 誘ってくれてありがとう!
- 誘ってもらえてうれしいのですが
- ごめんなさい、せっかくのお誘いなのですが
- 申し訳ありません、お心遣いを頂いておきながら心苦しい限りですが
【STEP.2】断りの表明をする
ここでは相手の誘いやお願いを断ることに対して、謝罪の気持ちを伝えます。相手に対する尊重の気持ちを伝えると印象を悪くせずに断ることができるでしょう。
(例)
- できません
- できないんです
- せっかくですが、その日は参加できません
- お受けいたしかねます
- 本辞退させて頂きます
- 今回はやめておくね
【STEP.3】できない理由を言う
最後に、できない理由をはっきり言います。どうしても優先しなくてはいけない用事など、誰が聞いても「それじゃあ無理か」と納得するような理由をしっかり考えておきましょう。比較的誰もが使う理由として、自分や家族の体調不良、家族や友人との約束、法事などが挙げられます。自分が使いやすいパターンをいくつか考えておくと役立ちます。
(例)
- あいにく先約があるんです
- もう予定が入っているんです
- 忙しくてできないんです
- 家族の具合が悪くて病院に連れて行くんです
- その日はバイトなんです
- 身内の法事があるので無理です
- あいにく今、ドクターストップでお酒が飲めないんです。
- 体調が悪いのでやめておきます
NOと言える女になるにはハニービネガー法も効果的!
https://www.pexels.com/
何か頼まれたとき、とっさに「いいですよ」と言うことが癖になっているなら、『ハニービネガー法』という断り方が効果的です。
例えば、誰かに急に何かを頼まれたとします。そこであなたはいつものように「いいですよ」と即答してもかまいません。しかし、間髪を入れず、こう言います。「いいですよ、でも、ちょっと待ってくださいね、もう一度予定を確認してみます」
そして、おもむろにスケジュールをチェックするフリをしてください。
その後「あっ!ごめんなさい!先約が入ってました!」と断る。これがハニービネガー法のテクニックです。
最初に「いいですよ」とハニーに言い、あなたには依頼を受ける気持ちがあることを表し、しかし物理的にできない、断るというビネガーな意思を示すのです。この方法は、スケジュール確認によって具体的なお断りができるため、相手に「それじゃあ仕方ないな」という気持ちにさせる効果が抜群。しつこく食い下がられることもないはずですよ。
断り方はコツがあります。断れないとあきらめず、NOと言えるようになりましょう!
https://www.pexels.com/ja-jp/
心が優しくて、真面目な人ほど、他人のお願いを断りにくいものですよね。しかし、嫌なのに嫌と言えないのは自分自身がかわいそう。常に自己犠牲をして我慢してしまうなんてありえません。上手な断り方を身につけて、偽善的に引き受けてしまっていたことに、上手にNOといえるようになれば、あなたは本来の自信を取り戻すことができるでしょう。もう都合の良い人ではない、しっかりした意見を言える女性だと相手の見る目も変わってくるはずですよ。
断り上手になって、NOと言える自分になりましょう!