「ライオンキング」といえばこの曲!素晴らしい楽曲の数々
ライオンキングの代名詞といえる、オープニング曲の「サークルオブライフ」。子役が歌う「早く王様になりたい」やスカーとハイエナたちの「覚悟しろ」、ティモンとプンバァの「ハクナマタタ」など、おすすめしたい曲はたくさんありますが、その中でも特におすすめなのが、サークルオブライフ。
開演し暗転直後すぐラフィキのアカペラから始まります。サバンナの王様の赤ちゃん誕生を祝い、レイヨウや動物たちと歌っています。ズールー語で綺麗にコーラスがハモり、舞台上では雲の中から太陽が昇りとても幻想的です。
どんな生物もこの地球上に生まれてきては死んでゆく。普段考えることのない一番当たり前のことを改めて気づかせてくれます。1日1日後悔をしないようにかけがえのない日として生きよう、個人的な感想ですがそう思わせてくれます。
ライオンキングはこのサークルオブライフを聴きに行くだけで行った価値があるという感想をよく聞くほどおすすめしたい1曲です。
わたしが小学生のとき初めてみた感想は、「動物が生きている!」。劇団四季はたまにテレビで紹介されることがありますが、お稽古も厳しい印象があります。その稽古を乗り越えた劇団四季の役者たちが本物の動物になりきり歌い演じています。サークルオブライフでは他シーンよりもいろんな動物たちがたくさん出てくるのでとても見応えがありおすすめです。
共感できる、観やすいストーリー展開
1幕は親子の絆物語
ライオンキングは2幕構成で、1幕はシンバが幼い頃の話です。幼いシンバと、父でプライドランドの王・ムファサが絆を深めるストーリー展開ですが、シンバにとって辛い出来事が待ち受けています。
シンバは父であるムファサのことを尊敬し、愛しています。それはムファサがシンバと毎日真剣に向き合い、本気で遊び、シンバがピンチの時は助けにきてくれる、シンバにとってはヒーローの様な存在。もちろんフィクションなので完璧すぎる父親像かもしれませんが、きっとそれこそが王様なのだと思いました。
シンバとムファサが親子の絆を深めている途中で、ムファサのことを妬ましく思う弟・スカーによって悲劇が訪れてしまいます。シンバは自分のせいだと思い、プライドランドを離れてしまいます。
私の感想としては、実の兄弟を妬ましく思う気持ちも、シンバのように今いる場所から逃げ出したくなる気持ちも痛いほど共感できました。スカーはライオンキングでは悪役ですが、スカーの背景などを考えると、1幕の最後に過ちを犯さなければ応援したくなる可愛そうなライオンでした。
逆境に立ち向かうことも、逃げ出すことも、どちらもとても勇気がいることです。シンバは逃げ出しましたが、まだ幼いシンバが一人で生きていく選択をしたことに私はシンバの勇気を感じました。個人的な感想ですが、衝撃的な痛ましいニュースが多くなっている今、どんな居場所でも逃げ出さずに自分が壊れてしまうくらいなら、シンバのように逃げて欲しいと感じます。
2幕ではシンバが大人になり、物語の舞台もプライドランドからジャングルになります。1幕と2幕で雰囲気が変わるので最後まで飽きずに観ることが出来ます。
2幕ではラブシーンあり!?
2幕では大人になったシンバと幼なじみだったナラが再会することで物語が展開していきます。シンバとナラも急接近していくのですが、その時に流れる「愛を感じて」がとても美しく妖艶で色気のある曲です。ライオンキングの中でも最大のヒットとなったこの曲は、周りにいる草花もシンバとナラを優しく見守り、ムードを盛り上げてくれます。ここのシーンはいろいろな感想がありますが、個人的には一番おすすめのシーンとおすすめの曲です。
そしてやはり、シンバを成長させ奮い立たせるのはいつも父であるムファサなのです。個人的な感想ですが、シンバの心の中にはムファサがいて、本当はこうなりたいと願うシンバ自身が自分で自分の背中を押しているように見えました。悩み苦しんでいても答えは自分の中にある。シンバはムファサに答えを求めていましたが、最終的には自分で一歩を踏み出します。
ライオンキングは自分の殻をやぶることが出来ず一歩踏み出せずに悩んでいる人にもおすすめしたい作品です。
スカーとの最終対決は手に汗握る展開にスピード感があって引き込まれます。シンバがスカーを追い詰めるところは、舞台ならではの演出でスリルがあり目が離せません。
物語の最後はサークルオブライフがまた流れ、命は巡るという事を最後に伝えて幕を閉じます。
劇団四季俳優のプロ根性
毎日公演を行っている俳優たちの運動量が半端無い!
1で少し触れましたが、劇団四季はかなり厳しいレッスンをしている印象があります。劇団だけでここまで大きくなったのは、その厳しいレッスンを毎日こなしている役者も一因のひとつだと思います。
ライオンキングはキリンやガゼル、ハイエナ、ライオネスを演じ七変化しているアンサンブルの運動量がアスリート並に凄いです。それをキャストチェンジになるまでほぼ毎日演じていると思うと、技術的な練習に加えて、体力作りもかかさず行っているのではないでしょうか。劇団四季の強みはこういった観客に最高のものを届ける為に厳しいレッスンを日々こなしているからなのかなと思いました。劇団四季の作品はアマチュアとプロの違いを感じたい人にもおすすめしたいです。
劇団四季の特徴の発声
劇団四季は発声の仕方も独特ですが、それは観客へ作品を届けるにはまず言葉がはっきり聞こえないと何も伝わらないと考えているからです。映画やドラマの様に音声さんが声を拾ってくれるわけではなく、はっきりした口調でないと観客が聞き取れない。聞き取れないということは言葉を伝える以前の問題になります。「劇団四季を観てから他の演劇を観ると聞き取りにくい。」という感想をよく聞きます。それは、劇団四季が言葉を伝えるために発声練習を一番重要にやっているからです。ライオンキングでは子役も登場しますが、私が観た感想は子役の子もきちんと聞き取れます!
劇団四季の他の作品や劇団四季以外の作品を見て感じた感想は、どれも言葉の聞き取りやすさは劇団四季がダントツです。
毎週月曜日にキャストが発表されるのでキャストをチェックしてから行くもよし、劇場に着いてからキャストボードを撮影し、後ほどどんな人が出演していたかチェックするのもよし。私のおすすめは後者ですが、自分に合ったいろんな楽しみ方をしてみてください!
劇団四季の作品でライオンキングが一番おすすめです!
今年22周年を迎える劇団四季ライオンキング。ここまでのロングラン公演は他では聞いたことがありません。劇団四季が上演しているディズニー作品の中でも、個人的な感想としてはライオンキングが一番おすすめです。ここまで自信を持っておすすめしたいのは、子どもから大人まで3世代で楽しむことができる作品だからです。
子どもから大人まで楽しめるストーリーなのはもちろんのこと、ライオンキングは親子観劇室という部屋もあり、小さいお子様が泣いてしまってもその部屋に移動して観ることが出来ます。笑えるシーンでは会場から子どもの笑い声も聞こえてきます。子どもの演劇鑑賞デビューとしてもライオンキングはおすすめです。観終わった後、感想を言い合うのも演劇の醍醐味ですよね。ぜひ子どもも交えてみんなで感想を話し合って下さい!
劇団四季『ライオンキング』を観劇しようか迷っている方におすすめしたい理由を解説しました。個人的な感想を含んでいますが、みんなで楽しめるライオンキングをぜひ一度観に行ってみてはいかがでしょうか。