劇団四季「キャッツ」は何度でも観たくなる!
ミュージカル好きの人に「おすすめの作品は?」と聞くと、「キャッツ」と答える人が大勢いるのではないでしょうか。
「ライオンキング」や「オペラ座の怪人」など、劇団四季には人気ミュージカルがたくさんありますが、中でもリピーターが一番多い作品は「キャッツ」だと言われています。
37年という長い歴史の中で、劇団四季「キャッツ」は今ではミュージカル界では当たり前となっているミュージカル専用の劇場の設立やコンピューターシステムによるチケット販売などを実現してきました。
もはやミュージカルを気軽に何度も楽しめるシステムを作り出したのが、劇団四季「キャッツ」といっても過言ではありません。
だからこそ、多くの人が何度でも足を運ぶリピーターに愛された作品になったのです。
一度観て「キャッツ」に感動したら、ぜひまた繰り返し観に行くことをおすすめします。
友人や家族におすすめし、いわゆる「布教活動」をしながらリピーターになっている人もいるほどです。
観るたびに違う感想が出てくる、味わい深い作品
「キャッツ」という作品には、主人公がいません。
物語の中で目立った活躍をする猫はたくさんいますが、だれか1匹の猫の目線からストーリーが展開していくわけではないのです。
キャッツはとある都会のゴミ捨て場に集った猫たちが、憧れの天上の世界に行くことができるたった1匹の「ジェリクルキャット」に選ばれるために舞踏会を開催するという物語。
長老猫のオールドデュトロノミ−に選ばれるために、様々な猫がかわりばんこに歌とダンスを披露します。
お芝居を観るというより、ショーを観る感覚に近いのかもしれません。
誰か一人の目線になることが少ないので、観るときによって違った発見があって観終わった後の感想も変わります。
誰かと一緒に観に行っても、感想を語り合ってみればお互いに違う感想を言い合ってしまうかもしれませんね。
それほど、劇団四季「キャッツ」は何度観ても楽しめて味わい深い作品なんです。
観に行くたびに違った発見があるので、わたしは「キャッツ」を観た感想はケータイのメモに残して忘れないようにする「感想日記」をつけています。
舞台の思い出は形に残すことは難しいですが、感想を読み返すと生で観た思い出が蘇ります。
舞台の感想を記録しておくのはとてもおすすめです。
「キャッツ」は一度聞いたら忘れられない音楽がたくさん
「キャッツ」といえば、「メモリー」や「スキンブルシャンクス」など耳に残る印象的なメロディーの楽曲が多いですよね。
「キャッツ」の曲を手掛けたのは、現代のモーツァルトとも呼ばれるミュージカルの有名な作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェバー。
「ジーザス・クライスト=ス−パースター」や「エビータ」など、有名ミュージカルの楽曲を数多く手掛ける天才的な作曲家です。
「キャッツ」の代表曲であるメモリーは、過ぎ去った思い出の美しさと明日への希望を歌った、心を揺さぶる名曲です。
劇場内のショップでは劇団四季キャストが歌う「キャッツ」のCDが販売されているので、音楽に特別な感想を抱いたり魅力を感じたりしたらCDを買うことをおすすめします。
猫の目線で体感する「キャッツ」の専用シアター
猫たちとの距離が近い体感型シアター
劇団四季「キャッツ」が上演されているのは、大井町にあるキャッツシアター。
「キャッツ」だけを上演する、劇団四季の専用劇場です。
ミュージカルの劇場というと1階の上にも2階席と3階席があって、上の階の席は舞台との距離が遠く感じてしまうのが一般的です。
舞台を観に行った人の感想を聞くと、よく「席が舞台から遠すぎて役者さんが見えづらかった」という残念な感想を聞くことがあります。
しかし、キャッツシアターの客席は全て1階席になっており、中央にある舞台は円形になっていてどの角度からも公演を楽しめるようになっています。
客席の中で一番おすすめなのが、前方にある「回転席」。
その名の通り、ミュージカルが始まるときに席がゆっくりと回転するんです!
回転席や通路側の席に座ると、猫が舞台から降りてきて握手をしたりお客さんと遊んでくれたりしますよ。
回転席と通路側の席は、「キャッツ」好きにはたまらないおすすめの特等席です。
※現在は回転席と猫が客席へ降りる演出はコロナウイルスによる感染対策のため休止しています。
キャッツ名物「ゴミオブジェ」をじっくり観察しよう
劇団四季「キャッツ」の名物といえば、劇場の中に散らばっているたくさんのゴミ。
一つ一つ手作業で作られたゴミは「ゴミオブジェ」と言われ、劇場に入った人たちを楽しませてくれます。
まず驚くのが、ゴミオブジェの大きさ。
猫の目線から見える大きさなので、人間のサイズよりも大きめに作られているのが特徴です。
空き缶や壊れた楽器など色々なゴミオブジェがありますが、中には東京公演でしか見ることができない「ご当地ゴミ」も隠れています。
開演前や休憩時間の空いた時間は、ぜひ劇場内のゴミオブジェを観察するのがおすすめです。
大人可愛い「キャッツ」グッズもおすすめ!
最近のミュージカルグッズはとてもおしゃれ!
キャッツシアターのショップにはポーチやボールペンなど、日常的に使いやすアイテムが揃っています。
劇団四季「キャッツ」でしか買うことができないオリジナルグッズは、黒を貴重とした大人っぽいデザイン。
CATSのロゴや猫たちの名前が入ったデザインなど、さりげなく「キャッツ」の世界観が表現されているグッズばかりです。
劇場に行ったら、大人可愛い「キャッツ」グッズも見逃さないでくださいね。
お土産や猫好きの方へのプレゼントにもおすすめです。
「推し」のジェリクルキャッツを探そう!おすすめの鑑賞ポイント
個性豊かな27匹の猫たちに注目
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劇団四季「キャッツ」には総勢27匹の猫が登場します。
物語の中で名前を名乗ったり自分の歌を歌う猫もいれば、名前も言わないし歌わない猫もいて活躍ぶりはさまざまです。
たくさんの猫が出てくるので、わたしも初めて観たときは猫全員の顔と名前が覚えられませんでした。
感想を言おうとしても「あれはどの猫だったんだろう?」とパンフレットを頼りにしないと特定できなかったほどです。
ですが、それが劇団四季「キャッツ」を語るには欠かせないおすすめポイント。
猫たちは個性がバラバラで、その違いに気づくことが「キャッツ」を観る醍醐味の1つです。
本物の猫を観察するような気持ちで、ぜひ27匹の猫たちの行動をじっくり観てください。
あなたの「推し」になるかも?人気の高い猫を紹介
劇団四季「キャッツ」のキャラクターの中で、特に人気が高いおすすめの猫を3匹ご紹介します。
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まずはラム・タム・タガー。
茶色いファーが付いた革のベストを着ている、黒っぽいオス猫です。
彼はメス猫にモテるプレイボーイで、そのあまのじゃくな性格で周りを振り回して楽しんでいます。
メス猫だけではなく、人間の女性にもファンが大勢いるイケメン猫です。
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2匹目はスキンブルシャンクス。
黄色い毛並みと青いアイシャドウのメイクが特徴の青年猫です。
彼は鉄道が大好きで、仲間や人間たちから「鉄道猫」と呼ばれています。
スキンブルシャンクスの歌はとても陽気なので、聴くと楽しい気分になりますよ。
彼の歌う場面では、他のお客さんと一緒に手拍子で盛り上がるのがおすすめの楽しみ方です。
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最後がミストフェリーズ。
耳が白い、小さなオスの黒猫です。
おとなしそうに見えますが、実はマジックの天才児。
華麗なバレエとマジックで、客席を湧かせる人気者です。
この3匹は、劇団四季「キャッツ」を観た人に感想を聞くと必ずと言っていいほど名前が上がる印象的な猫たちです。
個人的にも、「キャッツ」が初めての人には「この3匹だけでもいいから注目して!」とおすすめしています。
演者によって雰囲気が変わる?キャストも是非チェックを!
個性豊かな猫たちを演じるのは、劇団四季の俳優たち。
1匹の猫につき、2〜3人ほどの俳優が入れ替わりながらキャストになります。
キャストによってキャラクターの雰囲気や猫のメイクに絶妙な個性が出るので、演じているキャストにも注目してみましょう。
劇場に入るとキャストボードが設置されています。当日のキャストが誰だったかなど記録に残しておくためにもキャストボードを撮影しておくことをおすすめします。
劇団四季では、毎週月曜日になると公式サイトにて上演中の演目の週間キャストが発表されます。観劇の前に、事前にキャストが誰なのかチェックしておくのがおすすめです。
SNSなどで、俳優さんの名前や役名から先に観に行った人の感想を検索してみるのも良いですね。他の人の感想を調べておけば、キャストの演技のおすすめポイントや注目すべき点を把握することがわかるので、本番で見せ場を見逃さずに済みますよ。
もし劇団四季「キャッツ」にハマったら、あなたも自分が感じた感想やおすすめポイントを誰かに教えてあげてくださいね!