女性の多い職場は大変?快適に働ける術を身につけて自分を守ろう

学生時代の女子同士。どんな嫌なことがあった?

仕事を始めてからだけでなく、幼いころから、女性同士の関係に悩まされたり、嫌な経験をした方は多いでしょう。教室で起きていたことが、職場でも起きる可能性がある、と言えるかもしれません。では、皆さん、今までにどんなことがあったでしょうか。

 どこかのグループに属さないといけない?

女子は小学校高学年になるにつれ、仲の良い友達同士でグループを作るようになります。休憩時間はいつも一緒、放課後遊ぶのも一緒、トイレにも一緒に行くという、あの感じですね。自分の親しい友達同士で群れてしまって、人間関係が固定されるようになります。

どこかのグループに属していると安心感も覚えます。けれども、中には、どこにも属したくない女子もいます。どこかのグループに属していたけれども、違和感を覚えて、グループから外れた女子もいます。グループに属していないと、「変わっている子」なんて、レッテルを貼られることも。10歳前後から始まる、グループを作るという感覚に大人になってからも、悩まされることになります。

突然の仲間はずれ!

リーダー格の女子に嫌われてしまい、仲間外れが始まってしまうことがあります。仲間外れにされた本人に、原因が分からないこともあったでしょう。リーダー格の女子の気分次第ということだってあります。かといって、別のグループに簡単に入れるわけでもないし、「なんで外されたんだろうね」なんてうわさが立ったり、周囲の目も気になります。誰とも群れずに、一人でいることを決めたり、不登校のきっかけとなるかもしれません。

悪口に同調しないといけない?

グループに属していると、友達の意見に同調しなければいけない、そんな雰囲気がうまれることがあります。嫌われたくないから、ですね。

例えば、友達が誰かの悪口を言い始めた。詳細を聞いたあなたは、彼女に100%同調しかねるところがあっても、「あなたにも悪いところがあったんじゃない?」なんて、言えないでしょう。そんなことを言うと、あなたと彼女との関係が悪くなってしまいます。あなたには、「実は私も嫌だったのよ!」「そんなこと言うなんて、信じられないね!」なんて返事を、友達は期待しているはずです。彼女は、あなたの同意がほしくて、話しているのですから。そして、あなたに同調してもらえたと感じた彼女は、あなたともっと親密になれたと感じるのです。グループの仲間の気持ちを察することも求められます。

女性の多い職場の実際!どんなことがある??

今、実際に女性の多い職場で働いている方、これから働こうとしている方、さまざまいらっしゃるでしょう。実際に女性の多い職場ではどんなことが起きがちなのか、例をあげていきましょう。あなたにも思いあたることがあるかもしれませんし、将来、あなたの身に降りかかることかもしれません。

<女性の多い職場>グループに入る?入らない?

 

新しい仕事に就いたとき、配属がかわったときなど、もうそこには、既存の人間関係があります。性別を問わず、新しい人間関係を作り上げることは、喜びもある一方で、ストレスもあります。特に女性の場合は、親しい人同士、グループができあがっていることも珍しくありません。

古参の女子社員が、自分が快適に職場で過ごすために作り上げたものであったり、正社員グループと派遣グループのように、立場の違いで組織されていたり。成り立ちはさまざま。どこかのグループに属することができて、安心だという女性がいれば、群れたくないからと、一人で行動している女性もいます。ランチは一緒、休憩も一緒、夜の飲み会も一緒なんて、わずらわしいし、一人でランチしていても、寂しくない。仕事だけに集中したいという考えもあります。自分がどんなスタンスでいたいのか。最初が肝心、とも言えます。曖昧だと面倒なことになるかもしれません。

<女性の多い職場>感情をストレートにぶつけてくる女性がいる

女性同士の会話のときは、表現がキツくて、当たり散らすこともあるのに、男性のいるところでは、声の質まで柔らかくなり、雰囲気や態度がコロッと変わってしまう女性っています。女性だけ、もしくは極端に男性が少ない職場では、異性の目線を気にする必要がない分、感情のまま言葉を口にする女性に苦しめられるかもしれません。ただし、そのような女性は、表裏のない性格の、付き合いやすい女性だと見ることもできます。

<女性の多い職場>立ち話、井戸端会議に参加しないといけない?

女3人よれば姦しい(かしましい)ということわざ、ご存じですか。女が3人いれば、おしゃべりが弾み、やかましいという意味ですが、それが女性だけ、女性の多い職場だとしたら…。

給湯室、トイレ、更衣室などで長時間、立ち話をする女性たちを見かけることがあります。特に、派遣としての勤め先で、正社員の方が長々と時間をつぶしている様子をみると、うらやましく感じることもあるでしょう。ちょっとの息抜きなら理解できるのですが、給湯室でお茶を飲みながら10分、20分と楽しげに話しをしている姿をみるのは、他人からすると、気持ちいいものではありません。

けれども、自分の親しい人が立ち話をしているところに出くわすと、なんとなく会話に参加したほうがいいような気になり、会話に入ったら入ったで、抜けられなくなってしまい、自分までもが長時間立ち話に付き合うことに…。はっきりした態度を取れない自分にも腹が立ちます。

<女性の多い職場>悪口、陰口を聞かされたとき、どう反応する?

トイレに入っているときに、女性同士が悪口を言い合っているのが聞こえてきた。給湯室に行ったら、陰口を言っていたのを偶然、聞いてしまった。そんな偶然に出くわすこともあるでしょう。誰かの陰口、悪口を言い合うことで、付き合いが深くなる、グループの結束が強くなるという感覚、今までに経験ありませんか。相手からすると、あなたに自分の不満を正直に話すことで、あなたともっと親しくなりたい、心を開いているよ、というサインなのでしょう。

さらに、同調したほうが職場で快適に過ごせるかもしれないと、忖度することもあります。反対に、共感できないとしても、「悪口なんて言わないほうがいいよ」なんて注意もできないでしょう。悪口を言う人は、言いたいことが言えてスッキリするかもしれませんが、聞かされるほうは、ストレスが溜まってしまいます。

<女性が多い職場>あなたが嫉妬の対象になってしまうかも

既婚女性が、独身女性の多い職場に入社してしまったら…。年齢層の高い職場に、若くて見た目の華やかな女性が異動してきたら…。自分にないものを持っている女性に注がれるのは、嫉妬、妬み。しかも、嫉妬や妬みは、女性グループの格好の話のタネになり、会話が盛り上がるでしょう。一緒に悪口を言うことで、グループの結束が強くなることでしょう。気付かないところで、悪口を言われている。そんな状況にあなたは陥ってしまうかもしれません。

<女性が多い職場>おしゃれでないとダメなの?

女性にもいろいろな性格の人がいます。いつも化粧をきれいに施し、髪の手入れもバッチリ。ブランド物に身を包む女性。かたや、見た目や着るものには無頓着。化粧は薄く、ブランドものになんて興味がない。そんな女性だっています。

ただ、女性が多い職場ですと、人が集まるのは、見た目の華やかな女性。リーダー格になっていたりします。いろんな女性がいて当たり前。頭では分かっていても、「人付き合いがうまくいかないのは、私がおしゃれじゃないから?」なんて思って、無理に自分を変えようとする女性もいます。

女性の多い職場で、身を守る方法

女性が多い職場では、女性が少ない職場よりも、面倒くさく感じることが多いかもしれません。でも、嫌だ、ストレスを感じるからといって、環境を変えることは大変ですし、他人を変えようなんて、無理です。それならば、自分の考え方、人とのつき合い方を変えるほうが簡単です。発想を変えて、ストレスに耐えうる心を手に入れましょう。

自分を認めてあげよう!

職場の人達とうまくやっていきたいがために、自分の思っていることがあっても、同調してしまうときがあるでしょう。自分の意見よりも、他人の意見を優先してしまう。例えば、女子会に誘われたとき、断る勇気がなくて、参加の意思を示してしまう。自分が断ることで、相手を不愉快にさせてしまうことが怖くて、いつも他人の意見に合わせてしまう。本当のことが言えない。どの行為も、自己嫌悪を感じるはずです。

けれども、その捉え方を変えましょう。自分は、他人の気持ちを第一に考えられる優しさを持っている。他人を思いやる気持ちを持ち合わせている。そう思うと、心が軽くなるはずです。「あの人、苦手だなぁ」「私のこと、嫌っているみたいだなぁ」。職場での悩みが尽きないとき、落ち込む前に、捉え方を変えて、自分を褒める、認めるようにしてみましょう。きっと、前向きな気持ちがうまれてくるはずです。

そして他人も認めよう!

職場には、いろいろな性格な人がいます。異性の目がなければ、ストレートにはっきり物を言う女性もいるでしょう。どうしても合わない、そんな人がいても当然です。だからといって、挨拶をろくにせずに避け続け、笑顔で会話することもなければ、互いの関係は悪化し、居心地の悪さが続くだけです。

苦手な人がいても、存在を認めるということが大切です。そのためには、やはり、挨拶をしっかりすることが大切です。挨拶をされて怒る人はいませんから。笑顔を添えるとさらにすばらしいです。また、相手がいい仕事をしたときなどは、褒める、一緒に喜ぶなど、評価をしてあげましょう。このようなプラスの交流を続けている限り、人間関係がこじれるようなことはないはずです。「あなたをしっかりと認めています」というサインをどんどん出して、職場を居心地のいいものにしませんか。

自分の考え方の傾向を知ろう!

今まで、女性の多い職場でどんな苦労がありましたか?女性同士でのトラブルはどんな内容でしたか?人が集まれば、何かしらのトラブルがあって当然。その経験の記憶をたどりながら、「自分はどんな考え方をするのか」を把握し、今後に活かすことが大切です。

例えば、「私は自分の意見を言うのが苦手」という方もいるでしょう。自分の考えを言うよりも、周囲と意見を合わせることが大切だと考えているかもしれません。争いが起こらず、楽なようにみえますが、実は自分の言いたいことが言えずに、ストレスがたまって苦しいのではないですか。自分自身はどう物事を考えがちなのか、ぜひ自分を理解してみましょう。

円滑なコミュニケーションの仕方を覚えておこう!

例えば、「明日の会議は何時から?」と同僚に聞いたとき、「10時からよ」と応えてくれると、コミュニケーションがスムーズにいったと感じますね。

では、職場の女子会を断るときはどうでしょうか。女子会が苦痛だという女性も多いはずです。課の女子会に誘われたとき、あなたは「今日は、ヨガがあるから無理なんです…」と素直に応えたとしましょう。「じゃ、また今度ね」と相手は応えるでしょうが、「私よりも、ヨガが大切なのね」と裏では考えていることもあるのです。そんなときは、「ちょっと都合が悪いので…」とお茶を濁すことが一番です。具体的な理由を述べると、いろいろと勘ぐられたり、悪意を持って受け止められたり、のちのち面倒なことにつながりかねません。

人とのコミュニケーションがスムーズに行けば、職場での居心地も変わります。聞かれていることは何か、自分はどう返事すると、相手の聞きたいことに返答できるのか。口に出す前に、少し考えてみるといいですね。

悪口を聞かされたときは、上手にスルーを!

あなたが悪口を聞かされて、同意を求められているような雰囲気を感じたとき、対応に困りますね。同調して、一緒になって悪口を言えば、後味の悪い思いをするし、自己嫌悪も感じそう。かといって、「人の悪口なんて止めたら?」なんて言う勇気もない。どういう行動が正解なのか、悩んでしまいます。

そんなときは、同調しないことが大切です。同調してしまうと、あなたも悪口に加担したことになりかねません。絶対に止めましょう。こんなときも、やはり、上手にスルーしましょう。「そんなことがあったんですか」「そうなんですね」と言って、その場から離れることがいいでしょう。そんな力を身につけておくと、役に立ちます。

女性の多い職場=女性の働きやすい職場であることも

女性が多い職場のデメリットが中心になってしまいましたが、物事には両面があります。女性が多い職場だと、女性特有の悩みに理解があり、働きやすい環境が整っているというメリットもあるのです。

まず、女性の社会進出が進み、小さな子供を抱えながらでも、正社員として働く女性も多くいます。女性の多い職場では、出産、育児に理解のある制度があり、会社をあげて、仕事と家庭の両立を応援している企業もあります。時短勤務の女性が多いとお互いに助け合って仕事をこなしたり、子供の突然の病気で休まざるを得ない事情を理解してくれたり、子育て中の大変な時期を一緒に乗り越えようという雰囲気のある、魅力ある職場もあります。

さらに、仕事と家庭を両立してきた先輩上司、今まさに仕事と育児に奮闘しているという女性がいると、心強いでしょう。「こんな生き方をしたい」というモデルになるような先輩がいるかもしれません。自分が困っているときの相談相手になってくれることもあるでしょう。女性が多い分だけ、いろいろな生き方を間近に見られる、という大きなメリットもあります。

ストレスを上手にかわせる自分を手に入れよう!

今回は、女性の多い職場を想定して、さまざまな対処方法をご紹介しましたが、それらはなにも、女性の多い職場に限ったことではありません。カナダの精神科医、エリックバーンの有名な言葉をご紹介します。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

今まで、他人に合わせていた、過去の出来事にとらわれて人と付き合うのが苦手という方は、自分の考えや行動を見直すことで、未来が変わるんだという気持ちになると、心が軽くなりませんか。職場に、ストレスはつきもの。自らの考え方や行動を変えて、ストレスを上手に交わせる自分を手に入れましょう。

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