辛い恋でメンヘラになりそうな40代女性へ。アラフォーの恋の忘れ方

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン

これをすると嫌われるとわかっているのに、心が苦しくて我慢できない。また相手に息苦しいと思わせてしまっている。
アラフォー40代ともなると、自分の恋愛パターンを痛いほどわかっているもの。もうメンヘラにならないと誓ったのに、また同じことの繰り返しで辛い。失恋のXデーがくる前に、痛みに耐えられるよう”辛い恋から抜け出す方法”をすがる思いで探し求めてしまう。ちぎれそうなこころを早くなんとかしたくて、ここにたどり着いたあなた、決してひとりではありません。恋愛になるとメンヘラ女になるアラフォー40代女性が、恋の終わりを感じる5つのパターンがあります。

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン①鬼LINE

  • 相手がうっとうしいと思っているのがわかり、連絡を控えたいのに何度もLINEをしてしまう
  • LINEが遅いと不安になり5分ごとに送ってしまう

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン②別れを切り出す

  • 相手が冷たくなったのがわかり、捨てられる前にこちらからさよならを切り出してしまう
  • 別れを切り出してもやっぱり1人になるのが耐えられないので、すがってしまう

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン③相手が信じられない

  • 好き、愛してると言われても信じられないから、何度も何度もしつこく確認してしまう
  • 相手の好きより自分の好きが大きすぎる。同じくらい愛してほしいのにと、思いをぶつけてしまう

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン④捨てられたくない

  • 嫌われたくない、捨てられたくない、必死に相手に尽くしてしまう
  • 本当に私を捨てない?本当に大丈夫?と確認したくて、わざと嫌われる行動で相手を試してしまう

アラフォー40代が恋の終わりを感じるパターン⑤情緒不安定

  • どんどん嫌な自分になる。そのたびに泣いて謝る
  • ちょっとしたことでとてもうれしくなるけれど、すぐにちょっとしたことで深く落ち込む

このような状態に陥ったら、もうこの恋も終わりだと考えてしまうでしょう。1人でマイナスな思考を繰り広げ、その勢いは止まる気配がありません。これ以上迷惑はかけたくないのに、とめることができずに苦しみます。相手の気持ちを思いやる余裕はなくなり、自分の不安を消したい欲求でいっぱいです。そうです、あなたはただ安心が欲しいのですよね。

自分の不安の責任まで相手に求める

 

本来、自立した大人のアラフォー40代女性は、自分の不安は自分でなんとかするものです。または、相手への信頼があるから、LINEの返信がこなくても忙しいのだろうと思い、不安になることはそうありません。

恋愛でメンヘラになると、相手への要求が増え、おさえることができなくなります。それは、あなたが自分で勝手に作り出した不安を、相手になんとかしてほしいと依存するからなのです。

「あなたがLINEをマメにしてくれたらわたしの不安は消えるのに、ただLINEがほしいだけなのに!」と心の奥で思っています。その結果、相手の都合は顧みず、相手に行動を変えてほしいと思うのです。

しかし、不安になるのはあなたの都合。自分の都合まで相手に解決してほしいと求めると、相手は負担になるばかりです。しかし、相手の負担がわかっていても、とめられないのがメンヘラですよね。

アラフォー40代が恋の終わりにメンヘラになるのはなぜ?

何度も繰り返す恋愛のメンヘラパターン。若い頃ならまだかわいいですむけれど、さすがにアラフォー40代ともなると、自分はダメ女だと自己嫌悪におちいります。では、なぜアラフォー40代がメンヘラになるのでしょうか。それには3つの原因が考えられます。

こわい・不安

アラフォー40代が恋愛でメンヘラになる根本的な原因は、恐怖と不安です。

  • この恋を離したら、またあの辛い寂しさがやってくる
  • もうアラフォー40代だし次の恋は無理かもしれない、一生1人?
  • もし次の恋があったとしても、どうせまた捨てられる
  • 今まではなんとか失恋の辛さに耐えてきたけど、もう耐えられないかもしれない
  • 安心しても一瞬だけ。なにかあるたび恐怖や不安に駆り立てられる

このように恋愛中はマイナス思考です。悪い方へ悪い方へ考え、不安やこわさで心が常にざわついて、落ち着くことがありません。

自分を否定する

アラフォー40代でメンヘラに陥りやすい人の多くは、自分を否定する傾向にあります。自分の存在は価値がないと思っているうえ、自分の感情に対しても、こんな感情を持ってはいけないなどと厳しく否定します。

「彼が優しくしてくれた、うれしい」と思った矢先、きっとまた冷たくされるから図に乗ってはいけないと自分を戒めたり、悲しみの涙があふれてきても、こんなことで泣いている自分は情けないとダメ出ししたり。ポジティブであれ、ネガティブであれ自分を否定する癖がついています。

こうしたい、ああしたいと願いや望みが浮かんでも、何かと理由をつけては絶対ムリだと言い聞かせます。その結果、相手の顔色を伺って、言いたいことを我慢してただ謝るだけの場合もあるでしょう。

相手の機嫌をとるために献身的に尽くすような、耐える恋愛になることもあります。

自信がない

年齢を重ねたアラフォー40代女性は、さまざまな経験をしてきた分、傷つくことが多くありました。恋愛でメンヘラになりやすい人は特に、その過程で自信を失い、自分が嫌いです。

アラフォー40代がメンヘラになると、自分がとてもつまらない人間に思えてきます。こんな自分のことを本気で好きになる人がいるのだろうかと、心の奥で常に疑います。

自分に自信がなく、容姿を磨いたり人にやさしくあろうとしたり、外堀を埋めてなんとか自信をつけようと努力してきたことでしょう。

しかし、いくら周りに評価されたところで素の自分に自信がもてずに、いつもどこか虚しいのです。自分のことが信頼できないので、当然そんな自分を好きだと言う人のことも信頼できません。

自分が信頼できないために、たとえ相手がいくら変わろうとも、相手を信頼できないことは変わることがありません。その結果、誰を好きになっても、何度も何度も辛い恋を繰り返してしまうのです。

満たされない承認欲求

年を重ねるとましになると思っていた恋愛のメンヘラっぷりも、なぜか酷くなっていませんか。わかって欲しいのに、わかってもらえないというジレンマが、アラフォー40代ともなると、石垣のように積み重ねられています。

重たいジレンマを抱え続けるのが辛くて、積年の欲求不満までも相手に解決してほしくなり、ますます承認欲求が膨らむのです。

相手から何度も好きだと言ってもらったとしても、優しくしてもらったとしても「本当に好きなの?好きならもっと優しくして。もっとこうして、もっと……」と渇望するだけで、全く満たされることがありません。

アラフォー40代女性がメンヘラになると、つき合っている最中でもわかってもらえていないと感じ、相手と心がつながれないさみしさが拭いきれません。

アラフォー40代がメンヘラにならず恋を忘れるには

この恋はもう終わりそう。果たして失恋の辛さに耐えられるの?と思う反面、その思いをかき消すように「きっとまた次にすぐ恋がみつかるはず」と自分に言い聞かせます。

しかしすぐに襲ってくる言いようのない不安。思いを巡らせている孤独な時間は、とても心細く、今すぐこの苦しみを取り除きたい!と握ったスマホをかたときも離せないまま、疲れて眠ることもあるのではないでしょうか。

でも、こうした考えが実は辛いメンヘラを作るのです。アラフォー40代がメンヘラにならずに恋を忘れるために必要なことは、辛さからのがれるのではなく、今の辛さと向き合うことでした。

次の恋愛が忘れさせてくれる?

恋の悲しみを忘れさせてくれるのは、次の新しい恋だけ。なんてすぐに次の恋愛を求めてしまうのではありませんか。

これはアラフォー40代メンヘラ女性にとっては、大きな間違いです。恋愛でメンヘラを繰り返し、年齢を重ねてもなかなか落ち着かない原因のひとつに、すぐに次の恋に移ることがあげられます。

「メンヘラになるのは、男運が悪かったから。相手が冷たい人だったから」と、メンヘラになる原因を相手のせいにしてきませんでしたか?

実はメンヘラになる理由は、相手の問題のせいではなく、自分側の問題のせいだったのです。

メンヘラになる原因は下記のように

  • 恐怖や不安
  • 自己否定
  • 自己信頼の欠如
  • 過度な承認欲求

によるもので、生育歴や環境、出来事などのさまざまな要因の中でつちかわれた、こころの持ち方にあります。特に大きい根本的問題は、本当の愛に飢えている「愛情飢餓」の状態です。

この愛を満たしたり癒やしたりできるのは、決して他人ではありません。自分が変わり、自分が自分を愛して癒やすことでしか解決できないのです。

けれど、自分が嫌いなメンヘラは、そんな自分から愛されてもうれしいとは思えません。

しかし、もう40代のアラフォーです。「自分を好きになることができるなら、もうとっくにメンヘラ卒業しているよ」と思うでしょう。簡単には行かないし、時間がかかることではあるけれど、実は自分と向き合うことが、アラフォー40代にとって1番の近道なのです。

没頭できる何かを見つける?

辛い恋を忘れるには、趣味や仕事や遊びに没頭すること。そう思って、悲しみも癒えないままに精力的に活動してきた経験はありませんか?

じっとしているとすぐに辛さを思い出すから忙しくしていようと、1人の時間を避けてきたかもしれませんね。

意外でしょうがアラフォー40代メンヘラ女性にとっては逆効果です。今までは恋愛に依存していましたが、次はお酒や過食、SNSや買い物、仕事や友人に依存先がうつるだけです。依存症とまではいかなくとも、睡眠を削ってまでも家事にあけくれ疲れたり、優先すべきことを後回しにして楽しみに没頭したり。

いき過ぎたのめりこみが、人間関係や日常生活に支障をきたすこともあります。これを防ぐには、まず、今まで恋愛に依存している事実を受け入れることです。恋愛依存度診断でチェックしてみましょう。

自分がメンヘラになったと感じたら…

アラフォー40代女性が、恋愛でメンヘラになったと感じたなら、是非やってみて欲しいことがあります。

自分に向ける無条件の愛

自分を愛しましょうとよく言われますが、いったいどういう風に愛するの?と疑問に思ってはいませんでしたか?自分に向ける愛は無条件の愛です。

今までは、自分を好きになるには、少しでもよい面を見つけてそこを褒めようと推奨されてきました。たとえば、LINEを10回送っていたのに今日は8回ですんだ。そんな自分を褒めましょうという方法です。

しかしこれではLINEを10回送ってしまった自分はダメ、8回ですんだ自分はOKという条件つきの愛です。LINEを10回送ってしまっても、8回でおさまっても変わりなく自分を好きでいる、それが無条件の愛なのです。

自分の中の無垢な子ども

赤ちゃんが歩き出すとき、うまく歩けたからかわいいけど、こけたから愛せないということはなく、歩けてもこけても変わりなく愛しいと感じるのではないでしょうか。

自分をかけがえのない愛しい赤ちゃんのような存在に置き換えて、何をしてもどうなっても変わらずかわいい、愛しい、大好きと思うようにしてください。まるで自分の中の無垢な幼い子どもを、愛情豊かな母親が見守るように優しいまなざしで全肯定するのです。

例え相手から見放されても、あなただけは一生懸命人を愛した自分を知っています。そんな健気な自分を、ママだけはわかっているよと母親のように抱きしめるのです。

あなたは彼に何があっても見捨てられたくなかったはずです。どんなに振り回しても、メンヘラであっても、変わらず愛してほしかったでしょう。

彼に愛されたかったように自分を愛してあげてください。もしくは親にこう愛してほしかったと思うように自分を愛してあげてください。

良い悪いのジャッジメントをしない

自分の中の無垢な幼い子どもを無条件に愛してあげることで、自然と自分が癒やされて涙がこぼれてくることもあるでしょう。

そんなときは「泣いたらダメ」「泣き止まないと」と否定するのではなく「今まで辛かったね、とことん泣いていいんだよ、ずっとわたしがついているから大丈夫だよ」と、まるごと暖かく受け止めてあげてください。

人は失敗したときには反省し、その経験を生かして成長していくものです。

しかし、アラフォー40代女性は、約40年間ものあいだ養育者や教育者、そして自分から、できたから良い、できてないから悪いとジャッジメントされてきました。いったん自分を良い悪いと判断するのをやめるのです。

「10回LINEしてしまったから悪い」と自分に悪いのハンコを押していたところを「10回LINEした」と、事象だけをとらえ、そこから良い悪いと判断することをストップします。「8回ですんだから良い」としたことも「8回ですんだ」と事象だけを受け止めジャッジをしません。

そうすることで、自分を責める必要性がなくなり、すこしずつ自分責めの癖も改善してくるのです。

ジャッジをしないから、当然相手を責める必要もなくなります。良い・悪いとジャッジメントをすることで、自分か他の誰かが、その犯人にしたてあげられます。犯人探しは必要ないのです。

その上で自分はどうしていきたいのか、望みや願いを明確にするといいでしょう。「LINEは3回におさえたい!」と、まるで新しく湧き出た願いのように。

傷が癒えるまでは、毎日自分を癒やす時間を最優先でとって、とことん自分を肯定し続けてみてください。傷ついてきたあなたが、今1番しなければならないことなのですから。

自分の問題と相手の問題をわける

メンヘラになりやすいとき、相手と他人の境界線が曖昧です。アドラー心理学では、他人の問題と自分の問題をわける、”課題の分離”を提唱しています。

たとえば、あなたに、好きなら毎日LINEをするものという思い込みがあるのならば、なかなかLINEをくれない相手に対してイライラしたり不安になったりするはずです。ひいては私のことを本当に好きなの?と疑うことも。

あなたは、LINEで密にコミュニケーションをしなければ、気持ちが冷めてしまうのではないかという恐れがあるかもしれません。

相手がLINEをくれないと「私はこんなに不安。私を愛しているなら不安にさせないで、毎日LINEをしてよ」と望みます。しかし、あなたのLINEに返事をするのかしないのかは、相手側の問題です。あなたが毎日LINEが欲しいと思うのは、あなた側の問題です。

相手がLINEを毎日するかしないかを選択する自由があるように、あなたも相手からLINEがこなくても、受け入れるのか受け入れないのかを選択する自由があります。

今までは受け入れない選択をしてきたから、相手にLINEを要求したのでしょう。あなたができることは、自分が受け入れるか受け入れないかを選ぶことだけです。変えることができるものは、毎日LINEがこないことを受け入れることだけなのです。

相手がLINEをすることを強要する権利はないし、また相手の行動を変えることはできません。いくらあなたが頼んだとしても、最終的に選択するのは相手。

あなたが、毎日LINEがこないことを受け入れたくないという選択をしたことを尊重して欲しいように、相手も毎日LINEをしないと選択したことを尊重して欲しいのです。

ゲシュタルトの祈り

私は私の人生を生き
あなたはあなたの人生を生きる
私はあなたの期待に応えて行動するために、この世に在るのではないし
そしてあなたも私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではないでしょう
もしも、縁があって、私たちが互いに出会えるなら
それはすばらしいことでしょう
出会えなければ
それも仕方のないことでしょう

参照元:https://www.gestalt.co.jp/Prayer.pdf

これは心理学者、フレデリックパールズのゲシュタルトの祈りという詩です。

あなたも相手も、自分のための人生を生きなければなりません。それは自分の人生の責任を他の誰かにとってもらうのではなく、自分でとるという自立した生き方です。

あなたが相手の期待に応えられなかったように、相手もあなたの期待に応えられないことがたくさんあります。価値観があえばそれはすばらしいこと。合わない部分があっても、お互いその価値観を尊重しあって共に生きていけたらいいと思えると楽になります。

アラフォー40代ともなると、子育てに奮闘中のシンママも多いもの。価値観を尊重することは、親子関係でも同じです。

子どもに期待を押し付けているとき、親が見ているのは目の前の子どもではなく、親の願いや期待通りに生きていく理想の子どもです。その親のように、相手に期待を押し付けているとき、あなたが見ているのは目の前の彼自身ではなく、あなたの思うような愛を与えてくれる理想の彼なのです。

これでは彼も、あなたに愛されていると実感できません。

彼の本音は「結局、好きな人に好きだと言っている自分自身が好きなだけ。相手は誰でもいいんだろ。こっちの気持ちを全然考えてない」こうしていつもすれ違いが起きているのです。

相手に愛されていたにもかかわらず。これからは、ゲシュタルトの祈りをいつも心に留めておいてくださいね。

アラフォー40代が本当に求めているものは

アラフォー40代が本当に求めていたものは、辛い恋を忘れる方法ではなくて、メンヘラ恋愛からの卒業です。メンヘラを克服してはじめて本当の安心感が得られるのです。

恋愛でメンヘラになるのは、愛を渇望してしまうからでした。恋愛になると期待を急速に高め、相手に無条件の愛を求めてしまいます。期待が大きい分、恋を失うときは身をちぎられるほどに辛くなるのですよね。そんな辛い恋はもう終わりにしたいはずです。

それにはまず、自分が変わること。今まで愛してあげられなかった自分を、無条件に愛することです。

毎日毎日心の中で自分にたくさん愛の声かけをすることで、次第に自分への信頼を取り戻していくことでしょう。ひとりでは無理だと思ったのなら、カウンセリングや自助グループに助けを求めてくださいね。

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