生きづらい原因は何?性格のせいだと思い込んでいるあなたへ

大人が生きづらいと感じるのはどんなとき?

「世の中ってこんなに生きづらいものだっけ?」と感じたことはありませんか?別に生きていけないほどの大きな問題に直面したわけでもないのに、原因はわからないけれど生きづらいと感じることってありますよね。

最近は特に、以下のようなことで多くの女性が生きづらさを感じているようです。

大人が生きづらいと感じるのは、周りと比べて焦るとき

人と比べてしまうのは、どんな境遇の人でもついやってしまいがち。たとえば職場で同期が先に仕事の成果を上げたときや、友人がどんどん結婚していくときなど、「私の順番はいつになったら回ってくるのかな?」と思ってしまいませんか?

自分に近い立場の人が自分より成功する姿を見て、追い立てられる気持ちになると生きづらいですよね。他人のSNSを見て自分との違いに落ち込んでしまうのも、人と比べていることが原因です。

大人が生きづらいと感じるのは、人に合わせて楽しくなれないとき

気が乗らない合コンに参加したり、レストランでつい友人と同じメニューを頼んでしまったり、人に合わせてばかりだと生きづらいと感じてしまいます。

女性は仲間と楽しいことを共有して、おそろいを作ることが大好き。しかしいつも誰かと同じを選ぶのは、自分の本音を隠す原因です。我慢が増え、人と行動するのが窮屈になるので楽しめないですよね。

大人が生きづらいと感じるのは、自分の弱い部分を他人に見られるのが怖いとき

一人では何もできず人に頼ってばかりだから生きづらいと感じる人もいれば、人に自分の弱い部分を見られるのが怖くて生きづらいと感じる人もいます。

この手の人は一見何でもこなせる器用なタイプに見えますが、その原因は「人に助けてもらうのが恥ずかしいから自分で何とかしなくちゃ」という追い込まれた気持ちなのです。次第に自分に対しても他人に対しても厳しい目を向けたり完璧を求めたりします。

大人が生きづらいと感じるのは、褒め言葉を素直に受け取れないとき

自分の性格や頑張り、外見などを褒められたとき、真っ先に「私なんてそんなたいしたものじゃないよ」といった謙遜の言葉で返していませんか?

謙遜したり相手をほめ返したりして、自分への褒め言葉のボールを投げ返してしまう人がときどきいます。なかには褒め言葉を素直に受け取れなくて、「あれは嫌味だったのかな・・・」と深読みしてしまう人もいるかもしれません。人からの褒め言葉を素直に受け取れないと、自分を卑下する気持ちが強くなって生きづらいと感じる原因になります。

生きづらいと感じる人の特徴

生きづらいと感じる人は、考え方に特徴があります。マイナス思考に陥りやすい、生きづらいと感じる人の特徴を見ていきましょう。

生きづらいと感じる人の特徴①いつも自分のせいにしてしまう

生きづらいと感じる人は、生きづらい原因そのものを自分のせいにしてしまいがち。現状で抱えている問題を、すべて自分がうまくできないことが原因だと考えています。

仕事で失敗したときは自身のせいということもあるかもしれませんが、結婚できないことや恋ができないことさえ「わたしが魅力的な女じゃないから悪いんだ」と自分を全否定。「どうせ私なんて」が、すべての考え方のベースになっているのですね。

生きづらいと感じる人の特徴②自分の感情を外に出さない

自分の感情を抑えて外に出さないようにしている人ほど、生きづらい毎日に悩みを抱えています。本音を言うことで周りの人たちに否定されたり場の空気が変になったり、状況がこじれることを恐れる傾向があるのです。

こういう人は、周りからの頼み事や相談を引き受けることが多いのですが、だんだんいい人を無理に演じているように思えてきて生きづらくなります。

生きづらいと感じる人の特徴③「〜しなきゃ」、「〜すべき」が多い

生きづらいと感じる原因は、あなたが「~しなきゃ」、「~すべき」と生き方や行動を縛っているからかもしれません。

「30歳になるまでに結婚相手を見つけなくちゃ」、「社会人になったら会社員として働くべき」など、世間から得た情報で作った根拠のないルールにこだわっていませんか?無意識のうちに完璧主義者になっていると、世の中が生きづらい世界に見えますよ。

生きづらい原因は性格のせいなのか

生きづらいと感じる人の特徴を見てみると、すべてネガティブな自分否定が考え方のベースにあることがわかります。
では、その考え方は性格によって生まれるものなのでしょうか?

生きづらい性格は存在しない

「もともとネガティブで落ち込みやすい性格だから生きづらいと思うのは仕方ない」と、あきらめないでくださいね。

生きづらい性格というものは世の中に存在しません。あなたが生きづらいと感じるのはあなたの考え方や行動が原因であり、もともと持っている人間性や性格によるものではないからです。生きづらい原因を作り出しているのは、あなたが周りの人や社会から得た情報を自分に当てはめようとしているから。

たとえば、同い年の人たちがしているからという理由で、婚活を始めたとします。自分が本当に結婚したい願望があって取り組むのならつらくはありませんが、ただ周りの人の流れについていこうとするだけでは、自分の気持ちがついていきません。良い男性を見つけても、「どうせ私にはこんな素敵な人は似合わない」と決めつけ、結局アプローチできずに終わってしまうのです。

また人の性格はさまざまなので、心配性な人や落ち込みやすい性格の人ももちろん存在します。しかしそれらの性格は決してネガティブな性格というわけではありません。

心配性な人はその分リスクを回避して慎重に物事を進められるし、落ち込みやすい性格人は他人が落ち込んでいるときにやさしく寄り添うことができます。どんな性格にもメリットとデメリットの両方があるので、ネガティブな部分しか持たない生きづらい性格というのは存在しないのです。

性格を否定するのは自尊心を傷つける

そもそも、生きづらい原因を自分の性格のせいにしてしまうとますます感情が沈んでいくので逆効果。自分が本来持っている性格に原因があると思い込むと、無意識だとしても自尊心を傷つけてしまいます。

自尊心を傷つけている原因は、自分の中に価値を見いだせないから。周りと比べたり理想の姿と程遠いと感じたりすると、どんどん自信がなくなって生きづらいと感じるのです。生きづらい日々を少しでも解消したいのなら、まずは自分の性格を否定せずにありのままを受け止めることから始めましょう。

生きづらいのは自己肯定感が低いことが原因

生きづらい原因は、正確ではなくて自己肯定感の低さにあります。自己肯定感とは、自己肯定感の第一人者である心理カウンセラーの中島輝氏によると、以下のような感覚のことを指します。

  • 自分の価値を自分で認められること
  • ありのままの自分を受け入れられること

参考*中島 輝 Official Media「旅をする木」

自己肯定感が高い人というのは、決して何でも完璧にこなせて人生を楽しんでいる人というわけではありません。自分の長所も短所もすべて認めて、自信が持てない部分も含めて丸ごと自分自身を許せる人なのです。

実は自己肯定感が高い人と低い人の考え方には大きな差があり、生きづらい悩みを抱えているのは後者がほとんど。たとえば仕事でミスをして上司に怒られたとき、自己肯定感の高い人は自身の悪かった部分を反省するだけではなく、「悪気があったわけじゃないから仕方ない、次は気を付けよう」とパッと気持ちを切り替えられます。

それに対して自己肯定感の低い人は、なかなか気持ちの切り替えができません。「やっぱり私ってダメな人間なんだ」「上司からの信頼を失ったかもしれない」と、否定的な考えに陥ってしまいます。

自分を否定した結果、行動に自信が持てず我慢が増えたり、他人に対して恐怖心を持ったりして否定的な行動をとるのです。自己肯定感が低いと、ストレスが増えて生きづらくなってしまうわけですね。

生きづらいときは考え方を変えてみる

生きづらい毎日を作る原因は、あなたの性格ではなくあなたの考え方です。

もともと、私たちは子供のころは生きづらさを感じずにありのままの自分を親や友達に見せていましたよね。食べ物や動物に対して、自分の直感で「好き」や「嫌い」を判断できていたはずです。「どうせ私なんて」や「周りの人に合わせなきゃ」で個性を塗りつぶす癖がついてしまったのなら、まずは考え方を変えてみましょう。

まずは自分の弱さを認めてあげる

自分の弱さを認めて人に見せることは、とっても怖いことです。恥ずかしいですし、弱い自分を見せたら周りからの評価が悪い方向へ変わってしまうんじゃないかと思いますよね。しかし、その恐怖心が生きづらい環境を生む原因です。

人は誰でも完璧ではないので、どんなに改善しようと努力してもできないことや苦手なことがあって当然。それを隠そうとすればどんどん周りの人と自分自身を信じられなくなります。

生きづらいという不安をなくしたいなら、まずは自分の弱さを認めてあげること。誰だって弱い部分は持っているし、強い部分も持ち合わせています。弱い部分を人に見られたとしても、周りの人はあなたを嫌いになるとは限りません。むしろ、いつも完璧主義の人がふとした時に弱い部分を出したら、人間性があって親しみやすさを感じませんか?

自分から弱い部分をさらけ出せる人は、余裕があってかっこいいです。できることや強さで自分を塗り固めることだけが、世の中をうまく渡っていける方法というわけではないのですね。

完璧な自分を目指すのをやめる

高い目標を掲げ、それに向かって一生懸命に努力するのは素晴らしいことですが、気づいたら自分に厳しい目を向けていませんか?無事に目標を達成できれば努力が報われますが、万が一うまくいかなかったらひどく落ち込んで、「私にはまだ努力が足りないんだ」とさらに追い込んでいないでしょうか。

完璧を追い求める人は、休むのが苦手。一度やると決めたことは最後まで予定通りにこなさないと気が済まないので、少しでも予想外のことが起こると心の中をかき乱されてしまいます。

仕事や家事、ダイエット、早起きなど、何かに挑戦するとき、そのすべてに100点満点を求めるのは生きづらいと感じる原因です。できない部分があったらそれを認め、次はどうすればできるかを考えてもう一度挑戦すればいい。それくらいの気持ちで臨んだほうがリラックスできますよ。

大切なのは完璧を目指すことではなく、挑戦をやめないこと。自分のやる気や自信が揺らがないように、時には休んだり手を抜いたりしてもいいんです。

他人がもたらす常識と情報を鵜呑みにしない

最近は人に会う機会を日常的に作ることが困難なので、SNSで親しい人の近況をチェックする人も増えましたよね。そんなときに気を付けてほしいのが、彼らの意見を100%鵜呑みにして自分の世界を作ってしまうことです。

たとえば、「メイクとファッションは自分の肌の色や骨格に似合うものを基準に選ぶ」。自分の外見を磨くために自ら取り入れているならポジティブに受け取れますが、「みんながしているから」という理由で合わせているなら窮屈に感じますよね。言い方を変えれば、「気になるコスメや服があっても自分に似合わないものは選ぶな」と禁止されているようにも聞こえます。

他人の持っている価値観や情報は刺激的で自分を高めるきっかけにもなりますが、なんでも鵜呑みにしていると、知らない間にそれが自己を縛る鎖になります。「いいなと思ったら参考にしよう」と思う程度にして、なんでも自分に当てはめて生きづらいルールを自分に課すのは控えましょう。

生きづらいときは自分目線で行動する

生きづらい原因を作り出すネガティブな考えを断ち切ったら、次は実際に行動していきやすい環境を自分の手で作っていきましょう。大切なのは、「自分目線」で行動すること。周りからの目や意見を基準にするのではなく、自分の感情と行いに焦点を当ててみてください。

嬉しいことを手帳やアプリに記録

あなたは寝るときに、その日に起きた嬉しい出来事と悲しい出来事のどちらを思い浮かべることが多いですか?就寝前は、起きている間に意識できない潜在意識が働きやすいと言います。生きづらいと感じている人は、悲しい出来事を思い浮かべてしまうことが多いのでないでしょうか。

そんな人は、寝る前にその日あった嬉しいことを思い出して手帳やアプリに記録するのがおすすめです。具体的に嬉しいことが思い出せないときは、「空が晴れていて気持ちよかった」とか「いつもの電車に間に合って遅刻せずに済んだ」など、何気ない日常の出来事でも大丈夫。寝る前に嬉しいことを思い出すと、穏やかな気持ちで眠りにつけます。

どうしても気分が乗らないときは記録をお休みしても構わないので、思い出した嬉しいことは手帳に書いて読み返せるようにしましょう。今はいいことや感謝を記録する日記アプリもあります。手帳を持ち歩かない人は、アプリも活用してみてくださいね。嬉しいことを記録すると、生きづらい日常の見方が少し変わって解放された気分になれますよ。

直感を信じて物事を選ぶ

人の意見に流されて生きづらいと感じている人は、自分の直感を信じて物事を選ぶ癖をつけましょう。「生き方を自分で選べ」というような大きなことではなく、小さな選択でいいのです。

実践しやすいのは、食事のメニュー。カフェやレストランに入ったとき、あなたは自分が食べたいものをしっかり選べていますか?本当は直感でコーヒーゼリーに惹かれていたのに「おすすめメニューのページに乗っていたから」、「SNSで話題になっているから」などの情報に流されて、クリームたっぷりのパンケーキを頼んでしまうこともあるかもしれません。

直観を無視して物事を選んでしまうと、心のどこかに満たされない気持ちが残ります。それが積もり積もって、生きづらいという負の感情を生む原因になるのです。

その日その時の自分の状況は、自分自身にしか把握できません。直感というものは、実行してみるとその時の自分にとってピッタリなものであることがほとんど。自由に選択できる出来事は、なるべく直感を信じて自分が「いいな」と思ったものを選んでみましょう。

誰かの役に立てる自分を褒める

自己肯定感が低くて「私なんてどうせ誰の役にも立たない」と自信を失くしている人は、誰かの役に立てる部分を見つけて、それを自分で褒めてあげてください。人は誰かに「してもらうこと」よりも、「してあげたこと」の方に喜びや生きがいを感じます。「私はいつもしてもらう側だから」とくよくよしてしまう性格の人は、自分の好きなことやよく知っていることに注目してみましょう。

たとえばデパ地下のチョコレートが好きな人なら、バレンタインデーには恋人の好みに合わせたチョコレートを選んで相手を喜ばせられます。チョコ選びに悩んでいる女友達の相談にも乗ってあげられますよね。

あなたが個人的に楽しんでいるものでも、時には誰かの役に立つことがあります。自分のことを「役立たず」として扱っていると、生きづらいと感じるのは当たり前。誰かのためにしてあげられることに注目して、それが実行できた時は「私ってこんな才能があったんだ!」と自分を褒めてくださいね。

生きづらい原因はあなたの性格ではない

世の中が生きづらいと感じるのは、あなたの性格が原因ではありません。ネガティブを作りだしているのは、自己肯定感を低くする考え方と行動です。これらは少しものの見方を変えたりちょっとした行動を起こしたりすれば改善できます。

どんな性格の人であれ、人生の中で一度は「生きづらい」と感じるものです。生きづらい原因を正しく理解して、何気ない毎日の中で自信をつけて自己肯定感を高めていきましょう。

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