【同調すると危険】職場で人の悪口を言う人との付き合い方

職場内で人の悪口が当たり前になってない?!

職場は1日の大半を過ごす場所。もちろん、合う人ばかりじゃありません。職場には色んな価値観の人がいるのは当然ですから…。職場環境(職種や企業体質)が悪いがために、ピリピリムードな職場もあれば、人の悪口が日常茶飯事で当たり前になっている職場もあります。

しかし、職場環境に関係なく、文句や愚痴ばかりで、ストレス耐性の弱い人もいるでしょうし、不満のあまり人の悪口が絶えない人もいるでしょうし…。

今回お話ししたいのは、後者の職場環境に関係なく人の悪口が好きな人・文句・愚痴が多い人。いわゆる、”くせの強い人”とでも言いましょうか…。仕事にはチームワークの必要なのに、職場内のゴシップ好きな人であったり、悪い話を言いふらしてしまう人だったり、(善悪関係なく)自分の感情だけで周りに吹聴したりする人って、どの職場にもだいたいひとりはいるものです。

みなさんはこういったくせの強い人にどう対処しているでしょう?

職場での人の悪口に、慣れっこになってしまっていませんか…?ひどい場合、役職者・立場ある人にも関わらず、個人の悪口を言う人も実際にいます。上司である手前、否定的なことも言えず合わせるしかない・聞き役に徹して我慢するしかない…なんてこともあるんですよ。こんなのパワハラといわれても仕方ありませんね…。

でも、職場での人の悪口ってそれほどセンシティブなことですし、当たり前になってはいけないことなのではないでしょうか?

政府広報オンライン|NOパワハラ なくそう、職場のパワーハラスメント

職場で人の悪口を言う人って印象最悪!

職場で人の悪口を言う人って、はっきり言って印象はよくないですし、周りからも警戒され信用もされにくくなってしまいます。あまりに人の悪口ばかり言っている場合は、扱いにくいし、一線を置かれてしまっても無理もありません。こんなんじゃ回りまわって、その本人にとっては超マイナスなことばかり…。

なんですが、やめられないのでしょうね本人も。具体的にみんなからどう思われてしまうか、例を挙げてみますね!

『私のこともなんて言われてるかわからないな…』という不信感

あまりに職場で人の悪口を言っていると、『この人誰のことも悪く言ってるなー』と思われてしまい、自分のこともよそでなんか言われているんじゃないだろうか…と不信に思われてしまいます。

特定の人の悪口のみならず、”自分が不快に感じた”というだけで、一方的に悪口を言いまくる人も残念ながらいますからね…。そういう人にターゲットにされてしまうと、あることないこと言い広められてしまうんです。

その反面、『また言ってるよ…』という状況も多くなっていくため、話の信憑性も下がっていき、その人の発言の信用度もガタ落ち。もし、本当にあった話をしていたとしても、『どうせ盛って話してるんだろう』『はいはい、また言ってるのね…』と、信じてもらえなくなってしまいます。

結局そうやって、また自ら敵(悪口のターゲット)を作っていくことになるため、周りから一線置かれた存在になっていくんですよね。

『人の悪口を言っていないと心のバランスが取れないの?…』という哀れみ

幸せな人は、人の悪口なんて言いません。逆に言えば、人の悪口を職場でペラペラと言っているような人は、心が満たされていない証拠です。だからこそ、人の悪口ばかり言って、自分を認めて欲しい欲求が強くなってしまいます。

愚痴もたまには言いたくなる気持ちもわかるのですが、エスカレートしてしまい、職場に人の悪口を言いに来ているほどのレベルになっている人は、可哀想な人と周りには映ってしまっても仕方ないですよね…。

『いつも人の悪口ばっかりだからめんどくさい…』煙たい存在

人の悪口って、聞かされている方も正直しんどいです。そんなことより仕事しようよって言いたくなりますし、付き合って聞かされている方としてはたまりません…。百歩譲って、悪口の対象の相手が言われても仕方ないかな…という人だったとしても、みんなそんな中で気持ちに折り合いをつけていますよね。

誰しもそんな人の悪口ばっかりの人とは、一緒に仕事するのが面倒だと感じてしまいますし、厄介だと思われても無理のない話なのかも…。

ネガティブの押し付け…人のやる気をも奪う存在

実際経験したことなんですが…入社早々、一緒にランチしよう♪と声を掛けてくれた先輩が、悪口大好物な方だったらしく…入社したてでまだなにも知らないし、不安や期待、緊張…とただでさえ気を張っている時。

そんな私に、『なんでこんな変な会社選んだの?』といきなりネガティブな会社の悪口がスタートです。『こんな会社やめといた方が良いよ』なんて助言まで…。楽しく働けるか不安な時に、いきなり会社の悪口を聞かされたら、心配を煽られますよね。

私ってこの会社に全然ウェルカムじゃないんだ…私を辞めさせたいの?とすら感じましたし…。そして…私の部の人の悪口もノンストップ!入社直後から会社や人の悪口を聞かされていては、プレッシャーだしやる気も削がれるし、不信感にも変わってしまいます。

これじゃ出鼻をくじかれますし、先入観が植え付けられるのも仕方ありません。まして新人。まだ職場で人間関係すらできていないんですから。私もさすがにその先輩が、いきなり苦手になりました。この手の人の悪口が好きな先輩を持つと、不運ですよね…。

悪口言っている暇があったら仕事して!

みんな忙しくしている中で悪口や文句が多い人って、周りにもいい影響は与えません。聞かされている方もうんざりですよね…。『そんな暇あったら仕事してよ』『また悪口言ってるのかー』と、呆れてしまいます。

それに、そういった負の言葉をばらまかれると、一緒に働いている人もしんどくなってしまうのは当然です。中には自分が仲の良い同僚・まったく悪く思っていない人などの悪口もありますから…無論いい気はしませんよね。

合わせただけなのに…職場の人の悪口に同調した結果…

職場で人の悪口を言う人って、どういうわけか徒党を組もうとしがちです。『あなたもあの人のこと嫌いよね!私の仲間よね!』『あなたもあの人のこと嫌いでよかった!私の味方よね!』と…。

確かにネガティブな感情って、共感してくれると救われるような気になるのはわかります。しかし、こうなってしまうと、いくつか問題が生じてしまう危険があるんです。人の悪口に同調してしまった結果の恐ろしい末路を、少しご紹介します。

元ネタはあなたのはずが…私が悪者みたいになってない?!

とりあえず同調していただけなのに…周りに同調したことを吹聴されてしまい、”自分まで悪者にされてしまった…”なんてことが起こります。

たとえば、『〇〇さんがこんなんでムカつくんだけど!』と悪口を聞かされて、適当に合わせたつもりで『そうなんだ、最悪だね~』くらいの返事をしただけだった…にも関わらず!『△△さん(あなた)も〇〇さんのことムカつくって言ってた!』と、あたかもあなたが言っていたかのような状況に。

ちょっと待ってよ…って話ですよね。こっちは本当は人の悪口を聞かされるのすら嫌なのに、職場の人間関係上、とりあえず合わせただけなのに、なんで私も言ったってなってるの?!って…。

悪口を言った張本人は、自分の正当性のために『△△さん(あなた)もそう言った(=自分には味方がいる)』という言い方をしたいのでしょうが、一緒にされたらたまりません!こんなんじゃ、回りまわってあなたの評判まで下がってしまう危険があります。

愚痴仲間を通り越して…ただの依存相手にされてしまい…

”負の感情の共同体”と認識されて、聞いてくれる・同意してくれる相手として依存されてしまうことがあります。結果、あなたが相手に『それは違うんじゃない?』なんて言おうものならば、それを機に今度はあなたが悪口の標的にされてしまうことも…。

悪口に同調してくれる相手って、”心の距離感が縮まった”ように思えて、居心地の良い相手と思われてしまっているのです。(悪口共同体の依存って最悪ですが…。)

相手はあなたのことを、”否定しないで聞いてくれる味方”と思っていたのですから、『今までわかってくれていたのに、なんで私を否定するようなこと言うの?!』という逆恨みに似た感情を抱かせてしまいます。

人の悪口が好きな人って、承認欲求が強く自己肯定感が低いケースも多く、下手に同調してしまったことにより、依存されてまうことってあるんです。私がなんかした?って言いたくなるところですが、気付いた時には後の祭りかも…。

聞き役に徹するあまり…自分の仕事にまで支障が?!

申し訳ないのですが、職場で人の悪口を言う人って、仕事が遅かったり、あまりできる人ではなかったりするケースが多いもので…。仕事よりも悪口の方が優先なのでしょうか…。あるいは、そういった性分ですから、悪口を言っている時間や、悪口を言いたくなるポイント(人の落ち度)を見つける時間を持て余しているのか…。

お暇なんでしょうか…。忙しくしている人は、悪口を言っている暇すらありませんからね…。

そんなこともあって、仕事中であっても悪口ばかり言っているので、聞かされる方も仕事が思うように進められなくなってしまいます。特に先輩や上司がこの手のタイプだと、無下にするわけにもいきませんし。

とりあえず聞いて同調・合わせて…としているうちに、自分の仕事が手一杯になってしまうんです。結果、自分が苦しむ羽目になる…。不快感しかありませんね。聞かされるのも気分が悪い上に、仕事も追い込まれるなんて…。

合わせて聞いていただけなのに…私まで誤解を…

無下にするのもなんだしと、本当は嫌だけど付き合って同調しているところを…気になる彼に見られてしまった。上司に見られてしまった…。そして、誤解を招いてしまうこともあります。

職場で人の悪口をペラペラ言っているような人は、やっぱり周りからも警戒されていることが多いのに、そんな危険人物の仲の良い人として見られて、同類項扱いに…。ただ話していただけだったとしても、傍から見て、仲の良い人たちなんだと思われた結果…

『あぁ…〇〇さん(あなた)も、あの人と一緒になって人の悪口を言ってるんだね』と誤解されてしまいます。

これってとっても損していませんか?

めんどくさいからとりあえず合わせていただけ…空気を読んで一緒にいただけ…たとえそうだったとしても、一緒にいるところを見た人からは、”あの人と気が合う人=同じく危険人物”と見なされてしまうなんて。挽回するチャンスがなければ、あらぬ誤解を受けたままになってしまう危険も…。

職場で人の悪口が多い人とどう付き合うべき?

職場の人の悪口や噂が好きな人とは、どう付き合っていけば良いのでしょう?必ずそういう人はいますから、その人をどうこうしよう(変えよう)なんてしたところで、悪口や噂を止めさせることは不可能…。

そういう人は一定数いるという前提で、上手に付き合っていく方法を身に着けておく方がよさそうですね。職場という手前、人間関係をギスギスさせたくもないでしょうから、うまく立ち振る舞えるようにしておきましょう!

違うと思う時はハッキリ違うという意志を伝えましょう!

人の悪口がエスカレートすると、事実を盛った話にまで発展してしまったり、発言者の感情のみで、ねじ曲がった解釈だけの話があったり、どんどん誇張された話になってしまうことがあります。

聞いていると『さすがにそれは違うでしょ…』という話も多いものです。悪口の標的にされた方はたまったもんじゃありません。ですので、決してその話は鵜吞みにして、賛同する・同調することはないようにしましょう。

そして、周りの人からもその”職場で人の悪口を言う一味”と思われないためにも、勇気を出して違うんじゃない?という意見は少しずつでも言うようにしてください。嫌味っぽく言う必要はないので、『えー、そうかな?あはは~』くらいに軽くでも構いません。自分が悪く思っていない相手の悪口の場合は特にです。

やんわりで良いので、『私はあなたの仲間じゃないですよ』ということは、伝えておくようにしてください。

余裕がない時はキッパリとNOを伝えましょう!

こちらに(時間的にも精神的にも)余裕がない時は『ごめん、今ちょっと立て込んでるから後でもいい?』とNOの意志を伝えるようにしましょう。

職場での人の悪口以外は別に悪い人ではないし、いろいろ手伝ってもらったり、助けてもらったりもあるし無下にはできない…と思うこともあるかもしれません。先輩だったり、仲の良い同僚・同期だったりする場合は、なおさらNOは伝えづらいと思うことでしょう。

だからといって、相手の言う悪口を聞いているほどの精神的・時間的余裕もない場合にまで、無理をする必要はありません。職場の人の悪口って、聞かされている方もつらいんですよね…。時には聞きたくない話もあるでしょうし、ネガティブな話ばかりだと、こちらのパワーまで奪われてしまいます。

職場の人=仲良くしないといけないという概念を取っ払って、自分が働きやすいようにしていってくださいね!

※もし、先輩にNOを言ったがために嫌がらせなどに発展したら、然るべく窓口に相談することもできますよ♪

厚生労働省|総合労働相談コーナーのご案内

話したそうに相手が近づいて来ても目を合わさない

冷たいと思うかもしれませんが、悪口を言いに来たかな…そろそろ悪口が始まりそうだ…そう察知したら、目を逸らしてみたり、その場から立ち去ってみたりするのも身を守る手段のひとつです。かわし方がわからないからといって、言われるがまま、聞かされるがままなんて身がもちませんからね!

苦手な人からは徐々に離れて、自分の心を守る・心の距離をとる(職場での立場も守る)。これもとても大切なことですよ♪

職場の人の悪口・噂好きな人とはあまり関わらないようにしよう!

人の悪口や噂が好きな人って、最初に説明したように、信用されにくかったり、煙たがられたりして、職場でも少々浮きがちです。大人ですから、声に出して言うことはないだけで、大丈夫!みんなわかっています。

言わないだけで、みんな心の中で『あー、またやってるよ…』と、あまり相手にしていません。そのためきっと、自分を守るのが上手な方は、そういった人と上手に距離をとって付き合っているはずです。決して深入りはせず。

職場は1日の大半を過ごす場所である以上、楽しく過ごせる・職場のみんなが和気あいあいとしているに越したことはないのですが、残念ながら合う人間ばかりではないのですから、しんどい相手と無理に関わる必要はありません。

仕事でどうしても関わることがある場合であっても、必要最低限の接触にとどめて、それ以上はドライにかわす。そういった大人な線引きも時には必要です。心に取り込まない距離感を保つようにしてください。

悪口が始まったら話題をすり替えてしまいましょう!

私、口下手なんで…という方には少し過酷かもしれませんが、悪口を言ってきても、話題を変えてしまうというのもひとつです。だって、聞きたくもない人の悪口を聞かされる上に、自分もしんどいなんて、あなたにとってなんの得があるのでしょう?

相手は話してスッキリするだけな上に、今後もあなたを聞いてくれる人として話し続けられるんですよ?その苦労に比べたら、これくらいきっとできます♪

たとえば、悪口が始まったとします。その時、相手の会話のちょっとした合間に、全然違う話題にすり替えてしまうんです。『そういえば、昨日のあの番組見た?』とか。『今日は天気微妙なんだってー』など、もう空気を読んで合わそうとなんてしないで、一切違う話題に切り替えてしまいましょう!

何気ない日常会話で、サラッと話を変えてしまえるようになれば、相手も聞いてもらえないと悟ってくれることでしょう。

この人に話したら逆にヤバいと思わせる作戦!?

ちょっとレベルが高い、上級者向けテクになってしまうのですが…。たとえば、いつものごとく、相手が職場であなたに人の悪口を言ってきたとします。『〇〇さんこんなんなんだよ!』と言われたら、これまでは体よく『そうなの?嫌だね!』なんて返してきたかもしれませんが、あえてぶっこみ返してしまいましょう!

『〇〇さんに聞いてこよっかな、あなたがそう言ってるけどどうなの?って』と。

”私、ただ聞いているだけじゃなく、真実探っちゃいますよ”的な返しをしてみるんです。

相手はただ悪口を言いたかっただけですから、そんな自分が言った悪口を本人に事実確認しようとされるなんて思ってもいません。むしろ本人に言われたら不都合だらけでしょ?そこをあえて突くんです。

『この人に悪口を聞いてもらっても…ヤバい!』と思わせてしまえばこっちのもの!二度とあなたには悪口を聞かせることはなくなることでしょう。

職場での人の悪口は要注意!慣れっこにならないで!

職場で人の悪口を言うのって、百害あって一利なしと言っても過言ではありません。もし、本当に人としてアウトという人がいて、みんなも嫌っている人であったとしても…やっぱり悪口って、あまり良いものを生み出しません。

一部では必要悪とでも言いましょうか、誰かひとりをみんなで結束して嫌うことで、仲間意識が生まれて連携がうまくいくなんてこともあるかもしれませんが…。

ただ、そんなやり方でしか結束できないのであれば、悪口の標的を作り続けていなければいけなくなってしまいます。

せっかくなにかの縁で、一緒の職場に居合わせた仲間です。もちろん、合わない人は必ずいます。でもそんな中でどう立ち回って、自分のやるべきことを遂行していくかが重要ではないでしょうか?嫌な人とは上手に距離をとって、自分の心に不要なストレスを溜め込まないようにしていきましょうね!

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