ダイエットにつきものの停滞期…いつ起きてどうなるの?
健康的なダイエット…これは女性の永遠のテーマといっても過言ではありません。
みなさんも一度は、「今年こそ痩せる!」「〇月までに〇キロ落とす!」と、ダイエットを決意したものの、失敗に終わってしまったり、つらい停滞期に挫折してしまったり、食事を極端に減らすような無理なダイエットで一時的に激やせしたもののリバウンド…
むしろプラスになってしまったりした経験はあるのではないでしょうか?
かなり本気なダイエットの決意で、始めのうちは運動や食事コントロールである程度、減量に成功することはあっても、いつからか体重が落ちにくくなる「停滞期」がやってきます。
やってもやっても体重が落ちない、いつまで続くのかわからない停滞期に、心が折れてしまう女性は多いもの。
食事制限や運動の苦しさよりも、停滞期の苦しさの方が精神的ダメージが強くて…「頑張ってるのになんで?」としんどくなるんですよね。
そもそもダイエットにつきものの「停滞期」ってなに?
ダイエットにつきものの停滞期とは、読んで字のごとく「体重が減りにくくなる=停滞する時期」のこと。痩せたいと望む女性にとって停滞期は、ダイエットを挫折するきっかけになりかねないにっくき宿敵ですよね。
ただ、ダイエットになぜ停滞期がセットでついてくるのかの理由を、ちゃんと学んだことはあるでしょうか?
そもそも停滞期って、”健康な人だからこそ・生きる本能が正常に働いているからこそ”起きる現象なんです。
急に体重が普段より減り始めるわけでわけですから、”これ以上痩せたら生命の危機・飢餓だ!”と脳が反応し、指示を出して痩せないようにしようとする本能が働きます。
つまり、体がどんどん痩せる=命の危機というメカニズム。自身の意思とは関係なく、体も生命を守るために働いてるわけです。
「ダイエットを頑張っているのに落ちない!」と不本意に思うかもしれませんが、それは健康である証ともいえるのでしょうね。
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停滞期に突入するとどうなるの?
停滞期に突入すると、体内に栄養を備蓄しやすい状態になっていきます。
つまり、どれだけやっても体質の変化により、体重が落ちにくい・増えやすい状態になるというわけです。痩せたくてダイエットを頑張っている人からしたら、超残酷な現実ですが…。
その理由は、停滞期は”命の危機を守る本能的な作用”と表現したとおり、「これ以上体重を落ちたらマズい!」と体が認識したことにより、「もっと栄養を蓄えないと!」という認識に変化するから。
そのため、停滞期にどれだけ食事制限をしていたとしても、その少ない食事量からでさえも体はしっかりと栄養を吸収しようとして、体重が落ちない状態になってしまいます。
それどころか、「栄養を蓄えないと」という作用が強く出過ぎて、吸収しやすい体の状態ゆえに体重が増えてしまうことも起きてしまうのです。
しかしこれは、決して悪い作用ではなく、体が反応している証ですから、無理に抵抗しようとする必要はありません。
ダイエットの停滞期はいつから始まるの?
いつから停滞期に突入するのか?いつになったら停滞期から抜け出すことができるのか?
それが最初からわかっていれば前もって心構えもできますし、停滞期の苦しみが原因でダイエットを挫折してしまうことなく済むように思いますが…。
結局は、停滞期が原因でダイエットを失敗してしまう人が多いのは事実。それだけ停滞期がキツイってことなんですよね。
でも、それはもしかしたら、停滞期に対する正しい知識を持っていないからかもしれません。
正しい知識があれば、停滞期に思い悩んだり苦痛になったりしてしまうことは少なからず軽減できます!
ダイエット成功の鍵は、正しく自分の体のメカニズムを知ること。とても重要なことですし、挫折・失敗をしないためにも、まず始めにダイエットと停滞期の関係を学んでおきましょう。
知識があるだけで、停滞期の苦悩は和らげられる上に、キレイに痩せるヒントを得られるはずですよ♪
ダイエットの停滞期はいつから始まるの?目安は?
一般的な目安としては、ダイエット開始から1ヶ月頃から始まると言われています。
しかし実際には、体質(生理周期・ホルモンバランス・基礎代謝・筋肉量など)に個人差があるのは当たり前ですし、選ぶダイエット方法も痩せ方も違うのですから、明確にいつから停滞期が始まりますよ!と言い切れるような基準は存在しません。
そりゃそうですよね、普段から動いている人と、動いていない人の筋肉量は違いますもの。
ですから、下手に「そっかー1ヶ月目からか~」と、この”世間的な目安”をあてにしていると、「1ヶ月過ぎても、まだしばらく停滞期が始まらない」ということありえますし、逆に「1ヶ月も経ってないのにすでに停滞期に突入したんですけど…」なんてこともありえます。
いつ停滞期が訪れる?いつ突入する?と思いながらダイエットをやり過ごすのって、ストレスにもなってしまいますしね…。
一般的な目安と自分が同じようになるとは限りませんからね。
ダイエットを始める前・停滞期に突入する前の心構え
「いつかは停滞期に突入するんだ!」という強すぎる覚悟は、今後の不安やプレッシャーにつながり、かえって楽しくダイエットに取り組めなくってしまう原因です。
思いつめない程度に、「そういう時期がいつか来て、しばらく続くのね」くらいに、構え過ぎずに停滞期を受け入れる心構えでいましょう。
また、ダイエット方法・体質によっても停滞期に突入するタイミングや期間も異なってきますから、人と比べて落ち込まないようにしてくださいね!
ダイエットの停滞期はいつまで続くの?
ついに魔の停滞期に突入…。「食べないようにしていても落ちないし…いくら動いても落ちないし…こんな日々がいつまで続くの…?」と、つらく不安になってしまう時期ですよね。
頑張っているのに結果が出ないのですから、自暴自棄になってしまう気持ちはとってもわかります。
このにっくき停滞期は、一体いつまで続いて、いつになったら終わるのでしょうか。抜け出すまでについても考えてみましょう。
停滞期の期間はいつまで続く?いつ終わる?
あくまで目安に過ぎないのですが、早く終わる方でも2週間と言われており、人によっては1ヶ月続く人もいますし、酷な話ですが、中にはそれ以上(数か月)続く人もいます。いつ停滞期に突入するかも個人差がありますが、お察しのとおり、脱出するのにも個人差があるのは事実です。
そのため、もし自分が長期的に続くタイプに該当するとしたら、自分の体質を遺伝子レベルで悔やむことになるかもしれません…。
先ほどご説明したように、停滞期は人間の体の生きるために必要な本能的なメカニズムですから、どうあがいてもどうしようもありません。自分の意思でコントロールできるものではないのですから。
藁をもすがる気持ちで、たまりかねてあれこれ調べてみても、停滞期を抜け出す手立てって明確・確実なものは見つかりません。たとえ見つけて実践してもほぼ効果を得られないことが大半で…。余計に苦しむはめになってしまいます。
ダイエット中・停滞期に突入してからの心構え
インターネット検索などでは、大半が停滞期から抜けるのは1ヶ月前後という”おおよその定義づけ”がされているものの、先ほどの解説の通り、もっと長く・いつになっても停滞期から抜け出せない人も中にはいます。
その事実を知らないで、1ヶ月というワードだけを鵜吞みにしてしまうと危険です!1ヶ月じゃ済まない人もたくさんいるんですもの。もともと肥満遺伝子を持つ方ほど、この停滞期の体の抵抗は続いてしまいますし…。
”1ヶ月”という思い込みをしてしまうと「1ヶ月我慢したのに嘘つき!」…と期待通りに進まないことに、余計なストレスが出てきてしまうんです。
これが原因でバーンアウト状態に陥ってしまう方も多いもので…。
つらい停滞期だからこそ長期的な辛抱が必要なのに、1ヶ月という思い込みで油断してしまったために、ダイエットそのものを挫折する可能性があります。
あくまで目安であるということを忘れないようにしましょう!
停滞期はいつまで我慢すべき?ダイエットの意味ある?
これまでの説明の通り、ダイエットにつきものの停滞期は、いつ始まるのか・いつ終わるのかも人それぞれで、一概には断言できないものであり、かつ、どれだけ頑張っても減りにくくなる上に、増えやすくもなっている時期です。
こんなんじゃいつまで我慢したらいいのかわからなくなってしまいますし、つらい食事コントロールや運動をしても結果が出ない毎日に、「やってる意味ないじゃん…」と心も折れてしまいそうになりますよね。
確かに…いつ抜け出せるのかわからないんですから、ただただ苦しい気持ちが続くだけなんですもの…。
我慢・我慢・我慢…でも結果ゼロ…。こんな日がいつまで続くの?と不安になって、欲望に負けてしまいそうになるのも当然です。
ここでは停滞期中に、ダイエットそのものが無駄に思えてしまった時の考え方を紹介します。いつまで続くのかわからない停滞期と、上手に付き合うメソッドですので参考にしてみてくださいね♪
停滞期がいつ終わるか不安になったら…筋力アップを!
頑張ってるのに成果が出ない(=体重が落ちない)と、つらさが一層増してしまいますよね。しかし、もし食事コントロールだけではなく、運動もしっかりしているのであれば、「体重」としては成果が見えなくても、筋力は上がっているはずです!体重は変化していなくても、体は締まってきていないでしょうか?
「筋肉つけたいわけじゃない!」って思うかもしれませんが、適度な筋力をつけるのはダイエットには必要なこと。
筋肉量が増えると、必然的に基礎代謝が上がります。筋肉量がある人は食べても消化しやすい体になっているため、筋肉量がない人より食べても太りにくい状態です。
カロリーも消費するというわけで、「ダイエットで別にムキムキになりたいとは思っていないんだけど…」という方でも、ある程度筋肉は必要ということがお分かりいただけるのではないでしょうか?
つまり、体重として現れる成果だけにフォーカスしないで欲しいんです!
筋肉が増えると体重が増える?!でもそれは良い兆し!
停滞期の期間中に、筋肉量を増やす重要性をお伝えしましたが、残念ながらトレーニングにより骨密度や筋肉量が増えると、体重は増えます…。理由は単純で、脂肪よりも筋力の方が重いからです。
「ダイエットで瘦せたいって言ってるのに、筋肉で体重増えるとか本末転倒じゃない!」「ほら、ダイエットしても無駄!」と言いたくなるかもしれませんが、そう焦らないでください!先ほどお伝えした通り、筋肉が増えると、基礎代謝が上がります。
つまり、痩せ体質になるんです。停滞期のつらさから「ダイエットしている意味ない…」と思っている方でも、この知識があれば、「今は筋力をつけることにフォーカスしているから、減らないのは仕方ない」と思えてきませんか?さらに、しっかりと筋肉をつけていれば、停滞期脱出後の減量もスムーズになっていきます!なぜなら代謝が上がっているから♪
停滞期=筋肉を増やす時期と考えれば、理にかなった考えで継続できる糧になるはずですよ。
停滞期に筋肉量を上げれば美しくスリムアップできる!
適度に筋肉量をつけながらダイエットに臨むと、美しく痩せられるメリットがあります。ただただ体重を落とすだけでは、かえって不健康そうに見えることってありませんか?
これでは歳を重ねてから後悔するハメになるかもしれません。過度な食事制限でダイエット法で、つらい停滞期を乗り越えられたとしても、歳を重ねた時に骨粗鬆症になったり、シワが目立つようになったりと、あとあと後悔する可能性は高いんです!
目先の痩せたい思いだけに囚われて無茶なダイエットをしても、骨粗鬆症になってからでは時すでに遅し…。
停滞期に過度に運動を増やしたり、食事を減らしたりしても無駄なんですから、美しくダイエットして、美しく歳を重ねることに焦点を当てるべきではないでしょうか?
適度な筋力があれば、不健康な痩せ方はしませんし、歳を重ねても肌もキレイに保てるのですから、一石二鳥だと思いましょう!
いつ終わるか不安なダイエットの停滞期を乗り切るために
いつ終わるのかわからない停滞期だからこそ、体重だけにフォーカスするのではなく筋力アップにもフォーカスしてみようとお伝えしましたが、もちろん、それ以外にもできることがあります。
「停滞期…いつ終わるのかわからなくて気が狂いそう…」と、発狂したくなるかもしれませんが、思い悩んでいてもストレスはたまる一方です…。その苦しみを乗り切るためにできることを、一緒に考えてみましょう♡
時には適度な「チートデイ」を取り入れてみて♪
これまでダイエット=甘いもの厳禁!と思っていたかもしれませんが、時には好きなものを食べて良い日を作りましょう。ダイエットをしている方からすると恐怖でしかないかもしれませんが、停滞期は先ほどの解説のように、落ちない・増えやすい時期です。頑張っても頑張らなくても、そうなりがちな時。
過度な甘やかしは厳禁ですが、自分のやる気アップのためにも時には、好きなものを罪悪感を取っ払ってしっかり食べる日を設けてみませんか?
ダイエット内容を見直してみましょう!
ダイエットに採用しているエクササイズ内容を、停滞期だからこそ今一度見直してみる・変更してみるのもひとつです。例えば、あなたが食事制限と筋力トレーニングをメインにしていたとします。
筋力が上がってきているのが実感できているのであれば、筋力トレーニングに割く時間を半分に減らして、残り半分はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動にあててみてはいかがでしょう?
ジョギングメインだった方は、筋トレを採用してみるのもアリ。
あるいは、食事制限がストイック過ぎる場合には、食事を少し増やした上で新たなトレーニングを加えてみたり、半身浴やセルライトケアで体を中から温めて、むくみを取ることにフォーカスしてみるなど。
食事制限や運動で、摂取水分量が増えるとむくみにつながってしまうこともあります。血流改善は体質改善や美容にも効果的です。
これまでの型にハマったダイエット法に、プラスマイナスを上手にして変化をつけてみるのも、いい気分転換にになりますよ♪
焦るのは禁物!健康維持をしていると考えましょう!
ダイエットは「美味しく食べて健康的に痩せる」というのが一番理想的ではありませんか?ちゃんと食べて、ちゃんと動く、過度なカロリー摂取に注意する。
このバランスさえ保てていれば、本来、ダイエットは不要だったはずではないでしょうか?(※遺伝子レベルで、太りやすい遺伝子を持つ人もいますが)
また、その人に合う”ちょうどいい体重”もあります。自分が居心地の良い体重とでもいいますか。
たとえ、壮絶な頑張りを見せてダイエットに成功したとしても、痩せたことによって、
- 具合が悪くなりがち…
- どうも集中力が欠落している…
- 肌荒れがひどくなってしまった…
- このままキープしないといけないことに不安しかない…
なんて、想定外の心身問わないトラブルが起こることもあります。
これじゃ、停滞期を血のにじむ思いで乗り切ろうが、健康を害しているだけで、体重が自分の体質にフィットしていないということになりませんか?
そうならないためにも停滞期があるわけですし、ダイエットに対する概念を「痩せる」ことから「健康維持」に変えてみてはいかがでしょうか?
瘦せたいのに痩せない!と思うから、停滞期がいつ終わるのか不安にもなるし苛立ちもします。しかし、健康維持のためを目標にして、居心地の良い体重であることを目標とすれば、停滞期も健康な証と受け取れませんか?痩せるのは今の目標かもしれませんが、健康は生涯必要なものですからね♪
なにもしない日・休みの日を作るのもあり!
先ほどのチートデイとは少し異なり、食事の不摂生・暴飲暴食などは避けるのは変わらず、しっかり体を休める日を取るのも大切なこと。
どうしてもダイエット中・特に停滞期ともなると、休むこと自体に勇気が必要だったり、罪悪感を感じたりしがちですし、プレッシャーや焦りから「もっとやることを増やそう!」とか「なんで?!どうして痩せないの?」と気分が内側に向かいがちです。
ダメ元で片足で体重計にのってみたり、薄目で体重計の結果を見てみたりしても、変わらないものは変わりませんからね…。でも、そんな時だからこそ、あえて運動をしないで自分を労る日を作って欲しいんです。
特に筋トレをしている方!ご存知かもしれませんが、筋トレによって傷んだ筋繊維は休むことにより再生して、筋肉が強くなっていきます。つまり、休む期間がないと疲労が溜まる一方で回復が追いつかないわけです。
筋トレをしていない人であっても、時には休んで自分を癒す日を作ることでリフレッシュにもなりますからね♡
『いつ終わる…停滞期』と悩まないで良いダイエット知識を味方に!
停滞期はダイエットの敵であり、痩せたい願望や頑張りをへし折る期間と思っていた方も、正しい知識と自分に見合う「停滞期との向き合い方」さえわかっていれば、苦しむ必要はなくなってきます。
思うように減量が進まない現象は、いつ終わるかわからない長く遠い暗闇のように感じる時もあるかもしれません。しかし、だからこそ自分の体を知る時間・自分を労る時間だと思ってみませんか?
今は過度なダイエットよりも、ボディポジティブ(ありのままの自分の姿を愛する)というブームもある時代です。
「痩せてキレイになりたい!」「着たい服を着てオシャレしたい!」と思うこともあるでしょうが、そのために健康を害していては元も子もないことになってしまいます。
長い目で、健康的な体を目指す。そういった気持ちでダイエットに取り組めば、リバウンドも起こりにくく、居心地の良い自分になれるチャンスに変えられるはずですよ♡