夏休みに訪れたい!首都圏から気軽に行ける避暑地6選

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地①奥日光(栃木県)

日光東照宮のある人気観光地・日光からさらに西へ進むと奥日光と呼ばれるエリアがあります。このエリアは標高が高く、昔から避暑地としてよく知られているエリアです。

中でも中禅寺湖付近は「リゾート地の元祖」と呼ばれ、各国の大使館別荘などが多く建てられてきた歴史があります。英国大使館別荘やイタリア大使館別荘、ベルギー王国大使館別荘などが現在も残っており、中に入って見学することができます。

かつて、多くの外交官や要人たちが美しい中禅寺湖湖畔で涼をとり、癒しの時間を過ごしました。そんな歴史ある中禅寺湖周辺をゆっくり散策するのもおすすめです。

また、中禅寺湖畔には、リゾートホテルや温泉旅館などが多くあるので、夏休みを過ごすのにもピッタリです。

奥日光の入り口にある中禅寺湖は、標高1269メートルに位置し、日本有数の高さを誇る場所にある湖です。そのため、8月の平均気温が約20℃と、なんと北海道並みの気温だと言われています。首都圏でありながら、この涼しさは大変貴重だと言えるでしょう。

男体山(なんたいさん)の大噴火によりできた中禅寺湖は、周囲が25キロメートル、深さは最大163メートルもあります。とても広い湖で、クルージングを楽しむことができます。

中禅寺湖には遊覧船があり、のんびりと湖上で観光を楽しむことができます。2階建ての遊覧船は、いくつかコースがあり、中には1時間ほどかけてゆっくりと湖をまわるコースもあります。

夏は特に、風を感じながら船で過ごすのは心地よく、快適に過ごすことができます。

日本百名山の男体山と中禅寺湖の景色はまさに絶景。見ごたえがあり、日本にいることを忘れてしまうような、そんな非現実感を味わうことができます。

中禅寺湖クルージングは夏休みのステキな思い出になるでしょう。

中禅寺湖周辺には、他にも素晴らしい観光地がたくさんあります。その一つが有名な「華厳の滝(けごんのたき)」です。

子供のころ、修学旅行で訪れたことがある人も多いかと思いますが、大人になってから訪れるとまた違った印象を持つのではないでしょうか。

ダイナミックな滝の流れは圧倒される風景。水しぶきがあがる滝を見ているだけで、夏は特に涼しさを感じます。夏休みにぜひ華厳の滝を訪れてみては。

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地②三島(静岡県)

静岡県の三島というと、避暑地というイメージを持つ人は少ないかもしれませんが、三島には涼しさを感じることができる、おすすめのひんやりスポットがいっぱいあります。

まず、三島で訪れたいひんやりスポットが「柿田川湧水(かきたがわゆうすい)公園」です。こちらの公園の中ではあちらこちらで富士山の湧き水が湧いている様子を観察することができます。

実際にその水に触れることもできる場所もあります。ひんやりとした富士の水はとても冷たく気持ちがよいものです。

公園の中にあるブルーホールと呼ばれる青く丸い湧き水スポットを上から見ると、きれいな水がどんどん湧き出ているのがわかります。ずっと眺めていたくなるような、とても癒されるスポットです。

公園は緑も多く、暑い日でも涼しく散歩が楽しめます。美しい水に囲まれた気持ちのよい公園は、夏休みに訪れるのにピッタリのおすすめスポットです。

また水の都と呼ばれる三島の街の中を流れる「源兵衛川(げんべえがわ)」も癒しのおすすめスポットがいっぱいです。

三島駅からわずか徒歩5分ほどの場所に流れる源兵衛川は、夏には蛍が舞うと言われるほどきれいな川で、その美しい水の流れは見ているだけで涼しくなります。

川沿いには飛び石があり、遊歩道も整備されているので、のんびりお散歩が楽しめます。周辺には神社や、お寺、オシャレなカフェやレストランなどもあり、涼しい気温の中、散策が楽しめます。

そしてこの源兵衛川の起点ともいえる場所が「楽寿園」です。「楽寿園」は三島駅からほど近い、市立の大きな公園です。元は明治維新に活躍したことで知られる小松宮彰仁親王の別邸としてつくられたのが始まりです。

楽寿園には富士山の噴火時に流れたと言われる溶岩の上に生えたとされる樹木があり、湧き水スポットなどもあります。

溶岩の間から湧水が出て水位が変化すると言われる小浜池と周囲の自然林でできた庭園は国の天然記念物及び名勝に指定されています。園内では、趣ある風景を存分に楽しむことができます。

ご紹介した三島の水のスポットをまわればきっと暑さを忘れることができるでしょう。気軽に夏休みに訪れてみてはいかが。

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地③北軽井沢(群馬県)

日本有数の避暑地として知られているのが軽井沢です。夏休みのシーズンになると多くの観光客で賑わいます。その軽井沢の中でもさらに涼しさを求めるなら、断然おすすめなのが、北軽井沢エリアです。

北軽井沢は、浅間山の北東、標高1000メートルから1400メートルの高さに位置するため、冬はなんと-20℃以下の日もあるという寒冷地です。そのため、暑い夏でも涼しいのが魅力です。猛暑を避けて過ごすにはピッタリの場所だと言えるでしょう。

また、常に人気のある旧軽井沢や中軽井沢エリアと比較して、北軽井沢エリアは湿気が少なく、からっとした空気なのでより涼しく感じられるようです。

自然あふれる人気観光地・軽井沢の中でも、群馬県側である北軽井沢はよりダイナミックな大自然を感じる場所がいっぱいです。

嬬恋村の広い丘陵地いっぱいに育っている一面のキャベツ畑は、日本一のキャベツ畑といわれています。ここでしか見ることができない素晴らしい景色です。

また、浅間牧場と呼ばれる広い牧場もあり、うさぎやヤギなどの動物と触れ合うこともできます。美味しいソフトクリームも味わえるとあって人気です。天丸山の西麓に広がっている800ヘクタールもの大牧場でも大自然を満喫することができます。

真夏でもヒンヤリとした空気の中で思う存分、観光やレジャーが楽しめるのも北軽井沢の大きな魅力だと言えるでしょう。

北軽井沢エリアでも特に人気のある観光スポットの一つが「白糸の滝」です。

雄大で大きな滝というよりは、美しく繊細な印象の滝です、横幅のある岩肌に滝がいくつも流れており、見ているだけで涼しさを感じます。

その名の通り、白い糸のような滝は、浅間山の伏流水でとてもきれいな水です。天候に左右されず一定の水の量が流れているので、年間通して楽しむことができます。

浅間山に降った雨水が長い年月をかけ、土の中に浸透していき、その水が白糸の滝となって流れ出ています。触ってみると、とても冷たく清らかな水であることがわかるでしょう。

白糸の滝の周りには初心者でも比較的歩きやすいハイキングコースもあるので、おすすめです。マイナスイオンたっぷりの大自然の中を歩くだけで、暑さで疲れた心も体も癒されるでしょう。

夏休みは混雑するイメージの軽井沢ですが、北軽井沢エリアは軽井沢の中心エリアよりは混雑も少なく、快適に過ごすことができるのもポイントです。

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地④箱根(神奈川県)

箱根というと、避暑地というイメージよりは、温泉地というイメージがある人が多いかもしれませんが、実は首都圏から気軽に来ることができ、夏に避暑地として過ごすのにぴったりの場所だと言えます。

箱根の中でも、標高の高い芦ノ湖まで上がってくれば、およそマイナス8℃も違うとも言われています。

都心から近いため交通費もリーズナブルですむのも大きなメリット。夏休み近場で涼をとりたいと考えている人におすすめの場所です。

箱根の中でも特に涼しく過ごすことができる、おすすめエリアが芦ノ湖周辺です。

芦ノ湖のある場所は、標高が723メートルと高く、また芦ノ湖の水温が低いため冷たい風が吹くことで知られています。そのため、暑い夏でも湖畔はとても涼しく感じられるのです。

芦ノ湖周辺には、ホテルや旅館も多く、箱根神社や九頭竜神社などの人気の神社や、箱根園などの複合リゾート施設など観光スポットや見どころもたくさんあります。都心よりも涼しい気温の中で、観光やレジャーを楽しめるので夏休みを過ごすのにも最適です。

そして、芦ノ湖周辺を楽しむならやっぱり、クルージングがおすすめです。芦ノ湖には2つの遊覧船があり、どちらも気軽に観光クルーズが楽しめます。

一つは西武系列の「箱根 芦ノ湖遊覧船」もう一つが海賊船で有名な小田急系列の「箱根 海賊船」です。

若干コースはそれぞれ異なりますが両方とも、夏の芦ノ湖クルーズを気軽に楽しむことができます。涼しい風を感じながら、船の上で心地よい時間が過ごすことができます。

また、観光スポットを効率よくまわる交通手段としても利用価値が高いのが芦ノ湖の観光船です。

箱根登山鉄道・箱根ロープウェイ・箱根観光船・箱根登山バス公式サイト

また、芦ノ湖では水陸両用のバスに乗船することもできます。

「箱根芦ノ湖水陸両用NINJA BUS」と呼ばれる黒い珍しいバスに乗って「くの一」に扮したガイドさんのアナウンスで箱根の景色をいつもと違った雰囲気で楽しむことができます。

まず、芦ノ湖周辺にある観光スポットをバスとして走ります。その後、水しぶきを上げながら湖に入っていきます。

このバスに乗らなければなかなかできない体験です。きっと楽しい夏休みの思い出になるのでは。

箱根・芦ノ湖 水陸両用バス NINJA BUS公式サイト

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地⑤八ヶ岳周辺(山梨県)

首都圏から比較的近い山梨県にも夏、特に涼しく過ごせるおすすめのエリアがあります。それが八ヶ岳周辺です。

八ヶ岳は日本のほぼ中央にあり、山梨県と長野県にまたがっています。八ヶ岳エリアの中でも、高原リゾートとして特に人気なのが、清里や小淵沢です。

大自然にありながら、美味しい料理がいただけるレストランやカフェ、リゾートホテルなどが多く、避暑地として昔からよく知られているスポットです。

標高が1,300メートル近くある場所もあり、真夏でもひんやりとした風を感じながら過ごすことができます。

広々とした牧場からは、富士山をはじめとする美しい山々を望むことができ、のんびりとした時間を過ごすことができます。

八ヶ岳エリアの中でもひときわ涼しくおすすめなのが、「サンメドウズ清里 ハイランドパーク」です。冬はスキー場として賑わう場所ですが、夏はまったく別の楽しみ方ができる人気スポットです。

「標高1900メートルの特等席」と呼ばれる人気スポット「清里テラス」ではオシャレで大きなソファーに座ってパノラマの景色を楽しむことができます。緑の美しい野辺山高原や、富士山もはっきりと大きく見えます。

八ヶ岳ブルーと呼ばれるきれいな青空とのコントラストは見事です。爽快な風を感じながら、暑さを忘れるて過ごすことができるでしょう。

「清里テラス」まではパノラマリフトで登ることができます。グングン上がるリフトとともに、どんどん冷たい空気になっていきます。

真冬のスキー場は、夏になると最高の避暑地になります。ウィンターシーズンだけでなく、グリーンシーズンにも様々な楽しみ方ができるスキー場が今増えています。

「サンメドウズ清里」にはそれ以外にも、気軽にデイキャンプが楽しめる施設や地元のこだわり料理がいただけるオシャレなレストランなどもあり、一日中涼しい環境で観光やレジャー楽しむことができます。

サンメドウズ清里・清里テラス公式サイト

避暑地として人気の八ヶ岳エリアはやはり車移動が最も便利だと言えます。

しかし、車でなくても、十分に楽しむことができます。鉄道の場合、山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅までを結ぶJR小海線(こうみせん)を利用するとよいでしょう。

「八ヶ岳高原線」とも呼ばれるこの電車は、標高1,000メートルを超えるような高い場所を走っており、途中の野辺山駅は標高1,345メートルあり、日本最高駅とされています。

暑い夏でも涼しい中で観光できる八ヶ岳エリアで夏休みを過ごしてみては。

夏休みに訪れたい首都圏から気軽に行ける避暑地⑥秩父・長瀞(ながとろ)(埼玉県)

埼玉県にも夏に涼しく過ごすことができるおすすめの場所があります。

それが、長瀞(ながとろ)です。埼玉県秩父郡長瀞町は長瀞川のライン下りや急流下りであるラフティングを楽しめる場所として知られており、年間通して多くの観光客がやってきます。

長瀞のライン下りは埼玉県を横断する荒川を船頭さんのいる舟に乗って下ります。舟からは様々な形の岩を見ることができます。

カメ岩、ラクダ岩、カエル岩など動物の名前のついた岩があり、船頭さんの説明を聞きながら川下りが楽しめます。夏の暑い日でも冷たい川の上を爽快に進むのはとても心地よいです。

また、長瀞には国の天然記念物である「岩畳(いわだたみ)」と呼ばれる場所があります。岩畳とは約1億4,000万年前の地層が広がる場所でその上を歩くことができ、岩畳からは長瀞の川の流れや渓谷を一望することができます。

長瀞へは車であれば、都心からおよそ1時間半で到着してしまいます。鉄道であれば、秩父鉄道を利用して2時間以内で到着できます。

長瀞駅はレトロでとても良い雰囲気です。また、長瀞駅からほど近い場所に観光スポットがたくさんあります。

その一つがミシュラン・グリーンガイド・ジャポン一つ星を獲得した神社として知られている「寶登山神社(ほどさんじんじゃ)」です。標高497mの山の上にあり、長瀞駅から参道へ向かうと、白い鳥居が見えてきます。

山頂にある奥宮まではロープウェイで上がることもできます。自然豊かな環境の中を気軽に散策できるのでおすすめです。

また、夏に長瀞を訪れたら、ぜひ味わいたいのが、かき氷。長瀞は天然氷のかき氷が食べられることで知られています。絶品かき氷を求めて遠方からわざわざ訪れる人もいるほどです。

人気のかき氷が味わえるお店の一つが「阿左美冷蔵」です。明治23年創業の老舗で、日本で3ヵ所しかない天然氷の蔵元が作るかき氷のお店です。

ボリューム感のあるフワフワのかき氷を落ち着いた店内でゆっくりと味わえます。休日には行列ができるので余裕をもってお出かけすることをおすすめします。

夏休みにこそ味わいたい絶品スイーツ、天然氷のかき氷をぜひ味わいに出かけてみては。

夏休みは避暑地に出かけて涼しく快適に楽しもう!

とにかく暑い毎日。そして様々なストレスがたまっている人も多いでしょう。疲労がたまっている人は、気軽に旅に出かけてみませんか?

旅といってもそんなに気合いもお金をかけることもなく楽しめる場所は意外と近くにあるものです。

猛暑続きの都会の夏を飛び出して、涼しくて気持ち良く過ごすことができる避暑地ではきっと素晴らしい時間が過ごせます。夏休み、ぜひお出かけしてみてはいかがですか。

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