家庭内別居が子供に与える影響が凄まじかった…その実態とは

家庭内別居がはじまったのはなぜ?

家庭内別居は、口ケンカや意見のすれ違いなどささいなことがきっかけで相手を無視するようになり、それがそのまま長引くことでそのような状態に陥ることがあります。

例えば妻が家庭生活のことで夫に何か相談したいと思っても「仕事が忙しいから」と拒絶されてしまう場合があります。

すると妻は「自分が困っている時に夫は助けてくれない」と考え、夫と話すことを避けるようになります。

こういうことが積み重なると不満が溜まってしまい、やがて夫婦の会話がなくなり家庭内別居のような状態となってしまいます。

相手に対して無関心になる

夫婦は長く一緒に暮らしていると、お互いに家にいることが当たり前となってしまい、相手に対して無関心になってしまうことがあります。

そうすると、妻と夫は夫婦でありながらお互いの話や行動に興味が持てなくなり、会話が減ってしまいます。

さらに毎日続いていくを単調であると感じ、夫婦関係がマンネリ化してしまうケースもあります。その結果、同じ屋根の下に住みながらなるべくお互いに干渉しないように生活をするという家庭内別居につながっていきます。

家庭内別居が子供に与える影響とは

家庭内別居が子供に与える影響①常に人の顔色をうかがうようになる

子供は両親の心の動きや行動にとても敏感に反応します。家庭内別居のような状態になると、家の中の空気は常にピンと張り詰めたようた雰囲気になるため、子供もつい緊張しがちになってしまいます。

そうなると子供はこれ以上家庭の雰囲気が悪くならないように、両親の顔色をうかがい、常に気を遣うようになります。

このように子供が両親の顔色をうかがうようになってしまうと、本来は子供にとって安心できる場所であるはずの家庭が、いつも気を張りつめていなければならない辛い場所となってしまいます。

またこのようにいつも両親の顔色ばかりを気にしている子供は、学校など家庭以外の場所でも、常に他人の顔色を気にする性格になってしまうことがよくあります。

さらに、自分自身の考えや目標などをやりたいことなどを主張することが苦手になるケースもあるため、注意が必要です。

これは家で両親に気を使うあまりに、心を開いて自分のことや本当の気持ちを話せなくなってしまっていることが原因となっている可能性があるため、まずは一度子供の話をきちんと聞いてあげることが大切です。

家庭内別居が子供に与える影響②コミュニケーション能力が欠如する場合も

子供は自分の両親をお手本として、言葉や会話、また他人とのコミュニケーションの方法などを身に付けていきます。

しかし両親が家庭内別居をしている家庭で育った場合、夫婦の会話自体が極端に少ないため、どんな言葉で自分の気持ちを伝えればいいのか分からなかったり、相手の思っていることを察知する能力をなかなか習得することができません。

またケンカしている姿ばかりを見て育った子供は、ささいなことで怒りやすかったり、乱暴な言葉使いをする傾向があります。こうなると学校や他の人が集まる場所などで、思いがけず相手を傷つけてしまい、孤立してしまうことにもつながります。

またいつも難しい顔ばかりしている両親を見て育つと、楽しさや喜びをなかなか表に出せない子供になってしまうこともあります。

このように家庭内別居中は、子供のコミュニケーション能力を低下させ、他人とうまく会話ができなかったり、意思の疎通が取りにくくなってしまう可能性があるため注意が必要です。

家庭内別居が子供に与える影響③自己嫌悪に陥るようになる

両親が家庭内別居の状態である場合、会話もあまりないため家の中は何となく暗い雰囲気になっていることが多いと思われます。

そんな時子供は少しでも家庭が明るい雰囲気になるように、できるだけ笑顔でいたり、勉強を頑張って両親を喜ばせようとします。

しかしそれでも、家庭内別居が改善されず両親の様子に変化が見られないと「私の努力が足りないから両親の仲が悪い」と思い込んでしまう可能性があります。

さらに両親が子供のことを巡ってケンカしているのを見てしまった場合は、より自分を責めて自己嫌悪に陥るようになってしまいます。

家庭内別居が子供に与える影響④たびたび体調不良になる

家庭内別居している場合、子供が強いストレスを感じてたびたび体調不良を引き起こす場合があります。

子供の心はとても敏感でデリケートです。ですから両親の不仲が家庭内別居という形として現れていることがストレスとなり、それが蓄積されていくと、腹痛や頭痛、食欲低下や吐き気などが起こるようになります。

しかし子供の場合、自分の体調が悪いことをうまく大人に伝えられなかったり、両親に心配をかけるのが嫌で我慢してしまうこともあります。そうすると倒れてしまったり、長く学校を休まなければならないなど重症化する可能性もあるため、注意が必要です。

このように家庭内別居は、子供が体調不良を引き起こすほどのストレスを感じるということをしっかり把握しておかなければなりません。

家庭内別居が子供に与える影響⑤最悪引きこもりになる場合も

家庭内別居により、家庭でストレスを感じたり他人と上手くコミュニケーションが取れなくなってしまうと、やがて自分の殻に閉じこもりそのまま引きこもりになってしまう可能性があります。

現代はわざわざ外に出なくてもパソコンなどのインターネットなどを通じて、匿名の掲示板などで多くの方とコミュニケーションを取ることができます。

そこで、今まで誰にも話せなかった自分の家族や状態や、言いたくても言えなかった自分の意見を聞いてもらえる場所を見つけると、なかなかその状態から抜け出せなくなってしまいます。

そのような状況に陥るのを避けるためには、両親が子供のSOSに気付いてあげる必要があります。ひきこもりは急に起こるのではなく、それ以前に体調不良など何かしらサインを出していることが多いため、それにいち早く気づいてあげることが大切です。

子供が大人になった時に出る影響の方が深刻な場合も…

家庭内別居している両親による育てられた子供は、必要以上に会話せず、冷たい空気の流れる環境の中で育ちます。つまり、夫婦がお互いを尊重し助け合い、話し合いながら家庭を築いていく姿を見ることなく大人になってしまうことになります。

そうすると結婚そのものに必要性がないと感じたり、たとえ自分が大人になり結婚しても、夫婦に愛情は必要ないのではないかと考え、結果的に自分の子供も苦しめてしまうという悪循環を引き起こしてしまう可能性があります。

また逆に自分は両親のような家庭内別居をしたくないと思い込むあまり、結婚相手を必要以上に束縛しすぎてしまうなど、愛情が歪んだ形となり現れる可能性もあるため注意が必要です。

家庭内別居は子供への影響に十分に配慮しましょう

家庭内別居を続けていくことは、子供にとってもまた夫婦にとってもけして良いことはありません
もしも夫婦としてもう一度やり直せる可能性があるのであれば、子供のことも含めて夫婦でゆっくり話し合うようにしましょう。

また、どうしてももう夫婦としてやっていけないということであれば、離婚も視野に入れて真剣に考えなければなりません。

子供の将来のために離婚をしないという考え方もあるかもしれませんが、家庭内別居が子供に与える影響は深刻であることをけして忘れないようにしてくださいね。

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