インナーチャイルドってなに?どんな症状が出る?
子供の頃、大人から言われた言葉・とたれた態度によって、自分を押し殺した経験はありませんか?
- 本当はこうしたかった…でも、言うともっと怒られそうだから我慢した
- 嫌われそうで怖いから言うことに従った
- 従わないともっと嫌な思いをしそうだから抵抗しなかった
など、誰でも一度はこういった経験をしているのではないでしょうか。
気持ちを封印しやり過ごしたものの、本当は傷ついていた…。そんな自分を過去に置き去りにしてきている状態をインナーチャイルドと言います。
自分の中に、当時の傷を解消できないままの”子供な自分=インナーチャイルド”がいるといった方がわかりやすいかもしれませんね。
インナーチャイルドを克服しないままでいると、さまざまな症状が出て、生きづらさの原因になってしまいます。
インナーチャイルドの症状①人との関係が怖い!
幼い頃って、なんのしがらみもなく思うように生きていられたのですが、大人たちの言動によってそのピュアな心を踏みにじられ…。ありのままの自分を受け入れてもらえなかった経験から、人に対する恐怖感が生まれます。
上手に大人の言葉を理解できなかったがために、「人は自分を否定する」「自分は人に受け入れてもらえない」と学んでしまったのです。
人に対する否定的なイメージをインナーチャイルドが克服できていないため、人との距離感が上手にとれなくなってしまい、人が怖い・無理してでも好かれようとする・心を開けずに孤独に感じるなどの症状が出てきます。
幼少期に負ったトラウマからインナーチャイルドになっているので、対人関係において顕著な症状が出てしまうのです。
インナーチャイルドの症状②自己否定・自己嫌悪
インナーチャイルドの症状として、自分のことを否定的に見てしまい、自分に自信がないという症状があります。これは生きる上でとてもつらい症状の出方なので、克服したいものですね。
ありのままの自分を受け入れてもらえなかった経験から、「こんなことを考える自分はいけないんだ」「自分は人に否定されることをするんだ」と感じるようになって、自分を責める考え方をしてしまいます。
当時幼くて、言うことを聞くしかなかったのでしょうが、結果、自己肯定感が育たず、このような症状として現れ自分を苦しめてしまうのです。
三つ子の魂百までなんて言いますが、インナーチャイルドをしっかり癒すことなく、見て見ぬふりをして誤魔化してしまったため、大人になっても克服できない心の傷に悩まされてしまいます。
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インナーチャイルドの症状によって克服方法は違う?
インナーチャイルドになってしまう原因・症状は、育った環境や個人の気質によってさまざまです。そのため、克服方法も少しずつ異なります。
インナーチャイルドを癒す・克服するためのアプローチ方法やセラピー方法は、基本的には似通っているのですが、顕著に出ているインナーチャイルドの症状によっては、克服のためのワークを変えてみると良いですね♪
【症状別】インナーチャイルドの克服方法は?
インナーチャイルドを克服して、症状を軽減させるためにできることをいくつかご紹介します。
ただ、インナーチャイルドは、自分で本音を誤魔化して封印したことから生まれているわけですので、簡単には克服できるものではありません。
しかし、時間はかかっても症状を抑え、克服することは可能ですので、「インナーチャイルドの克服なんて無理!」と諦めないようにしましょう!
【症状別】インナーチャイルドの克服方法①自己肯定感を上げる
自分を否定的に感じる症状が出るインナーチャイルドの場合は、自己肯定感を上げるのが一番の克服の近道です。インナーチャイルドが存在するようになった原因が、まさに自分を否定されたことに起因しているから。
あなたがすべきことは、「ありのままの自分でいいんだよ」と思える心を養うこと!どんな感情を抱く自分がいたって良いじゃないですか♪自分を大事にしてあげましょう。
ただ、もし、どうしても引っかかる過去の記憶があって、インナーチャイルドの症状が出ている・克服できずにいるという場合は、当時の記憶にさかのぼって、当時の自分を認めてあげる作業も必要です。
起きてしまった事実は変えられませんが、その経験の”受け止め方を変える”だけでも、今後の生き方に変化をもたらしてくれるので、克服の一歩にしていきましょう。
【症状別】インナーチャイルドの克服方法②冷静に心の声を聞く
人間関係に悩む症状のインナーチャイルドが出てきた時、流すのではなく、冷静に自分に問いかけてみましょう。「なぜ動揺しているの?」と。
人に好かれようと自我を殺す症状はなぜ出るようになったの?なぜこんなに人との関係に怯えるの?と、過去の自分に問いかけます。
これ、インナーチャイルドの克服に、かなりの効果が期待できるんですよ♪
何気なく生活していると、心の動揺などの症状に逐一「なぜ?」と考えることはあまりありません。
しかし過去の記憶にさかのぼり、どんなことがあったのか・こういう思考になったのはなぜかと原因を追及して、その時苦しんだ自分を労わって癒してあげることが、インナーチャイルドの克服に一番効果的なのです!
自分を苦しめる考え方を持つきっかけになった経験に、今の自分が寄り添ってあげることで、インナーチャイルドを安心させてあげましょう。
【症状別】インナーチャイルドの克服方法③セラピーやカウンセリング
自分で自分のことを管理する・克服に向けてワークをするのが苦手という人もいますし、どうしてもネガティブな結果しか考えられないような症状がある方の場合は、人の手を借りるのもひとつです。
一人で症状を克服しようとしても、これまでの経験で得た価値観や固定観念の殻を破るのって、簡単ではありません。むしろプロに頼るからこそ、克服の過程がスムーズにいくこともありますからね。
ヒーラーや、セラピスト、心理カウンセラーなど、インナーチャイルドに向き合い克服する手段はたくさんあるので、自分に合うものを選んでください。
アロマセラピーやカラーセラピー、スピリチュアルなものから、心療内科の心理カウンセリングもあります。いわば、心に向き合うプロですから、正しく誘導してもらえそうな、自分に合う癒しの方法をチョイスしてみてくださいね!
インナーチャイルドを克服して豊かな生活を!
幼少期に学んだことって、それが当たり前のようになっていることが多いものです。しかし、それが原因で本当の自分を出せなくなってしまっている、生きづらさを感じてしまっていることって想像以上にあります。
自分らしく生きる素晴らしさを学ぶ機会にもなりますし、過去の自分の記憶をたどって、学び直しをするだけで、気楽に生きられるようになれるかもしれませんよ♪