大人になった今、挨拶の心理的効果について考える…
子供の頃、挨拶をしましょう!と両親や学校の先生から当たり前のように教えられてられてきました。もちろん大人になってからも、社会人として挨拶は当たり前になっています。
しかし、あまりに当たり前になっていて、とりあえず言う決まり文句化してしまい、その本来の効果や心理的意味を忘れている方は多いものです。出勤して「おはようございます」と、言わないといけない言葉のようになっていませんか?
一連の流れの言葉・大人のマナーとしてただのセリフを言っているだけになっているとしたら、とっても損をしているかも。なぜなら挨拶次第で人との距離感、心理的印象などが変化するから。
こんなに人から好印象を持たれる効果をもたらす挨拶を、馴れ合いや社会的マナーのみで終わらせてしまうなんてもったいない!
あなたにさまざまな良い効果をもたらす挨拶を、大人になった今だからこそ大事にしてみませんか?
挨拶がもたらす心理効果は大人に必要なものばかり?!
挨拶の仕方・言い方・発する時の表情は、人間関係における心理面に直結します。その心理効果はどれも大人だからこそ必要なものばかりです。
「この人素敵だな」「この人話しやすいな」と思う人の日常を観察してみてください。素敵な挨拶の仕方をしていないでしょうか?あなたもその人の挨拶がもたらす心理効果から好印象を抱いているのかも。
具体的な挨拶の心理効果を確認してみましょう!
挨拶がもたらす心理効果①挨拶は心の窓♪
挨拶は心の窓とも言われています。核家族化も進み、隣の家の人の顔すら知らないなんてこともありますし、個人情報などの観点から、ご近所さんを知らないなんてこともあるものです。
通りがかりの人に挨拶されようものならば、心理的には「知らない人から挨拶された!怖い!」とすら思う人もいるかもしれません。ですが、挨拶って人と人を繋ぐ1番最初に必要なこと。どちらかが話しかけなければ、人とのつながりは生まれません。
笑顔でニコッと「こんにちは!」と言われたら、大人でも嬉しいし笑顔になりませんか?心がくさくさしていたらそれを返す余裕すらないかもしれませんが…。
挨拶って心理的に人との壁をなくす効果があるものです。挨拶をきっかけに会話する関係になり、よき友人になるケースがありますが、挨拶がもたらす心理効果故の現象ではないでしょうか。殺伐とした大人の人間関係に悩む方はぜひ、挨拶を大事にしてみてください。
挨拶がもたらす心理効果②悪い印象がつかない!
勝ち負けではありませんが、挨拶は先にした方が勝ちなんてよく言われます。
上司・先輩・後輩・友人など、挨拶をするシーンは多数ありますが、挨拶に年上だの地位が上だの関係ありません!上の立場の人から先に挨拶をしてくれたらどう思いますか?心理的にその人に対する緊張がほぐれませんか?
あるいは、後輩が元気に挨拶をしてきたら、印象がよくないですか?好かれる大人のポイントは挨拶なんですよね。
やはり心理的な壁を壊して親しくなる効果があって、自ら挨拶をしてくれる相手に対しては、悪い印象を抱いたり、敵意を抱いたりすることは激減します。
逆に考えてみましょう…。上司だからこちらが挨拶するまで挨拶してこない…後輩が挨拶してこない…となると心理上、悪い印象を受けませんか?立場に関係なく挨拶を先にしてしまえば、自分の印象もよくする効果があるのですね。
挨拶をしない大人…その心理ともたらされるマイナスの効果とは?
挨拶は素晴らしい効果がたくさんあるのに…残念ながら挨拶をしない大人・できない大人も増えています。
内気な人・緊張しやすい人など、挨拶の心理的効果を知りながら躊躇する人もいるでしょうが、問題は挨拶なんて別にしなくてもいいなど、人間として悲しい心理状況に陥っている人が増えていること。
断言しますが、挨拶をしない人はする人に比べて間違いなく損しているものです。そのマイナスな心理効果をご紹介します。
挨拶をしない心理ともたらされるマイナスの効果①誤解を招き敵を増やす
そもそも、挨拶をしないということは相手に対して壁を作っている状態。お互いに警戒している心理状態になっています。もちろん、挨拶もしないので無表情でしょう。
これがムスッとしているように見えて、相手に心理的に怖いと思われて誤解を招く原因にもなりがちです。顔の特徴から、誤解されやすいという人もいますよね。挨拶をしないというだけで、第一印象は良くない状態になるのです。
この第一印象の心理的な効果はかなり強く、覆すのも結構大変で…。大人になると価値観ができ上がってきていますから、一度マイナスイメージを抱くと、心理的に相手を受け入れるのにも時間がかかります。
笑顔でちょっとひと言挨拶するだけで、悪い印象を与えずに済む効果があるのに、これではかなりマイナススタートになりかねません。いくら嫌いな人でも、挨拶をしないで無視というのは、一歩間違えればハラスメントにも繋がる危険も…。
参考リンク:政府広報オンライン|NO パワハラ なくそう、職場のパワーハラスメント
挨拶をしない心理ともたらされるマイナスの効果②相手をシャットアウト?!
核家族化が進み、地域問わずでコミュニケーションも減少しつつある中、挨拶をしないことで「関わりたくない」「興味がない」という意思表示をしている側面もあります。
興味深いデータがあるのですが、コミュニケーションが減少傾向にあるとはいえ、地方だと大人同士のコミュニケーションが活発である反面、都心部では大人ほど関係性が希薄になってきているのです。
しかしそんな現状の中、今は地方移住などもブームになっていますよね。結局人って、大人数でいると挨拶をないがしろにするものの、どこかで人とのコミュニケーションを求めている部分があるからではないでしょうか?
挨拶をしないことでストレス因子をシャットアウトしようと自分の世界を狭めていても、やっぱり人と関わりたい・孤独というギャップに生きづらさを感じているのかもしれませんね。
参考リンク:厚生労働省|我が国の社会保障を取り巻く 環境と国民意識の変化
挨拶をしない心理ともたらされるマイナスの効果③友達ができにくい
言うまでもなく、挨拶をしないことで相手に心理的に壁を作る状況になっているため、友達ができにくいのもマイナスな効果です。挨拶してくれる待ちで受け身では、人脈は広がりません。
大人になると、友達って増えにくいじゃないですか?生活リズムができて、特定の人としか会話しなくなってしまいますよね。でも、大人になってから友達が増える人もいるのです。
それが挨拶を大事にしているか否かの違いではないでしょうか。昔からの友人ももちろん良いものですが、案外大人になってからできる友達の方が、自分を導いてくれる存在になることって多いものです。
少し考えてみてください。大人になってから、どれくらい友達ができましたか?
もしかしたら、挨拶さえしていたら、もっと素敵な友達がたくさん増える機会があったのではないでしょうか。
大人こそ挨拶は大事!効果を知って健康な心理状況を守ろう!
大人になると、社会的なマナーとして挨拶を形式的にはしていても、心理的な効果まで意識していない方も多いもの。挨拶をしないがために誤解を招き、ストレスを抱える原因になっていることもあります。
あの人嫌いだから挨拶しないで良いや、別に関係ないし挨拶する必要ないやという気持ちで、大人が人と心理的距離を置こうとするのは、もしかしたら、挨拶の心理な良い効果を忘れて、人間関係に疲れ果てている証拠なのかもしれませんね。